クリスマスにスワッグを飾ろう!作り方のポイント
記事の監修
「le vent frais」とは、フランス語で「涼やかな風」の意。
忙しない日常にふっと吹き込んだ風のように、お客様が癒され笑顔になれるような作品をお届けしたいと思って名付けました
雑貨メーカーに勤務する傍ら、渋谷のアトリエにて日々作品を制作しています。
クリスマスに飾って楽しむアイテムはたくさんありますが、中でもスワッグは植物を使ったおしゃれな飾りとしておすすめです。季節によって違う植物を使用することで簡単に季節感のある空間を演出できるので、クリスマスムードを盛り上げるのにもぴったりですよ。
そんなスワッグをクリスマスのために手作りしてみてはいかがでしょう。今回は、おすすめのスワッグや作り方のポイントをお伝えしていきます。
- 植物を使った簡単なクリスマスの飾りを手作りしてみたい方
- スワッグの作り方やクリスマス気分を盛り上げる効果的な飾り方を知りたい方
- リースも素敵だけどちょっと飽きた…、違う飾りがないか探している方
目次
スワッグはクリスマスの定番の飾り
クリスマスマーケットで有名なドイツでは、スワッグがリースとともに伝統的な飾りとして親しまれてきました。また、イギリスやアメリカでもリースの陰に隠れつつ細々と飾られてきたといいます。クリスマスにはモミの木などの針葉樹が使われたスワッグが定番です。この針葉樹はエバーグリーン(緑色が一年中絶えない常緑)と呼ばれ永遠の命を表す縁起物でもあります。また、魔除けの意味も含め各家庭で飾られているようですね。
リースも同じくクリスマスの定番の飾りですが、スワッグはより簡単に、少ない材料で作れるのが魅力です。ざっくりとまとめてヒモやリボンで束ねるだけでも緑が映えておしゃれな飾りになりますよ。
スワッグの発祥には諸説ありますが、歴史はかなり古く目立たなかっただけで昔から作られてきたといわれています。形やデザインを変えながら現在まで受け継がれてきているのですね。海外ではさまざまな地域で親しまれていますが、やはりドイツのものが最も洗練された印象を与えているようです。
スワッグとドライフラワーの違い
スワッグにはドライフラワーを使用していることが多いため、ドライフラワーの花束とスワッグの違いがよくわからないという人もいるかもしれません。スワッグは元々、壁飾りの総称を指す言葉として使われていました。今では花束を逆さにしたような形の壁飾りを指すことが多いですが、三日月形など変わった形のものもあります。
また、ドライフラワーはスワッグの材料の一つですが、ドライフラワーを使用しないスワッグもあるのです。例えば、アーティフィシャルフラワー(造花)や生花を使用したものもあります。ラベンダーやユーカリなどハーブ系のものを使い窓際に飾っておけば、風にのって部屋がハーブの良い香りで満たされます。
- スワッグ…壁飾りの総称。花束を逆さにしたような形状や三日月型、幅の広いタイプなど様々なタイプがある。
- ドライフラワー…生花を乾燥させたもの。スワッグのほか、花束やポプリに加工されることも多い。
つまり、スワッグとドライフラワーは混同しがちですが、飾りと素材であり、それぞれは全く違ったものということです。また、ドライフラワーで作られた花束もよく見かけますが、これもスワッグとは別物。なぜなら、スワッグは吊るして飾ることを想定して作られているため、背中側が平らで前後が決まっています。よく見ると花束とは形状が異なります。
いずれもクリスマスの定番の飾りですが、スワッグの多くがざっくりとひもやリボンで束ねたような形状であるのに対し、リースは輪のような形ですね。リースの輪には、「永遠」という意味が込められており、スワッグと同様に生命や幸福を願う飾りなのです。
クリスマスを演出するおすすめなスワッグとは
スワッグに使用する植物や素材の選び方によって季節感を出すことができると冒頭でお伝えしましたが、クリスマスにはどのようなスワッグを飾るとムードが出せるのでしょうか。クリスマスを演出するおすすめのスワッグについて見ていきましょう。
クリスマスらしい植物を使ったもの
クリスマスと言えば、柊や松ぼっくりなどの植物をイメージする人が多いですよね。ポインセチアやクリスマスローズも定番の植物です。本場のドイツに倣ってモミの木などの針葉樹をベースにし、柊や松ぼっくりを組み合わせると、よりクリスマスらしいスワッグになりそうですね。
また、赤や白のバラもクリスマスによく合います。生花のうちにスワッグにまとめて吊るしておけば、自然と乾燥してドライフラワーになるでしょう。生花をドライフラワーにして使う場合は、バラのように花びらがしっかりしていて形が崩れにくいものを選ぶようにして下さいね。
ポインセチアなどを使うとより華やかになりますが、鉢植えで育つ植物は茎を切ってしまうとすぐに傷んでしまいます。スワッグやリースなどの飾りには向かないので、鉢植えのままで飾っておきましょう。スワッグに植物を使うなら、丈夫で日持ちのするものを選ぶのが大前提です。ポインセチアなどを入れたい場合は、アーティフィシャルフラワー(造花)を選びましょう。
長期保存が可能なもの
