退職祝いに花を贈ろう!プレゼントにふさわしい花の選び方と贈り方
お世話になった上司や一緒に働いてきた同僚の退職の際には、花のプレゼントでお祝いするのがおすすめです。職場の送別会などでフラワーギフトを手配する係になった際や、個人的にプレゼントする場合にも、退職祝いにふさわしい花をスムーズに選べるようにしておくと安心ですね。
そこで今回は、退職祝いのプレゼントに選びたい花についてご紹介しつつ、贈る際のマナーもお伝えしていきます。
- 退職祝いにはどのような花を贈ると喜ばれるのか、定番やタブーなど基本的な知識がほしいという方
- 送別会でフラワーギフトを手配することになった!失敗しない選び方を知りたいという方
- 退職する知人の門出を祝う気持ちが伝わるような、花の選び方や贈り方を調べている方
目次
退職祝いで選ばれるフラワーギフトとは
退職祝いで職場の皆から贈るフラワーギフトといえば、花束が定番です。見栄えもしますし、主役が大きめの花束を抱えている様はとても華やかですよね。最近では、花束の他にもフラワーアレンジメントなどを贈ることも増えてきました。いずれにしても退職祝いには生花のフラワーギフトが人気です。友人や家族の退職祝いの場合も、色のきれいな生花のアイテムがおすすめです。
退職は別れでもありますが、新しい人生のスタート・門出を祝うという意味合いも強いです。これまでの感謝と今後の生活の応援という気持ちを込めて、プレゼントを選びましょう。職場や送別会の会場から自宅まで持ち帰ってもらうという場合は特に、華やかで豪華であっても大きすぎるものは負担になってしまいます。紙袋に入れて片手で持ち運べるようなサイズのものを贈るようにしましょう。
一般的には10,000円が相場とされていますが、職場の規模や相手との関係性にもよります。3,000~5,000円程度のフラワーギフトに、商品券や小物などを組み合わせて贈ることが多いようですね。個人的に贈る場合は、5,000円前後を目安にするといいでしょう。
退職祝いにぴったりな花とは
退職祝いには、様々な花を組み合わせて作られた花束やフラワーアレンジメントが見た目も華やかでおすすめです。特に退職祝いにふさわしい花といえば、バラやガーベラ、カーネーション、スイートピーなどがあります。色のバリエーションも豊富な花ばかりですね。退職祝いの花を選ぶ際には見た目の美しさはもちろんですが、花言葉を併せてチェックするといいでしょう。
例えばスイートピーの花言葉は、「優しい思い出」「門出」となっています。まさに退職祝いにぴったりですね。トルコ桔梗の「希望」、カサブランカの「高貴」も退職祝いにふさわしい花言葉です。カサブランカは大きな花が特徴で見栄えがします。カサブランカのみで花束にすると、男性にもよく似合い素敵です。
また、同じ花でも色によって花言葉は異なります。例えばバラは赤が「情熱」ピンクが「感謝」白が「尊敬」と、どれも退職祝いにぴったり。これらを組み合わせるととても素敵なプレゼントになるでしょう。
見た目の美しさや花言葉で選ぶことに加え、季節感を意識して選ぶと素敵なプレゼントになります。特に退職シーズンは3月末に集中しますが、この時期に出回る春の花ではスイートピーに加え、チューリップがおすすめです。「思いやり」という花言葉があり、花自体も可愛らしく色もきれいで、アレンジもしやすい花です。
また、3月末といえばお花見シーズン。桜の枝を花束に入れるのも素敵ですよ。
個性に合わせた選び方のコツ
定番のフラワーギフトや花の選び方をお伝えしましたが、あまり華やかな花は好みではない人や、花束をもらっても花瓶に生けたりできないという人もいるでしょう。定番のものを選んでもいいのですが、そのような相手の個性を考えて選ぶことができると理想的ですよね。相手の好きな花や色を集めてオリジナリティのあるフラワーギフトを用意するというのも素敵です。
フラダンスが趣味という方に、手作りのレイをフラワーギフトとして贈る、食べることが好きな方にエディブルフラワーでできたスイーツを贈るなど、より個性的な退職祝いを贈った例もあります。相手を想って工夫したユニークなプレゼントを考えるのも素敵なことですね。
相手を想って選んだということが伝わるような退職祝いを贈ることができたら、喜ばれること間違いなしでしょう。特に、男性や花の扱いに慣れていない方に贈る場合の、個性に配慮したフラワーギフトの選び方を詳しく見ていきましょう。
男性にも喜ばれるフラワーギフトとは
花は女性的なイメージが持たれがちなこともあり、男性に似合うようなフラワーギフトを上手に選べない…と悩む方は少なくありません。ですが、花には様々な種類があります。組み合わせ方を工夫することで、男性が手にしてもよく似合うものを作ることは可能です。
ピンクや赤を中心とした可愛らしい印象の花束やフラワーアレンジメントではなく、クールでスタイリッシュな雰囲気になるようにするのがポイント。先ほどご紹介したようにカサブランカの花束など白を中心にしたり、ブルーや黄色を取り入れると甘さが抑えられ、男性にも喜ばれやすいプレゼントになりますよ。ラッピングもシックなものを選ぶといいでしょう。
花だけでなく葉ものを多めに使うことにより、花束やフラワーアレンジメントがユニセックスな雰囲気になります。中間色であるグリーンが甘さを抑えてくれるからです。特に葉先がシャープなものを選ぶと、クールにまとめることができますよ。
贈ったあとのことも考えて選ぼう
花束を贈る場合、持ち帰ったあとどう扱っていいかわからないという人も実は少なくありません。花束は茎をカットして花瓶に生けるという手間が必要なため、人によっては負担に感じることもあるのです。
花の扱いに慣れていない相手に贈る場合は、茎を切らずにそのままグラスに生けることのできるキッチンブーケのようなタイプがおすすめ。サイズもコンパクトなため、花瓶がなくてもグラスなどに生けられる飾りやすい花束です。また、置くだけで飾れるフラワーアレンジメントを選べば、誰でも簡単に飾っておくことができますね。
退職祝いには生花のような残らないものが選ばれることが多いですが、最近は長期保存のできるプリザーブドフラワーを贈ることも増えてきました。より管理が簡単で長く楽しめるというメリットがありますね。ただし生花よりも高価なため、同じ予算で選ぶと豪華さに欠けるというデメリットがあります。
見栄えがよいこと、保存できることのどちらを重視するか考えて選ぶといいでしょう。
退職祝いにNGな花もある?
