多肉植物の寄せ植えを楽しむ!基本の育て方や作り方をご紹介

肉厚でぷっくりとした独特の姿が特徴的な多肉植物。水やりの頻度も少なく管理が簡単なため、室内にちょっとグリーンを取り入れたいという方にも人気です。多肉植物の種類は非常に豊富で姿形も様々。一つひとつを飾るのももちろん可愛らしいですが、寄せ植えにすることで魅力もさらにアップしますよ。

そこで今回は、多肉植物の寄せ植えの仕方を中心に、育て方や増やし方についても併せてお伝えします。目で見るだけでなく、自分で好みの寄せ植えを作ることで、さらに愛着のわくグリーンになりますよ。多肉植物を育てたことがないという方も、ぜひ参考にしてくださいね。

この記事はこんな人におすすめ

  • 多肉植物などのグリーンが好きな方
  • 多肉植物の寄せ植え方法の基本が知りたい方
  • 多肉植物のお世話のポイントや上手な育て方、増やし方を知りたい方

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目次

多肉植物とは?

多肉植物とは?
多肉植物とは、葉っぱや茎、根の内部の柔組織に水を貯蔵している植物の総称のことをいいます。もともと多肉植物は、砂漠のような雨の降らない乾燥地帯に生育するものが多いため、体の中に水を蓄えることができるつくりとなっているのです

最近では、植物としてだけでなくディスプレイとしての人気も高く、花屋さん以外にも多くのインテリアショップや雑貨屋さんなどで入手できるインテリアグリーンとなっています。

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多肉植物の寄せ植えに使う道具と材料

多肉植物の寄せ植えに使う道具と材料
多肉植物は単独で飾っても魅力的ですが、複数の品種を集めて寄せ植えにすることで、より空間に取り入れやすくなります。寄せ植えはお店で購入するだけでなく、自分で作ることも可能です。

まずは、道具や材料を用意するところから始めてみましょう。基本の道具を揃えておけば、気軽に寄せ植え作りを楽しむことができますし、他の基本的なガーデニング作業にも使えます。寄せ植えを作るのに必要な道具は、意外とシンプルなものばかりもともと家にあるもので代用できるものも多くありますよ

それでは、多肉植物の寄せ植えに必要なものについて、詳しく見ていきましょう。

器
多くが乾燥地帯で生育している多肉植物は、土が常に湿っている状態だと根腐れを起こしやすくなってしまいます。初心者の方は、底に穴が開いていて水はけのよい状態を保ちやすいタイプの器を選ぶとよいでしょう

底に穴が開いていないタイプの器(植木鉢やマグカップ、蕎麦猪口など)でも寄せ植えを作ることは可能です。その場合には、通気性をよくするために土に軽石を混ぜたり、根腐れ防止材を入れたりするなどの工夫をしましょう器の深さが浅いと根っこの剪定が必要になるため、4〜5㎝ほどの高さがあるものが理想です。また、多肉植物が窮屈にならないよう、株の大きさよりも一回り程大きなサイズの器を選ぶようにしましょう。

土入れ

土入れ
土入れは、器に土を入れるための園芸用の道具です。土をすくいながら器に入れることで、土がこぼれにくくなりスムーズに作業できます。土入れにはサイズがいくつかありますので、器の大きさに合わせて選ぶことができます。大きめのものと小さめのものを常備しておくと、何かと便利ですよ。

多肉植物の株は小さなサイズのものが多いので、まずは小ぶりなタイプの土入れを準備するとよいでしょう。また、小ぶりな寄せ植えを作る場合などは、土入れをわざわざ買わなくても小さなシャベル、砂糖や小麦粉などをすくうスクープなどで代用することも可能です。

スプーン

スプーン
スプーンは小さなスペースに多肉植物を植え込む場合に使用します。土入れとしても使用することができるので、一つ準備しておくと便利な道具です。多肉植物同士が密接している寄せ植えの場合など、細かな部分の土入れ作業でも使用することができます

