バラのドライフラワーの飾り方とは?簡単にできる作り方もご紹介
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華やかで魅力溢れるバラの花。その美しさゆえにプロポーズなどの大切な場面で贈られることも多い花です。また、種類やカラーも多く様々な表情を見せてくれるので、幅広い年代に人気の花の一つです。バラの花をできるだけ長い期間楽しみたいという方は、生花をドライフラワーにしてお部屋に飾ってはいかがでしょう。ドライフラワーにすることで、長期間バラを堪能することができますよ。
そこで今回は、ドライフラワーにしたバラのおすすめの飾り方やドライフラワーにする方法などをご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
- バラの花が好きな方
- ドライフラワーが好きな方
- ドライフラワーの飾り方を知りたい方
目次
バラのドライフラワーの魅力
美しさを醸し出すバラの花は、ドライフラワーにすることで華やかさだけでなくアンティークな雰囲気を纏います。ドライフラワーのバラは、生花のバラよりもカジュアルな表情を楽しむことができ、生花とはまた違う魅力を感じることができますよ。アンティークな雰囲気が増すことで、インテリアとしての楽しみ方の幅も広がります。
バラは花びらが重なっているため、ドライフラワーにするのは一見難しそうに感じられるかもしれません。ですが、きれいに仕上げるための条件をしっかりと守り、最適なバラ選びをすることで、失敗なくドライフラワーを作ることができます。ドライフラワーとしてもバラを楽しんでみてはいかがですか?
ドライフラワーにする際のポイント
バラをドライフラワーにする際にはどんなバラを選ぶのかが重要になります。バラの形状や花びらの枚数、カラーなど、ドライフラワーにするのに適しているものを選ぶことがポイントです。まずは、新鮮なバラを使うことが大切になります。
さらにドライフラワーを作るためには、「通気」が重要になります。満開までしっかりと花びらが開き切るタイプのバラは、花びらと花びらの間に空気が通るためドライフラワーに仕立てていくのに適しています。ドライフラワーにする際には、花びらがふわっと外に広がるタイプのバラを使用するようにしましょう。
また、ドライフラワーはトーンを落としながら色を残していくため、白や薄い色のバラを使用するとどうしてもベージュがかった色に仕上がります。ピンクやオレンジ、黄色などの濃い色のバラが色が残りやすくドライフラワーにするのに適していますよ。
そのためドライフラワーにするには花びらが小さく、小輪のバラが適しています。
保存期間は?
バラのドライフラワーの保存期間は半年〜約1年といわれています。生花に比べるとかなり長い期間楽しむことができますね。しかし、ドライフラワーを飾る環境によって、保存期間や色の褪色具合は大きく変化します。長い期間保存することができるからこそ、飾る場所に気を配り、ドライフラワー自体のメンテナンスも心がけましょう。直射日光の当たる場所や、湿気が多い場所は避けて飾ることで、長く良い状態を保つことができます。
また、1年以上経過しているドライフラワーに関しては、保存状態が良くきれいなものもありますが、褪色が進んでいたりカビが生えてしまったりと劣化が激しいものも出てきます。ドライフラワーとしてあまりに状態がひどいものは破棄するようにしましょう。
この期間がドライフラワーらしい落ち着いた色合いを一番楽しむことができます。
バラのドライフラワーの作り方
バラのドライフラワーを自分で作ってみたいという方もいるでしょう。バラをドライフラワーにする方法はいくつかあります。「ハンギング法(自然乾燥法)」や「シリカゲル法」などよく耳にする一般的な方法の他に、電子レンジを使用して時短で作れる方法もありますよ。花により適切な方法は異なりますが、バラはどの方法でもドライフラワーにすることができます。
それぞれの作り方によって手順やかかる時間が異なりますので、ご自身で挑戦しやすい方法を選んでみてください。お気に入りのバラを、ドライフラワーとしてより長い期間残すことができるのは嬉しいですよね。それでは、ドライフラワーの作り方を詳しく見ていきましょう。
①ハンギング法(自然乾燥法)
ドライフラワーの作り方と聞くと、まずこの吊るす方法を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?ハンギング法は手間をかけずに簡単にドライフラワーを作ることができる初心者にもおすすめな方法となります。手軽に作ることができるというメリットがありますが、ドライフラワーになるまでに色が悪くなりやすいという注意すべき点もあります。
ハンギング法はきれいな色にするのが難しいとされているので、できる限り早く乾燥させる工夫をするようにしましょう。
また、ハンギング法を用いてドライフラワーを作ると、どうしても花の形が変化してしまいます。バラの花をきれいなドライフラワーにするためには、タイミングが重要。蕾が開き少しの期間生花として楽しんだ頃にドライフラワーにするのが、最適な時期だといわれています。
- バラ
- 麻紐
- ハサミ
- 輪ゴム
ハンギング法(自然乾燥法)の手順
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STEP. 1
