ソーキングってどうやるの?エアプランツの水やりの基本を知ろう
土の要らない不思議な植物・エアプランツ。インテリアとしても使いやすく人気を集めていますね。そんなエアプランツですが、空気中の水分を吸って育つと言われるものの、湿度がそこまで高くない日本では水やりをしなければ枯れてしまいます。今回は、エアプランツの水やりの中でも「ソーキング」という方法についてご説明していきましょう。
エアプランツの水やりとは
エアプランツは土に植わっていないため、他の植物のように土から水分や栄養を吸収することはできません。そのため、水やりの仕方も独特です。基本的には「ミスティング」と「ソーキング」の二つの方法で水やりを行います。「ミスティング」はエアプランツに霧吹きで水を吹きかけるように行う水やりのこと。普段はこのミスティングを行っていれば水分が足りなくなることはめったにありません。
頻度も年中毎日行うのではなく、週2回ほどが目安です。気孔の開く夕方から夜の時間帯に行うようにします。成長期である春と秋には多めに、逆に夏と冬は乾燥気味にする方が良いため控えましょう。「ソーキング」はエアプランツを水に浸すことで水分を吸収させる水やりのことです。こちらは乾燥がひどくミスティングでは水分がいきわたらない時に行います。
ソーキングの方法
ソーキングを行う際は、ボウルやバケツ、洗面器など水を溜めておける入れ物を用意します。常温の水を張り、エアプランツを入れて放置します。時間はだいたい4~6時間ほど浸しておけば十分です。湿度が十分な時期やエアプランツが乾燥していない場合はソーキングを行う必要はありません。ソーキングを行ったときは、必ず吊るして風を当てるなど乾燥させることが必要です。
なぜなら、水分が根元に溜まったままの状態にしておくと、根腐れしてしまうからです。エアプランツはやや乾燥気味なくらいで丁度良く、濡れたままの状態で長時間放置すると窒息してしまいます。ソーキングを行ったら必ず乾燥させるということを覚えておきましょう。
ソーキングを行うタイミングとメリット
基本的にはミスティングをしっかりと行っていれば、ソーキングが必要になることはあまりありません。ソーキングは、エアプランツが水分不足で枯れそうになってしまったときに応急処置のように行う水やりなのです。例えば空気が乾燥している日が続き、頻繁にミスティングができなかったために乾燥させ過ぎてしまった。また、数日間留守にしていたなどの状況があると、ソーキングの出番かもしれません。
逆に梅雨時など湿度が十分にある場合はソーキングは不要です。ソーキングを行うことで、効率良くエアプランツに水分をいきわたらせることができるというメリットがあります。枯れる一歩手前の状態からソーキングにより救出することができるかもしれません。
ソーキングのやりすぎはNG
ただし、ソーキングは逆にエアプランツに負担を与え弱らせてしまうリスクもあるのです。そのため、ミスティングが面倒だからソーキングでしのぐというのはおすすめできません。普段の水やりはミスティングを行い、どうしても水分が足りない状況になったときにソーキングを行うというように使い分けましょう。ソーキングは月に1回も行えば十分です。やりすぎるとエアプランツに水分が溜まったままになり腐ってしまうので気を付けて下さい。
できれば、ソーキングをしなくても枯れずに育つという環境にしてあげられるといいですね。頻繁に留守にして水やりが足りなくなってしまう・長期にわたって水やりができないという場合は、いつもソーキングに頼るのではなく、誰かに預けてミスティングをしてもらうなどの対策も考えることをおすすめします。
エアプランツを元気に育てるには
エアプランツは間違った水やりの仕方によって枯れることもありますし、適切な水やりを行えばすくすくと元気に育てることももちろんできます。そして、水やりの他にもエアプランツが育つために必要なことがあります。それは、日当たりと風通しです。他の植物と同じようにエアプランツも光合成をして育ちますので、優しい日光が当たる場所で管理するようにしましょう。レースカーテン越しの明るく温かい窓際なら安心です。
エアプランツはジメジメした状態よりも乾燥気味にしておくことが大切なので、風通しも重要です。梅雨時など湿度が高い日が続くときは扇風機の風を優しく当てるようにするといいでしょう。水やり・日当たり・風通しの3つに気を付けながら、状態を時々観察するようにして下さいね。
まとめ
ソーキングの意味や方法、ミスティングとの使い分けについてご説明してきました。エアプランツは丈夫に見えて繊細な植物でもあるため、湿度に気を付けながら育てるようにしたいですね。頻回のソーキングはNGですが、枯れてしまいそうな状態になったら諦める前にソーキングを行えば蘇る可能性もあります。いざという時のために、方法を知っておくと便利ですね。