花の贈り物にも活用したい!相手に想いを伝える「素敵な花言葉」を持つ花10選
花の贈り物を相手に喜んでもらえると、贈った側も嬉しい気持ちになりますよね。相手の好きな色や好きな種類を選ぶなど花選びには様々な方法がありますが、「花言葉」を意識してみるものおすすめですよ。花にはそれぞれ異なる意味を含む花言葉があります。普段伝えられない想いを、花言葉に託して相手に伝えてみてはいかがですか?
そこで今回は、素敵な花言葉を持つ花をご紹介します。花の贈り物(プレゼント)を検討する際に、ぜひ参考にして下さいね。
- 花言葉についての知識やマナーを深めたい方
- 大切な方へ花の贈り物を検討している方
- より多くの花言葉を知りたいという方
目次
古くから用いられている花言葉
花言葉とは、花の形状や実などの特徴に基づきながら、一つひとつの花にそれぞれ相応しいとされる抽象的な意味を持たせたもののことをいいます。古代から花言葉の文化は根付いており、多くの事柄や行事の際に用いられてきました。さまざまな民族や宗教などで標章や象徴・シンボルとしても用いられるほか、ローマやギリシアの神話や伝説の中では、花に自分の意思や感情を託して表現するという風習もあったとされています。
日本だけではなく、世界各国に「花言葉」は存在し、その時々の歴史のなかで育まれてきたものだということがわかります。
花贈り・花言葉のマナー
花言葉というものは、花の数や花の色によって種類豊富に存在します。思いを込めた花を贈りたいという方や、自分の気持ちを花にのせて伝えたいという場合に、花言葉はぴったりですよね。実際に花を贈る際には、基本的なマナーをしっかりと覚えておくことも大切です。特に日本は「しきたり」を重んじる文化があります。
ただ花を贈れば良いという安易な考えから、うっかり失礼な花の贈り方をしてしまった…というケースも少なくありません。せっかく喜んでもらいたくて花を贈ったのに、かえって結果的に相手を傷つけてしまった、気分を害してしまった…なんてことにもなり兼ねません。最低限の花贈りや花言葉に関するマナーは心に留めておきましょう。特に、お祝いの席やお見舞いの花を贈る際には、選び方に注意が必要です。
ネガティブな意味の花言葉をもつ花もある?
花言葉といえば、「感謝」や「真実の愛」など、ポジティブな言葉を連想される方が多いですが、実はネガティブな意味を持つ花言葉も存在します。「不吉」や「怖い」などの言葉を連想する花言葉もあるため、贈り物として花を選ぶ際には、気をつけなくてはいけません。
綺麗な花だけど、調べてみたら花言葉がネガティブなものだった…ということもはよくあるので、注意しておきましょう。
- ラベンダー・・・「不信感」
- クロユリ・・・「呪い」「復讐」
- ホウセンカ・・・「私に触れないで」
花の色によって対極の意味の花言葉を持つ花
例えばカーネーションの花言葉を例にあげてみましょう。カーネーション自体の花言葉は「無垢で深い愛」なので、ポジティブなイメージですね。しかし、カーネーションは、花の色ごとに異なる花言葉を持っているのです。母の日にも贈られ人気の高いピンクや赤色は、「女性への愛」や「母への愛」などの花言葉ですが、黄色のカーネーションの場合「軽蔑」というネガティブな印象の花言葉となるのです。
感謝の意味を伝えたくてカーネーションを贈ったのに、相手に不快な印象を与えてしまったら残念ですよね。そうならないようにするためにも、花を贈る際には、「どんな花言葉を持っているのか?」「花の色ごとに花言葉が異なるのか?」ということも調べておくのが良いでしょう。
シーンに合った花選びが大切
上記でお伝えしたように、ネガティブな意味合いの花言葉を持つ花はできるだけ避けた方が無難です。併せて、花言葉以外にもシーンに合わせた花選びを意識しておくことをおすすめします。
例えば、お見舞いの際には「根付く」という意味を持つ鉢植えタイプの花は避けるというマナーがあります。また、花言葉だけでなく相手のイメージや好みに合わせて花を選ぶことも、花を贈る上で大切な心配りになりますよ。相手のことを想いながら、どんな花を贈ると相手が喜んでくれるのかをまずは一番に考えてみてくださいね。
贈ることで相手が喜んでくれることがわかるものであれば、花言葉を気にしすぎる必要はないのです。相手にもその花を選んだ意図を伝えながら贈れば問題ないでしょう。
花贈りにもおすすめ!素敵な花言葉をもつ花とは?
