初心者でも楽しめるハーバリウムの基本の作り方!インテリアやギフトにもおすすめ

お部屋のインテリアフラワーとしても人気の高いハーバリウム。透明感があり色鮮やかなハーバリウムはディスプレイ用としてはもちろん、ちょっとした贈り物としても注目のアイテムですよね。花屋さんや雑貨屋さんなどでもよく見かけるアイテムですが、初めての方でも簡単に手作りできるため、ハンドメイドでも人気なのです!

そこで今回は、初心者でも簡単にできるハーバリウムの基本の作り方をご紹介します。また、完成したハーバリウムの取り扱い方や応用の仕方についても、併せてお伝えしていきます。自分だけのオリジナルのハーバリウムを作ってみたい、ハーバリウムの楽しみ方を詳しく知りたいという方は、ぜひ参考になさってくださいね。

この記事はこんな人におすすめ

  • ハーバリウムを手作りしてみたい方
  • ハーバリウムの扱い方や楽しみ方など、基本的な情報を知りたい方
  • 花を使ったアイテムをプレゼントしたい方

PICK UP

目次

ハーバリウムとは?

ハーバリウムとは?
ハーバリウムとは、プリザーブドフラワーやドライフラワーなどを透明な密閉容器の中に入れ、専用のオイルに浸したもののことをいいます

「ハーバリウム(Herbarium)」は、植物学の研究を目的とした「植物標本」や、それぞれの植物を保管する「植物標本室」を指す言葉です。今でこそ鑑賞用として用いられることの多いハーバリウムですが、元々は植物の様々な研究をするために、大量の植物サンプルを貯蔵しておくための空間の名称でもありました。

現在ハーバリウムは、インテリアフラワーの主流アイテムの一つです。美しく視覚的な華やさも持ち合わせたハーバリウムは、ギフトとしても人気を集めていますよ。

ハーバリウムの魅力

ハーバリウムの魅力
ハーバリウムの最大の魅力は、花やグリーンなどの植物のみずみずしさや発色の美しさをそのまま閉じ込めることができ、さらに長い期間楽しむことができるという点ではないでしょうか。普段から花を飾る習慣がない方でも、ハーバリウムであれば切り花のような毎日のお手入れ(水替えなど)が不要なため、気軽に飾れます。好きな場所に置いておくだけで、空間を簡単に彩ることができるのも大きなメリットですね。

ハーバリウムのサイズやボトルデザインも最近では豊富に揃っているので、空間や好みに合わせたハーバリウムを多くの種類の中から選ぶことができます。また、使われる花の色合いによってさまざまなイメージを作り出すことができるのも、魅力の一つといえるでしょう

オイルがポイント!
ハーバリウムに使用されているオイルは、一般的な油とは異なり透明度や粘度が高いです。
そのため、花をより綺麗に見せてくれるうえ花の位置がずれにくく、それでいて傾けたり優しく揺らしたりすると優雅に花が舞う様子も楽しめます。
また発火もしにくく、化粧品の材料としても使用されるものなので、皮膚などに万が一オイルがついてしまっても安心・安全です。

初心者でも楽しめるハーバリウムの基本の作り方!インテリアやギフトにもおすすめ

花をプレゼントしよう!選び方のポイントやフラワーギフトの作り方

PICK UP

ハーバリウムに使用される花材はどんなもの?

ハーバリウムに使用される花材はどんなもの?
ハーバリウムはドライフラワーやプリザーブドフラワー、アーティフィシャルフラワー(造花)などを使用して作ることができます。使用する花材によって仕上がりの雰囲気は大きく変わります。より本物の花らしさを演出したい場合には、生花を加工して作られたドライフラワーやプリザーブドフラワーを用いたハーバリウムがおすすめです

また、ハーバリウムをギフトにする場合には予算に合わせた花材選びも大切。プリザーブドフラワーなどは本物らしさを演出できる一方で花材自体の価格も高いため、ハーバリウムの価格も上がってきます。予算を抑えたいという場合には、アーティフィシャルフラワー(造花)を使ったハーバリウムを選ぶのもよいでしょう。

造花を使用したハーバリウムの場合、花材の褪色や劣化などがないため花材自体の「寿命」が存在しません。そのため、ハーバリウムの中でもより長く飾ることが可能になりますよ。また、容器に入れた時に花が崩れにくいというメリットもあります
それぞれの花材の特徴を、もう少し詳しく見ていきましょう。

