春らしい花束ってどんなもの?おすすめの花と組み合わせとは

記事の監修

高山 実穂

「beek flowers」代表

高校卒業後、お花屋さんで3年間アルバイト、その後にウェディングをメインにしたお花屋さんで勤務し、2017年に独立しました。

beekには「日向ぼっこ」という意味があり、受け取った人も贈った人も暖かい気持ちになれるようなお花づくりを心がけています。

春の花は瑞々しく色も鮮やかで、眺めているだけで心が癒されたり元気になれたりしますよね。また、春は出会いや旅立ちのシーズンでもあり、花の贈り物がよく出回る季節でもあります。大切な人に春の花を使った花束、春のイメージに合う花束を贈ってみてはいかがでしょう。

そこで今回は、「春らしい花束」にスポットを当て、おすすめの花やコーディネートをご紹介します。

この記事はこんな人におすすめ

  • 春の花についてあまり知らない!詳しくなりたいという方
  • 春らしい花束を自分でコーディネートしてみたい方
  • おしゃれな花束の作り方やラッピングの仕方など、春らしい花束に関する知識を深めたい方

PICK UP

目次

花束にぴったりな春の花といえば

花束にぴったりな春の花といえば

花束には、様々な種類の花を寄せ集めて作るものもあれば、一種類の花にこだわって作るもの花束もあります。春らしい花束にするには、春だけに咲く旬の花や、春の花としてよく知られる定番のものを選ぶといいでしょう。春の花にもさまざまな種類がありますが、花束用ということで切り花として販売されているものに厳選して見ていきましょう。

定番はチューリップ

定番はチューリップ

春に贈る花束にぜひ取り入れたいのがチューリップです。チューリップは「思いやり」という花言葉を持ち、見た目も可愛らしくまさに春の花の定番ですよね。赤やピンク、白、黄色、紫など色の種類も豊富で比較的長持ちする花でもあります。形もオーソドックスなものからユリ咲き・八重咲きなどまで様々です。

チューリップは蕾の状態から開花するにつれ、姿が変化するのも魅力の一つ。また、水に生けていると切り花の状態でも茎がぐんぐん伸びていきます。長く楽しむには、開いたものではなく蕾が小さく閉じたものを選ぶのがおすすめですよ

チューリップを贈る場合は花言葉に気を付けて!

チューリップ全体としての花言葉は「思いやり」ですが、さらに色によって異なる花言葉があります。赤やピンクの花言葉は「愛の告白」や「愛の芽生え」なので、旦那様や彼に贈るにはぴったりなのですが、相手を間違えると誤解させてしまうことも…。
また、黄色には「望みのない恋」、白には「失われた愛」という花言葉があるため、単色で花束にするのは避けた方が無難かもしれませんね。様々な色や他の花と組み合わせるのがおすすめです。
春らしい花束ってどんなもの?おすすめの花と組み合わせとは

知らないと損!チューリップの切り花を長持ちさせるコツとは?

色や形が可愛らしい春の花

色や形が可愛らしい春の花

定番の花としては、スイートピーやラナンキュラス、フリージアも色や形が可愛らしくおすすめです。フリルのような花びらが特徴的なスイートピーも、色の種類が豊富で存在感があります。それでいて、他の花と組み合わせた時には引き立て役にもなれますし、ボリュームも出せるため花束によく使われる花としても人気がありますよ。リーズナブルなところも魅力の一つですね

ラナンキュラスは、花びらが幾重にも重なってできた丸いフォルムが特徴的で、可愛らしくもあり見栄えもする花です。茎が短めのためブーケやアレンジメントに使われることも多く、大きさも品種によって様々。フリージアは茎が細く繊細な印象の花で、甘酸っぱい香りが特徴的です。

他にもこんな花がおすすめ!

  • キンギョソウ…ふっくらとした花の形が金魚に似ている可愛らしい花。色の種類も豊富で花束をにぎやかにしてくれます。
  • ミモザ…黄色いふわふわの花が特徴的。アカシアという木の仲間の花で、ドライフラワーにしやすい花としても人気です。
  • ストック…スプレー咲きタイプと1本タイプがあり、花束の脇役としても重宝される。ボリュームがあり色も豊富です。

枝ものを取り入れるのもおすすめ

枝ものを取り入れるのもおすすめ

春の花といえば、モモやサクラなどの枝ものもおすすめです。枝もので作られた花束はあまり見たことがないかもしれませんが、桃の節句の時期にはモモの枝が花屋さんでもよく見かけられますよ。女の子への贈り物にモモの花を取り入れた花束を贈るのも素敵ではないでしょうか。

