花を使ってインテリアをワンランクアップ!壁を飾る花飾りの作り方

記事の監修

赤田 加奈子

プロインテリアアドバイザー

インテリアショップに勤務し、サイズオーダーに対応した高級家具の販売を担当。
家具・インテリアに関する知識と経験を深める。

その後、フリーライターとして独立。

家具販売や接客経験を活かした、インテリア・住宅関連の執筆を主体に活動中。

ご自宅は、ほっと一息ついてリラックスできる大事な場所。おうち時間を気持ちよく過ごすためにも、お部屋には気に入ったものを揃えて、居心地の良い空間にしたいものですね。こだわりの家具や雑貨を購入するのも楽しいですが、ハンドメイドで壁を飾るアイテムを作ってみるのはいかがでしょう。自分好みのものができあがりますし、花を使ったものならパッと明るい雰囲気になりますよ。

そこで今回は、アーティフィシャルフラワーやプリザーブドフラワー、ドライフラワーを使った壁を飾るインテリアフラワー(花飾り)の作り方をご紹介します。手軽にできるものを中心にご紹介しますので、ご自宅をデコレーションするならどんなものがいいか想像しながらお読みくださいね。

この記事はこんな人におすすめ

  • インテリアに何か変化が欲しい方
  • 花飾りのハンドメイドに挑戦してみたい方
  • 季節感のあるインテリアにしたい方

PICK UP

目次

壁を花で飾るメリット

壁を花で飾るメリット
壁を飾るものには掛け時計や絵画、ファブリックパネルなど、さまざまなものがあります。何もなかった壁にアイテムがひとつ加わるだけで空間にメリハリが生まれ、お部屋のアクセントになりますね。インテリアフラワーもそのひとつ。生花以外の花材なら水が不要なため、あらゆるデザインで壁を彩ることができます。花の種類や色、サイズはもちろん、「豪華」「可愛らしい」「都会的」「爽やか」など、さまざまな雰囲気を作り出せますよ。

また、手軽さも花飾りの魅力です。ソファやテーブルなどの大きな家具を入れ替えるのは大変ですが、軽くて手頃な大きさのインテリアフラワーなら簡単。春ならピンク、夏はブルー、秋はブラウン、そして冬はシルバーなど、色合いを変えるだけでも季節感が出て、気分転換になるでしょう。

さらに、ご自分で作ったものが完成したときには達成感が得られます。それに飾られている作品を見るたびに小さな喜びも感じられますよ。またご家族や、ご自宅に招いたご友人に誉められることもあるかもしれませんね。ハンドメイドは作品を作り出す面白さだけでなく、プラスアルファの嬉しさも運んできてくれます

PICK UP

花飾りを手作りするときのポイント

花飾りを手作りするときのポイント
せっかく手作りしても、できあがった作品がお部屋にマッチしなかったら頑張った甲斐がないというもの。そうならないよう、実際に花飾りを作り始める前に計画を練っておくことは大切です。

まずどんな作品をどこに飾るかを決めたら、そこに収まるちょうどいいサイズを測りましょう。紙をできあがりのサイズに切って壁に貼ってみると、イメージしやすいですよ。少し離れたところから眺めて、バランスがとれる大きさを探りましょう。

色も大事なポイントです。リビングルームなど長い時間を過ごす場所であれば、周囲になじむ色にするのがおすすめ。近くに置く小物、あるいはソファやカーテン、カーペットなど面積の大きなものと色のトーンを合わせると、部屋全体が落ち着いた雰囲気になります。反対に印象的なインテリアにしたい場合は、目立つ色にしてみてはいかがでしょう。玄関や廊下に華やかな色使いの作品を飾れば、お客様の目も楽しませることができます。

事前の計画により無駄も省ける
花材選びの最中、たくさんのきれいな花が目の前に並んでいると、あれもこれも欲しくなってしまうもの。
ところがサイズや色が決まっているとターゲットが絞られるので、不要な花材を買わずに済みます。
時間的にも経済的にも効率的ですね。

PICK UP

花材はどこで手に入れる?

