押し花の正しい作り方とは?コツをつかんで綺麗な押し花を作ろう!

押し花と聞くと、どこか懐かしい気持ちになる方も多いことでしょう。子どもの頃、お気に入りの花や大切にとっておきたい花を押し花にして楽しんだという経験は、誰しもあるのではないでしょうか。

今回は、綺麗に仕上がる押し花の作り方をご紹介します。実は奥深い押し花の世界。材料となる花の選び方をはじめ、シンプルな手順で上手に作るコツを解説。簡単でありながら、綺麗な形や鮮やかな色のまま仕上げる方法を知ることで、押し花作りがより楽しくなりますよ。また、押し花を使ったおしゃれなアレンジもご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

この記事はこんな人におすすめ

  • 押し花を上手に作る方法を知りたい方
  • 押し花のおしゃれなアレンジを知りたい方
  • 花を長く保管する方法を知りたい方

押し花ってどんなもの?

押し花ってどんなもの?
小さな子どもにも馴染み深い押し花。押し花とは、自然の花や葉っぱなどに圧力をかけ平面状に乾燥させた素材のことをいいます。押し花の歴史は古く、16世紀ごろにイタリアの生物学者が標本として押し花を残したものが始まりだと文献に記録されています。日本よりも乾燥しているヨーロッパでは押し花も作成しやすく、古来より趣味や工芸として人々に親しまれてきました。

日本では、江戸時代の頃に押し花が世間にも広まります(※)。作家の滝沢馬琴などが「押し葉帳」を作るなど、盛んになり始めたそうです。

近年では、押し花に関する保存技術や乾燥技術も進歩しており、厚みのある本などに挟んで押し花にするというシンプルな作り方だけでなく、化学の技術などを応用しより美しさを追求した押し花を作ることもできるようになりました。技術の発展に合わせて、押し花を使ったアレンジもどんどん増えてきており、様々な形で押し花を楽しむことができるようになってきています。

※参考資料:豊岡市立歴史博物館

道具も作り方も「シンプル」

道具も作り方も「シンプル」
押し花は身近なものを使って作ることができるのも魅力の一つです。手に入りにくいような特殊な道具や材料は特に必要なく、もともと家庭にあるものを使って作ることができます。小さなお子様と一緒に押し花作りを楽しみたいときや、突然の思いつきで「押し花を作ってみよう」となったときでも、気軽に作ることができますよ。

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基本的な押し花の作り方

基本的な押し花の作り方
押し花作りは道具も身近なもので揃えることができますが、作業にも複雑な工程はありません。まずは基本的な押し花の作り方をお伝えしましょう。

準備するもの

  • 花材(生花)
  • 四つ折り新聞紙 2枚・・・花の水分を吸わせるため乾いたもの
  • ティッシュペーパー 2枚
  • 花切りハサミ
  • 厚みのある本・・・重しに使用
  • ピンセット(必要に応じて)

手順

  • STEP. 1

    草花を摘む

     

    お庭に咲いた花などを新鮮な状態で摘みます。

  • STEP. 2

    花材をカットする

     

    完成形をイメージしながら、花材をカットしていきます。

    茎は残しても残さなくてもどちらでもOKです。

  • STEP. 3

    花材を並べる

     

    新聞紙の上にティッシュペーパーを1枚敷き、その上にカットした花を並べていきます。

    花びら同士が重ならないように注意しながら並べていきましょう。

  •                 

  • STEP. 4

    ティッシュ・新聞紙を重ねる

     

    花を並べ終わったら、その上からティッシュペーパー1枚、新聞紙1枚の順番に重ねていきます。

    花の種類によって厚みが異なるため、なるべく同じ種類の花材ごとに並べるようにしましょう。

  •                 

  • STEP. 5

    重しをする

     

    重しとなる本を花の上に乗せていきます。

    本を乗せる際には、花がずれないように注意しましょう。

    重しになる本の重さも重要です。

    軽すぎると、出来上がった押し花が波打ってしまい、重すぎると押し花が潰れて破れやすくなってしまいます。

                            

  • STEP. 6

    日にちをおく

     

    重しを乗せたら、数日〜数週間ほど置いておきます。

    花びらが薄いものは3日ほど、厚みがあるものだと1~2週間ほどを目安にしましょう。

    時々、押し花の状態を確認してみるとよいでしょう

                             

