花を使ってインテリアをワンランクアップ!壁を飾る花飾りの作り方
ご自宅は、ほっと一息ついてリラックスできる大事な場所。おうち時間を気持ちよく過ごすためにも、お部屋には気に入ったものを揃えて、居心地の良い空間にしたいものですね。こだわりの家具や雑貨を購入するのも楽しいですが、ハンドメイドで壁を飾るアイテムを作ってみるのはいかがでしょう。自分好みのものができあがりますし、花を使ったものならパッと明るい雰囲気になりますよ。
そこで今回は、アーティフィシャルフラワーやプリザーブドフラワー、ドライフラワーを使った壁を飾るインテリアフラワー(花飾り)の作り方をご紹介します。手軽にできるものを中心にご紹介しますので、ご自宅をデコレーションするならどんなものがいいか想像しながらお読みくださいね。
- インテリアに何か変化が欲しい方
- 花飾りのハンドメイドに挑戦してみたい方
- 季節感のあるインテリアにしたい方
目次
壁を花で飾るメリット
壁を飾るものには掛け時計や絵画、ファブリックパネルなど、さまざまなものがあります。何もなかった壁にアイテムがひとつ加わるだけで空間にメリハリが生まれ、お部屋のアクセントになりますね。インテリアフラワーもそのひとつ。生花以外の花材なら水が不要なため、あらゆるデザインで壁を彩ることができます。花の種類や色、サイズはもちろん、「豪華」「可愛らしい」「都会的」「爽やか」など、さまざまな雰囲気を作り出せますよ。
また、手軽さも花飾りの魅力です。ソファやテーブルなどの大きな家具を入れ替えるのは大変ですが、軽くて手頃な大きさのインテリアフラワーなら簡単。春ならピンク、夏はブルー、秋はブラウン、そして冬はシルバーなど、色合いを変えるだけでも季節感が出て、気分転換になるでしょう。
さらに、ご自分で作ったものが完成したときには達成感が得られます。それに飾られている作品を見るたびに小さな喜びも感じられますよ。またご家族や、ご自宅に招いたご友人に誉められることもあるかもしれませんね。ハンドメイドは作品を作り出す面白さだけでなく、プラスアルファの嬉しさも運んできてくれます。
花飾りを手作りするときのポイント
せっかく手作りしても、できあがった作品がお部屋にマッチしなかったら頑張った甲斐がないというもの。そうならないよう、実際に花飾りを作り始める前に計画を練っておくことは大切です。
まずどんな作品をどこに飾るかを決めたら、そこに収まるちょうどいいサイズを測りましょう。紙をできあがりのサイズに切って壁に貼ってみると、イメージしやすいですよ。少し離れたところから眺めて、バランスがとれる大きさを探りましょう。
色も大事なポイントです。リビングルームなど長い時間を過ごす場所であれば、周囲になじむ色にするのがおすすめ。近くに置く小物、あるいはソファやカーテン、カーペットなど面積の大きなものと色のトーンを合わせると、部屋全体が落ち着いた雰囲気になります。反対に印象的なインテリアにしたい場合は、目立つ色にしてみてはいかがでしょう。玄関や廊下に華やかな色使いの作品を飾れば、お客様の目も楽しませることができます。
ところがサイズや色が決まっているとターゲットが絞られるので、不要な花材を買わずに済みます。
時間的にも経済的にも効率的ですね。
花材はどこで手に入れる?