花材はどこで手に入れる?
花材の専門店では大変多くの商品を取り扱っています。ですが、一部の店舗はフラワーデザイナーなどのプロを対象とした登録制になっており、一般客は購入できない場合もあります。まずはお近くの専門店で購入が可能かどうか、事前に確認しておきましょう。

ほかに実店舗であれば、手芸品店、インテリアショップ、ホームセンター、100円ショップなどでも購入できます。お店によっては種類が少ないケースもありますが、実物を見て買える点では安心ですね。

一方、ネットショップは品揃えが豊富なのがメリット。手頃なものから高級品まで価格の幅も広いですし、あらゆる花材が手に入ります。また、リボンやワイヤー、リースの土台などの資材もまとめて購入できて便利です。一定額以上を注文すると送料が無料になるケースもあるので、一度調べてみるのもいいかもしれません。

購入前に確認を
ネットショップで商品を選ぶ際は、画像はもちろん、説明文もよく読んで購入するかどうかを決めましょう。
特に大事なのはサイズ。花の部分の直径(花径)が必ず記載されているので、できれば定規を片手に確認しながら選ぶことをおすすめします。
届いた商品を見て「イメージと違った」といったことにならないよう、慎重に決めてくださいね。

花材の種類

花材の種類
花飾りに使う花材には、さまざまな種類があります。どのような花材を選ぶかによって、同じデザインの花飾りでも違った仕上がりになりますので、花材選びはとても重要です。見た目が異なるだけでなく、それぞれの特徴、メリットやデメリットも異なります。そのため、花飾りを作る際には、使用する花材の種類やそれぞれの特徴を理解したうえで、作品に適したものを選ぶことをおすすめします。

この記事でご紹介する花飾りは、主にドライフラワー、プリザーブドフラワー、アーティフィシャルフラワーといった加工された花材で作られています。また、場合によっては生花を用いることも可能。そこで、それぞれの花材について詳しく見ていきましょう。

ドライフラワー

ドライフラワー
生花を乾燥させて水分を抜いた花で、落ち着いた独特の色合いが特徴です。生花と比べて重量が軽いため、壁にかける花飾りに使用しても形が崩れにくく、耐荷重を気にする必要がありません。そのため、大きめの作品を作りたい場合にもおすすめの花材です。また、水分が抜けているため保存性が高く、長く楽しめるのも大きなメリットですね

かつてのドライフラワーは各家庭で自然乾燥して作られることがほとんどでしたが、現在は専門店で扱われることもあり、クオリティが高いものも多いです。生花のような鮮やかな色味を保ったドライフラワーもありますので、ナチュラルかつ華やかな印象を与える花飾りを作れますよ。

ドライフラワーを使うとおすすめな花飾り

  • リース:ナチュラルで素朴な印象のリースができる。プリザーブドフラワーと組み合わせるのもおすすめ
  • スワッグ:ドライフラワーでよく作られる定番の花飾り。茎を長く残したドライフラワーを使うとよい
  • その他:ガーランドやフレームアレンジなども、ドライフラワーで作ると素朴で可愛らしい雰囲気に

プリザーブドフラワー

プリザーブドフラワー
生花を特殊加工することにより、水分を抜き新たに色素を加えた花材です。落ち着いた色合いで素朴な雰囲気が特徴のドライフラワーとは対照的に、みずみずしさや華やかな印象を与えてくれます。高級感があり保存性も高いため、フラワーギフトによく用いられる花材です。質感が生花そのものですので、生花のような美しさを長期間楽しむことができるでしょう。

特殊加工を施されているため、花材の中では高価格なのがやや難点。ギフト用にはおすすめですが、自宅で楽しむハンドメイド用の花材としては、敷居が高く感じられるかもしれません。ポイントとなる箇所のみに使用し、アーティフィシャルフラワーやドライフラワーと組み合わせる方法もおすすめです

プリザーブドフラワーの使い方
プリザーブドフラワーは茎がないものが多く、あったとしても折れやすいため花飾りのアレンジにそのまま使うのは難しいです。
そのため、花の部分のみをグルーガンなどで接着して作るリースやフレームアレンジなどに使うのがおすすめ。スワッグに使う場合は、茎を取り付ける作業(ワイヤリング)が必要です。

アーティフィシャルフラワー

アーティフィシャルフラワー
生花のような見た目や質感をリアルに再現した造花です。他の2種類と異なり、生花ではなく化学繊維を原料としています。主にポリエステルやポリエチレンなどで作られているため、耐久性が高く軽量で、扱いやすいのが大きなメリットといえるでしょう。

