退職祝いに花を贈ろう！プレゼントにふさわしい花の選び方と贈り方

お世話になった上司や一緒に働いてきた同僚の退職の際には、花のプレゼントでお祝いと感謝の気持ちを伝えましょう。職場の送別会などでフラワーギフトを手配する係になった際や、個人的にプレゼントする場合にも、退職祝いにふさわしい花をスムーズに選べるようにしておくと安心ですね。

そこで今回は、退職祝いのプレゼントに選びたいおすすめの花やフラワーギフトアイテムについてご紹介します。また、スマートにお祝いできるよう、贈る際のマナーも併せてお伝えしていきます。ぜひギフト選びや贈り方の参考になさってください。

退職祝いで選ばれるフラワーギフトとは

退職祝いで職場の皆から贈るフラワーギフトといえば、定番の花束が根強い人気です。見栄えもしますし、主役が大きな花束を抱えている様はとても華やかですよね。ですが最近では、フラワーギフトも多様化が進んできました。花束の他にも、フラワーアレンジメントなどをはじめとするギフトアイテムが選ばれる機会も増えました。定番の生花で作られたフラワーギフトはもちろん、他の花材も注目されてきています。

退職は別れでもありますが、新しい人生のスタート・門出を祝うという意味合いも強いです。これまでの感謝と今後の生活の応援という気持ちを込めて、素敵なプレゼントを選びたいですよね。友人や家族の退職祝いの場合も、華やかで喜ばれるフラワーギフトを贈りたいもの。ここからは、おすすめのフラワーギフトアイテムについてご紹介していきます。

花束

送別会が行われる場合には、やはり花束が映えます。ボリュームのある花束を受け渡すシーンは感動的ですよね。茎を長く残したワンサイドデザイン（背面のあるタイプ）が定番ですが、背面のないややコンパクトなラウンドタイプもお洒落です。ラウンドタイプの花束は比較的こぢんまりとして見えますが、どこから見てもお花があるため意外と花材がふんだんに使われています。

そのため、同じ予算で豪華に見せたい場合は、ワンサイドデザインの方がボリュームがある分見栄えがしやすいかもしれません。また、花束はラッピングによって印象をガラッと変えられるのも魅力の一つです。花だけでなくラッピングペーパーやリボンとの色合わせを工夫して、相手にぴったりな素敵な花束を贈りましょう。

フラワーアレンジメント

花束と争う人気アイテムなのが、フラワーアレンジメントです。特に生花を使ったギフトの場合は、花束かフラワーアレンジの二択になりやすいですよね。花束と異なるのは、茎が短くカットされているため比較的コンパクトなことと、花瓶に生けずにそのまま置いておくだけで飾れるという点です。

ただし、先ほどもご紹介したように花束も飾りやすさを考慮した商品が出てきていますし、フラワーアレンジメントで豪華なタイプのものも作れます。そのため、メリットやデメリットで比較する必要はなくなってきているのかもしれませんね。

フラワーアレンジメントは、バスケットアレンジやボックスアレンジなど、土台によって印象が変わるのも魅力です。ユニークなアレンジも多いので、個性的なギフトを贈りたい場合は様々なタイプを見比べてみてください。

プリザーブドフラワーのギフト

退職祝いには生花のようにあとに残らないものが選ばれることが多いですが、最近は長期保存のできるプリザーブドフラワーが贈ることも増えてきました。プリザーブドフラワーは、生花を特殊加工することで保存性を高めた花材です。水分を抜き色素を加えているため、ドライフラワーのように色あせることがなく、鮮やかな状態を長期間楽しめるのが大きなメリット。また、埃や湿気に注意を払う必要はありますが、お手入れが基本的に不要です。

お花を贈っても負担になるかな…と心配な場合は、プリザーブドフラワーを選ぶといいかもしれませんね。高級感のあるギフトアイテムが多いため、上司に贈るのもおすすめです。

胡蝶蘭の鉢植えギフト

両親や上司など、ご年配や目上の方の退職祝いに贈ると喜ばれやすいのが、胡蝶蘭です。鉢植えタイプのギフトのため、長く飾れてお部屋をエレガントな印象にしてくれるでしょう。胡蝶蘭は高級感のある花で、「幸せが飛んでくる」というとても縁起のよい花言葉を持つフラワーギフトの定番アイテムでもあります。

胡蝶蘭の鉢植えには様々なサイズがありますので、持ち運べる中くらいのサイズなら職場の送別会で手渡ししても問題ないでしょう。大きなものを贈りたい場合は、直接お渡しするのではなく配送がおすすめです。

お菓子やお酒とお花のセット

フラワーギフトのみを贈るのも素敵ですが、好きな食べ物や飲み物、ちょっとした服飾品などを添えてプレゼントするのもおすすめです。定番なのは、お菓子やお酒、お茶などとお花のセットですね。ギフトセットとして販売されているものもありますし、ご自身で別々の商品を選んで組み合わせてもいいでしょう。