ここからは、素敵な花言葉を持つ花をご紹介しましょう。花を贈るシチュエーションは数多く存在します。誕生日を祝う花、感謝の気持ちを伝える花、大切な人へ愛を伝える花など、相手のことを想いながら、どんな場面でどんな花を贈るのか、どんな気持ちを伝えたいかをイメージすると、花も選びやすくなります。
一般的な花屋さんでも手に入りやすいものを中心に、素敵な花言葉を持つ花たちをピックアップしていきます。普段花を贈るのが苦手という方や、花言葉の知識がないという方にもおすすめの花ばかりです。実際に大切な方へ花を贈る際の参考にしてくださいね。
ピンクのバラ
花のプレゼントといえば「バラ」をイメージする方も多いのではないでしょうか。一輪でも華やかな印象を与えてくれるバラは、「愛情」を伝えるのにぴったりの花です。中でもピンクのバラは、「感謝」の花言葉を持ち、日頃からのありがとうの気持ちを伝えるのにぴったりな花といえます。
花言葉は世界各国でそれぞれ異なる意味を持ちますが、バラは西洋などでもポジティブな花言葉が多いのが特徴。可愛らしい見た目と華やかさを併せ持ったピンクのバラは、女性からの人気も高い花の一つですよ。
- 日本・・・「感謝」「上品」「しとやか」
- 西洋・・・「感謝」「幸福」
すみれ
可憐な花を咲かせるすみれの花は、春を教えてくれる花ともいわれています。すみれは紫色や白色、黄色の花を咲かせ、パンジーやビオラなどもすみれの仲間です。すみれ全般の花言葉には、「誠実」や「謙虚」、「小さな幸せ」などがあります。道端や草の陰などにひっそりと咲いている奥ゆかしい花姿が花言葉の由来なのだとか。
また、すみれも花の色によってそれぞれ別の意味の花言葉を持っています。どの色のすみれもポジティブな意味合いになるので、複数の色をミックスして贈っても素敵ですね。日々の感謝をさりげなく伝えたいという時に、道端でも見かけるすみれの花を贈ってみるというのも、小粋で素敵なプレゼントになるのではないでしょうか。
- 紫色のすみれ・・・「愛」「貞節」
- 白色のすみれ・・・「無邪気な恋」「あどけない恋」
- 黄色のすみれ・・・「つつましい喜び」「田園の幸福」
小さな花束にして、プレゼントするとかわいいですよ。
また、ドライフラワーのすみれを使ったハーバリウムなどもおすすめです。
胡蝶蘭
高貴で清楚な花姿が特徴の胡蝶蘭。名前にも「蝶」が入っており、ひらひらと蝶々が舞うような姿から胡蝶蘭と名付けられたといわれています。花言葉も「幸せが飛んでくる」「純粋な愛」とポジティブな印象のものが多く、祝い事に最適な花といえます。胡蝶蘭も花の色ごとに異なる花言葉を持っているので、お祝いのシーンに合わせて花の色を意識すると良いでしょう。
白色の胡蝶蘭は「清純」や「純潔」という花言葉を持ち、結婚式のお祝いや出産祝いにおすすめです。開業祝いなどのビジネスシーンに贈りたい場合には、「誠実」や「尊敬」の花言葉を持つ白色や青色の胡蝶蘭を選ぶのが良いでしょう。
青色の胡蝶蘭は近年品種改良されて作られた色のため珍しく、贈り物にしても興味を惹く花となるでしょう。胡蝶蘭は、育てるのが難しいという印象を持たれますが、順調に育てば3ヶ月ほど綺麗な花を咲かせることができます。
春・秋・冬であれば、窓ガラス越しに置き、夏場はレースカーテン越しの日光に当てて飾るのがおすすめです。
水やりは10日に1回ほどが目安。土が乾いていることを確認してから、たっぷりと与えるようにしましょう。
青いカーネーション
贈り物の花として人気の高いカーネション。その中でも少し珍しい青色のカーネーションについてご紹介しましょう。