ドライフラワー

ドライフラワー
生花を乾燥させた花で、自然物由来の風合いが魅力です。ハーバリウムのほかにも、リースやスワッグ、ポプリ、サシェ、キャンドルなどさまざまなアイテムに活用されています。かつては乾燥に時間がかかり完全に乾くまでに褪色しやすかったのですが、現在は加工技術も発達しており、生花のときの色鮮やかな姿が維持されているドライフラワーも多く出回るようになりました

ハーバリウムにドライフラワーを用いると、オイルで包み込まれることでより色鮮やかになります。茎が長く残された花材も多く、茎を作品に生かせば瓶のなかで高低差を出すことも可能。プリザーブドフラワーと比較するとリーズナブルなため、気軽に入手できる点もドライフラワーのメリットです。

ドライフラワーの特徴

  • 生花を乾燥させたもの(ハンギング法、シリカゲル法、グリセリン法、ドライインウォーター法など加工方法は多様)
  • 自然物由来の素朴な風合いが魅力
  • 茎のついたものも多く、高さを出したいときに便利
  • 比較的リーズナブル

プリザーブドフラワー

プリザーブドフラワー
生花が原料ですが、ただ乾燥させるだけのドライフラワーと異なる点は、特殊な技術により水分を抜き、色素を注入し着色するところ。色や形が整っており、極めて生花と近い見た目を楽しむことができます。また、着色により自然物にはない色合いを出すことも可能。ブルーのバラなどが人気です。

高級感がありプレゼントにも最適ですが、その分高価です。そのままで十分美しい花材ですので、ハーバリウムに使ってオイル漬けにしてしまうのは、もったいないかもしれません。特別な色の花を使いたい場合や、高級感を出したい場合など、目的に合わせて使うといいでしょう。

プリザーブドフラワーの特徴

  • 特殊加工により水分を抜き色素を注入したもの(着色するため色の種類が豊富)
  • 生花のようなみずみずしさや高級感が魅力
  • 茎はカットされている(ワイヤーなどで人工的に作ることも可能)
  • 比較的高価

アーティフィシャルフラワー

アーティフィシャルフラワー
生花ではなく、主に化学繊維で作られた造花です。現在販売されているアーティフィシャルフラワーの制作技術は非常に高く、一見生花と間違えてしまうほどのリアルな質感が特徴。特に、ウェディングブーケなど記念に保管したい作品に、高品質なアーティフィシャルフラワーを選ぶ方が多くいらっしゃいます。

アーティフィシャルフラワーは、これまでご紹介してきた3種類の花材のなかで最も保存性に優れています。自然物ではないので、適切な管理をしていればかなり長期に渡って楽しむことができますよ。超高級品質の高価なアーティフィシャルフラワーもありますが、ハーバリウムに使うならそこまで値の張らないものでも十分きれいに作れます。

アーティフィシャルフラワー

  • 布(化学繊維)が原料の高品質な造花
  • 生花が原料ではないため、長期に渡り美しい状態を保つことができる保存性の高さが魅力
  • 価格には幅がある

プリザーブドフラワーやアーティフィシャルフラワーをハーバリウムに使う場合、一点注意しなければならないことがあります。それは、色落ちです。染料によっては、オイルに漬けたときに色素が溶け出してしまうかもしれません。染料にオイルやアルコールが使用されている場合、ハーバリウムのオイルと混ざり合ってしまうからです。

ハーバリウムに使う場合、色落ちを避けるためには、オイルやアルコールではなく水で色素を溶いた「水溶性染料」を用いるといいでしょう。

顔料もNG
花材の表面のみに色付けする顔料もはがれ落ちる可能性があります。
色素の種類は、顔料ではなく染料(水溶性染料)を選ぶようにしましょう。

ハーバリウムに生花は使用できる?

ハーバリウムに生花は使用できる?
ハーバリウムに適している花材は、ドライフラワーやプリザーブドフラワーなど水分を抜いて乾燥させた花や、アーティフィシャルフラワーに限られます。水分を含んでいる生花は傷みやすいため、長期保存が目的のハーバリウムには使用することができません

また、ドライフラワーやプリザーブドフラワーであっても、十分に乾燥されていないものや、しけってしまったものを使用するのはNG。水分によりカビが生えたりや腐敗したりしやすくなるため、注意しましょう。

手作りのドライフラワーやプリザーブドフラワーも要注意
特に、ご自身で乾燥させたものや加工したもの、また長く保管しておいたものは、水分を含んでしまっている可能性があります。
十分に乾燥させたもの、または湿気を吸わないよう乾燥剤などと一緒に保管しておいたものを使うようにしましょう。