使わなくなったカトラリーで代用OK
スプーンは、自宅にある不要なカトラリーを再利用するのがおすすめです。
食事で使わなくなったスプーンや、計量スプーン、プラスチック製スプーン、子どものままごと道具など、スプーンの形状のものであれば何でも代用できます。

ピンセット

ピンセット
ピンセットは、子苗を植える時や棘があるような多肉植物を扱う時などに使用します。また、隙間ができた部分にさらに苗を植え込む時にも、ピンセットを使うと力をしっかりと加えることができ便利です。寄せ植えを作る際には必ず準備しておきたい道具の一つですが、こちらも美容用などで使わなくなったもので十分代用できます。自宅に使っていないピンセットがないか探してみましょう。

ハサミ

ハサミ
ハサミは多肉植物の苗をカットする際や、植え替えの際に根をカットするのに使用します。多肉植物の葉っぱは密集して生えているものが多いので、先が細く尖ったハサミがおすすめ。元気な葉っぱに触れずに、枯れた茎や葉をカットすることができます。また、ネットやワイヤーをカットすることもあるので、様々な植物のお世話をする場合は園芸用のハサミと、クラフト用のハサミどちらも準備しておきましょう

トレー

トレー
浅めのトレーは、寄せ植えの作業をする際にあると便利です。作業中に溢れる土を受けたり、寄せ植えを作る時に苗を並べておいたりと、多用途に使うことができるので、2つほどあるとスムーズに寄せ植えを作ることができます。トレーも、専用のものをわざわざ購入しなくても大丈夫。肉や鮮魚などを購入する際に必ずついてくる使い捨てトレーなどで代用してもよいでしょう。

グローブ

グローブ
棘がついているサボテンなどを植え込む際に便利です。グローブをつけることで手が汚れにくくなるだけでなく、安全に作業することができます。素材は布製や革製、人工革製、ゴム製など様々で、それぞれ異なる特徴を持ちます。

多肉植物の寄せ植えに使う場合におすすめなのは、ゴム製のグローブ。防水性で、棘が刺さるのを防げる、土汚れを避けられるなどのメリットがあります。布製は洗濯しやすく蒸れにくい反面、防水性ではないため手が汚れる場合があることや、棘などが刺さりやすいです。園芸用のグローブは、寄せ植え以外にもガーデニングや外仕事で使用することができます。長く使えそうな丈夫なものを選びましょう。

グローブの機能
素材が異なるだけでなく、厚さや長さの種類も選べます。
日焼け対策を兼ねて腕の部分まで覆える長さのあるグローブを選ぶ方も多いです。
防水タイプ、通気性を確保したもの、滑り止めの付いたものもありますよ。用途に合わせて選び分けるといいでしょう。

鉢底ネット

鉢底ネット
鉢底に穴があるタイプの器を使用する場合には、鉢底ネットを敷いてから土を入れる必要があります。多肉植物用の土は粒が細かいため、鉢底ネットを敷いておくことで土が出て汚れてしまうのを防ぐのです。また、害虫や根腐れを防ぐ効果もあるといわれています。ネットは、鉢の大きさに合わせてカットしてから使用しましょう。

新聞紙

新聞紙
鉢底ネットを使用しただけでは、植え替えた後にネットの網目から土がポロポロと落ちてきてしまうこともあります。そんな時には、鉢底ネットの上にさらに新聞紙を敷いておくと、土が落ちてしまうのを防ぐことができます。新聞紙は時間が経過すると溶けてなくなるので、後からのお手入れも特に不要です。

土
多肉植物用やサボテン用の土を準備しましょう。通気性や排水性、撥水性に優れている赤玉土の小粒のものをベースに、砂やくん炭などを入れて配合した土となります。最近では、ホームセンターだけでなく100円ショップなどでも多肉植物用の土を入手することができます。

軽石(パミス)

軽石(パミス)
軽石は保水性、排水性、保温性に優れているため、鉢底に敷く土として使用します。また、ナチュラルな雰囲気を演出することができるため、寄せ植えの表面に敷き詰めて化粧石としても使用することもできます