造花と聞くと安っぽいイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、現在販売されているアーティフィシャルフラワーは非常に高品質。自然由来の花ではありませんが、本物の花と見間違われるようなものも多いです。生花のように萎れたり枯れたりすることがなく、半永久的に美しい状態を楽しめるため、ブライダルフラワーとしても多くの人に選ばれています。

万能な花材
プリザーブドフラワーよりリーズナブルで、丈夫なためハンドメイド資材としても扱いやすいのも、アーティフィシャルフラワーの魅力。
茎を取り除いてリースやフレームアレンジに使ったり、茎のついたままスワッグに使ったりと、さまざまな使い方を楽しめます。
生花のようなみずみずしさを再現したもの、ドライフラワーのような色合いのものなど、種類も豊富です。

生花

生花
基本的には生花以外の花材で花飾りを作ることが多いですが、あえて生花を使う作品もあります。リースやスワッグを生花で作ることにより、飾っているうちに生花からドライフラワーに変化していく過程を楽しむことができるからです。生花のままの状態で長く飾り続けることは不可能ですが、ドライフラワーに変化することを想定してあえて生花を選ぶというのも、一つの方法といえるでしょう。

ただし、その場合はきれいなドライフラワーになりやすい花を選ぶことや、ドライフラワーになってからも美しさを保てるようなデザインにすることが重要。生花は乾燥すると縮むため、ドライになったときにスカスカにならないように作る必要があります。

ドライフラワーにしやすい花と向かない花については、下記の記事でご紹介していますので参考にしてみてくださいね。

花を使ってインテリアをワンランクアップ!壁を飾る花飾りの作り方

自分好みのドライフラワーを手作りしよう!初心者にもおすすめの作り方をご紹介

PICK UP

花飾りの種類

花飾りの種類
生花以外の花材は水分を含んでいないので一般的に軽いです。そのため、壁に飾るときには画鋲や押しピン、小さなフックなどで事足りるケースが多いです。壁に穴を開けるのが気になる方は、貼って剥がせるタイプの接着剤や、穴がとても小さくて目立たないピンを使ってみてはいかがでしょう。また、作品によっては、カーテンレールに掛けたり、マスキングテープを使って飾ったりすることもできます。

それでは、具体的にどんな花飾りが手作りできるのかをご紹介しましょう。ここでは定番のリースとスワッグ、ガーランド、立体的な花の良さが引き立つフラワーボードとフラワーフレームを取り上げます。ハンドメイド初体験の方も作りやすいものを集めていますので、参考になさってくださいね。

リース

リース
円形の土台に花材を接着して作るリースは、花飾りの代表格。使用する花材の色合いによってさまざまな雰囲気を作り出せます。また、土台のサイズも直径10㎝ほどの小さなものから30㎝を超える大型までと豊富。飾るスペースに合うサイズを選びやすいのも大きなメリットですね。

デザインは、土台のリースの全体に花材を配置するのもいいですし、半分だけ、あるいは三日月のような形に部分的に飾るのも素敵です。さまざまな色を組み合わせると賑やかな雰囲気になりますし、単色のグラデーションで作ればスタイリッシュな感じに。アイビーなどの蔓ものや実もの、葉っぱも使うと、よりデザイン性の高い作品になりそうです。

また、夏には貝殻やヒトデ、秋には松ぼっくりなど、季節を感じられるアイテムを加えるのもおすすめですよ

グルーガン
リースを作る際、花材の接着には速乾性のあるグルーガンが便利です。
本体に接着剤であるグルースティックを挿し、熱で溶かして使用します。溶けたグルーは10秒ほどで固まるので、素早くつけるようにしましょう。

リースの作り方

準備するもの

  • 花材
  • 土台のリース
  • グルーガン
  • グルースティック
  • 花材用のハサミ
  • ピンセット(あると便利)
  • 麻紐

  • STEP. 1

    デザインを決める

     

    花の部分だけ残して茎は切り取りましょう。

    土台のリースの上に置いて、大体の配置を決めてください。

  • STEP. 2

    花材を接着する

     

    花の裏側と土台のリースが接する部分をよく見て、そこにグルーを出しましょう。

    大きいサイズのものを先につけておくと、バランスが取りやすいです。

    花の向きは、正面だけでなくあちこちに向くようにすると、面白みが出ます。

    小さなものは、ピンセットを使うと配置しやすいです。

    途中で壁に掛けてみて、少し離れた位置から見て確認しながら作ると、どの角度から見てもきれいな作品ができあがります。

  • STEP. 3

    裏に輪をつける

     

