花束を自分でラッピング!おしゃれな包み方で贈る花ギフト
花束は不動の人気を誇るギフトのひとつ。きれいな花をもらって思わず笑顔になった経験がある方は多いのではないでしょうか。花束を購入すると生花店でもプレゼント用にラッピングしてもらえますが、ご自分でちょっと凝ったラッピングをしてみるのはいかがでしょう。より一層印象に残るプレゼントになりますよ。
そこで今回は、花束のラッピング方法をご紹介します。ミニブーケに一手間加えておしゃれなプチギフトにしたり、美しい花束を個性的なラッピングでより印象的なプレゼントに変身させたりしてみませんか。ラッピングペーパーやリボンについてもお伝えしますので、最後までお読みくださいね。
- 簡単にできる花束の包み方を知りたい方
- 花束のラッピングにはどんなものを使うのか興味がある方
- ほかの人とは一味違うプレゼントを渡したい方
目次
花束のラッピングに必要なもの
花束をご自身でラッピングするには、そのための材料が必要です。さまざまな包み方がありますが、ラッピングペーパーとリボンという2点セットが基本の材料。それに加えて、ホチキスやセロハンテープなどの道具も用意します。包み方によって、ホチキスを使うときれいに仕上がるもの、テープが役立つものなど違いがありますので、使い分けられるようどちらも常備しておくと便利ですよ。また、包み方によっては持ち手部分を輪ゴムで留めるときれいに仕上がる場合もあります。
- ラッピングペーパー
- リボン
- ホチキス、セロハンテープ、輪ゴムなど
- ハサミ
ラッピングペーパーやリボンには、それぞれ非常に多くの種類があります。包み方のテクニックだけでなく、これらの素材の選び方によっても印象は大きく変わります。そこで、まずはラッピングペーパーとリボンにはどのような種類があるのか、詳しく見ていきましょう。実際には素材も色も柄も数えきれないほどの種類がありますが、それぞれ花束作りによく使われる代表的なものをご紹介します。
ラッピングペーパーの種類
花の色や作りたいイメージに合わせて、まずは花束を包む紙を選びましょう。ラッピングペーパーは、ラッピング専門店や文房具店、ホームセンター、100円ショップ、またネットショップでも購入できます。といっても、とても多くの種類があるので、簡単には選べないとお考えの方もいらっしゃるかもしれませんね。ここでは素材別に代表的なものをご紹介しますので、参考にしてみてください。
保水もしてもらえるので、瑞々しい状態が長持ちします。
透明のセロファンが使われている場合は、そのままつけておきましょう。
花とラッピングペーパーとの摩擦が減るので、花へのダメージが少なくて済みますよ。
不織布
生花店でもよく使われている定番素材。薄くて柔らかいので扱いやすく、また適度にハリがあるのでボリュームが出ます。水に濡れても破れない点や表裏がないことからも、花束を包むのに向いている素材といえます。
多くは無地で色の種類が豊富。豪華な雰囲気にしたいときは、2、3色重ねて使うこともあります。シワになりにくいのもメリットのひとつですね。たっぷり使える1巻20mの商品もありますが、店舗によっては使いやすいサイズにカットして販売されている場合もあります。お好みに合わせて選んでくださいね。
数回やり直しても問題なくきれいに仕上がるので、あまりラッピングに慣れていないうちは不織布を使ってみてはいかがでしょう。
紙
例えば箱をラッピングするときなどは薄いものでもいいのですが、花束を包むときは少し厚みがあってしっかりとしたラッピングペーパーの方がおすすめです。ふんわり広がった部分とぎゅっと絞った部分のメリハリが出やすいですよ。
シンプルな無地や、和紙のように織が入っていて高級感があるもの、またチェック柄やイラスト入り、英字新聞調など、非常に多くの種類があります。どんなリボンと合わせようかと考えるのも楽しくなりそうですね。
紙質によって手触りや見た目も変わります。広く使われていて光沢のない上質紙や、表面がツルツルとしたコート紙が一般的です。このほか、ザラザラしているクラフト紙が素朴でナチュラルな感じがして好まれるケースも。受け取られる方の好みも考えて選びましょう。
特に、織が入っているクレープ紙は剥がれやすいので、ホチキスを使いましょう。
花束は、包み方によってはラッピングペーパーの裏まで見えてしまうことがあります。柄入りのペーパーを選ぶ際は、できれば両面にプリントされているものを選びましょう。もし片面タイプしか手に入らない場合は、二つ折りにして使うといいですよ。