水苔

水苔
水苔は湿原に生えた苔類を乾燥させたもののことをいいます。保水性や通気性に優れているため、小さな寄せ植えを作る場合には土の代わりとして使用することができます。水苔を使用して作った寄せ植えは、置いて飾るだけでなく壁飾りにすることもできますよ。寄せ植えの多様な飾り方を楽しみたい場合は、ぜひ活用してみましょう。

余った水苔の楽しみ方
水苔が余ったら、湿らせてから中に土と多肉植物を入れて包み、丸めて麻紐でぐるぐる巻きにすれば、苔玉ができます。
多肉植物の寄せ植えアレンジと一緒に、苔玉作りも楽しんでみてはいかがでしょう。

多肉植物の苗

多肉植物の苗
作りたい寄せ植えをイメージしながら、多肉植物の苗をいくつか用意しましょう。たくさんの種類があるためどのように組み合わせればいいか迷ってしまいますが、育てやすく長持ちする寄せ植えにするには、選び方も大切です。

好みのものを選ぶのはもちろんですが、長く育てたいなら生長期が同じものを選んで組み合わせましょう。水を必要とする時期が同じなので、水やりのタイミングも困りません。生育タイプ別の多肉植物の分類に関しては、記事の最後で紹介しますのでぜひチェックしてみてください。また、原産国が同じものを選べば、育つ環境が近いことから管理がししやすいというメリットもあります。

これもあると便利!

  • 木製のコーヒーマドラー、割り箸・・・寄せ植え作りの最後に土を下に押し込むのに使用
  • ブラシ・・・葉にかぶった土を払ったり、作業した後の掃除に使用

多肉植物の寄せ植えを楽しむ!基本の育て方や作り方をご紹介

多肉植物の育て方とは?知っておきたい水やりのタイミングとカビや害虫の対処法

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寄せ植えの方法

 
寄せ植えの方法
お気に入りの多肉植物を使って、寄せ植えにチャレンジしてみましょう!単体で飾るよりもボリュームがでて、見た目にも可愛く癒されるインテリアグリーンになります。リビングやダイニングなどの室内だけでなく、玄関先などの屋外にも飾ることができる多肉植物。様々なシーンで癒しを与えてくれる存在になりますよ。

今回は、「土で植え込む方法」と小さな寄せ植えにもおすすめな「水苔で植え込む方法」の2種類の作り方をお伝えします。参考にしてくださいね。

土で植え込む方法

土で植え込む方法

準備するもの

  • 多肉植物
  • 土入れ
  • スプーン
  • ピンセット
  • 鉢植えネット・新聞紙
  • ハサミ
  • グローブ
  • 土(多肉植物用)
  • 軽石

作り方

  • STEP. 1

    器を準備

     

    多肉植物の寄せ植えを作るための器を準備します。

    器の底に穴が空いている場合は、サイズに合わせてカットした鉢底ネットと新聞紙を敷きましょう。

  • STEP. 2

    土を入れる

     

    器の半分くらいまで、土入れやスプーンを使いながら多肉植物用の土を入れます。

    軽石を底に敷く場合は土を入れる前に敷きましょう。

  • STEP. 3

    完成のイメージをする

     

    多肉植物を置いてみながら、寄せ植えの全体のイメージを固めます。

  • STEP. 4

    多肉植物を植え込む

     

    ピンセットなどを使い、端から一本ずつ多肉植物を植え込んでいきます。

    全ての多肉植物を植え込んだら、全体に土を入れていきます。

    最後に土を軽く押し込んだり、トントンと振動を与えて土を馴染ませましょう。

  • STEP. 5

    完成

寄せ植えのポイント

  • 同じ属の仲間や性質の似ているものを寄せ植えにすると育てやすい
  • 一緒に植える植物の生長期を揃えることが大切

下記の動画では、土を使った多肉植物の寄せ植えの作り方をご紹介しています。参考にしてみてください。

水苔で植え込む方法

水苔で植え込む方法

準備するもの

  • 多肉植物
  • 器(寄せ植え用と水苔をもどす用の2つ)
  • ピンセット
  • 鉢植えネット・新聞紙
  • ハサミ
  • グローブ
  • 水苔
  • 肥料

