エアプランツをおしゃれに飾ろう!インテリアを楽しむためのポイント
記事の監修
齋藤 由理佳
インテリアコーディネーター ・DIYアドバイザー・整理収納アドバイザー
DIYを取り入れたインテリアコーディネートや収納、雑貨アレンジを得意としてます。
空気中の水分を吸収しながら育つエアプランツ。土が必要ないということで、適度な水やりと適切な環境で管理を行えばインテリアとして様々な楽しみ方ができる人気の植物です。他の植物とは違った個性を生かしてインテリアに取り入れてみませんか。
今回は、エアプランツのおすすめの飾り方についてご紹介していきます。エアプランツを使ったおしゃれなインテリアに挑戦してみましょう。
- エアプランツに興味があるけれど、扱い方がわからない方
- グリーンのあるおしゃれなインテリアを目指している方
- エアプランツの飾り方のバリエーションをもっと増やしたいと思っている方
目次
エアプランツがインテリアにおすすめの理由
一般的に植物をインテリアとして使う場合、「育てる」ということが大前提になりますよね。つまり、土が必要な植物であれば鉢に植えた状態で飾る必要があり、切り花の場合は水に活けて飾る必要があります。そのため、どうしても飾り方に制約が出てしまうのです。
ところがエアプランツの場合は、一般的な植物のように土に埋めたり水に浸したりしたまま置いておく必要がありません。
時々霧吹きをすることは必要ですが、常時土や水がないと生きられないという植物ではないので、容器も基本的には必要ないというのがエアプランツの育て方における大きな特徴です。そのためエアプランツを部屋に取り入れる際には、置いて飾るだけでなく天井から吊るしたり、さらにはそのまま壁に貼り付けたりすることだってできてしまいます。
このように様々な飾り方ができるというのがエアプランツの大きな魅力です。また、エアプランツ自体がチクチクとしたユニークな姿で非常に個性的ですよね。ただテーブルの上に置いておくだけといったシンプルな飾り方であっても、十分インテリアとして目を引く存在となるでしょう。
しかも、フォルムは個性的でありながら色合いは自然なグリーンですのでどんな部屋にも馴染みやすいです。飾り方を色々遊べるうえに見た目もインテリアに向いている。このような点が、エアプランツをインテリアにおすすめしたい大きな理由なのです。
- 水に生けたり土に植えたりする必要がないため容器も要らず、自由な発想で様々な飾り方を楽しめる
- 形がユニークだから、個性的なアイテムとしてインテリアのアクセントに使える
- ナチュラルな色合いが部屋に馴染みやすく、グリーンのある癒しの空間づくりにぴったり
簡単なのにおしゃれ!エアプランツを飾るコツ
エアプランツをインテリアに使うメリットがわかったところで、おしゃれに飾ることができなければ意味がないのでは…と悩む人もいるかもしれませんね。でもご安心下さい。エアプランツはとっても簡単な飾り方で、きちんとおしゃれなインテリアになるのです。
例えば、お気に入りの食器に入れて並べたり、木でできたプレートに置いたりするだけでも十分おしゃれです。100円ショップにもそのような器はたくさんあるので、お金をかけずに楽しめますよ。あるいは、標本のように、木材や額と一緒に、色々な種類のエアプランツを壁に並べて飾ってもオシャレです。
また、上からモビールのように吊るして飾るのも遊び心があって楽しいインテリアになります。アイアン雑貨とも相性がよく、専用の吊るす容器が安価で販売されています。また、照明用のダイレクトレールに吊して、好きな位置に移動させたり、照明と共に楽しむのもお勧めです。
他にもよくエアプランツを飾る人が使っているのがガラスの入れ物。透明の丸っこいガラスのコップや容器にエアプランツをポンと入れるだけです。涼しげで夏のインテリアにもぴったり。麻紐などのネットをガラス容器にかければ壁や天井から吊るすこともできます。ホルダー付きの容器はエアプランツ用のインテリアグッズとしても販売されていますのでチェックしてみて下さい。
また、エアプランツは見た目がカッコいいので、ビーカーなどの実験用具とも相性がいいです。是非、試してみてくださいね。
どんな形状の容器でもいいですが、深さのあるものを選ぶなら絶対に透明がおすすめ!透明の容器ならどこから見てもエアプランツの姿を楽しめますので、飾り方の幅も広がります。ガラス越しに見えるエアプランツに心癒されますよ。
基本的には薄めのガラスがおすすめですが、あえて厚めのガラスを選んでみてもいいでしょう。エアプランツのシルエットがぼやけて見えて一味違う魅力が感じられます。夏などは貝殻と一緒に飾っても可愛いですね。
場所別・エアプランツの効果的な飾り方
エアプランツは一般的な植物と比べても、簡単にインテリアに使えることがわかったきたのではないでしょうか。観葉植物はちゃんと育てられるか心配、大きなものは飾れない、そんな方にもエアプランツは手の平に乗るくらいの小さな植物でお手入れもとても簡単です。家の中の様々な場所に飾るのもおすすめです。
そこで、場所ごとのインテリアのコツについてご紹介していきましょう。
リビング・ダイニング
リビングやダイニングは家族が集まる場所でもあり、お客様をおもてなしする場所でもあります。家の中では最もおしゃれで居心地の良い空間にしておきたい場所ですよね。
そんなリビング・ダイニングにこそ、グリーンを効果的に飾ることで安らぎを感じられる温かい雰囲気の空間にしませんか。ダイニングは衛生上、土を使った植物は、タブーとされてきましたが、エアプランツなら土がいらないので飾っていただけますね。エアプランツを複数の場所に効果的に飾って楽に素敵な部屋づくりをしましょう。
