季節の花に癒される!寄せ植えを作ろう

ひとつの鉢やプランターに数種類の植物を美しく配置して育てる寄せ植え。きれいな花がいくつも咲いている風景は、見ているだけで心が癒されるものです。植物を一緒に植えることでそれぞれの魅力が際立ち、より華やかに見えますね。まさに小さなお花畑のようで、庭がなくても色とりどりの花を楽しむことができます。

今回は、季節の花で作る寄せ植えについて、作り方のポイントやおすすめの植物をご紹介します。寄せ植えの手順やデザインのコツについても併せて見ていきましょう。

この記事はこんな人におすすめ

  • 家でできる新しい趣味を探している方
  • おしゃれな寄せ植え作りのポイントを知りたい方
  • 季節の植物を育てることを楽しみたい方

PICK UP

寄せ植えは1鉢からでも楽しめる

寄せ植えは1鉢からでも楽しめる
植物は単体でも美しいですが、ほかの品種と組み合わせることで表情が豊かになり、個性が引き立ちます。同時に、調和する美しさも感じられるでしょう。寄せ植えは植木鉢ひとつから楽しめるガーデニング。花のある暮らしを気軽に始めたい方にもぴったりです

また、彩りが欲しいところをピンポイントで素敵に飾ることができるのも寄せ植えのメリットです。1鉢だけでも明るい雰囲気になり見栄えがしますし、いくつも鉢を置けば豪華な印象になります。移動させるのも簡単なため、家の中で別の場所に移すだけでも気分転換ができます。

移動によるもうひとつのメリット
日照時間が足りないときには日当たりのいい場所へ、外気温が低すぎるときは室内に移動させることも手軽にできます。
状況に合わせて移動させることができるため、植物をよりよい環境で育てられますね。

自分のセンスを活かして作れる

自分のセンスを活かして作れる
寄せ植えは、どんな花を選ぶか、何色にするか、配置はどうするかなど、全て自分好みに作ることができます。あれこれ悩みながら作り上げていくのも楽しそうですね。

同じくらいの背の高さの花を集めると丸くこんもりとした形になりますし、高さの異なる植物を合わせると立体的にできあがります。また、同じ色の花でまとめるのも素敵ですし、違う色を組み合わせれば面白みが感じられます。

このように、花の組み合わせ方を変えればデザインは無限です。寄せ植えを作るたびに、自ら美しいものを作り出す喜びが感じられるのではないでしょうか。作れば作るほど美的感覚が磨かれていくことを実感できるかもしれませんね。

季節の花に癒される!寄せ植えを作ろう

癒しになる趣味を始めよう!ガーデニングがもたらす効果とは?

PICK UP

寄せ植えを始めよう

寄せ植えを始めよう
まずは、寄せ植えを作るのに必要な道具である、園芸用手袋やジョーロ、剪定バサミ、土入れ(スコップ)を揃えましょう。せっかく新しいことを始める機会ですから、おしゃれなものを選んでみては。自分の好きなデザインのものがあると、気分が上がります。寄せ植えを作る時間がより楽しくなりそうですね。

また、鉢を選ぶときは、置く場所の景色をよく思い浮かべながら選んでください。床や壁の色、背景にあるものなどに合わせて選ぶのがおすすめです。複数の寄せ植えを置く場合は、鉢の質感や色、デザインをある程度揃えておくと、統一感が出ます。

植物選びは慎重に
ひとつの鉢で育てるので、日当たりや気温、湿度など、植物が好む環境や育て方の似ているものを組み合わせることが重要です。
園芸品店のスタッフの方に寄せ植えをすることを伝えて、ひとつの鉢に一緒に植えていい植物かどうか確認しておくと安心です。

また、植物は上に伸びるものだけでなく、横に広がるもの、下に垂れるものなど個性があります。将来どのような形に育っていくのかも考えながら苗を選びましょう。完成したその時点だけでなく、日が経って植物が大きくなることによる変化も楽しめますね。

デザインのコツ

デザインのコツ
デザインを考えるのは寄せ植え作りの醍醐味。ですが、あまりに選択肢が多いと迷ってしまいますよね。そこでおすすめなのは、3つの植物を組み合わせる方法です。まずは主役の花を決め、それに合う脇役の小花、そしてカラーリーフを1種類選びましょう。比較的選びやすく、バランスよく収まります。

また、初めての場合は育てやすさも考えて、同じ種類の苗を複数購入してボリュームを出すのもいいのではないでしょうか。同系色のグラデーションにしてもきれいですよ。鉢やプランターも花の雰囲気に合わせて選ぶと、おしゃれにまとまります。

ラクして楽しめる植え方
グランドカバーにもなる常緑の多年草やコニファーを植え付け、空いているところに1年草を植えます。
1年草の部分だけを季節ごとに植え替えれば、あまり手がかからず一年中楽しめます。