作り方

  • STEP. 1

    水苔をもどす

     

    用意した器に乾燥した水苔を入れ、さらに水を入れてもどします。

    水苔はよく揉んでおくと使いやすいです。

  • STEP. 2

    寄せ植え用の器を準備

     

    多肉植物の寄せ植えを作るための器を準備します。

    器の底に穴が開いている場合は、サイズに合わせてカットした鉢底ネットや新聞紙を敷きましょう。

  • STEP. 3

    肥料を入れる

     

    小さな器で水苔を使用して寄せ植えを作る場合は、器にもと肥を少量入れておきます。

    大きな苗を使用する場合は、水苔で根っこを包んでおきましょう。

  • STEP. 4

    多肉植物・水苔を器に入れる

     

    器に多肉植物を入れていきます。

    水苔を詰めて、多肉植物の位置を決めていきましょう。

  • STEP. 5

    多肉植物をさらに詰めていく

     

    ピンセットを使用し、多肉植物の苗を一本ずつ詰めていきます。

  • STEP. 6

    完成

小さな寄せ植えには水苔がおすすめ
水苔は通気性や保湿性があるので、小さな器を使った寄せ植えに最適です。

下記の動画では、水苔を使った多肉植物の寄せ植えの作り方をご紹介しています。参考にしてみてください。

「寄せ植えキット」も便利
多肉植物の組み合わせ方に迷ってしまうという方は、「寄せ植えキット」を使ってみるのもおすすめ。
キットであれば、材料や道具を一つひとつ揃えなくてもよいので手軽に始めることができます。

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おしゃれな寄せ植えを作るためのポイントは?

おしゃれな寄せ植えを作るためのポイントは?
多肉植物を上手に寄せ植えにするためには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。多肉植物には、肉厚な葉っぱを持ったものや、シュッとしたスタイリッシュな印象のもの、サボテンのような棘のあるものなど、数多くの種類があります。これらをどのようなバランスで組み合わせるか、どんな器を使って寄せ植えを作るのかによって、仕上がりも変わってきますよ。

器
インテリアとしてもおすすめの多肉植物の寄せ植え。器もこだわりを持って選んでみましょう。まずはどんな空間に飾りたいかをイメージすることが大切です器の素材やデザイン、他の家具とのバランスを見ながら合うものを選んでいきましょう

また、デザインだけでなく、多肉植物の生長という観点にも注目してみてください。器の深さや大きさ、素材などは多肉植物の生育にも影響が出ます。育てやすさを一番に考えたいという方は、まずは水はけが良く乾燥しやすい素焼きの鉢や器を使うのがおすすめ。育てやすく綺麗な寄せ植えを維持することができるでしょう。

器の素材も様々

  • 素焼き・・・水捌けがよく初心者にもおすすめ
  • セメント・・・シックな印象の寄せ植えに
  • ブリキ・・・アンティーク・可愛い印象に

色合いを意識する

色合いを意識する
緑色のイメージが強い多肉植物ですが、実は、緑以外にも黄色や赤色など色のバリエーションも豊富です。たくさんの色の多肉植物を一つの寄せ植えに使いたくもなりますが、寄せ植えを作る際にはなるべく多肉植物の色を3色以内に収めることを意識してみましょう色合いを揃えることでごちゃつかず、まとまりのある寄せ植えに仕上げることができますよ

グラデーションがきれいな寄せ植え
例えば緑色だけを選ぶ場合でも、多肉植物の種類によって微妙に色のニュアンスが異なります。
緑色の濃いもの、薄いもの、中間色を組み合わせて配置することで、グラデーションのきれいな寄せ植えに仕上げることも可能。自然物ならではの色合いを楽しみましょう。