PICK UP

ハーバリウムの作り方

ハーバリウムの作り方
ここからは、ハーバリウムの基本的な作り方についてお伝えしていきましょう。花材などハーバリウムを作るために必要な材料や準備物などもご紹介していきますので、初めて作るという方も参考にしてくださいね。お好みの花材を用いて、自分好みのオリジナルハーバリウムをぜひ作ってみましょう。

材料

  • 花材(プリザーブドフラワーなどの生花以外のもの)
  • 容器(密閉できるもの)
  • オイル(ハーバリウム専用のもの)
  • ピンセット
  • ハサミ
  • ティッシュペーパー
  • ビニールシート
  • 竹串
  • リボンやタグなどの装飾品

ハーバリウムの作り方

  • STEP. 1

    下準備:容器の準備

     

    容器は事前に煮沸消毒やアルコール消毒をしておきます。

    消毒後は綺麗に拭き上げておくことで、カビ防止につながります。

  • STEP. 2

    下準備:花の配置の検討

     

    ハーバリウムを実際に作る前に、花のレイアウトをある程度考えておきましょう。

  • STEP. 3

    花材をカットする

     

    オイルや花材で汚れやすくなるため、作業する場所にビニールシートを敷きます。

    容器よりも長い花材に関しては、適度な長さになるよう茎をハサミでカットします。

  • STEP. 4

    花材を容器に配置する

     

    カットした花材をピンセットや竹串を使用して容器内に配置していきます。

    花材が浮いてこないようにするため、瓶いっぱいに花材を詰めるようにすると◎。

    中間部分には、抜け感のある花を詰めると軽やかな印象に仕上がります。

  • STEP. 5

    オイルを注ぐ

     

    容器内にハーバリウム専用のオイルを注いでいきます。

    オイルは一気に注がずに、ボトルを傾けてゆっくりと注ぐのがポイント。

    オイルは熱で膨張します。ボトル目一杯に注ぐのではなく、ねじり部分よりも下に留めておくようにしましょう。

  • STEP. 6

    蓋をする

     

    オイルが漏れないようにしっかりと蓋をして、こぼれたオイルは拭き取ります。

    オイルを入れると気泡が発生するので、5分ほど置いて空気が抜けるのを待つのがポイント。

    空気を抜くことで、仕上がりが綺麗になります。

  • STEP. 7

    装飾を施す

     

    そのままでもOKですが、ギフトにする場合などはリボンやタグなどを最後につけることで、より素敵な仕上がりになります。

  • STEP. 8

    完成

下記の動画では、ハーバリウムの基本の作り方をご紹介しています。参考にしてみてください。

ハーバリウム作り初心者の方におすすめの花は?
  • 紫陽花・・・オイルに浸すと葉脈が透けて軽やかな印象に
  • かすみ草・・・花も小さく抜け感を演出するのに最適
  • ペッパーベリー・・・実ものはハーバリウムのアクセントに


初心者でも楽しめるハーバリウムの基本の作り方!インテリアやギフトにもおすすめ

今日から花のある暮らしを!ハーバリウムを手作りしてプレゼントしよう

PICK UP

花材が浮かないようにするためのコツはある?

花材が浮かないようにするためのコツはある?
初心者の方がハーバリウムを作る際に悩みがちなことの一つに、「花の浮き」が挙げられます。「ハーバリウムを作っても花が浮いてきてしまい、思っているデザインに仕上げることができない…」と難しさを感じることもありますよね。

花は軽いため、オイルを注ぐとどうしてもそのまま花材が浮き上がってきてしまうのです。しかし、いくつかの工夫を施すことで、花を浮きにくくすることができます。

ここからは、花材を浮かないようにするためのコツをいくつかご紹介していきます。ハーバリウムを手作りする際にはぜひ取り入れてみてくださいね。少しの工夫でハーバリウム作りの失敗を防ぐことができますよ。

容器の形状

容器の形状
まずは、ハーバリウムの容器を選ぶ際に形状に注目してみましょう。ハーバリウム専用の容器は数多く存在しています。丸型、筒状型など様々な形状の容器がありますが、一般的には口が広くて細長い形状のボトルは花材が浮きにくく、初心者の方におすすめだといわれています

細長い形状のボトルは、スタイリッシュな仕上がりになり、いくつかのボトルを並べて飾ればボリューム感を出すことも可能ですよ。

細長ボトルの種類は?