例えば、エアプランツをカゴに入れて飾ってみたり、雑貨と一緒に無造作に並べて置いたりと目を引きやすい場所に分けて飾るのがおすすめです。フォトフレームをリメイクしてエアプランツを飾ったり、窓際に吊るしたり…。エアプランツを麻ひもでつなげて飾ってモビールのようにするのも楽しいです。ガラスの容器に入れてカーテンレールから吊るすのも素敵です。また、ダイニングテーブルの中央にお皿に入れて飾っておいても楽しいですね。
エアプランツは一つひとつが小さめなので、広いリビング・ダイニングでは複数をバランスよく飾ることによって統一感も出て、部屋に馴染みやすくなります。特に小さい子どもやペットのいる家庭では、高い位置に飾ることで触ってしまう心配もありません。
植物の中では丈夫でめったに枯れないエアプランツですが、他の植物と同様に高温や直射日光は苦手です。日光が当たり過ぎると葉焼けしてしまいます。そのため、窓際や蛍光灯のそばで飾る場合は注意が必要。カーテンレールに吊るす場合はレースカーテンを敷く、日当たりの良すぎる窓際は避けるなど、エアプランツが高温にならないよう気を付けましょう。
水回り
キッチンやトイレ、洗面所にもエアプランツを飾ってみてはいかがでしょう。キッチンではガラスの容器に入れて窓際に置いたり、ワイヤーで吊るしたりすると邪魔にもならず、さり気ないグリーンとして使えます。キッチンカウンターがある場合は、カウンターに他の雑貨や食器と一緒にちょこんと置いても可愛いですよ。
缶詰の空き缶や空き瓶などに入れて置いておいたり、紐をつけてマグネット付きのケースに入れて冷蔵庫やシステムキッチンに貼り付けたりといった飾り方もできます。エアプランツには土が必要ないので、キッチンという食品を扱う場所で飾るにも衛生面に関しては安心ですね。
キッチンの中でも特に高温になるコンロ回りには、エアプランツを飾るのは避けましょう。できるだけ涼しく風通しのいい場所を選ぶのが基本です。
トイレでは、ポストカードや写真と一緒にエアプランツを貼り付けたり窓際に吊るしたり、置ける場所があるなら透明の容器に入れておいたりしてもおしゃれです。トイレは狭い空間ですが、ちょっとグリーンがあると心が和みますよね。更に、空気を浄化してくれるのでお勧めです。
また洗面所ではハンドソープなどと一緒に置いておくだけでも可愛いですし、壁に吊るしたり並べて貼り付けたりしてもおしゃれに飾ることができます。最近では、お風呂に飾るのも人気で、自然の中にいるような雰囲気で入浴を楽しむ事ができます。
応用編:森のようなオブジェにも!?
エアプランツの飾り方は無限です。一つでも存在感がありますが、たくさん集めれば森のようなオブジェにすることもできます。グリーンに囲まれた部屋にしたいという場合は、ぜひエアプランツを活用しましょう。
床には観葉植物や多肉植物などの大きなものを置き、エアプランツを天井からたくさん吊るす、壁に貼る・掛けるなど高い位置に飾るのがおすすめです。壁に飾る際には、エアプランツを輪の形に貼り付ければリースのような飾りも簡単に作ることができます。大きさも色々なサイズのエアプランツがあるので大・中・小と三角形を意識して、バランスよく飾るのがおすすめです。
また、流木や森に落ちているような長めの木の枝などを横にして壁に掛けて、枝の上にエアプランツを並べて飾ると、エアプランツが木の葉のように見え、とてもおしゃれですし、マクラメのタペストリーやキリムのラグと一緒に飾っても素敵ですね。古材とも相性がよく、板壁に飾ると今人気の西海岸インテリアやインダストリアルインテリアの主役になれます。
花にあまり興味がない男性にも、エアプランツは、見た目がカッコいいので人気があります。
このようにエアプランツを吊るしたり貼ったり、置いたり集めたり…と、いくつもの飾り方を組み合わせれば、まるで森の中にいるような緑豊かな空間を演出することができますよ。しかもこまめなお手入れが必要ないので、しばらくは飾りっぱなしでもOK。レイアウトを変えたくなったら、取り外して霧吹きをしてあげてまた飾りなおせばいいのです。
エアプランツは土が必要ない分、部屋にある小物と組み合わせて飾れるのでアレンジも自由自在です。もちろん乾燥させすぎると枯れてしまうので、水やりには気を付けなければなりませんが、エアプランツならではの飾り方を遊び心を生かして楽しんで下さい。
まとめ
様々な飾り方ができるエアプランツは、インテリアのセンスに自信のない人でも扱いやすい植物と言えるでしょう。色や形にもバリエーションがありますので、気に入ったものをいくつか組み合わせて飾ると楽しいですよ。
置く、掛ける、吊るす、貼付けるなど、エアプランツを自由に飾って、自分だけの楽しみ方を見つけてみて下さい。エアプランツの魅力やメリットを生かして、ぜひ暮らしにグリーンを取り入れてみて下さいね。
- エアプランツは置くだけでなく掛ける・吊るす・貼り付けるなど多様な飾り方を楽しむことができる
- 土が要らないエアプランツは、どこに飾っても衛生的。涼しくて風通しのいい場所を選んで複数飾ってみよう
- 透明の容器をはじめ、浅い木のお皿など家にありそうなものを組み合わせて気軽にインテリアに取り入れられる
記事の監修
齋藤 由理佳
インテリアコーディネーター ・DIYアドバイザー・整理収納アドバイザー
DIYを取り入れたインテリアコーディネートや収納、雑貨アレンジを得意としてます。