寄せ植えの作り方

寄せ植えの作り方
基本的な寄せ植えの作り方をご紹介します。

  • STEP. 1

    土台作り

     

    植木鉢またはプランターの底に鉢底ネットあるいは鉢底石を入れます。

    それから、園芸用培養土を鉢の半分ぐらいの深さまで入れましょう。

  • STEP. 2

    植物を配置する

     

    苗を仮置きして、バランスを見ながら植物の配置を決めます。

    一方向からだけ見る場合は、後ろの方に背の高い植物を置きましょう。

    360度どの方向から見られてもいいようにデザインするときは、中央が少し高くなるようにするのがおすすめです。

  • STEP. 3

    植え付け

     

    ポットから苗を出し、根を少しほぐしてから植え付けます。

    大きいものから植えるとやりやすいです。

  • STEP. 4

    土を足す

     

    全ての苗を植えたら、鉢の縁から2㎝ほど下まで土をかぶせます。

    その後、割り箸を土に挿して前後左右に揺らすと、隙間に土が入り込み、安定します。

    植物がぐらぐらしないように、しっかり植え付けられていることを確認しましょう。

  • STEP. 5

    完成

下記の動画では、春の寄せ植えの作り方をご紹介しています。ぜひ参考になさってください。

お手入れ方法
水やりは、土の表面が乾いたときにたっぷりと、鉢底から水があふれるくらいあげましょう。
その際、できるだけ花や葉には水がかからないように気をつけてください。
咲き終わった花はこまめに取り除くようにすると、病害虫が発生しにくくなります。
季節の花に癒される!寄せ植えを作ろう

ガーデニングを始めよう!初心者から楽しむための準備や基本

PICK UP

寄せ植えにおすすめの花を季節別にご紹介

寄せ植えにおすすめの花を季節別にご紹介
寄せ植えの鑑賞期間は1ヶ月や半年、1年など、好きなように決められます。ですが、大体2~3ヶ月をめどに植物を変えて、季節感のある寄せ植えを楽しむ人が多いです。植物が替わると新鮮味が感じられるので、気分転換にもなりますね。また、次の寄せ植えを作ることで、季節の移り変わりを一早く感じられるのではないでしょうか。

ここからは、おすすめの花を季節ごとにご紹介します。苗選びの参考になさってください。

春
春の寄せ植えには、3〜5月が旬の花を集めましょう。おすすめの花は、オステオスペルマム、ペラルゴニウム、ルピナス、ブラキカム、ラベンダーなど。いずれも主役にも引き立て役にも使いやすい花です。また、マーガレットは真っ白い花びらの印象が強いですが、ピンクや黄色、紫などもあります。同じく春の花であるムスカリとの相性もいいです。

春は新緑もきれいなので、ぜひグリーンも一緒に植えましょう。花と緑のコントラストが美しく、明るい雰囲気の素敵な寄せ植えになりますよ。

チューリップ
地域によって差はありますが、概ね11月頃に鉢に球根を植えておくと、春に芽が出てきます。
寒い間はチューリップの上に冬の花の苗を植えて、冬の寄せ植えとして育てましょう。暖かくなったら芽を出したチューリップと一緒に春の植物を植えると、ひとつの鉢で冬も春も楽しめます。

夏
春の寄せ植えの花が旬を終える頃が、夏の寄せ植えに変えるタイミングです。この時期には、涼しげな水色が印象的なブルースターをはじめ、トレニア、ペチュニア、インパチェンスなどの可愛らしい花がおすすめ。暑さに強く、適切な管理をすれば5月から10月あるいは11月頃まで鑑賞できます。

また、アンゲロニアは初夏から秋まで次々と花を咲かせ、長く目を楽しませてくれる花です。ユーフォルビアなどこんもりとした植物を一緒に植えると、鉢全体にボリュームが出ます。

夏の日中に水やりを行うと、土の中で水の温度が上がり、根腐れの原因になることがあります。そのため、この時期の水やりは早朝や夕方以降の比較的涼しい時間帯に行いましょう。風通しのいい場所を選ぶこともお忘れなく。

マリーゴールド
黄色やオレンジの花をよく見るマリーゴールドは、丈夫で育てやすい花です。
また、トマトやキュウリ、アイビーなど害虫の被害に遭いやすい植物と一緒に植えると、害虫を遠ざけてくれるといわれています。

秋
秋らしい寄せ植えは9月から11月頃まで楽しめる花を使って作りましょう。コスモスやリンドウは落ち着いた雰囲気でおすすめです。また、ナデシコ、アスター、サルビア、ジニアも秋の花としてよく寄せ植えに使われています。観賞用トウガラシやクランベリーなどの実ものを加えると、秋の実りが感じられるでしょう。

秋らしい深い色味の花を主役にするのも素敵ですね。明るい色の花はアクセントとして使ってみては。また、10月末にはハロウィンがありますが、チョコレートコスモスを主役にしてオレンジや紫の花を足した寄せ植えを作ると、雰囲気が高まりそうです。