  • 円柱型・・・カーブが付いていることで、瓶がレンズのようになり中の花が膨張して見える
  • 四角柱型・・・オイルを入れても中の花が膨張して見えないため、作りながら仕上がりをイメージしやすい
  • 円錐型・・・カーブが付いているので中の花が膨張して見える。底が広がっているため安定感がある

花材の長さ

花材の長さ
下準備で花材をカットする際には、全ての花材を短くカットしてしまうのではなく、長いサイズのものも1〜2本準備しておくのがよいでしょう。用意した瓶の高さに合わせて、斜めにぴったりと収まるくらいの長さを目安にカットするのがおすすめです。あえて瓶の底に花材をつかせることで、花材の浮き防止にも繋がります。

また、小分けにする場合には、細かくカットしすぎると花材が浮きやすくなってしまいます。塊を残して切り分けるなど、重さを与えた状態でカットしていくのがよいでしょう

ワイヤーを利用する
花材を瓶の長さに合わせてカットするだけでなく、さらに花材の根本をワイヤーなどで結んでおくのもおすすめです。
ワイヤーが重りの役割となり、花の浮きを防いでくれますよ。

花材の押さえとなるものをプラスする

花材の押さえとなるものをプラスする
花材が浮かないようにするためには、花材を入れる順番を意識したり、花の押さえとなるものをプラスすることも大切です。

花材の他に、貝殻や木の実、パワーストーンなどの重さのあるものを取り入れると自然に花材を押さえてくれますよ。また、他の素材をプラスすることで、花材だけでできたものとはまた違った雰囲気のハーバリウムを作ることができますね。

花材以外でおすすめの素材

  • 貝殻
  • 木の実
  • 石(パワーストーンなど)

オイルの注ぎ方

オイルの注ぎ方
ハーバリウムを作る上で、オイルの注ぎ方は実は重要な工程となります。上記でお伝えしたように細長い形状のボトルを使用し、花材を長めにカットして配置をしても、オイルを注いだら花材が浮いてきてしまった…という経験がある方もいらっしゃるかもしれません。

オイルを注ぐ際には容器を傾けながらゆっくりと注ぐようしましょう。ゆっくりと注ぐことで気泡を最小限に抑えられるだけでなく、花材の位置をある程度維持することもできるからです。花材が動いてしまった際の微調整は、竹串などで行うと作業しやすいですよ

真上から注ぐのはNG
真上から一気にオイルを注ぐと、せっかく配置した花材が動いてしまったり、潰れてしまうのでやめましょう。

PICK UP

材料はどこで手に入れる?

材料はどこで手に入れる?
ハーバリウムをハンドメイドするための材料は、最近では100円ショップでもある程度のものを購入することが可能です。ハーバリウム専用のオイルなども100円ショップで販売しているのでぜひチェックしてみてくださいね

また、資材問屋やハーバリウム用品や花材などを扱う専門の通信販売店などを利用すれば、花材や容器もたくさんの中から選ぶことができ、より本格的なものを作ることができますよ。

おすすめの資材店

オイルの種類と選び方

オイルの種類と選び方
ハーバリウム作りに欠かせないオイル。一般的には、シリコンオイルとミネラルオイル(流動パラフィン)の2種類のいずれかが用いられています。どちらもハーバリウム専用のオイルで、無色透明、無臭であるほか、経年劣化がしにくく花材が損なわれにくいという特徴を兼ね備えています。もちろん、制作時に人体に悪い影響がない安全なオイルです。では、シリコンオイルとミネラルオイルには、どのような違いがあるのでしょうか。

シリコンオイルとミネラルオイルの違い

  • シリコンオイル:ケイ素系の化合物で安定性があり、引火点が高く安全。高価で付着すると落ちにくいのが難点
  • ミネラルオイル:炭化水素系の化合物で、比較的リーズナブル。ただし引火点が低い、流動しやすいのが難点

シリコンオイルは引火点が300℃と高いことから、安全性の高さが大きなメリットといわれます。また、流動点(凝固する直前の温度)が-50℃と非常に低いため、ミネラルオイルと比較して低温でも白く濁りにくいです。ミネラルオイルはシリコンオイルよりも引火点が低く、また種類によっても数値が異なります。通常の使用で引火するリスクは考えにくいですが、オイルを選ぶ際は安全データシート(SDS)で流動点とともに引火点をチェックしておくと安心です。

ハーバリウムを手作りして自宅で楽しむ場合は、リーズナブルなミネラルオイルでも問題ありません。ただし、プレゼント用や商品として作成する場合は、シリコンオイルを選んだ方がより安全性が高く品質のよいものができます