    麻紐をリースの裏側に通し、フックなどに掛けられるように輪を作ります。

  • STEP. 4

    完成

花材は多めに準備
正面だけでなく、土台のリースの内側と外側にも花材を貼りつけて作ります。
比較的多くの花材が必要となりますので、購入の際は数に余裕を持って準備しておきましょう。

下記の動画では、リースの作り方をご紹介しています。参考にしてみてください。

花を使ってインテリアをワンランクアップ!壁を飾る花飾りの作り方

ドライフラワーのリースをハンドメイド!簡単な作り方から始めてみよう

リースの飾り方

リースは魔除けとして用いられ、玄関に飾ることで「出かけた家族が無事に帰ってきますように」という願いが込められています。 扉や壁に掛けるのが定番の飾り方ですが、特に決まりはありません。

リーススタンドに立てかけたり、平置きして中央にキャンドルを置いたり、多彩なインテリアアレンジを楽しめます。

花を使ってインテリアをワンランクアップ!壁を飾る花飾りの作り方

玄関にリースを飾ろう!おしゃれな空間を作るアイディアもご紹介

スワッグ

スワッグ
スワッグは本来「壁飾り」という意味を持ちますが、日本では主に花束を逆さにした形のものを指すことが多いようです。比較的簡単に作ることができ、長さやボリュームを調整しやすいので、ハンドメイドの経験があまりない方にも挑戦しやすい花飾りです。花材をまとめた部分に巻くものをリボンや麻紐、あるいは革紐などにすることでも個性が表現できますね。

定番の花材はドライフラワー
大人っぽいスワッグを作りたい方は、落ち着いた色味のドライフラワーを使ってみてはいかがでしょう。
ユーカリやラベンダーなどは香りも楽しめますよ。
また枝ものが入るとボリュームも出ます。
なお、乾燥していて折れやすいので、取り扱いは慎重に。

スワッグを作る際は、基本的には茎の長い花材を用います。プリザーブドフラワーなど茎が短いものの場合は、ワイヤーをかけたり、テーピングをしたりすれば使用できます。より手間をかけずに仕上げるには、元々茎の長い花材からお好みのものを見つけるのがおすすめです。

特に使いやすくておすすめなのは、アーティフィシャルフラワー。品揃えが豊富なうえ丈夫で長持ちしますよ。茎の中にワイヤーが入っているため、お好みの角度で花の向きを固定することもできて、とても作りやすいです。

スワッグの作り方

準備するもの

  • 花材
  • 花材用のハサミ
  • 輪ゴム
  • 麻紐
  • リボン

  • STEP. 1

    デザインを決める

     

    茎は長く残したまま、花材を平らなところに並べて配置を決めます。

    中央にボリュームが出るようにしましょう。

  • STEP. 2

    花材をまとめる

     

    外側からそっと花材を集め、ひとつにまとめます。

    それぞれの花材の向きや位置が決まったら、輪ゴムで留めてください。

    茎が長すぎるものがある場合は、カットしておきましょう。

  • STEP. 3

    裏に輪をつける

     

    掛けて飾れるように麻紐で輪を作ります。

    外れないように茎にからめておきましょう。

  • STEP. 4

    リボンをかける

     

    輪ゴムと麻紐が見えなくなるようにリボンを巻いて結びます。

  • STEP. 5

    完成

左右対称になるように
スワッグの形は、両端が短くて中央が長いものや、全ての花材が同じくらいの長さのもの、丸いシルエットになっているものなど、いくつかのパターンがあります。
どの形の場合も輪郭が左右対称になるようにすると、飾ったときに安定感が出ます。

下記の動画では、スワッグの作り方をご紹介しています。参考にしてみてください。

スワッグの飾り方

花束のような形をしたスワッグは、束ねた部分を上にして壁掛けするのが一般的です。 壁に穴をあけられない場合や吊るすことが難しい場合は、棚の上などにそのまま置くだけで絵になります。