ワックスペーパー
蝋やパラフィンを染み込ませた紙のことで、薄くて丈夫で耐水性があります。手作りのお菓子やサンドイッチなどを包むのにもよく使われています。色の選択肢が多いだけでなくおしゃれな柄物も増えていますし、100円ショップでも手に入る点も嬉しいですね。
小さいサイズのペーパーしか手に入らない場合は、数枚重ねて花束を包みましょう。ボリュームも出ますし、おしゃれな雰囲気になります。また、ネイビーなどダーク系のワックスペーパーを使うと、シックで大人っぽい雰囲気に。クールな感じが好きな方へのプレゼントにぴったりです。
またセロハンテープは剥がれてしまうため、ホチキスを使用することになりますが、何度もやり直していると跡が目立ってしまうことに。
全体に使うのではなく部分的に使用することから始めると、無理なく取り入れられそうです。
リボンの種類
ラッピングペーパーと並んで大事なリボン。アクセントになるものにするか、全体に調和するものを選ぶかなど、コーディネートする楽しさがありますね。
片面リボンの方が価格は抑えられますが、裏面が見えないように結び方を工夫する必要があります。
特に柄が入っているものは片面リボンしか販売されていないケースが多いですが、もしどちらかを選べるのであれば、両面リボンを購入した方が使いやすいでしょう。
リボンの代わりに革紐や麻紐などを使うのもおしゃれですね。また色や幅、素材違いのものを重ねて使ってみると、ほかにはない特別感が出ますよ。それでは、種類別にリボンをご紹介しましょう。
サテンリボン
シンプルで使い勝手がよく、バラエティ豊かなサテンリボン。淡い色から濃いものまで多くのカラーバリエーションがあるので、花やラッピングペーパーの色に合わせて選びやすいです。光沢とハリがあって、結んだときの形が美しいのも特長のひとつです。
幅は3mmと細いものから5㎝、あるいは10㎝とボリュームのあるものも販売されています。汎用性が高いのは2㎝前後のものですが、豪華な雰囲気を出したいときにはもっと幅の広いものを選びましょう。また小さな花束には細いリボンを使うとバランスが取りやすいです。
サテンリボンは手芸用品店などで購入できます。実物を見て選べますし、10㎝単位で切り売りしてもらえますよ。一方、ネットショップではとても多くの種類の中から選べます。こちらは1m単位で販売されることが多いようです。
少量の水と混ぜたものを爪楊枝の先に取り、リボンの端につけてください。
透明のマニキュアを薄く塗っても、ほつれ止めになります。
布リボン
幅の広いコットンやリネンなどの布リボンを使うのも素敵です。あえて両端をほとんど加工せず、切りっぱなしのようなナチュラルな雰囲気にしたものも人気があります。ブラウンやカーキ、ネイビー、ワインレッドなどシックな色の商品が多いので、落ち着いた雰囲気のラッピングにしたいときにおすすめです。あえて左右の垂れの長さを変えるのもいいかもしれませんね。
また、高級感のあるベルベットのリボンも素敵です。色の種類も多いですし、両端にビーズやレースがあしらわれているものや、ベルベット自体にエンボス加工が施されているものなどもあります。ほかのリボンよりも少し高額にはなりますが、リッチな雰囲気が作り出せるでしょう。
透明感のあるオーガンジーのリボンも数多くの種類の商品が販売されています。サテンリボンと合わせて結ぶと華やかな印象になりますね。両端に細いワイヤーが入っているタイプなら、結び目にきれいな膨らみが作れますよ。
アルファベットや、可愛らしい柄がプリントされています。
ラッピングに使って余ったら、ハンドメイド作品にも使用してみてはいかがでしょう。
三角形に切ったハギレをいくつか並べてリボンに縫いつければガーランドができますし、手持ちの布バッグのポケット口に接着剤で貼るのもおすすめ。
簡単ですし、ハンドメイドの楽しさも味わえます。
柄物
サテンリボンと似た素材で、ストライプやドット、レース模様などの柄がプリントされているものがあります。花束に使うと、パッと目を引くアクセントになりそうですね。サテンリボンと同様にハリがあって使いやすいものが多いです。
中央に刺繍が入っていて、両脇は透ける素材を使ったものや、西陣織の柄で和の雰囲気を持つリボンなど、思わずじっと見てしまうほど凝ったデザインのものも。特別な花束を包むのにふさわしい高級感が感じられます。また、クマやウサギ、ネコなどの可愛らしい柄のものは、お子さんがいらっしゃるご家庭へのプレゼントにもよさそうですね。