オイルの粘度の選び方
ハーバリウム用のオイルには様々な粘度があります。
粘度が低いと容器を動かしたときに花材が動きやすく、粘度が高いと動きにくくなります。
粘度は500cs、500#というように数字で表記されており、数字が大きいものほど粘度が高くドロッとした質感です。
初めてハーバリウムを作る場合は、350cs程度(メープルシロップと同等)が作りやすいといわれています。

混ぜて使うのはNG!
シリコンオイルとミネラルオイルは、異なる物質のため混ぜて使用することはできません。
混ぜると白く濁ったり分離したりしてしまうため、必ず別々に使いましょう。

参考元:山桂産業株式会社「ハーバリウムオイルの正しい選び方」

PICK UP

作成までの時間は?

作成までの時間は?
ハーバリウムを作ろうとしたときに、実際にかかる時間も気になるところですよね。ハーバリウムの完成までにかかる時間は、およそ1時間ほど。材料を一つひとつ揃えようとすると準備の時間は多少かかりますが、手作りキットなどを使えば準備時間も短縮することができます。

ハーバリウムは、出来上がりはおしゃれで華やかですが、失敗が少なく短時間で作成することができるので、初心者の方でも楽しむことができるハンドメイドです。また、火なども使わず安全に作業できるため、小さなお子様と一緒に親子でハーバリウム作りを楽しむこともできますね。

PICK UP

ハーバリウムをより楽しむ

ハーバリウムをより楽しむ
ハーバリウムは、見た目にも華やかで飾るだけで空間を明るくおしゃれに演出してくれるアイテム。さらに花屋さんや雑貨屋さんなどで購入するだけでなく、ハンドメイドとしても楽しむことができるのも嬉しいですよね。

最近ではさらに発展しており、ボトルに入ったものだけでなく様々なタイプのハーバリウムが多くのシーンで活用されていますよ

容器を変えるだけでイメージが変化

容器を変えるだけでイメージが変化
円柱型や円錐型などの細長い容器に入っているイメージが強いハーバリウムですが、容器のデザインも種類がどんどんと増えてきています。電球形ボトルやキュービック型などボトルデザイン自体も目を惹くものが増えてきているので、ぜひチェックしてみましょう。電球型のボトルは、100円ショップでも購入することができますよ。

初心者の方の場合、まずは細長いデザインのボトルでのハーバリウム作りから始めて、上達してきたら変わったデザインの容器でのハーバリウム作りにも挑戦してみてはいかがですか?

飾る以外の楽しみ方はあるの?

飾る以外の楽しみ方はあるの?
ハーバリウムは飾って楽しむものという印象が強いですが、人気が高まるにつれ飾る以外の用途もかなり広がってきています。おすすめなのは、ハーバリウムを用いたボールペンや印鑑ケースなどの文房具。見た目も可愛らしくて、使うたびに気分が上がりますよ。箸置きやキーホルダー、ピアスなどのアクセサリーも人気です。ご友人やご家族と色違いのお揃いなどにしても可愛いですね。

イニシャルキーホルダーも人気
イニシャルアルファベットをモチーフとしたハーバリウムキーホルダーも、じわじわと流行しています。
シンプルなバッグにつけてアクセントにしたり、毎日使う鍵につけて気分を高めたりと、さりげなく楽しめますよ。

ほかにも、ソープディスペンサーやオイルランプ、メイクブラシ、歯ブラシ立てなど、様々な生活用品にハーバリウムが使われてるものも数多く販売されています。透明感があり華やかな見た目のハーバリウムは、清潔感を感じさせてくれるため生活用品との相性も抜群です。使いながら目で見ても楽しめるハーバリウムグッズを、ぜひ暮らしに取り入れてみてはいかがでしょう。

プレゼントにもおすすめ

プレゼントにもおすすめ
ハーバリウムは見た目が美しいだけでなく、コンパクトでお手入れが不要という機能面でのメリットもあります。持ち運びもしやすいためかさばりにくく、部屋のちょっとしたスペースに飾っておけるので、ギフトアイテムとしても人気なのです。生花の花束などと違って受け取ってから花瓶に生けたりする必要もないため、花の扱いに慣れていない方にも気軽に贈れますよ

花材や容器の使い方で可愛らしい印象にもスタイリッシュな印象にもなり、女性にも男性にも贈りやすいです。一般的な瓶タイプのハーバリウムはもちろん、上記でご紹介したような文房具やアクセサリーなどの雑貨もプチギフトに選んではいかがでしょう。