束ねた箇所をほどいて、花瓶や籠に飾ってもステキです。 スワッグは軽くて扱いやすく、水に活ける必要もないため、飾りたい場所に自由にアレンジできます。

花を使ってインテリアをワンランクアップ!壁を飾る花飾りの作り方

玄関をディスプレイスペースに!スワッグのおしゃれな飾り方をご紹介

ガーランド

ガーランド
長い紐やリボンに、小さな花束などをいくつか結びつけて飾るものです。花束に限らず、花を1輪ずつ、あるいは可愛らしいモチーフの小物やタッセルなども一緒に吊り下げてもおしゃれ。試験管のような細い一輪挿しを繋いで、花をデコレーションするのも素敵です。スペースが広ければ、2段、3段に飾るのもいいですね。また縦長の空間なら縦に繋いでいくタイプも面白みがあります。

紐で結びつけるのではなく、クリップで留めるのもおすすめ。木製のものならナチュラルな雰囲気ですし、カラフルなものなら吊り下げるものとのカラーコーディネートが楽しめますね。

ウォールステッカーと合わせる
貼って剥がせるおしゃれなウォールステッカーと一緒に飾ってみてはいかがでしょう。
平面のイラストと立体的なガーランドを合わせて飾ると、一層素敵なインテリアになりそうです。

ガーランドの作り方

小さな花束を麻紐でつないで飾るガーランドの作り方をご紹介します。

準備するもの

  • 花材
  • 花材用のハサミ
  • 輪ゴム
  • 麻紐

  • STEP. 1

    小さな花束をいくつか作る

     

    2、3本の花をまとめ、輪ゴムで束ねておきましょう。

  • STEP. 2

    花束を麻紐に結びつける

     

    飾るスペースに合わせてガーランドの長さを割り出したら、均等な間隔になるように花束を結びつけます。

    輪ゴムが見えないように麻紐でカバーしてください。

  • STEP. 3

    完成

麻紐以外にも
細いリボンやコットンの紐を使うと、また違った雰囲気で楽しめます。
寒い時期には毛糸を使うのもいいですね。

下記の動画では、ガーランドの作り方をご紹介しています。参考にしてみてください。

ガーランドの飾り方

基本的なガーランドの飾り方は、壁に沿うように横向きに吊るすことです。 両端をピンと張ってラインを強調したり、緩めに留めてたるませたりするだけでも印象が変わります。

長さのあるガーランドなら柱や手すり、家具に巻き付けて飾るのもおすすめです。さりげなく空間を埋められるため、華やかなでオリジナリティ溢れるインテリアを演出できます。

フラワーボード

フラワーボード
土台のボードいっぱいに隙間なく花が配置されたフラワーボードは、とても華やか。たくさんのカラフルな花が集まっていて迫力があります。

ハンドメイドなら、飾るスペースに合わせて自由なサイズ・形で作ることができますね。四角や円形、ハート、星形、あるいは好きなキャラクターの形など、ほかにはない花飾りを作ってみましょう。

土台のボード
スタイロフォームがおすすめです。
これは住宅の断熱材として使われているもので、ホームセンターで販売されています。
ですが、とても大きいので、フラワーアレンジメントに使用する際は使いやすいサイズにカットされているものをネットショップなどで購入するといいでしょう。一部の花材専門店でも入手できます。もし手に入らない場合は、発泡スチロールの板などでも代用できます。

きれいに見せるポイントは、花と花の間隔です。くっつきすぎると花の形が崩れてしまいます。かといって逆に離れてしまうと、土台が花の隙間から見えたり、スカスカの印象になったりします。

一番いいのは、花同士が触れ合うくらいの距離。もし隙間ができるようなら、紫陽花を使いましょう。小分けにして挿すと、華やかに空間を埋めてくれます。

フラワーボードの作り方

準備するもの

  • スタイロフォーム
  • フローラルナイフまたはカッター
  • ラッピングペーパー
  • 麻紐
  • 目打ち
  • 花材
  • 花材用のハサミ
  • 木工用ボンド

  • STEP. 1

    スタイロフォームをカットする

     

    作りたい形にスタイロフォームをカットしましょう。

    フローラルナイフがない場合はカッターでも切れますが、怪我をしないように十分気をつけてください。

  • STEP. 2

    スタイロフォームにラッピングペーパーを巻く

     

    花材の色に合わせたラッピングペーパーでスタイロフォームをくるみます。

    こうしておくと、花材どうしの隙間からスタイロフォームが見えてしまうことがなくなるので、作りやすいです。

  • STEP. 3

    裏に麻紐で作った輪をつける

     

    上部に1つ、または2つ、木工用ボンドでつけます。

    上から余った葉っぱなどを貼り付けておくと、外れにくくなります。

  • STEP. 4

    花材を仮置きして配置を決める

     