  • STEP. 7

    完成

完成した押し花を剥がす際は慎重に
水分がしっかりと抜けているのが確認できたら、押し花を丁寧に剥がしていきます。
薄い花びらのものは破れやすくなっているので、扱う際には注意しましよう。
ピンセットを使用するのがおすすめ
押し花は繊細です。作業をする際に手で直接触ると花を傷つけてしまいそう…という方は、ピンセットを用いるのがおすすめです。
ピンセットを使用することで、手で触れて花びらが破れてしまうのを防ぐだけでなく、手に付着している水分から押し花を守ることもできますよ。

電子レンジを使用した押し花作りも可能

電子レンジを使用した押し花作りも可能
上記で説明した重しを乗せて作成する「基本的な押し花の作り方」のほかに、電子レンジを使った方法もあります。こちらの方法なら、日数をかけることなく短時間での作成が可能となるため、時間をかけずに押し花を作りたい!という方は試してみてはいかがでしょう

準備するもの

  • 花材(生花)
  • 段ボール 2枚
  • キッチンペーパー 2枚
  • 輪ゴム
  • カッター
  • 電子レンジ
  • ピンセット(必要であれば)

手順

  • STEP. 1

    段ボール・キッチンペーパーをカット

     

    電子レンジに入るサイズにカッターで段ボールをカットします。

    同じくらいのサイズにキッチンペーパーもカットしておきます。

  • STEP. 2

    花材をカットする

     

    完成形をイメージしながら、花材ををカットしていきます。

    茎は残しても残さなくてもどちらでもOKです。

  • STEP. 3

    花材を並べる

     

    カットした段ボールの上にキッチンペーパーを敷きます。

    花同士が重なり合わないように、花を並べていきます。

  •                 

  • STEP. 4

    固定する

     

    花を並べたら、さらにその上にキッチンペーパーと段ボールを重ねていきます。

    花がずれないように輪ゴムで留めて固定します。

  •                 

  • STEP. 5

    電子レンジで加熱する

     

    600Wの電子レンジで約50秒〜1分間ほど加熱していきます。

    加熱しすぎると花びらが変色してしまうため、途中で花の状態を確認しながら加熱していくとよいでしょう。

    電子レンジによって加熱時間は多少異なるので、様子をみながら調整してください。

  •                 

  • STEP. 6

    花を乾燥させる

     

    電子レンジで加熱したら、取り出し、ゆっくりと段ボールとキッチンペーパーを取り外します。

    そして、常温で花を乾燥させます。

  • STEP. 7

    完成

電子レンジの加熱時間に要注意!
電子レンジを使用して押し花を作る場合には、加熱時間が重要になります。
花びらの薄いものや花弁の小さなものは加熱時間を少し短くしてみるなど、作りながら適切な加熱時間を探ってみてくださいね。

下記の動画では、電子レンジを使った押し花の作り方をご紹介しています。参考になさってください。

時短で作りたい!そんな時にはアイロンを使うのもおすすめ

時短で作りたい!そんな時にはアイロンを使うのもおすすめ
ハンドメイド資材としてたくさんの押し花が必要という時や、より短時間で押し花を作りたいという場合には、短い時間で押し花を作ることができるアイロンを使った方法もおすすめです。自宅で普段使用しているアイロンを使用するだけなので、準備するものも特にありません。手順も上記で説明している工程とほぼ変わらないので、気軽に作ることができますよ。

準備するもの

  • 花材(生花)
  • 新聞紙または雑誌
  • ティッシュ 2枚
  • アイロン
  • アイロン台
  • ピンセット(必要に応じて)

手順

  • STEP. 1

    花材を並べる

     

    アイロン台の上に新聞紙もしくは雑誌をのせ、ティッシュを敷きその上に花を並べていきます。

    必要に応じて、茎などをカットしましょう。

  • STEP. 2

    ティッシュを重ねる

     

    花びらを並べたら、その上にティッシュを重ねていきます。

  • STEP. 3

    アイロンをあてる

     

    低温にセットしたアイロンを10秒〜20秒ほどあてていきます。

    アイロンを外して花材の粗熱を取り、休ませます。

    さらに10秒ほどアイロンをあてます。

    花びらの状態を確認しながら、この作業を4〜5回ほど繰り返ししっかりと乾燥させる

  • STEP. 4

    完成

焦げに注意!
アイロンを使用した押し花作りは、短時間で作ることができ時間の短縮にもなりますが、どうしてもアイロンの高熱で焦げやすくなります。
こまめに花の状態を確認しながら作業を行うようにしましょう。
手作りキットを使って手軽に
3パターンの作り方をご紹介しましたが、最近では「押し花キット」なども手芸品屋さんなどで販売されています。
キットを使うことで、より手軽に綺麗な押し花を作ることもできますよ。
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変色を防ぐためには?