専用キットで簡単ハンドメイドギフト
ハーバリウムボールペンなどは、手作りできる専用キットも販売されています。
一から材料を揃えるのが難しい場合は、キットを活用して気軽に作りましょう。
また、10本セットなどお得に購入できる商品もあります。まとめて作って、ご友人に配っても喜ばれそうですね。

PICK UP

完成したハーバリウムやオイルの扱い方

ハーバリウムやオイルの扱い方

ハーバリウムに使用されるオイルは引火点が低く燃えにくい性質ですが、火気の近くに飾るのは危険。コンロや暖房器具の近くは避けて飾ってくださいね。また、作っている際にオイルが誤って目に入ってしまった場合には、水でよく洗い流しましょう。ここからは、完成したハーバリウムの寿命や取り扱い方、さらに処分の仕方まで解説していきます。

ハーバリウムの寿命

ハーバリウムの寿命
ハーバリウムは、どのくらいの期間飾ることができるのでしょうか。明確な期間は決められていませんが、一般的には6ヵ月から1年ほどの間なら、美しい状態を楽しむことができるといわれています。長期に渡ってハーバリウムを飾り続けていると、最初の状態とは少しずつ見た目が変わってきます。花材の色や形、オイルの質が経年により劣化していくからです。

劣化したハーバリウムの特徴

  • 花材:オイルに色素が溶け出すことにより、鮮やかさがなくなりくすんだ色になる(色あせ)
  • オイル:花材の色素などにより、透明度の高いクリアな状態から茶色っぽくなる

このような劣化が気になり始めたら、寿命が来たと思っていいでしょう。時間の長さよりも、見た目の変化が重要な目安となります。ただし、ハーバリウムの変化した姿を必ずしも劣化と捉える必要はありません。人によっては、5年以上同じハーバリウムを飾って楽しんでいる場合も。色の変わった姿も楽しめるなら、まだ処分しなくてもいいのです。

明確な寿命が存在しないのも、ハーバリウムの面白さではないでしょうか。「そろそろ色あせが気になってきたかな…」「もう綺麗とは思えないかな…」と感じたタイミングが来たら寿命を迎えたと考えるといいでしょう。ハーバリウムをより長く飾りたいなら、劣化の少ないアーティフィシャルフラワーを用いたものを選ぶのもいいかもしれませんね。

ハーバリウムの保存期間
一般的には6ヵ月~1年がハーバリウムの寿命。
ただし1年以上楽しめる場合も多く、寿命の考え方は個人に任されます。

ハーバリウムを長持ちさせるために

ハーバリウムを長持ちさせるために
ハーバリウムは長く飾ることができるアイテムですが、管理の仕方によっては寿命を早めてしまうことも。特に、長時間直射日光に当たる場所に飾っていると、オイルや花材の劣化につながるため注意が必要です。直射日光の当たる所は避け、洗面所や書斎のデスクなどふと目に留まる場所に飾るといいでしょう。また、ハーバリウムには一般的にガラス製の容器が用いられているため、落下しにくい場所を選ぶことも大切です

水回りに飾るのはOK!
ドライフラワーやプリザーブドフラワーは湿気を避ける必要がありますが、ハーバリウムは瓶に閉じ込められているため水回り用のインテリアにも使えます。
洗面所やトイレなどにさりげなく飾って、空間をおしゃれに演出しましょう。

寿命を迎えたハーバリウムの処理方法

寿命を迎えたハーバリウムの処理方法
ハーバリウムが寿命を迎えたら、正しい方法で処理しましょう。オイルを廃棄する場合には、下水道には流さず、食用油などと同様に新聞紙に染み込ませてから、オイルのついた花材と一緒に牛乳パックやビニール袋に詰めて密閉し、家庭ごみと一緒に捨ててください

ミネラルオイルの場合は、オイル凝固剤(12-ヒドロキシステアリン酸)を使用して固めてから捨てることもできます。シリコンオイルは凝固剤では固まらないため、新聞紙に染み込ませる方法か、ポリ袋をセットした容器に入れたオイル吸着剤に吸着させる方法で捨てるといいでしょう。

シリコンオイルは落ちにくく滑るため注意!
シリコンオイルは、潤滑油やコーティング剤としても用いられるため、非常に滑りやすいという特徴があります。
床に付着すると落ちにくいうえ滑りやすくなってしまうため、処理の際は床や服などに付着しないよう注意しましょう。