有名な菓子店や老舗のスイーツは喜ばれやすいですし、ご家族も一緒に食べられますね。退職される方の好みをリサーチしておくと安心です。嗜好品とお花のギフトを贈って、ゆっくりとリラックスタイムを楽しんでいただきましょう。

退職祝いにぴったりな花とは

退職祝いには、様々な花を組み合わせて作られた花束やフラワーアレンジメントが見た目も華やかでおすすめです。特に退職祝いにふさわしい花といえば、バラやガーベラ、カーネーション、スイートピーなどがあります。色のバリエーションも豊富な花ばかりですので、相手のイメージに合わせて選びやすいです。退職祝いの花を選ぶ際には、見た目の美しさに加えて花言葉を併せてチェックしておくとより喜ばれるでしょう。

ここからは、退職祝いにおすすめの花について、特徴や花言葉などを含めてご紹介していきます。

バラ

一年中出回るフラワーギフトに欠かせない花です。エレガントな印象で花持ちがよく、カラーバリエーションが豊富なのも魅力。花言葉は色によって異なり、赤が「情熱」ピンクが「感謝」白が「尊敬」と、どれも退職祝いにぴったりですね。これらを組み合わせると色合いもきれいですし、意味もより深まりとても素敵なプレゼントになるでしょう。

生花として花束やフラワーアレンジメントに使われるだけでなく、プリザーブドフラワーにも加工されています。バラを選べば間違いないといえるほど定番の花ですので、安心して贈りましょう。

ガーベラ

バラとともにフラワーギフトの定番の花で、可愛らしく明るい印象です。その陽気な印象の花姿から、「希望」や「常に前進」「美」「元気」といったポジティブな花言葉がつけられました。バラと同様に色別の花言葉もあります。特に退職祝いに選ぶなら、ピンクの「感謝」「思いやり」、白の「希望」、オレンジの「あなたは私の太陽」などがおすすめです。

黄色も「親しみやすい」、赤も「情熱」などポジティブな意味を持ちますので、どの色を選んでも問題ないでしょう。フラワーギフトの主役となる華やかな花でありながら、いつでも手に入り比較的リーズナブルな点も人気の理由ではないでしょうか。

スイートピー

ひらひらとした姿形が可愛らしく、淡く優しい色味の多いスイートピーは、春が旬の花です。花言葉は、「優しい思い出」「門出」と、まさに退職祝いにぴったりなものばかり。花束やアレンジメントには、ぜひ積極的に使いたい花ですね。

主役というよりは、バラやガーベラ、チューリップなどと組み合わせることで存在感を発揮する花です。優しく明るい雰囲気を生かして、様々な花との色合わせを楽しみながらアレンジしましょう。

ユリ

一つひとつの花がとても大きくて上品な印象を持ちます。お祝いの花束によく用いられ、その花姿とともに香りも楽しめるのが特徴です。花言葉も、「純粋」「無垢」と好まれやすいものばかりですね。定番の白ユリに加えて、オレンジや黄色、ピンクなどもあります。どちらも素敵ですが、ピンクのユリの花言葉は「虚栄心」ですので、単独で贈るのは避けた方がいいかもしれません。

ユリの中でも人気が高いのがカサブランカ。大きな花が特徴で見栄えがするのはもちろん、男性にも似合う花です。お洒落なフラワーギフトとしておすすめなのが、カサブランカのみで作った花束。花言葉の「高貴」がぴったりな印象ですね。

トルコキキョウ

花びらが何枚も重なる華やかで上品な印象の花で、性別問わず贈りやすいのも魅力です。花言葉は「優美」や「すがすがしい美しさ」、「希望」などがありますので、退職祝いにふさわしいといえるでしょう。

品種が非常に多い花ですが、白や濃紫色、ピンクなどの八重咲きのものがよく用いられています。主役にも脇役にもなれる花ですので、花束やフラワーアレンジメントに加えると、優しく豪華な雰囲気にしてくれますよ。

個性に合わせた選び方のコツ

定番のフラワーギフトや花の選び方をお伝えしましたが、あまり華やかな花は好みではない人や、花束をもらっても花瓶に生けたりできないという人もいるでしょう。定番のものを選んでもいいのですが、そのような相手の個性を考えて選ぶことができると理想的ですよね。相手の好きな花や色を集めてオリジナリティのあるフラワーギフトを用意するというのも素敵です。

相手を想って選んだということが伝わるような退職祝いを贈ることができたら、喜ばれること間違いなしでしょう。特に、男性や花の扱いに慣れていない方に贈る場合の、個性に配慮したフラワーギフトの選び方を詳しく見ていきましょう。

男性にも喜ばれるフラワーギフトとは

花は女性的なイメージが持たれがちなこともあり、男性に似合うようなフラワーギフトを上手に選べない…と悩む方は少なくありません。ですが、花には様々な種類があります。組み合わせ方を工夫することで、男性が手にしてもよく似合うものを作ることは可能です。

