喜寿のお祝いにお花を!定番や喜ばれるプレゼントの選び方
77歳の誕生日は、喜寿と呼ばれ長寿のお祝いとする風習が昔からあります。77歳を迎えるご両親やおじいちゃん・おばあちゃんをはじめ、ご家族以外でもお世話になっている方にお花をプレゼントしてはいかがでしょう。
そこで今回は、喜寿のお祝いにふさわしいお花の選び方や喜ばれる贈り方についてご紹介します。定番のフラワーギフトの他、手作りのプレゼントについても触れていきます。喜寿にどのようなギフトを選べばいいか迷っている方、これから喜寿を迎えられる方が身近にいらっしゃる方などは、ぜひ参考になさってくださいね。
- 喜寿祝いにお花を贈りたいけれど、何を選べばいいかわからないという方
- 喜んでもらえるような喜寿のプレゼント選びのヒントがほしい方
- 喜寿にふさわしい花について、知識を深めたい方
目次
喜寿の定番のお花とは
喜寿の色といえば、紫です。紫は昔から高貴な色として扱われてきました。古代の日本では貴族の最上級の冠位の色、また最上位の僧侶の衣の色も紫でした。上品で神秘的なイメージの色でもあり、喜寿を迎える方にはぴったりですよね。
この紫というテーマカラーがあることから、喜寿にプレゼントするお花も紫色のものが定番となっています。特に紫色のバラ、胡蝶蘭がよく選ばれています。詳しく見ていきましょう。
紫色のバラ
紫色のバラを使ったギフトは、喜寿祝いの定番中の定番です。花言葉は「尊敬」「誇り」「気品」となっており、まさに喜寿をお祝いするのにぴったりですね。77歳のお誕生日祝いにちなんで、77本の紫色のバラを花束にして贈ることも多いのですよ。でも、77本ものバラを飾るのは難しい…という方も多そうですよね。
そこで、最近ではラッピングを外してそのまま飾れるプリザーブドフラワータイプの花束も多く販売されています。77という数字にこだわりたい場合はぜひチェックしてみて下さい。また、紫色のバラをモチーフにした花時計やフォトフレームなどのアイテムを贈るのも素敵ですね。
白やピンクといった柔らかい色の花を組み合わせることで紫色の凛々しさが引き立ち、素敵なプレゼントになるでしょう。
胡蝶蘭
目上の人へのプレゼントや特別なシーンで選ばれる高級な花というイメージが強い胡蝶蘭は、非常に華やかですね。どんなお花を贈ればいいかわからないという人は、胡蝶蘭を選えば間違いないでしょう。白やピンク色の胡蝶蘭がよく見かけられますが、紫色のものもありますよ。そんな胡蝶蘭の花言葉は「幸せが飛んでくる」です。
開店祝いや開業祝いの定番の花でもありますが、喜寿のお祝いに贈っても縁起がいい花といえるでしょう。
また、花が同じ方向に咲くものとばらばらに咲くものがあります。
種類によっても印象が異なりますので、見比べて選ぶようにするといいかもしれませんね。
喜寿に喜ばれるお花
紫のバラや胡蝶蘭の他にも喜寿祝いにふさわしいお花はたくさんあります。特におすすめのカサブランカ、トルコキキョウ、ダリアについてご紹介します。また、意外なところではガーベラもおすすめ。年中入手できてリーズナブルなうえ、色の種類も豊富ですので花束やアレンジメントに使いやすいのです。
花言葉がポジティブなものばかりですので、花言葉に詳しい方にも送りやすい花です。ポップなイメージが強いですが、他の花と組み合わせることでほどよい差し色になりますよ。
単体で贈る場合は幼い子どもからおじいちゃんおばあちゃんへのプレゼントにおすすめです。
カサブランカ
カサブランカは白く大きな花びらが特徴的な花です。ユリの女王と呼ばれるだけあってとても華やかで美しいですね。花言葉は「高貴」「祝福」となっており、喜寿にぜひプレゼントしたいお花です。落ち着いた雰囲気を持つ花ですので、女性だけでなく男性にも贈りやすいのではないでしょうか。
ちなみに定番の白いカサブランカの他にも、ピンクや紫色のものがありますが、希少なためめったに見かけることはないかもしれません。
トルコキキョウ
また、紫のお花として有名なトルコキキョウもおすすめ。「希望」という花言葉があり、見た目もとても上品ですね。キキョウ科ではなくリンドウ科のトルコキキョウは、フリルのようなひらひらとした花びらが可憐な印象です。しかし、主張は控えめのため、他の種類の花と組み合わせたアレンジメントや花束で贈るといいでしょう。
ダリア
キク科のダリアは、大きさも咲き方も色も多種多様。細かい花びらが重なり合ったボリュームのある花は存在感も抜群です。そんなダリアの花言葉は「優雅」や「気品」ですが、「気まぐれ」「裏切り」といった意味もあることは知っておいた方がいいでしょう。それでもプレゼントにはよく選ばれる人気の花です。