テーマに沿ってデザインされたものが使われていると、受け取る方に「リボンの柄にまでこだわってくれた」と、喜んでもらえるかもしれませんね。
ラフィア
リボンとは異なりますが、ラフィアもおしゃれなラッピングには欠かせないアイテム。ラフィア椰子という植物の葉を加工した繊維素材で、バッグや帽子作りにも使われる丈夫なものです。リボン代わりに使われているものの中には、ラフィア椰子に限らず、ほかの植物の繊維(パルプ)を加工したものもあります。
自然な色を生かしたベージュのほか、染料を使って着色された黄色や緑、茶色、ワインレッド、ピンクなどさまざまな色味があります。凝った結び方をしなくても、雰囲気のある仕上がりになりますよ。
発色がよく、幅がほぼ一定で、天然のものとはまた一味違った魅力が感じられます。
中には5㎝と幅広のものもありますよ。
基本の花束の包み方
ここからは、花束の包み方をご紹介します。ラッピングペーパーとリボンのほかに、セロハンテープやホチキス、輪ゴム、ハサミも準備してくださいね。
あまり花に触りすぎたり、室温の高い場所に長く置いていたりすると弱ってしまいます。
できるだけ手早くラッピングして、お相手の方に渡すまでは暗くて涼しい場所で保管するようにしましょう。
まずは、主に前面を見られることを想定してデザインされた三方見(さんぽうみ)の花束(ワンサイドブーケ)用と、前後がなく、どの角度から見られてもいい四方見(しほうみ)の花束(ラウンドブーケ)向けの、2つの包み方をご紹介します。
三方見の花束
三方見の場合は、背面をラッピングペーパーでカバーします。
花束の後ろにペーパーの角がすっと伸びて、すっきりとした見た目になりますよ。
作り方
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STEP. 1
ラッピングペーパーを広げ、対角線上に花束を乗せる
対角線の長さが、花束の長さ+持ち手の長さくらいになるように調整してください。
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STEP. 2
花束より下のラッピングペーパーを上に折って、持ち手の部分を隠すようにする
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STEP. 3
ラッピングペーパーの左右の端を中央へ持ってきて、花束を包む
少し余裕をもって、ふんわりとなるようにしましょう。
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STEP. 4
花束の持ち手の部分をぎゅっと握り、セロハンテープか輪ゴムで留める
均等に皺が寄るようにしてください。
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STEP. 5
リボンを巻いて結ぶ
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STEP. 6
完成
下記の動画では、ワンサイドブーケの包み方をご紹介しています。参考にしてみてください。
四方見の花束
ラッピングペーパーは縦は花束の長さ+20㎝前後、横は花束一周分+10㎝ほど必要です。
作り方
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STEP. 1
ラッピングペーパーを広げ、端より少し下に花束の先端が来るように置く
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STEP. 2
ラッピングペーパーで筒を作るように花束を巻く
セロハンテープやホチキスで上の方を留めておくと、後の作業が楽です。
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STEP. 3
花束の持ち手の部分をぎゅっと握り、セロハンテープか輪ゴムで留める
持ち手のすぐ上までふんわりと膨らみ、持ち手の部分でキュッと締まるように形作ります。
均等に皺が寄るようにしてください。
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STEP. 4
リボンを巻いて結ぶ