退職祝いには、お見舞いほどタブーはありません。ですが、当然ながら縁起の悪いものは選ばないというのは最低限のマナーですね。また、花言葉に詳しい人もいますので、何も知らずにネガティブな意味のものばかり贈らないよう注意が必要です。
例えば退職祝いの定番の花でもあるバラの中でも、黄色は「嫉妬」という意味になります。「軽蔑」という花言葉の黄色いカーネーションもプレゼントには不向きですね。ユリも美しい花でおすすめですが、オレンジ色のユリの花言葉は「憎悪」です。
うっかり知らずに選んでしまうと、贈る相手が花言葉に詳しい人だった場合傷つけてしまう可能性があります。相手の好きな花や好きな色でプレゼントを選ぶことも大切ですが、花言葉はチェックしておいた方が安心ですね。花屋の店員さんと相談しながら花を選ぶようにするといいでしょう。
特に西洋では黄色は避けるべき色とされてきたことから、黄色い花にはネガティブな花言葉を持つものが多いです。一種類のみで贈るのは避けた方がいいですが、他の花と組み合わせることにより花言葉の意味は緩和されるといわれます。花束やフラワーアレンジメントに取り入れる程度なら大丈夫ですよ。
退職祝いをプレゼントする際のポイント
これまで退職祝いの選び方についてお伝えしてきました。定番の花やアイテムから選ぶというだけでなく、相手がどんな花なら喜んでくれるだろうかと考えながら選ぶようにしたいですね。では、ここからは贈り方のポイントをご紹介していきます。
退職するということは、その日が最後であるという前提で退職祝いを渡すタイミングも考えておかなければなりません。また、最後ですのでしっかりと気持ちを込めて渡せるよう、贈り方も考えたいですよね。そこで、退職祝いを渡すのにふさわしいタイミングと、気持ちの伝わる渡し方について見ていきましょう。
退職者本人も、それまで勤めてきた仕事に区切りをつけるということで、特別な気持ちを抱いていることでしょう。有終の美を飾れるよう、素敵なフラワーギフトとともに特別な一日を引き立てる気持ちで臨みたいですね。
タイミングはいつがいい?
職場で退職祝いの花をプレゼントするのは、退職者の最後の勤務日か送別会がふさわしいタイミングとなります。退職日に贈る場合は、最後の挨拶の前後に贈るのがよいでしょう。退職日には早めに退勤する人もいますので、退勤時間を事前に確認し手配しておくと安心です。渡す時間になるまでは涼しい部屋で管理しておきましょう。送別会でプレゼントする場合も、同じく退職者が挨拶するタイミングで渡すのがスマートです。
友人や家族の退職祝いの場合は、退職後に初めて会うタイミングで渡すと喜んでもらえるでしょう。出先で渡す場合は持ち帰りやすさを考えて選ぶようにして下さいね。
退職者にフラワーギフトを贈るのは定番ではあるものの、渡す前に本人に気付かれたら白けてしまいますよね。配送を依頼しておき直接職場や送別会の会場に届けてもらう、勤務中や送別会前に担当者が花屋に受け取りに行くなど、あらかじめ段取りを考えておくとスマートです。
メッセージカードや寄せ書きを添えると気持ちが伝わる
職場でまとめて退職祝いを贈る場合は、花とともに寄せ書きを用意しておくと喜ばれます。一言ずつでもいいので、それまでの感謝の気持ちや応援する気持ちなどを集めましょう。生花を飾っておけるのは期間限定ですが、仕事仲間からのメッセージを一緒に贈ることができたら、一生の宝物になるでしょう。
また、家族や友人の退職祝いをする場合も、メッセージカードを添えるとより気持ちが伝わりますよ。「今までお疲れさまでした」という気持ちを込めて、花に添えるメッセージも考えてみて下さいね。
もし余裕があったら、仕事仲間と映っている写真を添えるのもおすすめです。ミニアルバムを製作して花に添えて贈るという人も多いようですよ。最後の日に温かく送り出してもらえることで、前向きな気持ちで新しい人生のスタートを切ることができるでしょう。
まとめ
退職祝いにふさわしい花やNGな花は、見た目の美しさから選ぶだけでなく花言葉をチェックすることで判断しやすいです。見栄えがよいものを選びたくなりますが、サイズが大きすぎると負担をかけてしまうかもしれません。扱いやすさを考慮して選ぶことも大切なのです。
あまり型にはまりすぎるのではなく、退職する人への感謝の気持ちや門出を祝う気持ちが伝わるような、素敵な花を選んで贈れたらいいですね。
- 退職祝いには、前向きになれるような明るい色やポジティブな花言葉を持つ花を選ぶのがおすすめ
- 定番の花だけでなく、相手の好みや個性を考慮して喜ばれるような花の種類、ギフトのタイプを選ぶとよい
- 退職祝いは贈るタイミングも重要なため、事前に段取りをしておこう。メッセージを添えて贈るとより気持ちが伝わる