麻紐で縛る
バラを麻紐で縛ります。
本数が多い場合は全てまとめるのではなく、1本〜数本に分けて縛りましょう。
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STEP. 2
バラを吊るす
麻紐で縛ったバラを、輪ゴムを使って吊るします。
吊るす場所は、風通しの良い場所を選ぶのがポイントです。
扇風機で風を当てたり、浴室乾燥機を利用したりするのも良いでしょう。
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STEP. 3
完成
1週間〜2週間ほど吊るしておけば完成です。
下記の動画は、ハンギング法を用いたドライフラワーの作り方をご紹介しています。参考にしてみて下さい。
バラは葉っぱもきれいなドライフラワーになるので、葉っぱも少し残した状態でドライフラワーにするとボリューム感も保つことができますよ。
②シリカゲル法
シリカゲル法で作るドライフラワーは、バラの美しい色合いや可憐な花びらの形状を、ある程度そのままの状態で残すことができる点が特徴。バラの美しさをドライフラワーでも楽しみたいという方は、シリカゲル法がおすすめですよ。バラのように花びらが多く、立体的な花に向いている方法です。
シリカゲル法でバラをドライフラワーにする場合には、色も花の形も現状を保つことができるため、花が一番綺麗に咲いている頃にドライフラワーにするのが最適な時期だといわれています。
- バラ
- シリカゲル(ドライフラワー用)
- 密閉容器(タッパーなど)
- ハサミ
- スプーン
シリカゲル法の手順
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STEP. 1
バラを花首でカット
シリカゲル法の場合、茎部分は使用しません。
バラの花首2cmほどのところをハサミでカットしておきます。
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STEP. 2
密閉容器にシリカゲルを敷き詰める
バラが入る大きさの密閉容器を用意します。タッパーがおすすめです。
密閉容器の中に、ドライフラワー用のシリカゲルを1cm〜2cmほど敷き詰めていきます。
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STEP. 3
バラを密閉容器内に並べる
敷き詰めたシリカゲルの上に、花首までカットしたバラを並べていきます。
複数のバラで作る場合は、間隔をあけて並べてください。
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STEP. 4
バラをシリカゲル内に埋める
並べたバラの花びらと花びらの間にもシリカゲルが入るように、スプーンを使いながらシリカゲルを振りかけていきます。
バラが完全にシリカゲルに埋まったら、密閉容器の蓋を閉めます。
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STEP. 5
完成
蓋を閉めた状態で1週間ほど置いたら完成です。
下記の動画は、シリカゲル法を用いたドライフラワーの作り方をご紹介しています。参考にしてみて下さい。
ドライフラワー作りに使用する際にもシリカゲルの色の変化に注意して、吸収力の高い状態のものを使用するようにしましょう。
電子レンジを使用する方法
先ほどご紹介した「シリカゲル法」では、色鮮やかなドライフラワーを作ることができるので、ハーバリウムやハンドメイドアクセサリーの資材として活用する方も多いです。そんなシリカゲル法の応用編をご紹介します。電子レンジを使用することで、よりスピーディーにバラのドライフラワーを作ることが可能になります。
短時間でドライフラワーを作りたい、たくさんのドライフラワーを一度に作りたいという方はこちらの方法を参考にしてみてくださいね。
- バラ
- シリカゲル(ドライフラワー用)
- 耐熱容器
- ハサミ
- スプーン
- 電子レンジ
電子レンジを使用してドライフラワーを作る方法は、上記で説明している「シリカゲル法の手順」のSTEP1からSTEP4まではほぼ同じ手順となります。
電子レンジを使用するので、容器は耐熱容器を使用するようにしてください。耐熱容器にシリカゲルを入れバラを埋めたら、蓋をせずに電子レンジに入れ加熱します。
600Wで20秒ごとに様子を見ながら、徐々に温めていきましょう。600Wの場合、50秒~1分半ほど加熱したらドライフラワーの完成です。花の大きさや量によって加熱時間は異なりますので調整してください。
通常のシリカゲル法だとドライフラワーの完成に1週間ほどかかりますが、電子レンジを使用することであっという間にドライフラワーを作ることが可能になりますよ。
加熱が終わったら素手で触らずに、別容器にシリカゲルを移しながらバラを取り出すようにしましょう。
下記の動画は、電子レンジを使用したドライフラワーの作り方をご紹介しています。参考にしてみて下さい。
おすすめの飾り方
バラのドライフラワーは飾り方次第で様々な楽しみ方ができます。フレッシュさを感じさせる生花とは異なるシャビーな雰囲気は、ドライフラワーだからこそつくり出せる味わいです。せっかくならバラの花のドライフラワーを、インテリアとしても様々な場面で取り入れていきませんか?