変色を防ぐためには?
押し花作りをする際に注意したいのが「花びらの変色」です。せっかくの押し花が茶色などに変色してしまっては残念ですよね。下記のような工夫をすることで、押し花の変色を防ぐことができます

新聞紙を定期的に変える

新聞紙を定期的に変える
変色を防ぐためには、押し花を挟む際に使用する新聞紙を定期的に変えましょう。基本的な方法で押し花を作る場合には、完成までに数日〜1週間ほどかかります。その間に新聞紙を何度か交換するだけでも、変色予防に効果的ですよ。交換の回数頻度が多いほど押し花は綺麗に仕上がります。ただし初心者の方の場合、交換の際に花びらを破ってしまうということもあるので、注意しながら作業を行いましょう。

水分を事前に抜いておく

水分を事前に抜いておく
電子レンジやアイロンを使用して押し花を作る時には、より変色が起きやすくなります。水分の多い花をこれらの方法で押し花にする際には、事前に厚みのある本とティッシュに花材を数日間挟んでおきましょう。そうすることで水分がある程度抜けるため、茶色く変色することなく綺麗な押し花を作ることができますよ

押し花用の乾燥シートを使う

押し花用の乾燥シートを使う
ティッシュではなく、押し花作り専用の乾燥シートを使用するのもおすすめです。吸収力に優れた乾燥シートを使用することで、自然な色を残しながら、早く花を乾燥させることが可能になります。乾燥シートはホームセンターなどで購入できます。

乾燥シートは、一度使ったら何度か再利用できる点も嬉しいポイント。水分を吸ってシートが柔らかくなってきたら、電子レンジで1分ほど加熱し乾燥させれば、繰り返し使用することができますよ

押し花にしやすい花とは?

押し花にしやすい花とは?
押し花はお庭に咲いている草花など、身近にある様々な花で作ることができますが、その中でも花の水分が少なく、薄い花びらのものは押し花にしやすい花だといわれています。また、花びら同士が重なり合っていない花や厚みがあまりないものを使うことで、綺麗な押し花を作ることができますよ。

具体的には、ビオラやパンジー、アネモネ、コスモス、紫陽花、ミモザ、かすみ草、クローバーなどがおすすめです。水分が多い花や大きすぎる花は乾燥に時間がかかり、茶色く色褪せてしまったり、パリッとした押し花にならなかったりすることがあるでの注意しましょう。

押し花にしやすい花のポイントは?

  • 水分が少なく花びらが薄い花
  • 花びら同士が重なり合っていない花
  • 大きすぎない花
  • 厚みがあまりない花

花に厚みがある場合

花に厚みがある場合
ガーベラなどの厚みがあり水分量の多い花を押し花にする場合には、できるだけ厚みを減らして平らにさせることがポイントです。厚みを抑えることで、水分が早く抜けるようになり、綺麗な押し花に仕上げることができますよ

花の形が崩れないように注意しながら、茎の部分や花びらがついている花托部分をカッターなどで少しずつ削るなどしてみてください。押し花の場合、裏面は基本的に見ないため、裏側になる部分の茎や花托を削るようにすると表側は綺麗な状態を保つことができます。また、花びらが重なり合っている花の場合は、花びらを一枚ずつに分けることで厚みを抑える方法もあります。

乾燥シートの使用がおすすめ
厚みのある花こそ、水分量も多くなるので乾燥シートを使うのがおすすめです。
水分を多く含むと乾燥シートがベタついてくるため、2〜3日に一回程度で交換するのがいいでしょう。

作った押し花をアレンジして使いたい!