    花は茎を1.5㎝ほど残してカットしておきましょう。

    土台の輪郭をできるだけ崩さないように気をつけながら、花材を配置します。

    大きいものの位置を先に決めておくと、バランスが取りやすいです。

  • STEP. 5

    花材を土台に挿す

     

    茎の先に木工用ボンドをつけてから、スタイロフォームに真っ直ぐに挿してください。

    挿しにくい場合は、目打ちで浅く穴を開けてから花材を挿すといいですよ。

  • STEP. 6

    完成

挿し直しも可能
木工用ボンドは完全に固まるまで数時間かかります。
ですから、一旦木工用ボンドをつけて挿した花材を抜いて位置を変えることは、問題なくできます。
安心して手直しできますね。

フラワーボードの飾り方

フラワーボードはパッと目を惹く存在感があり、ひとつ飾るだけでインテリアが華やぎます。30cm未満の小さなものは、玄関やトイレといったコンパクトな空間のアクセントにおすすめです。

サイズが大きくなるほどゴージャスな雰囲気が高まるため、ある程度スペースに余裕がないと圧迫感を感じることも。 飾りたい場所や壁の広さとのバランスを確認しながら、フラワーボードのサイズを選択するとおしゃれにコーディネートできるでしょう。

花を使ってインテリアをワンランクアップ!壁を飾る花飾りの作り方

壁を花で彩ろう!素敵な壁飾りのアイデアをご紹介

フラワーフレーム

フラワーフレーム
額の中に花材を貼りつけたものです。近寄って見ると、さながら立体的なアートポスター。大きいものをひとつ飾っても素敵ですし、同じテーマで作った小さい作品をいくつか並べるのもおしゃれです。フレームは小さなものなら100円ショップでも手に入りますし、材料さえ揃えば気軽に作れるところも魅力です。

フレームの中を花でいっぱいにするデザインのほか、花束を貼るのも人気があります。また、赤い花びらでハートを形作ったり、たくさんのドライの木の実で作ったりした作品など、お好みにあわせて工夫して作るのも楽しそうですね。

フレームの方に花を貼りつけることも
中央には文章や写真、絵などを入れて、フレームの方に花を貼ってデコレーションするのも素敵です。
縁を一周するように花を接着してもいいですし、右下の角の部分だけ飾るといったデザインもおしゃれです。

透明な2枚のアクリル板の間に花材を配置し、浮いているように見せるタイプも人気がありますが、今回はフレームの中央に花を貼り付けるデザインの方の作り方をご紹介します。

フラワーフレームの作り方

準備するもの

  • 花材
  • 花材用のハサミ
  • グルーガン
  • グルースティック

  • STEP. 1

    花材を仮置きする

     

    花の部分だけを使用する場合は、茎は切り取っておきましょう。

    花束を貼りつけるデザインであれば、フレームの大きさに合わせて束ねておいてください。

  • STEP. 2

    花材をフレームの中のガラスの表面にグルーで貼りつける

     

    花の裏側とガラスが接する部分をよく見て、そこにグルーを出しましょう。

    花束の場合は、少しずつ数カ所にわけてグルーをつけると、余分なグルーが表から見えにくくなります。

  • STEP. 3

    完成

背景の色を変える
中央のガラスの一部にだけ花材を貼りつけるデザインの場合は、花材と色をコーディネートした台紙をフレームの中に入れてみてはいかがでしょう。
飾り文字で書かれたメッセージを印刷するのもいいですね。

フラワーフレームの飾り方

フラワーフレームは額に入ったデザインが多く、絵や写真を飾る感覚でお部屋に取り入れられます。

壁掛けするほか、テーブルや棚の上に飾ってもおしゃれ。アクリルやガラスで覆われたものならお手入れしやすく、油汚れが付きやすいキッチンにも気軽に飾ることができます。

花を使ってインテリアをワンランクアップ!壁を飾る花飾りの作り方

造花をおしゃれなインテリアに!おすすめのアレンジ方法をご紹介

押し花アート

押し花アート
生花を使った花飾りには、ドライフラワーに変化する過程を楽しめるリースやスワッグがあることをお伝えしました。そしてもう一つ、生花を使って作れる花飾りをご紹介します。それが、こちらの押し花アートです。押し花は昔ながらの花の保存法として親しまれてきましたが、最近ではおしゃれな壁飾りとして人気を集めているのです。