花材の専門店では大変多くの商品を取り扱っています。ですが、一部の店舗はフラワーデザイナーなどのプロを対象とした登録制になっており、一般客は購入できない場合もあります。まずはお近くの専門店で購入が可能かどうか、事前に確認しておきましょう。
ほかに実店舗であれば、手芸品店、インテリアショップ、ホームセンター、100円ショップなどでも購入できます。お店によっては種類が少ないケースもありますが、実物を見て買える点では安心ですね。
一方、ネットショップは品揃えが豊富なのがメリット。手頃なものから高級品まで価格の幅も広いですし、あらゆる花材が手に入ります。また、リボンやワイヤー、リースの土台などの資材もまとめて購入できて便利です。一定額以上を注文すると送料が無料になるケースもあるので、一度調べてみるのもいいかもしれません。
特に大事なのはサイズ。花の部分の直径(花径)が必ず記載されているので、できれば定規を片手に確認しながら選ぶことをおすすめします。
届いた商品を見て「イメージと違った」といったことにならないよう、慎重に決めてくださいね。
花飾りの種類
生花以外の花材は水分を含んでいないので一般的に軽いです。そのため、壁に飾るときには画鋲や押しピン、小さなフックなどで事足りるケースが多いです。壁に穴を開けるのが気になる方は、貼って剥がせるタイプの接着剤や、穴がとても小さくて目立たないピンを使ってみてはいかがでしょう。また、作品によっては、カーテンレールに掛けたり、マスキングテープを使って飾ったりすることもできます。
それでは、具体的にどんな花飾りが手作りできるのかをご紹介しましょう。ここでは定番のリースとスワッグ、ガーランド、立体的な花の良さが引き立つフラワーボードとフラワーフレームを取り上げます。ハンドメイド初体験の方も作りやすいものを集めていますので、参考になさってくださいね。
リース
円形の土台に花材を接着して作るリースは、花飾りの代表格。使用する花材の色合いによってさまざまな雰囲気を作り出せます。また、土台のサイズも直径10㎝ほどの小さなものから30㎝を超える大型までと豊富。飾るスペースに合うサイズを選びやすいのも大きなメリットですね。
デザインは、土台のリースの全体に花材を配置するのもいいですし、半分だけ、あるいは三日月のような形に部分的に飾るのも素敵です。さまざまな色を組み合わせると賑やかな雰囲気になりますし、単色のグラデーションで作ればスタイリッシュな感じに。アイビーなどの蔓ものや実もの、葉っぱも使うと、よりデザイン性の高い作品になりそうです。
また、夏には貝殻やヒトデ、秋には松ぼっくりなど、季節を感じられるアイテムを加えるのもおすすめですよ。
本体に接着剤であるグルースティックを挿し、熱で溶かして使用します。溶けたグルーは10秒ほどで固まるので、素早くつけるようにしましょう。
リースの作り方
- 花材
- 土台のリース
- グルーガン
- グルースティック
- 花材用のハサミ
- ピンセット(あると便利)
- 麻紐
-
STEP. 1
デザインを決める
花の部分だけ残して茎は切り取りましょう。
土台のリースの上に置いて、大体の配置を決めてください。
-
STEP. 2
花材を接着する
花の裏側と土台のリースが接する部分をよく見て、そこにグルーを出しましょう。
大きいサイズのものを先につけておくと、バランスが取りやすいです。
花の向きは、正面だけでなくあちこちに向くようにすると、面白みが出ます。
小さなものは、ピンセットを使うと配置しやすいです。
途中で壁に掛けてみて、少し離れた位置から見て確認しながら作ると、どの角度から見てもきれいな作品ができあがります。
-
STEP. 3
裏に輪をつける
麻紐をリースの裏側に通し、フックなどに掛けられるように輪を作ります。
-
STEP. 4
完成
比較的多くの花材が必要となりますので、購入の際は数に余裕を持って準備しておきましょう。
下記の動画では、リースの作り方をご紹介しています。参考にしてみてください。
スワッグ