色別では赤は「華麗」、白は「感謝」、黄色は「優美」となっていますので、相手のイメージに合わせて選ぶといいでしょう。
おすすめのフラワーギフト
喜寿に贈るお花は、ぜひプレゼント用に用意されたフラワーギフトを選びましょう。人生の節目を祝う特別な日ですので、豪華なフラワーアレンジメントなどがおすすめです。喜寿の定番のお花である紫のバラなどを中心に、他のお花と組み合わて上品な雰囲気にまとめると喜んでもらえますよ。
また、例えば胡蝶蘭は一つで見栄えのする花ですので、あえて他の花と組み合わせられることはほとんどありません。贈りたい場合は、胡蝶蘭のみの鉢物を選ぶといいでしょう。またカサブランカのような大輪の花も、他の花と組み合わせず一種類のみで花束にした方が素敵です。
見栄えのするフラワーアレンジメント
フラワーアレンジメントにも様々なタイプがありますよね。土台もカゴを使ったものや平面的なギフトボックスタイプなど、かなりバリエーションが豊富です。喜寿に贈る際には、見栄えのする大きめのフラワーアレンジメントがおすすめです。離れた場所から眺めても楽しめるくらいの存在感があった方がいいため、上から覗きこまないと見えないような平面的なボックスアレンジメントではなく、立体的なものを選ぶのが基本。
ただし、置き場所に困るほど大きすぎるものは避けましょう。親や祖父母など親しい間柄の方に贈る場合は、部屋のどこに飾ってもらうかイメージして選ぶといいですね。
喜寿を迎えるほどご高齢になると、足腰に不調を抱えたり車いす生活を送っていたりする方も少なくありません。家の中の少しの距離でも移動が難しいという方もいらっしゃいます。
そのような場合に、目の届く場所にフラワーアレンジメントがあると心が癒されるものです。
大きすぎず小さすぎないものを基本に、相手の生活を考慮して選ぶといいですね。
プリザーブドフラワーはご高齢の方にぴったり
また、フラワーアレンジメントには生花ではなくプリザーブドフラワーで作られたものもあります。プリザーブドフラワーは生花から特殊な技術により水分を除去したもので、お手入れをしなくてもしおれたり枯れたりしない長持ちする花です。
花のお手入れをする余裕のある方や元々花を扱うことが好きな方に贈るなら、生花を選ぶと喜ばれやすいでしょう。ですが、できるだけ相手に負担を与えたくないという場合は、長持ちして管理が簡単なプリザーブドフラワーを選ぶのがおすすめです。衛生面でも生花と比べるとメリットが多く、安心して飾り続けることができます。長く楽しんでほしいという場合は選択肢に入れてみて下さい。
また、プリザーブドフラワーが装飾された小物やアクセサリーを選んでもいいでしょう。お手入れが要らず長く楽しめるアイテムということで、喜寿祝いでも注目を集めるようになってきました。
プリザーブドフラワーのおすすめギフトアイテム
プリザーブドフラワーは、直射日光や高温多湿な環境が苦手ですが、風通しのいい涼しい場所で管理すれば2~3年ほど保存することができるといわれています(保存期間は環境や花の状態にもよります)。そこで、長く楽しめるプリザーブドフラワーを使った喜寿祝いにおすすめのギフトアイテムをご紹介します。
ガラスドームアレンジ・ボトルフラワー
ガラス製のドームやボトルなどに閉じ込められたアレンジです。プリザーブドフラワーは長持ちする反面、飾る期間が長期に渡るにつれ埃をかぶりやすくなるという難点があります。そのまま放置すると、湿気や油分などとともに埃が付着したままになり、取り除くのが難しくなってしまいますよね。せっかくのきれいなお花が残念な状態にならないためにも、埃対策が必要です。
そこで、プリザーブドフラワーを透明の容器で覆ったアイテムを選べば、埃をかぶっても布で拭くだけで簡単に落とせます。お手入れも簡単になり、美しい状態を保ちやすくなるおすすめアイテムです。
花時計
プリザーブドフラワーで装飾された小物で、特におすすめなのが花時計です。時計は一日に何度も目をやるアイテムですので、見るたびに美しい花に心を癒されるでしょう。置時計タイプや掛け時計タイプがあり、サイズも多様です。時計のまわりに花があしらわれたものやブック型など、デザインも豊富。お部屋にマッチしそうなものを選びましょう。
ガラスドームアレンジなどと同様に、ガラスやアクリル製の容器や板で覆われているものがほとんどですので、埃や汚れがつきにくいという点もおすすめポイントです。
フレームアレンジ
壁に掛けたり棚の上に置いたりして飾れる額縁タイプのアレンジも、インテリアに取り入れやすく長く飾れます。家族の写真を飾れるようなフォトフレームにプリザーブドフラワーが飾られたものや、フレーム全体が花で埋め尽くされたものなど、デザインやサイズも豊富。
