枯れる原因を取り除こう!知っておきたいエアプランツの育て方のポイント

独特の見た目でおしゃれなインテリアとしても人気のエアプランツ。一般的な植物と異なり、土がいらないうえ育てるのにあまり手がかからない点も魅力のひとつです。「エアプランツは空気中の水分を吸って育つ」といわれることがありますが、実は日本で育てる場合は水やりは必要。例え湿気の多い梅雨時でも、放っておくと枯れてしまうことがあります。

そこで今回は、エアプランツをうまく育てるコツをお伝えします。数日留守をするときに知っておくといいポイントなどもご紹介しますので、参考になさってください。

この記事はこんな人におすすめ

  • エアプランツに興味があって育ててみたい方
  • エアプランツの水やりのポイントを知りたい方
  • 留守がちだけれど、緑のある生活を楽しみたい方

エアプランツとは

エアプランツとは
エアプランツとは、パイナップル科の多年生植物チランジアのうち、主に葉から水分を吸収する着生植物のことをいいます。根は水分を吸収する目的よりも、木の枝や岩石に自らを固定するために使われるもの。中には根を発達させずに地表を転がって生育しているものもあります。

エアプランツは概ね2つの種類に分かれます。表面にトリコームと呼ばれる水分を吸収する器官がありますが、これが長いものが全体的に白っぽく見える「銀葉種」、短いものが緑色の「緑葉種」です。銀葉種の方が水分を溜め込む力が高いため、乾燥に強いとされています。

また、特徴的な形もエアプランツの魅力ですね。土がいらないこともあり、一般的な植物とは違ったディスプレイが楽しめます。お皿の上に乗せたり、ハンギングスタイルにしたり、板に固定して壁を飾ったり。多種多様なフォルムを生かし、個性的なインテリアとして室内で楽しんでいる人も多いです。

ガラスの器選びは慎重に
光を通し、植物を美しく見せるガラスの器も人気がありますが、形状によっては水分が蒸発しにくく、蒸れて株が弱ってしまうことがあります。
できるだけ間口が広くて、風が流れ込みやすい形のものを選びましょう。
また、水やりをした後は、ある程度乾燥させてから器に戻すようにしてください。

エアプランツが育ちやすい場所とは?

エアプランツが育ちやすい場所とは?
一般的な植物とは見た目も生態も異なるエアプランツ。その自生地は、昼夜の寒暖差が激しく夜から明け方にかけて濃霧に覆われる地域や、アマゾン川流域の熱帯地域などで、日本とは随分気候が異なります。育て方も独特なので、個々のエアプランツの状態をよく見て、タイミングよく手をかけることが大切です

基本的には室内でも屋外でも栽培できますが、大事なのは風通しと日当たり。ここからは、その2点についてくわしく解説します。

エアプランツはゆっくり育つ
エアプランツは春から初夏、そして夏の終わりから秋にかけて生長し、夏と冬は生長が鈍ります。
1、2年かけて一回り大きくなり、株が成熟すると花を咲かせるものも多いです。

風通しを考えて選ぶ

風通しを考えて選ぶ
エアプランツは乾燥気味にしておくことが大切なので、風通しは重要なポイント。特に室内で育てる場合は、できるだけ空気が滞留しない場所を選びましょう。

特に、梅雨時には注意が必要です。雨が降り続くと、どうしても窓を閉め切り、洗濯物は部屋干しという状況になりがち。湿度が高くなり、空気がモワッとこもってしまう状況は、エアプランツにとっては大きな負担となります。少しでも風通しをよくし湿度を下げるために、エアコンやサーキュレーターなどを使って、空気の流れを作りましょう。

ただしその際、風が強すぎたり、エアプランツに直接当て続けたりすると、乾燥しすぎてしまいます。弱めの風が優しく当たるように、部屋の空気を循環させるイメージで風を送るといいでしょう。扇風機の首振り機能を使うのもおすすめです。

屋外の場合
普段は栽培に適している場所であっても、強い風雨が長時間続くときには室内に入れましょう。
雨が株に残ったままだと、その部分から腐ってしまう場合があります。室内で風を当てて乾燥させてください。