ピンクや赤を中心とした可愛らしい印象の花束やフラワーアレンジメントではなく、クールでスタイリッシュな雰囲気になるようにするのがポイント。先ほどご紹介したようにカサブランカの花束など白を中心にしたり、ブルーや黄色を取り入れると甘さが抑えられ、男性にも喜ばれやすいプレゼントになりますよ。ラッピングもシックなものを選ぶといいでしょう。

贈ったあとのことも考えて選ぼう

花束を贈る場合、持ち帰ったあとどう扱っていいかわからないという人も実は少なくありません。一般的な花束は茎をカットして花瓶に生けるという手間が必要なため、人によっては負担に感じることもあるのです。

花の扱いに慣れていない相手に花束を贈る場合は、前述のような生ける手間を考慮した商品を選ぶのがおすすめ。茎を切らずにそのままグラスに生けることのできるキッチンブーケもサイズもコンパクトなため、花瓶がなくてもグラスなどに生けられる飾りやすいです。また、置くだけで飾れるフラワーアレンジメントを選べば、誰でも簡単に飾っておくことができますね。

退職祝いにNGな花もある？

退職祝いには、お見舞いほどタブーはありません。ですが、当然ながら縁起の悪いものは選ばないというのは最低限のマナーですね。また、花言葉に詳しい人もいますので、何も知らずにネガティブな意味のものばかり贈らないよう注意が必要です。

例えば退職祝いの定番の花でもあるバラの中でも、黄色は「嫉妬」という意味になります。「軽蔑」という花言葉の黄色いカーネーションもプレゼントには不向きですね。ユリも美しい花でおすすめですが、オレンジ色のユリの花言葉は「憎悪」です。

うっかり知らずに選んでしまうと、贈る相手が花言葉に詳しい人だった場合傷つけてしまう可能性があります。相手の好きな花や好きな色でプレゼントを選ぶことも大切ですが、花言葉はチェックしておいた方が安心ですね。花屋の店員さんと相談しながら花を選ぶようにするといいでしょう。

退職祝いをプレゼントする際のポイント

これまで退職祝いの選び方についてお伝えしてきました。定番の花やアイテムから選ぶというだけでなく、相手がどんな花なら喜んでくれるだろうかと考えながら選ぶようにしたいですね。では、ここからは贈り方のポイントをご紹介していきます。

退職するということは、その日が最後であるという前提で退職祝いを渡すタイミングも考えておかなければなりません。また、最後ですのでしっかりと気持ちを込めて渡せるよう、贈り方も考えたいですよね。そこで、退職祝いを渡すのにふさわしいタイミングと、気持ちの伝わる渡し方について見ていきましょう。

タイミングはいつがいい？

職場で退職祝いの花をプレゼントするのは、退職者の最後の勤務日か送別会がふさわしいタイミングとなります。退職日に贈る場合は、最後の挨拶の前後に贈るのがよいでしょう。退職日には早めに退勤する人もいますので、退勤時間を事前に確認し手配しておくと安心です。渡す時間になるまでは涼しい部屋で管理しておきましょう。送別会でプレゼントする場合も、同じく退職者が挨拶するタイミングで渡すのがスマートです。

友人や家族の退職祝いの場合は、退職後に初めて会うタイミングで渡すと喜んでもらえるでしょう。出先で渡す場合は持ち帰りやすさを考えて選ぶようにして下さいね。

メッセージカードや寄せ書きを添えると気持ちが伝わる

職場でまとめて退職祝いを贈る場合は、花とともに寄せ書きを用意しておくと喜ばれます。一言ずつでもいいので、それまでの感謝の気持ちや応援する気持ちなどを集めましょう。生花を飾っておけるのは期間限定ですが、仕事仲間からのメッセージを一緒に贈ることができたら、一生の宝物になるでしょう。

また、家族や友人の退職祝いをする場合も、メッセージカードを添えるとより気持ちが伝わりますよ。「今までお疲れさまでした」という気持ちを込めて、花に添えるメッセージも考えてみて下さいね。

まとめ

退職祝いにふさわしい花や避けた方がいい花は、見た目の美しさから選ぶだけでなく花言葉をチェックすることで判断しやすいです。また、豪華で見栄えがよいものを選びたくなりますが、サイズが大きすぎると相手に負担をかけてしまうかもしれません。扱いやすさを考慮して選ぶことも大切です。かつてのように生花の花束やフラワーアレンジメントの二択にこだわらず、プリザーブドフラワーやギフトセットなども選択肢に入れるといいかもしれませんね。

フラワーギフトも多様化していますし、退職祝いに合う花の種類もたくさんあります。個性に合わせたものが喜ばれる場合も多いので、あまり型にはまりすぎる必要はありません。退職する人への感謝や門出を祝う気持ちを込めて、素敵な花を選んで贈りましょう。

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