オイルや花材は再利用できませんが、ハーバリウムを入れていた瓶(容器)は、洗浄、乾燥、消毒すれば次の作品に使えます。ただし、シリコンオイルは落ちにくく瓶の内側にこびりつきやすいため、専用のシリコン洗浄剤(中性洗剤)を使うのがおすすめです。ミネラルオイルの場合は、家庭用の中性洗剤でも簡単に落とせます。

洗浄する際は、ペットボトル用や試験管用のスポンジを使うときれいになります。洗浄後は、水分をしっかりとふき取ってから乾燥、消毒しましょう。使用しない場合は、自治体のルールに従って廃棄してください。

初心者でも楽しめるハーバリウムの基本の作り方!インテリアやギフトにもおすすめ

クリスマスプレゼントにもおすすめ!おしゃれなフラワーアイテム「ハーバリウム」の魅力とは

PICK UP

ハーバリウムの進化系!?固まるハーバリウムとは

ハーバリウムの進化系!?固まるハーバリウムとは
花をオイル漬けにするハーバリウムの人気が高まるにつれ、新しい形のハーバリウムも誕生しました。それが、樹脂(クリアリウム)を使って花を閉じ込める「固まるハーバリウム」です

オイルの場合は液体のため、瓶を倒したりひっくり返したりすると中の植物が動きますが、樹脂で閉じ込めたハーバリウムはどんな置き方をしても動かないのが最大の違い。また、少しずつ固めていくことで、花を使って層にすることもできますし、中央部に花が浮いたような作品を作ることもできます。

今までのものとはまったく異なる作品を楽しめる、進化系ハーバリウム。材料は市販されていますので、ご自身で作ることもできますよ。固まるハーバリウムについて、もう少し詳しく見ていきましょう。

固まるハーバリウムの素材と特徴

固まるハーバリウムの素材と特徴
固まるハーバリウムはクリアリウムという樹脂で作られるとお伝えしましたが、大きく分けて「エポキシ樹脂」「シリコン樹脂」の2種類が用いられています

エポキシ樹脂のほうがクリアリウムとしては古く、メリットとしては、完成品のお手入れが簡単で、比較的リーズナブルな点が挙げられます。また、エポキシ樹脂を使った作品は、固まると非常に硬くカチカチになります。そのため型から外しても汚れや傷がつきにくく、箸置きなどの小物に使われることも多いです。

一方、シリコン樹脂は新しく登場した素材で、エポキシ樹脂よりも固まるスピードが速く、スーパーボールのような弾力のある仕上がりが特徴です。透明度もより高いですが、摩擦に弱く擦ると曇りやすいため、汚れがつかないよう容器に入れた状態で飾ることが推奨されています。

2種類の樹脂の違い

  • エポキシ樹脂:硬化時間24~36時間・カチカチの硬い仕上がり・水拭きや丸洗いが可能
  • シリコン樹脂:45分~1時間・弾力性のある仕上がり・透明度は高いが摩擦に弱い

2種類の素材は上記のようにまったく違った特徴を持ちますので、スピーディーに仕上げたい場合はシリコン樹脂、型から外して使いたい場合はエポキシ樹脂というように、目的に合わせて選び分けるといいでしょう。ちなみに、エポキシ樹脂はクリアリウム、シリコン樹脂はクリアリウムシリコンという名称で販売されていることが多いです。

固まるハーバリウムの作り方

固まるハーバリウムの作り方
固まるハーバリウムを作るには、いずれかの樹脂(クリアリウム)と花材を用意するほか、樹脂を混ぜ合わせるための道具が必要です。エポキシ樹脂でもシリコン樹脂でも、一般的にはA液B液というように2種類の液体に分けられたものを混ぜ合わせて使います。その割合はエポキシ樹脂の場合A:B=2:1、シリコン樹脂はA:B=1:1です。

2液をしっかりと混ぜることが重要
液の割合を間違えるとうまく混ざらない、固まらない等の失敗につながります。
丁寧に計量し、透明感が出るまでよく混ぜ合わせましょう。
また、シリコン樹脂を手動で混ぜ合わせるのは難しいため、攪拌機と脱泡機を用意する必要があります。

まず花材のレイアウトを決め、2液をよく混ぜ合わせて気泡を抜いたクリアリウムをハーバリウムと同様に注いでいきましょう。層のある作品にしたい場合は、先に流し入れたクリアリウムが固まってから新たに注ぐようにするときれいにできます。