日当たりも大事なポイント

日当たりも大事なポイント
エアプランツは明るく暖かい場所を好みます。ただし、日光が直接当たると葉焼けしてしまうことがあるので、室内であればレースのカーテン越しの明るく暖かい(気温20〜30℃ほど)窓際がおすすめです。また、屋外であれば、屋根があって明るい日陰になる場所がいいでしょう。

なお、エアプランツは寒さに弱い植物で、気温10℃近くになると休眠状態となり、あまり水を吸収しなくなります。冬は室内の暖かい場所に移して管理することをおすすめします。

夏の雨上がりは注意
長時間でなければ、雨に当たること自体はエアプランツにとって問題ありません。
ですが、雨が止んだ後に気温が急上昇すると、葉に残った水分が蒸れ、株が傷む原因になることも。あらかじめ天気予報をチェックし、高温になりそうな日は室内に移動させておきましょう。
枯れる原因を取り除こう!知っておきたいエアプランツの育て方のポイント

エアプランツをおしゃれに飾ろう!インテリアを楽しむためのポイント

エアプランツの水やりの仕方

エアプランツの水やりの仕方
エアプランツは土に植わっていないため、水やりの仕方は独特。通常はミスティング、必要に応じてソーキングをして水分を与えます。また、季節や株の状態に合わせて、水やりの頻度を調節するのもポイントです。

梅雨時の水やり
湿度の高い梅雨時には水やりはしなくてもいいと思われがちですが、必要です。
乾燥したらミスティングをし、再度乾燥させるというメリハリをつけましょう。ソーキングは控えてください。

ここからは、エアプランツならではの水やりの方法について、詳しく見ていきましょう。

ミスティング

ミスティング
霧吹きで水を吹きかけて水分を与えるのが「ミスティング」です。エアプランツを回しながら、全体が湿るくらいの量の水分を与えます。春から秋にかけては週2回ほど、真夏と冬は頻度を下げ、様子を見ながら少し乾燥気味に保ちましょう。

エアプランツはもともとの生息地では夜に気孔を開き、霧などから水分を吸収します。日中は気孔を閉じているため、日本で育てる場合もミスティングは夕方から夜の時間帯に行ってください

ディッピング
器に溜めた水の中にエアプランツを入れて揺らし、1〜2分で引き上げるのがディッピングです。すみずみまで水が行き渡り、ゴミも取れるといったメリットがあります。
ただし、テクトラムなど、トリコームが長くふわふわとした見た目の銀葉種は、見た目が損なわれたり、水分過多になったりすることがあるので、ディッピングは避けましょう。

ソーキング

ソーキング
「ソーキング」は、エアプランツを長時間水に浸して水分を吸収させる方法です。エアプランツの乾燥がひどく、葉にしわが出たり、内側にくるんと巻き始めたりしているときに行ってください。しっかり水分を吸収できると、元の元気な状態に戻る可能性があります。

ソーキングをする際は、ボウルやバケツ、洗面器などに常温の水を張り、エアプランツを浸します。時間は4~6時間ほど。水から取り出したら、しっかり乾燥させましょう。特に株の中心部には水が溜まりやすいので、エアプランツを逆さにして振って水を取り除くことをお忘れなく

ソーキングのやりすぎは禁物
ソーキングは水分が足りない状況になったときに行うものです。やりすぎるとエアプランツに負担を与え、弱らせてしまうリスクもあります。
また、ミスティングを一切せずにソーキングだけを繰り返すのは、おすすめできません。

ソーキングで水分補給を行った後は、水やりの回数や栽培環境の見直しを行いましょう。それまでの水やりの仕方では不十分であると考えられますので、頻度を増やして様子を見ましょう。また、置いている場所の気温が低すぎないか、直射日光が当たっていないかなども、改めてチェックしてください。

枯れる原因を取り除こう!知っておきたいエアプランツの育て方のポイント

エアプランツの基礎知識を学んで楽しく育てよう!長持ちする育て方のポイント

留守にするときのケア

留守にするときのケア
旅行や出張で長期に渡り家を空けるとなると、比較的丈夫な植物であるエアプランツといえどもやはり心配ですよね。何日ぐらい留守にするのか、また、季節によっても取るべき対策は変わります。適度な日差しと気温、風通しをキープできるような環境を作り、対策をしっかり行って、できるだけ弱らせずに済むようにしておきたいものです。