ハーブ
秋の穏やかな日差しの中でハーブもよく育ちます。
ローズマリー、レモンバーム、ローズゼラニウム、タイムなどを入れてみてはいかがでしょう。
品種によって色にバリエーションがあったり、斑が入っていたりするので、好みのものを選んでください。

冬
「冬に咲く花はあまり多くないのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実は見た目も美しく寒さに強い花がたくさんあります。その代表的なものがパンジーとビオラで、11月頃から翌年の4月頃まで逞しく咲き続けます。また、色のバリエーションが豊富で可愛らしいイメージのプリムラ・ジュリアンをはじめ、カレンデュラ、スイートアリッサム、ハボタン、シクラメンなど、冬も彩り豊かな寄せ植えが楽しめますよ。

冬の花とはいえ、冷えすぎると弱ってしまうものもあります。地面に鉢やプランターを置くよりは、スタンドや台に乗せたり吊るしたりして管理するといいでしょう。また、寒風が吹き付けるような場所は避けてください。寒さが緩むと生長のスピードが速くなります。鉢の中が窮屈にならないように、早めに植え替えましょう。

シロタエギク
葉の形が美しいシルバーリーフです。
一緒に植えられている花の色を引き立てるので、クリスマスリースやアレンジメントにもよく使われます。
初夏になると、小さな黄色い花を咲かせます。

PICK UP

まとめ

大きな庭がなくても、植物を育てることを楽しめる寄せ植え。コンパクトにまとまっていて管理もしやすいので、あまり植物を育てた経験のない方にもおすすめです。好む環境が似ている植物を組み合わせて、自分のセンスでデザインするのも楽しそうですね。

まずはホームセンターや園芸店に足を運び、実際に苗を見ながら、どんな寄せ植えにするかイメージを膨らませてみてはいかがでしょう。季節ごとに異なる寄せ植えを楽しみながら、一年中花のある暮らしをしてみませんか。

この記事のまとめ

  • 寄せ植えを作る際は、育つ環境が似ている植物同士を合わせることが重要
  • 2〜3ヶ月ごとに次の季節の寄せ植えを作ると、一年中花のある暮らしが楽しめる
  • 置く場所や鉢のデザインも考慮して、季節の寄せ植え作りを楽しもう

Related Articles

インテリアグリーンにもおすすめ!ウンベラータの基本の育て方とは?

インテリアグリーンにもおすすめ!ウンベラータの基本の育て方とは?

観葉植物でお部屋に南国の雰囲気を!オーガスタの育て方を知ろう

観葉植物でお部屋に南国の雰囲気を!オーガスタの育て方を知ろう

美しい葉と実が魅力の植物「オリーブの木」の育て方を知ろう

美しい葉と実が魅力の植物「オリーブの木」の育て方を知ろう

Feature

hananowa Feature #2 Xing(シンフラワー)

hananowa Feature #2 Xing(シンフラワー)

hananowa Feature #1 KINTO

hananowa Feature #1 KINTO

ショップ掲載について

New Articles

腸内フローラを整える方法とは?腸内環境を改善して健やかな毎日を

腸内フローラを整える方法とは?腸内環境を改善して健やかな毎日を

オールインワン美容液の正しい使い方とは?メリットや選び方を徹底解説

オールインワン美容液の正しい使い方とは?メリットや選び方を徹底解説

健康的に痩せるために役立つ習慣とは?ダイエットを成功させるコツ

健康的に痩せるために役立つ習慣とは?ダイエットを成功させるコツ

Feature

hananowa Feature #2 Xing(シンフラワー)

hananowa Feature #2 Xing(シンフラワー)

hananowa Feature #1 KINTO

hananowa Feature #1 KINTO

Populer

1

簡単なのに美味しい!輸入牛肉を柔らかくする方法とは?

簡単なのに美味しい!輸入牛肉を柔らかくする方法とは?

2

その花まだ捨てないで!しおれた花の復活方法をチェック

その花まだ捨てないで!しおれた花の復活方法をチェック

3

風水的にもおすすめ!運気を上げるドライフラワーの飾り方をご紹介

風水的にもおすすめ!運気を上げるドライフラワーの飾り方をご紹介

4

基本の花束の作り方とは?初心者でもできるラッピングのコツもご紹介!

基本の花束の作り方とは?初心者でもできるラッピングのコツもご紹介!

5

プリザーブドフラワーは風水的に良いもの?運気アップにつながる飾り方もご紹介

プリザーブドフラワーは風水的に良いもの?運気アップにつながる飾り方もご紹介

6

豚ロース厚切り肉で絶品トンテキ!柔らかく焼く方法をご紹介

豚ロース厚切り肉で絶品トンテキ!柔らかく焼く方法をご紹介