スワッグは本来「壁飾り」という意味を持ちますが、日本では主に花束を逆さにした形のものを指すことが多いようです。比較的簡単に作ることができ、長さやボリュームを調整しやすいので、ハンドメイドの経験があまりない方にも挑戦しやすい花飾りです。花材をまとめた部分に巻くものをリボンや麻紐、あるいは革紐などにすることでも個性が表現できますね。
ユーカリやラベンダーなどは香りも楽しめますよ。
また枝ものが入るとボリュームも出ます。
なお、乾燥していて折れやすいので、取り扱いは慎重に。
スワッグを作る際は、基本的には茎の長い花材を用います。プリザーブドフラワーなど茎が短いものの場合は、ワイヤーをかけたり、テーピングをしたりすれば使用できますが、手間をかけずに仕上げるには、元々茎の長い花材からお好みのものを見つけるのがおすすめです。
特におすすめなのは、アーティフィシャルフラワー。品揃えが豊富なうえ丈夫で長持ちしますよ。茎の中にワイヤーが入っているため、お好みの角度で花の向きを固定することもできて、とても作りやすいです。
スワッグの作り方
- 花材
- 花材用のハサミ
- 輪ゴム
- 麻紐
- リボン
-
STEP. 1
デザインを決める
茎は長く残したまま、花材を平らなところに並べて配置を決めます。
中央にボリュームが出るようにしましょう。
-
STEP. 2
花材をまとめる
外側からそっと花材を集め、ひとつにまとめます。
それぞれの花材の向きや位置が決まったら、輪ゴムで留めてください。
茎が長すぎるものがある場合は、カットしておきましょう。
-
STEP. 3
裏に輪をつける
掛けて飾れるように麻紐で輪を作ります。
外れないように茎にからめておきましょう。
-
STEP. 4
リボンをかける
輪ゴムと麻紐が見えなくなるようにリボンを巻いて結びます。
-
STEP. 5
完成
どの形の場合も輪郭が左右対称になるようにすると、飾ったときに安定感が出ます。
下記の動画では、スワッグの作り方をご紹介しています。参考にしてみてください。
ガーランド
長い紐やリボンに、小さな花束などをいくつか結びつけて飾るものです。花束に限らず、花を1輪ずつ、あるいは可愛らしいモチーフの小物やタッセルなども一緒に吊り下げてもおしゃれ。試験管のような細い一輪挿しを繋いで、花をデコレーションするのも素敵です。スペースが広ければ、2段、3段に飾るのもいいですね。また縦長の空間なら縦に繋いでいくタイプも面白みがあります。
紐で結びつけるのではなく、クリップで留めるのもおすすめ。木製のものならナチュラルな雰囲気ですし、カラフルなものなら吊り下げるものとのカラーコーディネートが楽しめますね。
平面のイラストと立体的なガーランドを合わせて飾ると、一層素敵なインテリアになりそうです。
ガーランドの作り方
小さな花束を麻紐でつないで飾るガーランドの作り方をご紹介します。
- 花材
- 花材用のハサミ
- 輪ゴム
- 麻紐
-
STEP. 1
小さな花束をいくつか作る
2、3本の花をまとめ、輪ゴムで束ねておきましょう。
-
STEP. 2
花束を麻紐に結びつける
飾るスペースに合わせてガーランドの長さを割り出したら、均等な間隔になるように花束を結びつけます。
輪ゴムが見えないように麻紐でカバーしてください。
-
STEP. 3
完成
寒い時期には毛糸を使うのもいいですね。
下記の動画では、ガーランドの作り方をご紹介しています。参考にしてみてください。
フラワーボード
土台のボードいっぱいに隙間なく花が配置されたフラワーボードは、とても華やか。たくさんのカラフルな花が集まっていて迫力があります。
ハンドメイドなら、飾るスペースに合わせて自由なサイズ・形で作ることができますね。四角や円形、ハート、星形、あるいは好きなキャラクターの形など、ほかにはない花飾りを作ってみましょう。
これは住宅の断熱材として使われているもので、ホームセンターで販売されています。
ですが、とても大きいので、フラワーアレンジメントに使用する際は使いやすいサイズにカットされているものをネットショップなどで購入するといいでしょう。一部の花材専門店でも入手できます。もし手に入らない場合は、発泡スチロールの板などでも代用できます。
きれいに見せるポイントは、花と花の間隔です。くっつきすぎると花の形が崩れてしまいます。かといって逆に離れてしまうと、土台が花の隙間から見えたり、スカスカの印象になったりします。