クリスマス前から飾って当日を迎えたいという場合は、長期保存が可能な素材がおすすめです。針葉樹や柊、松ぼっくりはそのような意味でもスワッグ向きの植物といえるでしょう。花を使う場合は、ドライフラワーやプリザーブドフラワー、アーティフィシャルフラワーがおすすめです。特にアーティフィシャルフラワーは布などで作られており植物ではありませんので、扱いやすく保管も簡単ですよ。色味を加えたいときはぜひ活用しましょう。
針葉樹をベースに、赤や金といったクリスマスカラーを取り入れるとクリスマスらしいスワッグになります。植物でこれらの色を表現してもいいのですが、金や赤のオーナメントやリボンなど人工的な飾りを取り入れるのもおすすめです。
緑と赤で作る、いかにもクリスマスな雰囲気のスワッグももちろん素敵ですが、白や茶系でまとめた落ち着いた雰囲気のものもおしゃれですよ。どこに飾るかイメージしながら、色を組み合わせていくと空間に馴染みやすくなります。
クリスマス仕様のスワッグの作り方
スワッグは飾りの中でも簡単に手作りできるので、初心者でも気軽に作ることができます。クリスマス仕様にするためには、柊や松などを使うのがおすすめですが、扱いに慣れていない人はアーティフィシャルフラワーを使えば、より簡単に作ることができます。モミなどグリーンのアーティフィシャルフラワーをざっくりと束ねて、様々な飾りをグルーガン(接着剤)で貼り付けていく方法がおすすめです。
また、素材に植物を使う場合は何種類も使わずに1~2種類をまずは束ねてみることから始めるといいでしょう。
アーティフィシャルフラワーをベースにしたスワッグは、装飾の量が少なくスカスカだと貧相に見えてしまいます。隙間がなくなるくらいたっぷりと、様々な素材をグルーガンで重ね付けしていくのが華やかに見せるコツです。
下記の動画は、アーティフィシャルフラワーを使用したクリスマス用のスワッグの作り方をご紹介しています。参考にしてみて下さい。
植物の扱いに慣れている人は、本物の松やモミなどから長めの枝を用意し、その周りに短い枝を組み合わせて土台から作りましょう。中央部が長く左右が短くなるようにまとめていくと、より立体的なスワッグになります。初めのうちは、宙に浮かせて束ねるのでなく、机の上に置いて花材・葉などを並べていくと作りやすいです。
壁掛けですのでベースができたら後ろ側に長い植物を、前面に短い植物や飾りを挿していきます。前面にはクリスマスをイメージさせる赤や白の花や松ぼっくり、姫リンゴを飾ったり、ツリーに飾るようなオーナメントを付けると華やかな雰囲気になりますよ。
- 花材・葉材などの長さを整える。モミの木などの葉は下の方についている葉は取り除く。
- 花材・葉材などを束ねる。スワッグを作る時は、「丈の長いものを下に、短いものを手前に」がポイント。
- 最後に茎を束ねて、ひもでしっかりと結び、さらに壁掛け用にひもを茎に巻きつけ、根元で結んでから輪を作ります。
後ろに長い素材、前に短い素材を入れるのが鉄則。花材・葉材などの長さを整える際は、葉材は後ろにくるので長めに、花材は前にくるので葉材よりも短く切ります。縦長になるように意識して束ねていきます。花材・葉材などをまとめる際には、茎や枝をひもでしっかりと結んで下さい。緩いと壁にかけた時に形が崩れてしまいます。リボンで可愛く飾る場合は、ひもでしっかりと結んでからリボンで結ぶことでバラバラになりません。
下記の動画は、クリスマス用のスワッグの作り方をご紹介しています。参考にしてみて下さい。
スワッグの効果的な飾り方
ドイツなどでは、クリスマスのスワッグを玄関のドアに飾る家庭が多いです。日本でもクリスマスが近づくとリースをドアに飾っているお家はよく見かけられますよね。このようにドアに飾ることで、おしゃれなだけでなく魔除けや家族の健康を祈る意味合いを持たせることができます。
また、スワッグは家の中に飾っても素敵ですよ。大きなものを壁にかけて存在感を出してもいいですし、小さめのサイズなら3~4個作って並べてガーランドのように飾ってもクリスマスらしい温かい空間になるでしょう。
シンプルな白い壁に飾ってもいいのですが、クリスマスカラーのタペストリーをバックに飾ったり、シックな色の布を張って飾ったりしてもおしゃれです。床や台にはツリーや小物を飾り、壁にはスワッグをかければクリスマスコーナーができ、よりクリスマスの雰囲気を楽しむことができますね。
まとめ
クリスマスには、リースやツリーだけでなく、ぜひスワッグを飾ってお部屋をより賑やかにして楽しみましょう。クリスマスカラーや、クリスマスの植物、またツリーのオーナメントを意識した飾りを使って手作りのスワッグにも挑戦してみて下さいね。
手作りの温かみのあるスワッグを飾れば、お部屋の雰囲気がグンと明るくなり、気分も盛り上がりますよ。
- クリスマスのスワッグはモミの木や柊などシンプルな材料で作ることができる
- スワッグ作りは素材をまとめて束ねるだけという簡単な作業のため、手作りに慣れていない人にもおすすめ
- 選べる素材のタイプは様々、飾り方を工夫すればシンプルなスワッグでもクリスマスムードを出せる
記事の監修
「le vent frais」とは、フランス語で「涼やかな風」の意。
忙しない日常にふっと吹き込んだ風のように、お客様が癒され笑顔になれるような作品をお届けしたいと思って名付けました
雑貨メーカーに勤務する傍ら、渋谷のアトリエにて日々作品を制作しています。