水を必要としないドライフラワーだからこそ、花瓶に飾るだけでなく吊るしたり、ボックスに閉じ込めたりと様々な楽しみ方が可能です。ここからは、バラのドライフラワーを使ったおすすめの飾り方をご紹介していきます。
吊るす
ドライフラワーの飾り方でよく見かけるのは、花を逆さまに向けて吊るす方法です。スワッグのようにバラや他の花を組み合わせたり、一つにまとめて飾るだけでなくいくつかに分けたりして吊るしてもおしゃれですよ。ドライフラワーは飾るだけでアンティークな雰囲気を演出することができ、インテリア雑貨として楽しめます。
S字フックやダクトレールなどを活用し、部屋の中の好きな場所に吊るすだけで、さりげないインテリアになりますよ。
いくつか連ねて飾ればガーランドのような演出も可能。マスキングテープなら取り外しも簡単なので賃貸物件にも利用できます。
花瓶に入れて飾る
もちろん、花瓶を用いるのもおすすめ。ガラス製の花瓶だけでなく、陶器やブリキなどレトロな雰囲気の花瓶はバラのドライフラワーとの相性も抜群です。いくつもの花瓶を並べて、バラのドライフラワーやアンティーク小物を一緒に飾り、インテリアショップのようなおしゃれな演出をしてみてはいかがですか?
ドライフラワーであれば水替えの必要がないので、普段花を飾る習慣のない方でも気軽に楽しむことができますよ。
リースにする
バラのドライフラワーを用いたリースを飾ってみるのはいかがですか?一つの作品としてバラを楽しむことができます。吊るしたり花瓶に入れて飾るのとは一味違った雰囲気になりますよね。
また、リースをハンドメイドしてみるのもおすすめです。リースを作るのハードルが高いという方も、100円ショップなどで販売されているリース枠を使用すれば思っているよりも簡単に作成することが可能です。バラの配置を自分好みにイメージしたり、色のバランスを考えたりする時間も有意義なものですよ。
リースをハンドメイドする場合には、ドライフラワーの形が崩れないように優しく触れるようにしましょう。
ボックスに入れて飾る
バラのドライフラワーをボックスに閉じ込めた、見た目にも華やかなフラワーボックスのアイデアも素敵です。おしゃれな箱や、木箱にバラのドライフラワーを詰め込むだけという手軽さも人気の秘密です。
華やかでボリューム感もあるので、誕生日や母の日などの贈り物にもぴったり。ハンドメイドも可能ですので、メッセージカードなどを一緒に閉じ込めれば、特別なプレゼントになります。
- フレーム…好みのデザインのフレーム(枠)に閉じ込めて素敵なインテリアに
- ポプリ・サシェ…香りと共にバラのドライフラワーを楽しむ
- 試験管…試験管の中に花びらを閉じ込めるボトルフラワー風アレンジや、茎のついたバラを一輪挿しに
飾る際の注意点
バラのドライフラワーをより長い期間楽しむためには、飾る際にいくつかの注意が必要となります。ドライフラワーにしたバラは乾燥した状態の花のため、飾る際に気にすることは特にないと思われがちですが、実は繊細でデリケートなのです。
きちんとした方法で管理し、飾る際にもドライフラワーに適した場所を選ぶことが大切です。特に注意すべき3つの項目を詳しく確認していきましょう。
- 直射日光
- ほこり
- 湿気
直射日光
バラのドライフラワーを飾る際にまず気をつけたいのは、「飾る場所の環境」です。直射日光の当たる場所にドライフラワーを飾っていると、褪色の原因となります。ドライフラワーは乾燥してるため日光にも強いように見えますが、実は紫外線にとても弱いのです。窓際など、直射日光の当たる場所は避けて飾るようにしてくださいね。