一番いいのは、花同士が触れ合うくらいの距離。もし隙間ができるようなら、紫陽花を使いましょう。小分けにして挿すと、華やかに空間を埋めてくれます。
フラワーボードの作り方
- スタイロフォーム
- フローラルナイフまたはカッター
- ラッピングペーパー
- 麻紐
- 目打ち
- 花材
- 花材用のハサミ
- 木工用ボンド
-
STEP. 1
スタイロフォームをカットする
作りたい形にスタイロフォームをカットしましょう。
フローラルナイフがない場合はカッターでも切れますが、怪我をしないように十分気をつけてください。
-
STEP. 2
スタイロフォームにラッピングペーパーを巻く
花材の色に合わせたラッピングペーパーでスタイロフォームをくるみます。
こうしておくと、花材どうしの隙間からスタイロフォームが見えてしまうことがなくなるので、作りやすいです。
-
STEP. 3
裏に麻紐で作った輪をつける
上部に1つ、または2つ、木工用ボンドでつけます。
上から余った葉っぱなどを貼り付けておくと、外れにくくなります。
-
STEP. 4
花材を仮置きして配置を決める
花は茎を1.5㎝ほど残してカットしておきましょう。
土台の輪郭をできるだけ崩さないように気をつけながら、花材を配置します。
大きいものの位置を先に決めておくと、バランスが取りやすいです。
-
STEP. 5
花材を土台に挿す
茎の先に木工用ボンドをつけてから、スタイロフォームに真っ直ぐに挿してください。
挿しにくい場合は、目打ちで浅く穴を開けてから花材を挿すといいですよ。
-
STEP. 6
完成
ですから、一旦木工用ボンドをつけて挿した花材を抜いて位置を変えることは、問題なくできます。
安心して手直しできますね。
フラワーフレーム
額の中に花材を貼りつけたものです。近寄って見ると、さながら立体的なアートポスター。大きいものをひとつ飾っても素敵ですし、同じテーマで作った小さい作品をいくつか並べるのもおしゃれです。フレームは小さなものなら100円ショップでも手に入りますし、材料さえ揃えば気軽に作れるところも魅力です。
フレームの中を花でいっぱいにするデザインのほか、花束を貼るのも人気があります。また、赤い花びらでハートを形作ったり、たくさんのドライの木の実で作ったりした作品など、お好みにあわせて工夫して作るのも楽しそうですね。
縁を一周するように花を接着してもいいですし、右下の角の部分だけ飾るといったデザインもおしゃれです。
透明な2枚のアクリル板の間に花材を配置し、浮いているように見せるタイプも人気がありますが、今回はフレームの中央に花を貼り付けるデザインの方の作り方をご紹介します。
フラワーフレームの作り方
- 花材
- 花材用のハサミ
- グルーガン
- グルースティック
-
STEP. 1
花材を仮置きする
花の部分だけを使用する場合は、茎は切り取っておきましょう。
花束を貼りつけるデザインであれば、フレームの大きさに合わせて束ねておいてください。
-
STEP. 2
花材をフレームの中のガラスの表面にグルーで貼りつける
花の裏側とガラスが接する部分をよく見て、そこにグルーを出しましょう。
花束の場合は、少しずつ数カ所にわけてグルーをつけると、余分なグルーが表から見えにくくなります。
-
STEP. 3
完成
飾り文字で書かれたメッセージを印刷するのもいいですね。
まとめ
アーティフィシャルフラワーやドライフラワー、プリザーブドフラワーを使った花飾りは、手軽に飾れて季節感も出せるのでインテリアフラワーにぴったり。ご自宅に合う色・サイズ・雰囲気で手作りしてみましょう。
定番のリースやスワッグのほか、比較的簡単に作れるものもあります。どんなデザインにしようか、どの色にしようかなど頭を悩ませるのもハンドメイドの醍醐味。完成した作品をお部屋に飾るシーンを想像しながら、楽しく花飾り作りに挑戦してみてくださいね。
- 花飾りを手作りすると、飾りたいスペースにぴったりのものができあがる
- 花飾りは手軽に入れ替えもできて便利
- 自分好みの花飾りを作って、おうち時間を充実させよう