青色のカーネーションの花言葉は「永遠の幸福」。本来、カーネーションには青色の色素は存在しません。青色のカーネーションというのは、日本の大手酒造メーカーとオーストラリアの植物工学企業の共同の研究によって誕生しました。世界で初めての青いカーネーションは「ムーンダスト」という名前で発表されています。
母の日などの贈り物や大切な方へ何か特別な花の贈り物をしたいという方は、珍しい青色のカーネーションを贈れば、きっと印象に残るプレゼントになることでしょう。また、結婚式で身につけると幸せになれるといわれている「サムシング・フォー」の一つ、「サムシング・ブルー」にもおすすめの花ですよ。
ムーンダストには、「月のようにやわらかな包容力のある花であってほしい」という思いが込められています。
ベゴニア
公園などでもよく見かける淡いピンクや白色の花を咲かせるベコニア。ベコニアの花言葉は、「幸福の日々」や「愛の告白」ですので、贈り物の花にもぴったりですね。
ベコニアの原産地は亜熱帯や熱帯地方で、日本でも夏季に咲く花です。しかし、近年では品種改良により多くの種類のベコニアが増え、夏だけでなく冬の時期に開花する種類も作られるようになりました。そのため、現在は夏だけでなく寒い時期にも楽しむことができます。
ベコニアを贈り物にする際には、鉢植えタイプがおすすめです。淡いピンク色の花がたくさんついたベコニアの鉢植えは可愛らしく、女性にも喜んでもらえることでしょう。鉢植えタイプの贈り物であれば、花を受け取ってから花瓶に生けるなどの作業がなく、そのままお部屋に飾ることができますね。普段花を飾り慣れていない方にもおすすめの花の贈り物ですよ。
水やりは、春・秋・冬は午前中に1回、夏は早朝と夕方2回行うのがベスト。
花がらや枯葉が落ちていたら、こまめに取り除くようにしましょう。
スイートピー
ひらひらとしたフリルのような形状の花びらが特徴的なスイートピー。ピンクや赤、イエロー、オレンジなどカラフルな色の花を咲かせるスイートピーは、見た目もポップで可愛らしい印象の花です。花束などに加えてもアクセントになりおすすめですよ。
スイートピーの花言葉は、「蝶のように飛翔する」や「門出」、「優しい思い出」など。人生の門出や旅立ちの際にぴったりな意味を持つ花言葉がつけられており、卒業や入学のお祝いの際に贈る花としてもよく用いられています。スイートピーが3月や4月によく出回ることや、花姿が蝶々に似ていることが花言葉に由来しているといわれています。
「別離」と聞くと、ネガティブなイメージを持ちますが、この場合の「別離」には、「花の命を全うし、新たな命を築くための前向きな別れ」という意味が込められているため、ポジティブな意味合いに受け取ることができます。
ピンクのチューリップ
春の花としても馴染み深いチューリップ。小さな頃からよく見かける花で人気も高いですね。チューリップ全体の花言葉は、「思いやり」。色別の花言葉も持っており、特にピンクのチューリップは「幸福」や「優しさ」、「誠実な愛」などポジティブな花言葉が並びます。
地植えの印象も強いチューリップですが、近年では韓国インテリアなどでチューリップアイテムの需要が高く、その影響でチューリップの切り花も若い女性を中心に人気が出ています。ピンクのチューリップの切り花をお部屋に飾れば、春らしい明るい空間を演出することができますね。
また、切り花でも鉢植えでもどちらのタイプでも花を贈ることができます。
小さなお子様の入園や入学のお祝いでは「花束」を贈り、母の日や結婚のお祝いではすぐに飾ることができる「鉢植え」を贈るなど、シーンや贈る相手に合わせた選び方ができるのもチューリップの魅力の一つです。