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STEP. 5
完成
下記の動画では、ラウンドブーケの包み方(持ち手の部分も包み込むラッピングの仕方)をご紹介しています。参考にしてみてください。
おしゃれに仕上げる応用編
一工夫加えた包み方で、一層素敵な花束に仕上げましょう。前述の基本の包み方でも、色違いのラッピングペーパーを少しずらして重ねて包めば、印象が変わりますよ。また花束を包んだ後、「especially for you」や「thank you」などと書かれたシールを貼るのもおすすめ。まるで生花店で包んでもらったかのようなプロっぽい雰囲気が漂います。シールは100円ショップやラッピング専門店などで購入できます。
本番に備えて練習する場合は、アーティフィシャルフラワー(造花)の花束を使いましょう。
丈夫なので何度でも使用できますし、練習の後はインテリアフラワーとして飾れます。
ここからは、さらにおしゃれに見えるラッピングの仕方をご紹介します。ほかとは違う花束を贈りたい方は挑戦してみてくださいね。
端から巻いていく包み方
花束の後ろに角が2カ所出るのがポイント。
底もしっかりカバーでき、型崩れしにくいです。
作り方
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STEP. 1
ラッピングペーパーの角を少しずらして二つ折りにする
花束より少し長くなるサイズにしておいてください。
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STEP. 2
ラッピングペーパーの端に花束を置き、底も織り込みながら巻いていく
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STEP. 3
花束の持ち手の部分をぎゅっと握り、セロハンテープか輪ゴムで留める
均等に皺が寄るようにしてください。
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STEP. 4
リボンを巻いて結ぶ
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STEP. 5
完成
花束を立てた状態で包む
一辺の長さが花束の長さの2倍弱のサイズの正方形のラッピングペーパーで包みます。
コンパクトで可愛らしい感じに仕上がりますよ。
作り方
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STEP. 1
ラッピングペーパーの中央に花束を立てる
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STEP. 2
ラッピングペーパーのひとつの角を持ち上げて、花束に寄せる
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STEP. 3
その隣の角との間の部分を折って花束に添わせる
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STEP. 4
続けてラッピングペーパーを折りながら花束を包んでいく
同じ方向に向かってヒダができるようにすると、すっきりとした印象にできあがります。
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STEP. 5
花束の持ち手の部分をぎゅっと握り、セロハンテープか輪ゴムで留める
均等に皺が寄るようにしてください。
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STEP. 6
リボンを巻いて結ぶ
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STEP. 7
完成
人気の韓国風ラッピング
花束全体をくるんでしまうのではなく、花が見えるように包む方法です。
厚手でハリのあるラッピングペーパーを使うと、ボリュームが出て豪華に見えます。
作り方
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STEP. 1
ラッピングペーパーの上に花束を乗せて、軽く包む