アクセントをつける

アクセントをつける
寄せ植えにアクセントをつけることで、のっぺりとした印象からワンランクアップしたセンスあふれる寄せ植えへと変化させることができますよ。具体的には、少し大きめの多肉植物やクラッスラのような背の高い多肉植物を、アクセントとして取り入れてみるのがおすすめです。高低差のある寄せ植えは、一つの鉢の中で絶妙なバランスになるため、より芸術的な雰囲気が出ておしゃれ感がアップします。

また、グリーンネックレスやハートカズラなどの垂れ下がるタイプの多肉植物をポイントで使っても、良いアクセントになります。窓際などに飾ったり鉢の中まで見える高さでハンギングしたりすると、インテリアとしても存在感が出ますよ。

垂れ下がるタイプの多肉植物は飾り方が重要
グリーンネックレスやハートカズラは、鉢からこぼれ出すように伸びていくのが魅力の多肉植物です。
単独の場合は天井から高い位置にハンギングしても素敵ですが、他のタイプの多肉植物と寄せ植えする場合は高さに注意が必要。
鉢の中が見えなくなってしまうともったいないので、やや低めの位置で飾るのがポイントです。

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定期的な仕立て直し

定期的な仕立て直し
寄せ植えを作った当初は綺麗な状態を保つことができますが、3ヶ月ほどすると多肉植物が生長し乱れた状態になってしまいます。そのため、長く楽しむためには定期的な仕立て直しが必要です。伸びてきた苗を別の鉢に植えたり、カットしたりするなどのお世話を行うことで、また美しい姿によみがえらせることができますよ

仕立て直しをする時期
仕立て直しをする時期は、寄せ植えを行った多肉植物の生長期初期に行うのがおすすめ。
春秋型の多肉植物の寄せ植えであれば、春につくったものを秋に仕立て直しするとよいでしょう。

それでは、多肉植物の寄せ植えの仕立て直しについて、詳しく見ていきましょう。

仕立て直しの種類と方法

仕立て直しの種類と方法
多肉植物は生長とともにどんどん伸びていくため、栽培期間が長くなるにつれ下記のような状態になることがあります。

・茎立ち:下葉が落ちて茎が伸びてしまった状態
・徒長:葉と葉の間隔が延びてしまった状態

このようになると、乱れたような見た目になり、観賞を楽しむことも難しくなってしまいます。また、茎立ちや徒長に伴い栄養が行き届きにくくなることから、茎の付け根が枯れたり葉がしわっぽくなったりするため、多肉植物にとってもよくありません。しかし、多肉植物は再生能力が非常に高いため、仕立て直しをすることで元の元気な姿に戻ることができるのです

多肉植物の仕立て直し

  • 切り戻し:茎が長くなってしまったものに行う。下の方に葉が数枚ついた状態で、3~5cm程度の長さを切り取る
  • 胴切り:切り戻しと同様の仕組みで、茎が太いものに行う。カットした断面が大きい

切り戻しや胴切りを行い、カットしたものは挿し木(後述)として利用できます。枯れた葉や茎がある場合は同時にカットして取り除いておきましょう。寄せ植えを仕立て直す際には、そのままの状態で切り戻し(胴切り)をする方法と、一度解体して一つずつ仕立て直してから、再度寄せ植えにする方法があります。基本的には寄せ植えのままで作業できますが、状態が悪い場合は解体して一つずつ仕立て直しした方がいいかもしれません。

カットした茎の挿し木で簡単リニューアル!
伸びすぎた多肉植物をカットしたら、寄せ植えの隙間ができている部分に挿しましょう。
長さも調整され隙間も埋まるため、簡単な作業で寄せ植えを美しい状態に生まれ変わらせることができますよ。
多肉植物の寄せ植えを楽しむ!基本の育て方や作り方をご紹介

見て、育てて、癒される!多肉植物の育て方

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多肉植物の増やし方

多肉植物の増やし方
ぽろっと落ちてしまった葉っぱや、仕立て直しの際にカットした苗などをもとに、多肉植物を上手に増やしていくこともできます。育った苗は、次にまた寄せ植えをつくる時などにも活用することができますよ。