蒸れは大敵
乾燥はじわじわ進むのに対して、蒸れは一気にエアプランツを弱らせます。
水分がいつまでも蒸発しないような環境にならないよう、留守にする際は特に気をつけましょう。

季節に合わせて置き場所を選ぶ

季節に合わせて置き場所を選ぶ
室内で栽培している場合は、できれば少しだけ窓を開けて、空気が循環するようにしておきたいところですが、住環境によってはなかなか難しいですよね。また、夏場の高温の室内はエアプランツにとっては過酷な環境です。数日間留守にする場合は、ベランダなど、直射日光と雨を避けられて風通しのいい屋外に出しておきましょう

なお、夏場は地面に近いと照り返しで温度が上がることが考えられます。素焼きの鉢やバスケットなどに入れてスタンドの上に置いたり、吊り下げられるものは吊るしておいたりするのがおすすめです。

直射日光が避けられない場合
直射日光が長時間当たる場所しかない場合は、遮光ネットを利用しましょう。
30〜50%日差しをカットするのが理想的です。また、高温になるのも避けられます。

逆に、気温が10度を下回る時間帯がある時期には、室内の明るくて暖かい場所に移動させた方がいいでしょう。ただし、窓際は意外と冷えるので、少し離して置いてください。

留守にする前日にすべきこと

留守にする前日にすべきこと
エアプランツは夜に水分を吸うので、留守にする前日の夜にたっぷり水やりを行いましょう。ただし、夏は室温の上昇とともにエアプランツについた水分の温度が上がり、株が蒸れてしまうかもしれません。熱帯夜になる場合はクーラーをつけるなどして、室温をあまり上昇させないようにしましょう。

また、秋など乾燥が気になる時期は、でかける当日の朝に、エアプランツを軽く湿らせた水ゴケや濡れタオルなどの上に乗せる方法がおすすめです。適度な湿度がキープされます。

風に飛ばされないように対策を
屋外に出す場合は、ネットをふんわりかけたり、バスケットの中に入れるなどして、風に飛ばされないようにしておきましょう。

帰宅後にすべきこと

帰宅後にすべきこと
帰宅した日の夜は、たっぷりミスティングを行います。留守にしていた期間が短ければ、その後の水やりの頻度は普段どおりに戻して問題ないでしょう。

一方、5日を超えるような外出の場合は乾燥気味になっているかもしれません。数日は様子を見ながら、通常より頻度を上げてミスティングを行ったり、ディッピングをしたりしてください。ひどく乾燥してしまっていたら、ソーキングを行いましょう

1週間を超える場合
数日であれば、留守にする前後のケアでなんとかできるかもしれませんが、比較的丈夫とはいえ、エアプランツも植物。あまり長い期間放置されると枯れてしまう可能性があります。
1週間以上留守にするような場合は、家族や知人に預かってもらうことも考えた方がいいでしょう。

まとめ

エアプランツは湿気や風通しの悪さ、日照不足などで元気がなくなってしまいます。意識的に日に当てたり、風通しをよくしたり、時には置き場所を変えたりして、エアプランツにとって過ごしやすい環境を整えましょう。水やりの仕方も生長させるのに重要なポイント。ミスティングやソーキングで十分な水分を与えたら、しっかり乾燥させるというメリハリを大事にしながら育ててください。

しばらく留守にする場合は、出発前夜と帰宅後の水やりを忘れずに。葉にハリがなくなっていても、ソーキングを行えば元通りになる可能性があります。いざという時のために、方法を知っておくと便利ですね。個性的なフォルムがおしゃれなエアプランツを上手に育てて、緑のある暮らしを楽しみましょう。

この記事のまとめ

  • エアプランツを育てるには、風通しと日当たり、水やりが重要なポイント
  • 季節やエアプランツの状態に応じて、育てる環境を見直すといい
  • エアプランツの特徴をよく知ったうえで、元気な株を育てよう

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