また、明るい室内よりも暗い室内に飾った方が色褪せを防ぐことができます。
蛍光灯の光でも花の褪色が進むため、蛍光灯の光がよく当たる場所を避けて飾ることで、より長持ちさせることができます。
ほこり
ドライフラワーは生花よりも長い期間飾るということもあり、細かなほこりがバラの花びらに溜まりやすくなります。ドライフラワーは水に弱いため、ほこりを取る際には水で濡らすなどの対応はNGです。また、長期間ほこりをそのままにしておくと、ほこりに油分や水分が付着しベタベタになってしまいます。そうなってからでは取りきれなくなってしまい、見た目も悪くなり劣化を早めます。こまめにほこりを取ることを心がけましょう。
ほこりを取るのが大変、手間をかけられないという方は、飾り方の工夫をするのがおすすめ。ほこり除けのためにガラス瓶などにバラのドライフラワーを閉じ込めて、ディスプレイのように飾るのがおすすめです。大きな瓶に花をそのまま閉じ込める、試験管のような細長い瓶や小瓶に花びらを閉じ込めるなど、容器の大きさを工夫するだけでもイメージの異なるディススプレイに仕上げることができますよ。
筆がない方は、ドライヤーの風を優しく吹きかけるなどして取る方法もありますよ。ドライヤーをあてる場合は、花びらに近づけすぎないように注意してくださいね。
湿気
ドライフラワーは湿気も大敵です。湿気のこもりやすい場所や湿度の高い部屋に飾るのは避けるようにしましょう。一般的なドライフラワーは、カビを防ぐような加工は特に施されていません。そのため、ドライフラワーを湿気の帯びた状態の空間に長時間飾っていると、あっという間にカビが発生してしまいます。
カビが生えたドライフラワーをそのまま放置していると、カビが広がってしまったり虫がわいたりする原因にも繋がります。一度カビが生えてしまったドライフラワーは、復元させるための対処法がないため破棄しなくてはいけません。カビが生えないように、湿気のこもらない風通しの良い場所に飾るようにしましょう。
また、玄関はドライフラワーの飾り場所として人気がありますが、梅雨の時期は外からのジメジメとした空気が入ってきてしまいます。梅雨の時期は別の場所に移動させるのがおすすめです。
まとめ
今回は、バラのドライフラワーの作り方や、ドライフラワーにしたバラの飾り方についてご紹介しました。ドライフラワーにするのに適したバラを使用すれば、長い期間きれいな状態を楽しむことができます。手軽にバラをドライフラワーにすることができるハンギング法をはじめ、作り方も複数ありますのでぜひ挑戦してみてくださいね。湿気のこもる場所や直射日光を避けて飾れば、1年近くインテリアとして飾ることも可能です。
バラの品種や花の大きさ、色などでドライフラワーにした時の見た目は大きく異なります。どんな場所やインテリアに合うかを考えながら、お気に入りの飾り方を見つけてバラのドライフラワーの魅力を堪能してくださいね。
- バラのドライフラワーは直射日光の当たる場所や湿気の多い場所を避けて飾る
- 様々な方法でバラのドライフラワーを作ることができる!短時間で作りたい時には電子レンジで作ることも可能
- ドライフラワーは水を必要としないため、飾り方のアレンジが豊富
記事の監修
2004年9月にアクア・ブルームをオープン。
各種お祝い、ブライダルブーケ、お悔やみなどシーンに合わせたアレンジならお任せください。
丁寧で上質な商品をご提供いたします。