スズラン
白く小さな花が可憐で可愛らしい印象のスズラン。鈴のような花姿が特徴的な花となります。スズランは春から夏にかけて花を咲かせ、幸せをもたらす花といわれています。「幸せが再び訪れる」や「純粋」という花言葉を持つスズランなら、贈られた側も幸せな気分になれそうですよね。
一つの茎から約10個ほどの小さな白い花をつけるスズラン。花の咲き方も特徴的で、バラやガーベラのように上向きに咲くのではなく、下を向いて花を咲かせます。その姿がどこか控えめで可愛らしいと人気を集めています。
石鹸のような清潔感と透明感のある香りが特徴で、フローラルの香水にもスズランの香りはよく用いられていますよ。
スズランを贈られた相手には、幸運が訪れるといわれています。
オリーブ
「幸せを呼ぶ木」としても有名なオリーブ。お庭に植えていたり、鉢植えを育てているとう家庭も多いかもしれませんね。オリーブは、「平和」や「安らぎ」、「知恵」という花言葉を持っています。
「平和」や「安らぎ」には、旧約聖書に記された「ノアの方舟」」が大きく関わっています。人間を滅ぼす目的で神が起こした大洪水からノアの方舟で逃れる際に、舟にいた鳩がオリーブの枝を持ち帰ったことがきっかけで大洪水が収まったというエピソードが由来だそうです。そういった背景を知ると、ますますオリーブの魅力も深まってきますね。
小さなオリーブの鉢植えなどは、部屋にも取り入れやすい観葉植物のため、花ではなくグリーンを贈りたいという時にはぴったりなアイテムですよ。
玄関に飾ることで運気アップにもつながるとされているので、新築のお祝いにもぴったりですよ。
ポトス
観葉植物の中でも育てやすいこともあり、初心者の方にも人気の高いポトス。「華やかな明るさ」や「永遠の富」という花言葉を持っています。「永遠の富」という花言葉に加え、ハート型や丸い葉っぱがお金の形に似ていることから、風水の上でも金運アップにつながる植物とされています。
また、緑豊かで繁殖力も旺盛な明るいイメージが、「華やかな明るさ」の花言葉の由来だといわれています。ハンギングで飾ったり、棚の一部に飾ったりとポトスを部屋に取り入れるだけで、一気におしゃれな雰囲気になるので、インテリアグリーンとしてもおすすめの植物ですよ。ポトスの品種は実は10種類以上もあります。種類によって葉っぱの色味や模様、サイズなどが異なります。いくつかの品種を贈り物にするのも素敵ですね。
- ポトス・ゴールデン
- ポトス・マーブルクィーン
- ポトス・パーフェクトグリーン
まとめ
今回は、花の贈り物にもおすすめしたい「素敵な花言葉」を持つ花を観葉植物含め10種類ご紹介しました。花言葉はとても奥深いもの。どんな花言葉があるのかを知り、その花言葉についての由来を深堀りしていくと、より花の魅力を感じることができ花選びも楽しいものになりますね。花言葉を今まで意識したことがなかったという方も、きっとより深く知りたくなることでしょう。
花は贈る側も、贈られる側も幸せな気分になれるものです。ご紹介した素敵な花言葉を持つ花や植物を参考にしながら、ぜひ贈り物の花選びを楽しんで下さいね。
- 花言葉の歴史は古く、古代から自分の思いを相手に伝えるための手段の一つとして用いられてきた
- 花言葉はポジティブな言葉ばかりではなく、ネガティブなものも存在する。花を贈る際には基本的には避けて選ぶ方が無難
- 花を贈る時には、素敵な花言葉を意識した花選びがおすすめ。さらに花言葉の由来なども知るとより花選びを楽しむことができる