光で固まるタイプも

光で固まるタイプも
配合や攪拌、脱泡などが難しそう…という方におすすめなのが、光を使って固めるタイプの素材です。一般的なクリアリウムと異なり、1本の液体を使ってハーバリウムとほとんど同じ手順で作り、最後に光を当てて固めるだけでOK。UVライトを約20分、晴天時なら太陽光を約10分当てれば硬化します。気軽に固まるハーバリウムを作ってみたいという方には、ぜひおすすめです。

仕上がりの硬さも選べる

  • ソフトタイプ:ゼリー程度の硬さ(容器に入れたまま飾る)
  • ハードタイプ:スーパーボール程度の硬さ(型から出して使える)

参考元:アルファーテック株式会社 光で固まるハーバリウム液

PICK UP

まとめ

今回は、ハーバリウムの基本的な作り方について詳しくお伝えしました。ハーバリウムは飾ったり眺めたりするだけでなく、ハンドメイドも楽しむことができるアイテムです。材料自体は、100円ショップやネットショップなどで簡単に入手することが可能です。ハンドメイドがお好きな方はぜひチャレンジしてみてくださいね。

完成したハーバリウムはすぐお部屋に飾ることもできるので、気軽に作れるうえに満足感も高いアイテムですよ。ご自身で楽しむのはもちろん、プレゼントにも最適です。ハーバリウムを綺麗に仕上げるためのコツは、花が浮かないようにすること。記事内ではいくつか対策もお伝えしてきましたので、実際に作る際にはぜひ参考にしてくださいね。できるだけ長く楽しむために直射日光は避け、安定する場所に置いて楽しみましょう。

この記事のまとめ

  • ハーバリウムは、花を美しい状態で長期間楽しむことができる。普段忙しくて花のお手入れが難しいという方でもハーバリウムであれば気軽に花を空間に取り入れることが可能
  • ハーバリウム作りで失敗しないための注意点は「花の浮き」。花材の長さや容器の形状、オイルの注ぎ方などを工夫することで花を浮きにくくすることができる
  • ハーバリウムは透明感と華やかさが魅力。現在ではハーバリウムを使ったアイテムは豊富にあり、ボールペンや歯ブラシ立てなど様々な雑貨にも活用されている

Related Articles

花冠を手作りしよう!花材別の下準備と作り方

花冠を手作りしよう!花材別の下準備と作り方

基本の花束の作り方とは?初心者でもできるラッピングのコツもご紹介!

基本の花束の作り方とは?初心者でもできるラッピングのコツもご紹介!

花を使ってインテリアをワンランクアップ!壁を飾る花飾りの作り方

花を使ってインテリアをワンランクアップ!壁を飾る花飾りの作り方

Feature

hananowa Feature #2 Xing(シンフラワー)

hananowa Feature #2 Xing(シンフラワー)

hananowa Feature #1 KINTO

hananowa Feature #1 KINTO

目次

ショップ掲載について

New Articles

腸内フローラを整える方法とは?腸内環境を改善して健やかな毎日を

腸内フローラを整える方法とは?腸内環境を改善して健やかな毎日を

オールインワン美容液の正しい使い方とは?メリットや選び方を徹底解説

オールインワン美容液の正しい使い方とは?メリットや選び方を徹底解説

健康的に痩せるために役立つ習慣とは?ダイエットを成功させるコツ

健康的に痩せるために役立つ習慣とは?ダイエットを成功させるコツ

Feature

hananowa Feature #2 Xing(シンフラワー)

hananowa Feature #2 Xing(シンフラワー)

hananowa Feature #1 KINTO

hananowa Feature #1 KINTO

Populer

1

その花まだ捨てないで!しおれた花の復活方法をチェック

その花まだ捨てないで!しおれた花の復活方法をチェック

2

知らないと損!チューリップの切り花を長持ちさせるコツとは?

知らないと損!チューリップの切り花を長持ちさせるコツとは?

3

基本の花束の作り方とは?初心者でもできるラッピングのコツもご紹介!

基本の花束の作り方とは?初心者でもできるラッピングのコツもご紹介!

4

簡単なのに美味しい!輸入牛肉を柔らかくする方法とは?

簡単なのに美味しい!輸入牛肉を柔らかくする方法とは?

5

風水的にもおすすめ!運気を上げるドライフラワーの飾り方をご紹介

風水的にもおすすめ!運気を上げるドライフラワーの飾り方をご紹介

6

プリザーブドフラワーは風水的に良いもの?運気アップにつながる飾り方もご紹介

プリザーブドフラワーは風水的に良いもの?運気アップにつながる飾り方もご紹介