また、3月の終わり頃からはサクラも見られるようになります。花束として販売されているものは珍しいかもしれませんが、枝ものを取り入れてオーダーメイドをお願いすることもできますし、自分で購入してアレンジすることもできます。枝ものが少し入ると和の雰囲気が感じられるおしゃれな花束になりますよ。ぜひ旬を感じられる花束を楽しんで下さい。

枝ものを花束にするコツ
花束にする前の状態の枝ものは、下の方まで枝葉がついているのが一般的です。花瓶に生けた時に水に浸かるような下の方の枝葉はカットしましょう。枝葉を取ることでまとめやすくなりますし、生けた時に水に浸かる部分が少なく長持ちしやすくなります。カットした枝葉からも花が咲きますので、まとめてミニブーケにするのもおすすめですよ。

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春らしさは色でコーディネート

春らしさは色でコーディネート

春が旬の花もたくさんありますが、年中栽培されているフラワーギフトの定番の花を取り入れるのもおすすめです。春らしさは、花の種類だけでなく色で感じられる部分も大きいですよね。春らしい色といえばピンクや黄色などの明るくて元気になれるような色です。旬の花だけでは見栄えがしない…という時には、入手のしやすい定番の切り花を組み合わせて色を補うといいでしょう。

それでは、春らしい花束に仕上げるための色の組み合わせ方についてご紹介します。

色の組み合わせ方のポイント

例えば、メインの花がピンクの場合は、白や黄色などを組み合わせパステルカラーでまとめるのがおすすめです。赤やオレンジなど鮮やかで濃い色を組み合わせる場合は、量を抑えてピンクを引き立たせるようにするのがポイント。春らしいイメージの花束にするには色の濃い花を目立たせるよりも淡い感じにまとめるといいでしょう

また、ピンクと黄色を同じくらいの量で組み合わせる2色仕立ての花束も、可愛さと明るさを与えてくれて春らしさを感じられます。黄色とオレンジのビタミンカラーの2色仕立てや、黄色と白をメインにしてブルーを差し色にするといった組み合わせもさわやかですね。

濃色は少なめに効果的に使おう
真っ赤なバラをたっぷり取り入れた花束は豪華ですが、春らしさとはイメージがちょっと違いますよね。赤いバラと同じくらいピンクのチューリップを入れて、カスミソウやスイートピーで白や黄色をプラスするなど、濃い色の花を使う場合は淡い花を多めに取り入れると春らしさが出ます。

グリーンも積極的に取り入れよう

グリーンも積極的に取り入れよう

春は新緑がキレイな季節でもありますので、花束にグリーンを取り入れても素敵です。グリーンはどんな色とも相性がいいのが魅力。そして、花にはほとんどない色でもあるので、ほどよい差し色となりナチュラルな印象の花束に仕上がりますよ

例えば真っ白な花束でも葉を少し加えることで優しい印象を出すことができ、温かさやさわやかさといった春のイメージにぴったりな花束になるでしょう。切り花の茎に残っている葉を取り除かずに生かしてもいいですし、葉物を別で加えてもいいですね。

花瓶に生ける時は葉は取り除こう
花束にする時は葉がついたままでもいいのですが、水揚げをして花瓶に生ける際には、切り花についた葉は処理するのが基本です。特に、水に浸かる部分の葉は取り除かないと雑菌が増える原因となります。水の鮮度が落ちると花も傷みやすくなってしまいます。葉を残す際は、水に浸からない部分のみにしておきましょう。
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おすすめの春らしい花束

おすすめの春らしい花束

チューリップだけ、桜だけ、とまとめた花束も春らしさを感じられて素敵ですが、様々な花を組み合わせた花束もまた様々な表情を楽しめておすすめです。先ほどは色の組み合わせについてご紹介しましたが、次は春らしさを感じられる花の組み合わせ方のポイントをお伝えしましょう。

メインの花は春のものを

おすすめの組み合わせとしては、チューリップとスイートピーの2種類など、春が旬の花をメインにしたもの。それだけでも十分可愛らしく春らしいのですが、さらにガーベラやバラ、カーネーションをプラスすると華やかになり、ボリュームも出ます。また、春の花を際立たせたい場合はバラなど存在感のある花ではなく、カスミソウやミモザなど花束にボリュームや可愛らしさを出しつつ、メインを引き立ててくれるものを組み合わせるといいでしょう。

枝ものは単体として使われがちですが、意外とチューリップやラナンキュラスと組み合わせても合いますよ。枝ものを使う場合は、メインではなく脇役として切り花に添えるようにして下さい