フォトフレームタイプの場合なら、喜寿のお祝いをしたお食事会などの写真をその場で入れてプレゼントするのも素敵ですね。ガラス版やアクリル板で覆われているものを選べばお手入れも簡単です。
よりメモリアルなギフトにしたい方は、そのようなものを選ぶのもおすすめです。
ハーバリウム
ハーバリウムは、ガラス製の瓶にプリザーブドフラワーやドライフラワーを閉じ込めて、専用のオイルを注いだ植物標本です。瓶の形状や花材によって表情が異なり、オイルにより浮遊感が生まれるのも魅力。お手入れはガラスドームアレンジなどと同様に埃や汚れが気になった時に拭き取る程度でOKですので、扱いやすさを重視する方にも最適なアイテムです。
ハーバリウムは、コンパクトで比較的リーズナブルという特徴もあります。そのため、メインのギフトとして選ぶよりは他のものに添えてプレゼントするのがおすすめです。
喜寿のお花を贈る際の注意点
プリザーブドフラワーが負担になりにくいなど、喜寿を迎えるご高齢の方へのプレゼントを選ぶポイントがわかってきましたね。ここで、お花を贈る際の注意点をまとめてみました。しっかりと確認して、相手の負担や迷惑にならないような喜んでもらえる贈り物をしましょう。
相手の負担にならないようなプレゼントを選ぼう
お花のプレゼントは、相手の状況を考えて選ぶことが大切です。お手入れが必要な生花・特に花束は、身体が元気でお花の扱いに慣れている人には喜ばれますが、そうでない場合は負担になってしまいますよね。水やりなどのお世話が必要な鉢物も同様です。
花のお手入れやお世話が難しそうな場合は簡単に飾れるフラワーアレンジメントや、これまでご紹介してきたお世話の要らないプリザーブドフラワーなど、相手の負担にならないようなアイテムを選びましょう。
花言葉に気を付けて
喜寿祝いに選ぶお花は、この記事でご紹介してきたようなものなら問題ありませんが、他のお花を贈る場合も花言葉をチェックしてから選ぶと安心です。花言葉にはポジティブなものばかりではなく、ドキッとするようなネガティブな内容のものもあります。喜寿祝いにはふさわしくないような、縁起の悪い花言葉を持つお花もありますので、知らずにうっかり選ばないようにしたいですよね。
花言葉が気がかりで選ぶのが不安…という場合は、喜寿祝い用に販売されているものから選ぶか、花屋の店員さんに相談しながらプレゼント選びをするといいでしょう。
一種類の花を贈る場合は花言葉をチェックする必要がありますが、複数の花を組み合わせる場合は、あまり気にしすぎなくても大丈夫でしょう。
色の組み合わせにも配慮しよう
喜寿ということで、シックな色合いにまとめたお花を選びがちですが、紫と白のみ、青と白のみは法要の色を思わせてしまいます。また、あまり実年齢に縛られて選ぶとどんどん渋くなって暗い印象の組み合わせになりがち。お相手の年齢を意識し過ぎると選びにくくなってしまいますので、あまりシックになり過ぎないようにするのがポイント。
ご自身でアレンジする場合も、ちょっと暗いかな…と思ったらピンクや黄色など明るい色を差し色として加えてみましょう。気持ちが明るくなるような、華やかな雰囲気のお花になるように工夫してみてくださいね。
心を込めたプレゼントの選び方
喜寿祝いに何を贈ろう?と考えると、「喜寿らしさ」ということを一番に意識してプレゼントを選びがちですが、大切なのは相手のことを思いながら心を込めて選ぶことです。心を込めて選んだプレゼントなら、相手にしっかりと気持ちが伝わるはずですよ。では、具体的にはどのようなことを考えて選べばいいのでしょうか。心を込めてプレゼントを選ぶ際に、押さえておきたいポイントをご紹介します。
相手の好きな色や好きな花をリサーチ
例えば、喜寿の定番のお花をメインにする場合でも、相手が特に好きなお花を組み合わせてプレゼントしてはいかがでしょう。誰にでも贈れるような無難なアイテムも素敵ですが、どこかに「その人らしさ」が感じられるものを選ぶのがポイントです。そのためにも、相手の好きな色や好きな花はぜひチェックしておきましょう。
また、お花を育てることが好きな相手には、鉢植えギフトを贈って育ててもらうのもいいですね。身近な方に贈るなら、ご自身でブーケを束ねて贈ったりするのも素敵です。誰もが喜ぶような定番のギフトももちろん喜寿祝いにふさわしいですが、少しでもその人らしさが表現されたフラワーギフトは、特別感が出てさらに喜ばれるでしょう。
お孫さんからの絵のプレゼントなどを喜ばれる方も多いですよ。
手作りのフラワーギフトもおすすめ