上部は開いていて、花束の持ち手のあたりでラッピングペーパーが重なるくらいの長さがあれば十分です。
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STEP. 2
細めにカットしたラッピングペーパー2枚の下の方にそれぞれヒダを寄せ、花束の持ち手あたりに左右1枚ずつ乗せて合わせる
枚数を増やしたり、薄手の柔らかな素材のペーパーも加えたりすると、さらにゴージャスな雰囲気になります。
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STEP. 3
花束の持ち手の部分をぎゅっと握り、セロハンテープか輪ゴムで留める
均等に皺が寄るようにしてください。
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STEP. 4
リボンを巻いて結ぶ
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STEP. 5
完成
下記の動画では韓国風の花束ラッピングをご紹介しています。参考にしてみてください。
外に1枚加える
無地のラッピングペーパーで包んだ上から柄入りの透明のセロファンを重ねて、リボンで結ぶのもおすすめです。花束の半分くらいの長さにして下の方だけに巻きましょう。プリントされたアルファベットやレースの柄などがよく見えて、素敵になりますよ。色も白、ブラウン、グレーなどがあるので、ペーパーやリボンと相性の良いものを選んでくださいね。
セロファンにかぎらず英字新聞や柄物のペーパーを使うのもおすすめです。またゴールドやシルバーのハリのある布を合わせると、個性的な花束ができあがります。
下のラッピングペーパーにピタッと重ねるよりも、ふわっと合わせる方がおしゃれなデコレーションになります。印象的なラッピングだと外すのがもったいなく感じてもらえるかもしれませんね。
自分で束ねる場合はラッピング前に保水を
これまでご紹介してきた花束の包み方は、花屋さんで保水処理をされた状態の花束を使った場合の手順です。もしご自身で花を選んで組み合わせて花束から作りたいなら、包む前に保水を行う必要があります。生花の切り花を花束にする場合、茎の部分が乾燥すると水分が足りなくなって萎れてしまうかもしれません。特に、花束を持ち歩く場合やすぐに花瓶に生けることができない場合は、しっかりと水分を補給する保水処理が花の鮮度を保つために重要です。
保水の仕方を知っていれば、花束をラッピングするだけでなく好きな花を束ねて一から作り上げることもできますよ。基本的な保水処理の手順をご紹介します。
保水の手順
- 花束
- キッチンペーパー
- 輪ゴム
- アルミホイル(またはビニール袋)
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STEP. 1
花束の茎の切り口部分をキッチンペーパーで包む
まず、花束を寝かせて置き、二つ折りにしたキッチンペーパーで茎の切り口部分を包み込みます。
キッチンペーパーの両端(余った部分)を折り込むようにして輪ゴムで留めましょう。
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STEP. 2
キッチンペーパーで包んだ部分を水で濡らす
切り口に水分がいきわたるように、しっかりと濡らしましょう。
その後、水が滴らない程度にキッチンペーパーを軽く絞ります。
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STEP. 3
アルミホイルかビニール袋で覆う
キッチンペーパーで包んだ部分を覆うように、アルミホイルかビニール袋をしっかりとかぶせます。
キッチンペーパーがはみ出さないように包み込むのがポイントです。
ビニール袋を使う場合は、開いてしまわないようテープを2~3周巻きながら口の部分を留めておきましょう。
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STEP. 4
完成
その場合は、ビニール袋に栄養剤を入れて茎を挿し込む方法がおすすめです。
袋の口はテープか輪ゴムを使ってしっかりと閉じてください。
タイプ別!おすすめラッピング