多肉植物の増やし方は主に3種類あります。多肉植物がよく生長する生育期に合わせて、増やす作業を行ってみましょう

葉挿し

葉挿し
葉挿しとは、葉っぱから根を生やして増やす方法のことをいいます。多肉植物ならではの増やし方で、しっかりとした肉厚な葉っぱを持つ多肉植物に適している方法です。方法は至ってシンプル。葉っぱが取れたら、その葉っぱを乾いた土の上に置いておくだけでOKです。根や芽が出てくるまでは水を与えずに待ちましょう。葉っぱが痩せてきたり根や芽が少し出ててきたりしたら、週に1回程度水を与えるようにしてくださいね

葉挿しに適した多肉植物

  • セダム
  • エケベリア
  • カランコエ

挿し木

挿し木
挿し木とは、茎を切って茎から根を生やして増やす方法のことをいいます。清潔なハサミで茎を切ったら数日間置いて、切り口を乾燥させておきます。その後、乾いた土に挿して1週間〜10日ほどおき、水を与えます。水を与えずにしばらく待つことで土の中で発根をします。根付くまでに数日〜数ヶ月かかるものもあるので、気長にじっくりと待つようにしましょう

挿し木に適した多肉植物

  • セダム
  • クラッスラ
  • アドロミスクス

株分け

株分け
株分けとは、子株を親株から分離させていくつかの苗にして増やす方法のことをいいます。株分けは乾いた土で行うため、株分けを行う数日前から水やりは控えておきましょう。この下準備が整ったら作業スタートです。

まずは多肉植物の根についた土を丁寧に落とし、子株を外して分けていきます。親株は古い根を除去し、子株も新しい土に植えていきます。葉挿しや挿し木と同様に株分けをした後は1週間ほどは水やりを控えましょう。直射日光は株が傷んでしまう可能性があるので、風通しの良い明るい日陰で管理するのがおすすめです

株分けに適した多肉植物

  • パキフィツム
  • クラッスラ
  • セダム

多肉植物の寄せ植えを楽しむ!基本の育て方や作り方をご紹介

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育て方の注意点

育て方の注意点
作った寄せ植えは、日頃からお手入れをして長く楽しめるようにしましょう。自分でつくった寄せ植えは愛着も湧きますよね。お手入れの時間も癒される時間になりますよ。多肉植物は生花に比べるとお手入れが少ないとはいっても、水やりなどは定期的に必要です。日常の中で寄せ植えを眺めながら、多肉植物の様子をチェックしてあげてくださいね。

水やり

水やり
多肉植物を使った寄せ植えの場合、水の与えすぎには要注意。多肉植物は水分を蓄える性質があるため、こまめな水やりはかえって傷める原因となってしまいます。そのため、水やりを毎日行う必要はありません。目安としては、週に1回程度でOKです。水を与えない期間を設け土の中を十分に乾かし、水をあげる時にはしっかりと土の中まで湿るくらい水を与えるなど、メリハリのある水やりが大切です

多肉植物が水分不足になると、見た目に変化が出てきます。葉っぱの様子を観察し、シワが寄っていたり色が悪くなっていたりしてきたら、水分を与えるようにしましょう。違いを見分けるためにも、多肉植物の様子を普段からしっかりと観察しておくことが大切です。

日光

日光
多肉植物は基本的に日光を好む植物です。室内で育てている場合でも、場所を移動させるなどして定期的に日光に当たる時間を作ってあげるのがよいでしょう。1日に3〜4時間ほど日光に当てるのが理想です。ただし、夏の日差しや西日は強すぎて多肉植物がストレスを感じたり、葉焼けを起こしたりしてしまう可能性もあります。なるべく午前中に外の光に当てるようにしましょう

日光不足のサイン

  • 葉っぱが先細る
  • 葉っぱの大きさが小さくなる
  • 葉っぱが下を向く

肥料

肥料
多肉植物は砂漠などの痩せた土でも育つたくましい植物ですが、栄養素の豊かな土で育てた方が望ましいのは他の植物と同じ。植木鉢やプランターなどの土で自然界の土地のような栄養状態を維持することは難しいため、肥料を適時加えるのが効果的です