市販の押し花の花材や手作りした押し花を使って、絵画のようにデザインしたものを額縁に入れて壁にかけましょう。押し花の配置の仕方によってさまざまな作品を楽しむことができますよ。花の形をそのまま生かしたものだけでなく、花びらをバラバラにして絵の具のように使い、風景画や肖像画としてリメイクしたものもあります。

アフターブーケとしても人気
ウェディングブーケやプロポーズのブーケを押し花アートに加工してくれる業者もあり、大切なブーケを記念に残せるアフターブーケの一つとして人気を集めています。
大切なお花をいつまでも飾っていたいという願いを、押し花アートで叶えるのも素敵ですね。

押し花アートは押し花を好きなように配置するだけで完成する簡単な花飾りです。ここでは、フレームの中でブーケをデザインするタイプの作り方をご紹介します。

押し花アート(フレームタイプ)の作り方

準備するもの

  • 押し花(好みのもの。花だけでなく茎と葉も用意するのがおすすめ)
  • 好みのサイズの額縁(最初はA4サイズ程度が作りやすい)
  • 額縁と同じサイズの画用紙
  • リボン(厚みのないもの)
  • ハサミ
  • ボンドか押し花用の糊
  • 竹串

  • STEP. 1

    押し花の茎をカットし、画用紙の下部分に配置する

     

    茎を数本集めてブーケの下部分を作ります。

    画用紙の中央の下の方にまとめて仮置きしましょう。

  • STEP. 2

    葉っぱと花を画用紙の上部分に配置する

     

    葉っぱが花の後ろにくるようなイメージで、茎の上に配置していきます。

    色合いやバランスを見ながら、仮置きしながら位置を決めていきましょう。

    茎と花の間はリボンを飾るため、少しスペースを空けておきましょう。

    (※配置が決まったらスマホなどで写真を撮っておくと、貼り付け作業がしやすくなります。)

  • STEP. 3

    ボンドや専用糊で、花材を画用紙に貼り付ける

     

    茎→葉→花の順で、仮置きした花材一つひとつに竹串でボンドか糊を付けて、画用紙に貼っていきます。

    ボンドを付けすぎると水分が多くなり変色の原因となるため、少量ずつ付けるようにしましょう。

  • STEP. 4

    リボンを貼り付ける

     

    レースなどの薄いリボンや麻紐などを蝶結びにして、花と茎の間にボンドで貼り付けます。

    なるべく厚みが出ないよう、平たく整えるのがポイントです。

  • STEP. 5

    額縁に入れる

     

    ボンドが乾いたら、空気や埃が入らないように気を付けながら額縁に入れます。

  • STEP. 6

    完成

押し花は簡単に手作りすることができます。好きな花を使って押し花を作り、押し花アートを楽しみましょう。押し花の作り方は、下記の動画でご紹介しています。参考にしてみてください。

花を使ってインテリアをワンランクアップ!壁を飾る花飾りの作り方

押し花の正しい作り方とは?コツをつかんで綺麗な押し花を作ろう!

押し花アートの飾り方

押し花アートは軽量かつフラットな仕上がりで、絵画のように飾ることができます。本物の花を使用しているため繊細ななかに華やかさがあり、ナチュラルインテリアやシンプルインテリアのアクセントにピッタリ。

インテリアコーディネートの幅が広く、気軽に花のある暮らしを楽しめます。

PICK UP

まとめ

アーティフィシャルフラワーやドライフラワー、プリザーブドフラワーを使った花飾りは、手軽に飾れて季節感も出せるのでインテリアフラワーにぴったり。ご自宅に合う色・サイズ・雰囲気で手作りしてみましょう。

定番のリースやスワッグのほか、比較的簡単に作れるものもあります。どんなデザインにしようか、どの色にしようかなど頭を悩ませるのもハンドメイドの醍醐味。完成した作品をお部屋に飾るシーンを想像しながら、楽しく花飾り作りに挑戦してみてくださいね。

この記事のまとめ

  • 花飾りを手作りすると、飾りたいスペースにぴったりのものができあがる
  • 花飾りは手軽に入れ替えもできて便利
  • 自分好みの花飾りを作って、おうち時間を充実させよう

記事の監修

赤田 加奈子

プロインテリアアドバイザー

インテリアショップに勤務し、サイズオーダーに対応した高級家具の販売を担当。
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