お花の扱いに慣れていて自分でプレゼントを作れる場合は、手作りのアレンジメントやリース、スワッグなどを贈っても喜ばれるでしょう。この場合も、相手の好きな花を使ったりイメージに合う色でまとめたりすると素敵ですね。多少不格好な作品になっても、世界に一つしかない手作りのアイテムは心がこもった最高のプレゼントになるでしょう。
喜寿祝い手作りのアイテムを贈る場合も、ご両親や祖父母など、身近なお相手のみにしておきましょう。
お世話になった上司など、やや距離感のある方には、市販のギフトを選んだ方が無難かもしれません。
手作りギフトについても、最後に少し触れておきましょう。ハンドメイドに慣れていない方でも、材料や道具さえ揃えれば簡単に作れるおすすめのフラワーギフトアイテムをご紹介します。
プリザーブドフラワーを使ったリースの作り方
手作りのフラワーギフトにはさまざまなアイテムがありますが、簡単で見栄えのよいものを作りたいならリースがおすすめです。土台が決まっていますので、花材を埋めるように貼り付けていくだけで素敵な作品ができますよ。カジュアルなリースにはドライフラワーが用いられることが多いですが、喜寿祝いに作るならプリザーブドフラワーがおすすめ。
優しく華やかな色合いになるよう、数種類のプリザーブドフラワーを用意して、手作りリースをプレゼントしてはいかがでしょう。接着剤は木工用ボンドでも可能ですが、より簡単・スムーズに作るにはグルーガンが便利です。
温度が下がれば自然と固まりしっかりと接着でき汎用性も高いため、ハンドメイドがお好きなら一つ持っておくと何かと役立つでしょう。
プリザーブドフラワーは高価な花材のため、予算が厳しい場合はアーティフィシャルフラワーと組み合わせて作ってもいいでしょう。アレンジメントなどでも、この2種類の花材を組み合わせた作品は多く販売されています。それでは、基本のリースの作り方を見ていきましょう。
リース作りの手順
- 好みの花材(プリザーブドフラワー)
- リースの土台
- グルーガン、グルースティック
- 麻紐
- ハサミ
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STEP. 1
花材の仮置き(配置決め)
リースの土台に花材を置いて、全体のバランスを見ながらだいたいの配置を決めていきます。
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STEP. 2
花材を土台に接着する
配置が決まったら、花材の裏側の先端にグルーをつけ、リースの土台に挿し込むようにしながら接着します。
花の形が崩れないよう、優しく扱いながら一つずつ接着していきましょう。
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STEP. 3
リースの裏に輪を作り、吊り下げられるようにする
リースの裏側の上部分に麻紐を掛けて輪を作ります。(土台の目が細かく麻紐が通らない場合は、リースワイヤーを使いましょう。
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STEP. 4
完成
下記の動画では、リースの作り方をご紹介しています。参考にしてみてください。
また、簡単にできる手作りのフラワーギフトとして、もう一つおすすめしたいのがスワッグです。下記の動画ではドライフラワーを使ったスワッグの作り方をご紹介しています。スワッグ作りに挑戦してみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
喜寿祝いにふさわしいお花やフラワーギフトの選び方について、詳しくお伝えしてきました。きれいなお花を見ると元気が湧いて気分も明るくなれるものです。大切な方にこれからも元気で長生きしてもらえるよう、素敵なお花を贈ってお祝いしましょう。
喜寿の定番ギフトである紫色のバラや胡蝶蘭の他、贈ると喜ばれやすい花はたくさんあります。生花のフラワーアレンジメントは見栄えがしますが、管理のしやすさや高級感という面を重視するならプリザーブドフラワーもおすすめ。心を込めて選んだプレゼントを贈って、喜寿祝いが思い出深い素敵な一日になることをお祈りしています。
- 喜寿祝いの定番は紫色のバラや胡蝶蘭。また、カサブランカ、トルコキキョウ、ダリアもおすすめ
- フラワーアレンジメントなど見栄えのするギフトや、長持ちするプリザーブドフラワーがおすすめ。喜寿でも渋くなりすぎない色合いにしよう
- 人によってはお花の手入れが負担になってしまう場合も。相手の暮らしや好みを考慮しながら選ぶことが大切