メインをはっきりさせるのがポイント
春の花にも様々な種類がありますので、色々選びたくなりますが、あまり花の種類が多いとまとまりが悪くなります。メインの花は1~2種類に決めて、引き立て役の花を周りに入れていくという組み合わせ方を意識するといいでしょう。

大きさや色のバランスを意識して

大きさや色のバランスを意識して

複数の花を組み合わせる際には、バランスがとても重要です。大きさや色のバランスを考慮しながら選んでいきましょう。メインの花よりも大きな花や目立つ色の花は避け、メインの花の存在感が消えないようにすることが大切です。また、異なる種類の花を組み合わせると、例えば同じピンクの花でも全く同じ色にはなりませんよね。ピンクをテーマカラーにする場合は、花の種類を変えて濃淡を出すのもおしゃれです。

白とグリーンを便利に使おう
ちょっと春にしては濃いかな、しつこいかな…と感じたら、白やグリーンをプラスしてみましょう。花束全体のバランスが整い、柔らかく落ち着いた雰囲気が出ます。

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大切な人に花束を贈ろう

大切な人に花束を贈ろう

花束は自分のために用意するというよりは、誰かにプレゼントするためのアイテムとして使われることが多いですよね。春は一年のうち、最も花束を贈る機会の多い季節といわれることもあるくらい、様々な場面で花束が贈られています。新年度に切り替わる時期でもあり、人生の節目を迎える人も多いからでしょう。そんな大切な時に、心を込めて春の花束を贈ってみませんか。

春に花束を贈るシーンとは

春は、卒業のシーズンでもあり、退職者の送別会も多く開かれます。また、それとともに入園・入学・就職のシーズンでもありますよね。様々な場面で新しい門出を祝う季節です。もちろん、春に誕生日を迎える人もたくさんいます。

新しい生活のはじまりは、不安と期待で胸が躍る一方、なかなか気分が落ち着かないもの。そんなときに春の明るさや温かさを感じられる花束を贈られると、胸に浸みるのではないでしょうか。私たちの暮らしの中で、春らしい花が身近にあることは、まるで新生活への一歩を踏み出す勇気をもらえるような気がするものです。そんな花の心に寄り添う力を大切にしたいですね。

フラワーアレンジメントを選んだ方がいいケースも
送別会などで昔から定番の花束には、見栄えがするというメリットがある反面、持ち帰りが大変・持ち帰った後の手入れが負担といったデメリットもあります。相手が花の扱いに慣れていない場合は、花束よりもそのまま飾れるフラワーアレンジメントの方が喜ばれるかもしれません。贈る相手を考慮して選ぶといいですね。
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春らしさを演出するラッピングのコツ

春らしさを演出するラッピングのコツ

春らしい花や春らしい色を組み合わせた花束がおすすめということをお伝えしましたが、花束をラッピングする際も、ほんの一工夫でより春を感じられるようになります。春の花の鮮やかな色が引き立つようなペーパーやリボンを選ぶといいでしょう

例えばピンクで統一した花束なら、花の色以外に色味を多く加えるのは邪魔になってしまうので、ペーパー・セロハン類は白や透明、ベージュや茶系など地味な色を選びます。一方リボンはピンポイントなので差し色を加えるつもりで色味のあるものを選んでもいいでしょう。その場合は花と同じ色は避けるのがポイントです。

花束に色味が多いならラッピングは地味めに!
色とりどりの花で華やかになればなるほど、ラッピングは極力地味にすることをおすすめします。花だけで色が十分美しいなら、リボンは茶系など色の目立たないものや麻紐に変えるというのもおしゃれですよ。

PICK UP

まとめ

春の花をたっぷり集めた花束を大切な人に贈りましょう。何かあるときに贈るものという決まりはありません。春にしかない美しく可愛らしい花を楽しむ暮らしを心がければ、心が安らかになり毎日を生きる力が湧いてくるはずです。もちろん、自分のために春の花束を購入するのも素敵ですね。明るい色の花束を手に、春の風を感じながら過ごしてみませんか?

この記事のまとめ

  • 春の花束には、チューリップやスイートピー、ラナンキュラスなど旬の花を取り入れるのがおすすめ
  • 春らしさをイメージして、パステルカラーを中心とした花束にまとめるのがポイント
  • ラッピングも含めて春らしさを意識しよう。濃色は春の花や春らしい色の邪魔にならないよう差し色として使う

記事の監修

高山 実穂

「beek flowers」代表

高校卒業後、お花屋さんで3年間アルバイト、その後にウェディングをメインにしたお花屋さんで勤務し、2017年に独立しました。

beekには「日向ぼっこ」という意味があり、受け取った人も贈った人も暖かい気持ちになれるようなお花づくりを心がけています。

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