多肉植物に肥料を与える場合、タイミングが重要です。肥料は多肉植物の生長期に与えましょう。生長がストップする休眠期に与えると傷む原因となってしまうため気を付けてくださいね。この後ご説明しますが、生育タイプによって生長期と休眠期の時期は異なります。育てたい多肉植物の生育タイプを事前に把握し、適切なタイミングで肥料を与えてください。

植え付けや植え替えの際がおすすめ
肥料を与えるのは、生長期のうちでも特に植え付けや植え替えをするタイミングがおすすめです。(肥料入りの土を使う場合は不要)
効果が長持ちする緩効性肥料を土に混ぜましょう。
植え替えを行わない場合は液体肥料を使ってもOKです。

切り戻し(剪定)

切り戻し(剪定)
しっかりと仕立て直しをする必要がない時期でも、一部伸びすぎている茎がある場合などは、随時切り戻しを行うのがおすすめ。こまめにお手入れをしながら育てることで、解体が必要になるような状態を避けることができますし、常に整った寄せ植えを楽しむことができます。

生育タイプ

生育タイプ
多肉植物は、生育する季節によって、「春秋型種」「夏型種」「冬型種」の3つのタイプに分類されます。生育タイプによって、季節ごとの水やりの頻度や飾る場所など管理方法が変わります。寄せ植えを作る場合には、異なる生育型の組み合わせは避けたほうがよいでしょう

それぞれの特徴

  • 春秋型種・・春と秋に生育し、夏は生育が緩慢になり冬は休眠する
  • 夏型種・・夏に生育し、春秋は生育が緩慢になり冬は休眠する
  • 冬型種・・冬に生育し、春秋は生育が緩慢になり夏は休眠する

多肉植物の場合、生育する季節には水やりが必要ですが、休眠期には基本的に断水します。そのため、生育期が合っていないものを寄せ植えすると、本来水が必要な時に与えられず、逆に水が不要な時に与えられてしまうといった事態に。そうならないためにも、寄せ植えをする際には、生育タイプを合わせて選ぶことが重要なのです。

生育タイプを考慮すると、下記のような組み合わせがおすすめです。多肉植物で寄せ植えをする際にはそれぞれの植物の生育タイプを必ずチェックしておきましょう。

生育タイプ別の多肉植物

  • 春秋型種・・ハオルチア・セダム・ペペロミア・エケベリア
  • 夏型種・・アガベ・アロエ・サンセベリア・カラコンエ
  • 冬型種・・リトープス・アエオニウム・コノフィツム・アロギロデルマ

多肉植物の寄せ植えを楽しむ!基本の育て方や作り方をご紹介

父の日に多肉植物を贈ろう!おすすめの理由と寄せ植えの作り方をご紹介

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まとめ

今回は、多肉植物の寄せ植えの作り方について詳しくお伝えしました。多肉植物は寄せ植えにすることで、より魅力的なインテリアグリーンとなります。寄せ植えに必要な道具や材料についても細かくご紹介しました。寄せ植え作りに興味があるという方は、ぜひ揃えてみてくださいね。初めて寄せ植えに挑戦するという方は、まずは寄せ植えのキットなどから初めてみるのもよいでしょう。

多肉植物は種類も豊富で見た目も様々。生育タイプなどの知識を深めると、より育てやすい寄せ植えを作ることができますよ。ご自身のイメージした世界観をぜひ寄せ植えで表現してみてくださいね。

この記事のまとめ

  • 多肉植物の寄せ植えの作り方はいくつかある。土に植えていくものだけでなく、小さな寄せ植えであれば水苔を使ったものもおすすめ
  • 多肉植物の寄せ植えは細かな作業も多いため、数種類の道具が必要になる。家にある身近なもので代用してもよい
  • 多肉植物には3つの生育タイプがある。タイプによって育て方が異なるため、寄せ植えを作る際には同じ生育タイプの多肉植物を使うのがよい

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