作った押し花をアレンジして使いたい!
押し花を作ったけど、その後どうしたらいいかわからない・・という方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は押し花を使ったアレンジ方法はたくさんあり、少し手を加えることでおしゃれなアイテムに変化させることができます。比較的簡単なアレンジも多いため、初心者の方にもおすすめです。お気に入りの花で押し花を作ったら、下記のようなアレンジをしてみてはいかがですか?

額縁・フレームアレンジ

額縁・フレームアレンジ
季節の草花やお気に入りの花など、身近にある花を使った押し花を写真立てや額縁に閉じ込めるアレンジは、手軽にできるのに立派なインテリア雑貨にもなるのでおすすめです。花材だけでなく、フレームの素材によっても変化をつけることができます。木製のフレームであればナチュラルなインテリアに、真鍮のフレームであればアンティークでレトロなインテリアに、クリア素材を使ったものであればシンプルなインテリアとの相性がぴったりですよ

フレームのサイズも大きなものから小さなものまで様々。トイレや腰窓にさりげなく飾ったり、少し大きめなサイズのフレームを使った大胆なアート作品にするなどサイズによっても色々な表現をすることができます

下記の動画では、押し花を使ったフレームアレンジをご紹介しています。参考になさってください。

押し花ブーケ

押し花ブーケ
押し花ブーケとは、様々な押し花を使って平面上でブーケに見立てたデザインにするアレンジです。作り方はとてもシンプル。お気に入りの押し花をいくつか使い、画用紙などの台紙に花束のデザインになるように接着剤を使い押し花を貼り付けていくというもの。バランスや彩りをみながら、ブーケのようなフォルムにデザインしていくのがポイントです

大切な記念日にプレゼントされたブーケを長く残したいという方にもおすすめのアレンジですよ。結婚式で使用したブーケなど、特別なお花をいつまでも残しておきたいという方は、ぜひ押し花ブーケのアレンジにも挑戦してみてくださいね。

しおり

しおり
押し花を使ったアレンジといえば、しおりを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。押し花をラミネート加工し好きな形にカットして作ることができる、簡単で定番のアレンジです。子どもと一緒に作ることもできて、押し花をより身近に感じることができるアレンジ方法の一つ。最近では、100円ショップなどでもラミネートフィルムが販売されています。ラミネーターのような機械を使わなくても加工することができるのでおすすめですよ。

レジン加工

レジン加工
UVレジンを用いた押し花アレンジも人気です。レジン液を使って様々なものに押し花をデコレーションすることができます。UVレジンを使用したハンドメイドは一見難しそうにも見えますが、はじめに道具や材料などを揃えてしまえば、簡単に様々なものを作ることができるようになります。

押し花を使った人気のレジン加工は、スマホケースやアクセサリー、バレッタ、箸置きなど。透明なレジンとカラフルな色合いの押し花の組み合わせは、爽やかな印象を与えてくれるおしゃれなアイテムになりますよ
 

押し花の正しい作り方とは?コツをつかんで綺麗な押し花を作ろう!

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まとめ

今回は、押し花について詳しくご紹介しました。押し花の作り方は一つだけではなく、基本的なものから時間をかけずにできるものまでいくつかの方法があリます。どれも難しい工程は少なく、家庭にある道具を使って作ることができるという手軽さも押し花作りの魅力の一つです。

また、使用する花に向き不向きはあるののの、基本的には工夫次第でどんな花でも押し花にすることができます。季節の花や子どもが摘んでプレゼントしてくれたお花などの身近なものから、ウェディングブーケで使用して記念に残しておきたい花など、様々な思い出を押し花にして残しておくことができますね。どこか懐かしく、それでいてアレンジ次第でおしゃれなインテリア雑貨や小物にもなる押し花。ぜひ、お気に入りのお花を押し花にして長く楽しんでくださいね。

この記事のまとめ

  • 押し花は、家庭にある身近なものを使って作ることができる。基本的には完成までに数週間ほどかかるが、電子レンジやアイロンを使えば時短で作成することも可能
  • 押し花にするのに向いている花の条件は「水分量が少なく、花びらが薄いもの」。ビオラやパンジー、紫陽花などがおすすめ
  • 押し花は、フレームに入れて飾ったり、しおりにするなどアレンジ次第で様々な楽しみ方がある。UVレジンを使えば、アクセサリーや小物類など押し花を使った様々なアイテムの作成も可能

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