花束のタイプによって、相性のよいラッピングは異なります。ラッピングの種類だけでもバリエーションはかなり多いですが、花束のイメージや個性に合ったものを選ぶことも大切。そこで、ここからは少し個性的な花束を贈りたいときにおすすめのラッピングをご紹介します。これまでお伝えしてきた基本の三方見・四方見ラッピングと応用編のおしゃれな包み方を踏まえて、素材の選び方を工夫しながら包んでみましょう。
生花ではなくドライフラワーを包むナチュラルな雰囲気を大切にした花束、洋風ではなく和の雰囲気を持つ花束、そして男性に贈る花束の、3つのカテゴリ別にご紹介していきます。
ドライフラワーのナチュラルな花束
ドライフラワーの花束の最大の特徴は、花瓶に生ける必要がないということです。つまり、ラッピングを外さずにそのままの状態で置いて飾ったり吊るしたりと、ラッピングも含めて長く飾れることを考えて包むといいでしょう。ドライフラワーの持つナチュラルで素朴な魅力を生かすには、ラッピングの素材選びが重要。ドライフラワーの雰囲気に合わせて、ナチュラルな素材を取り入れるのがおすすめです。
まずワックスペーパーを縦長に置き、花束を乗せます。そのまま三方見の要領で包み、ワックスペーパーの半分程度の長さの麻を重ねて持ち手部分で絞りましょう。最後にリボンを結べば完成です。麻を使用することでナチュラルな印象が際立ちますので、スワッグとして飾ってもお部屋になじみますよ。
麻とワックスペーパーの重ね使いがラッピングのポイントですので、リボンは奇抜な色でない限り、素材で大きく印象が変わることはないでしょう。
和風の花束
和風の花束というと、仏花のようなイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれません。あまり見かけないため、おしゃれに仕上げるにはどう包んでいいかわからないという方も多いのではないでしょうか。日本で古くから育てられてきた和菊や水仙、桜などを使った花束は、優しく繊細な印象の素材を使って、あえてラウンドブーケのような丸みのある束ね方・包み方でまとめるのがおすすめです。
マットで高級感のある和紙や、細い紙紐を重ねたリボンなどを組み合わせるとまとまりやすくなります。ご祝儀袋の水引をリボンとして使うこともできますよ。
小ぶりな花束を包むなら、書道で使われる半紙をラッピング材として使っても素敵です。ただし、柔らかくて破れやすい素材のため、3~5枚ほど重ねて使うといいでしょう。大きめの花束には障子紙が使いやすいです。障子紙は半紙よりも強度があるので、蛇腹折りにして絵の具を染み込ませて、染め紙にして使うのもおしゃれ。半紙も障子紙も、ふわっと優しく包むようにするのがポイントです。
そこで、可愛らしさを出すために、茎を短めにカットして広がりを持たせるといいでしょう。
桜や桃などの枝ものも、茎を短めにして束ねることで親しみやすさが出ます。
男性への花束
男性に花束をプレゼントする場合、花の種類や色合いで悩まれる方も多いのではないでしょうか。ですが、ラッピングを工夫すればどんなお花でも贈りやすくなるのです。例えば、ピンクや薄紫などの淡くて可愛らしい印象の花は男性には避けられがちですが、黒や紺のラッピングペーパーを使い銀のリボンで結ぶだけで、グッと大人っぽい印象に。さらに葉物を加えて引き締めれば、男性に贈っても違和感のない花束になります。
ラッピングペーパーは、花束の外から見える部分の面積の多くを占めます。そのため、意外と花の色よりもラッピングペーパーの色で印象が大きく変わるのです。可愛らしい色は避けて、モノトーンの配色やダーク系でまとめると、どんなお花でもクールな雰囲気にまとまり、男女問わず贈りやすいギフトになりますよ。
まとめ
生花店で花束をラッピングしてもらうのもきれいですが、受け取られる方のイメージに合うように、ご自分で包むのも素敵ですね。ラッピングペーパーやリボンの素材、デザインには幾通りもの種類があります。組み合わせにもこだわって、お相手にぴったりな包み方を選びましょう。
花束のデザインによって三方見か四方見かが決まったら、生花が傷まないようにできるだけ手早く包んでください。時間があるときにときどき練習しておくと、短時間できれいに仕上げられるようになりますよ。基本の包み方に慣れたら、さらに凝った包み方に挑戦してみるのもおすすめです。素敵にラッピングして、相手の方に喜ばれる花束を贈りましょう。
- ラッピングペーパーにもリボンにもさまざまな種類がある
- 花束のデザインに合わせて包み方が変わる
- 基本の包み方に慣れたら、さらに一工夫して、おしゃれな花束を贈ろう