お見舞いにはプリザーブドフラワーがおすすめ!贈るメリットと事前に知っておきたい注意点

記事の監修

中野 真弓

「フラワーサロン HANARA」主宰

以前から興味を持っていたお花の勉強を始め、寛げるフラワーサロン「HANARA-ハナラ」を2016年9月にオープン。 資格取得のための教室や、単発レッスンを開催し、お花の持つ魅力を伝えるために活動しています。

入院中や自宅療養中の知人をお見舞いする際、何を贈ればいいか迷ってしまう…ということはよくありますよね。一般的によくお見舞いに贈るものとしてお花が挙げられますが、最近は病院にお花を持ち込むことは難しくなってきています。

そこでおすすめなのが、プリザーブドフラワーです。今回は、プリザーブドフラワーをお見舞いとして贈るメリットや注意点について解説します。

この記事はこんな人におすすめ

  • お世話になっている人や親しい人にお見舞い品を贈りたいが、何を選べばいいかわからないという方
  • お見舞いにはお花を選びたいという気持ちが強いが、病院に持ち込めないと聞いて困っている方
  • プリザーブドフラワーをお見舞いに選ぶメリットや、気を付けるべきことを知りたいという方

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目次

プリザーブドフラワーの特徴

プリザーブドフラワーの特徴
まずは、プリザーブドフラワーってどんなものなのか?生花とどのように違うのか?ということから押さえておきましょう。プリザーブドフラワーは、preserved flower(保存された花)という名前の通り、長期保存が可能となるよう加工された花のことです。生花に染料を吸わせ特殊な加工を施すことにより、生花本来の自然な姿や瑞々しさ、風合いや鮮やかな色を保つことが可能となっています。

プリザーブドフラワーはどうやって作られるの?

見ごろを迎えた花を摘み取り樹液を抜いてから、染料に浸します。染色後は排水、乾燥という工程を経て完成です。染色にはオーガニック系の染料を用いるため、鮮やかながら自然な花色を長期間キープできるのが特徴。グリセリン成分の使用により、花弁の触感も柔らかく保つことができます。

生花は時間が経つと枯れてしまいますが、プリザーブドフラワーは生花でありながら色あせず枯れない、特殊な花なのです。様々なフラワーアイテムに用いることで、長期間楽しむことを実現できるようになりました。

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プリザーブドフラワーがお見舞いにおすすめな理由

プリザーブドフラワーがお見舞いにおすすめな理由
生花から作られていながら、生花とは異なる特徴を持つプリザーブドフラワー。かつては入院中の患者さんのそばには花瓶に生けた花が飾られている光景をよく目にしましたが、今は取って代わるようにプリザーブドフラワーがそっと飾られています。

これは、病院側が生花の持ち込みを禁止するようになったことに加え、プリザーブドフラワーのメリットが知られるようになったからでしょう。プリザーブドフラワーは、生花とほぼ同じ見た目でありながら、生花のデメリットをカバーしています。特にお見舞いにおすすめな理由について、詳しく見ていきましょう。

おすすめな理由は主に3つ

  • 衛生面で安心…生花NGな病院にも持ち込める、他の患者さんに迷惑を掛ける心配もない
  • 見栄えがよい…生花以外の花材の中でも、特に見栄えがよくプレゼント向き
  • お手入れの負担を与えない…プリザーブドフラワーはただ飾っておくだけでOK

衛生面で安心、見栄えもよい

衛生面で安心、見栄えもよい
病院では、様々な患者さんが入院しています。免疫力が低下している人も多く、外から持ち込まれた菌で症状が悪化してしまう恐れもあります。生花には花粉や菌が付着していますので、感染症の原因になってしまう可能性もあるでしょう。また、花の香りで気分が悪くなる人もいます。このような理由から、生花の持ち込みを禁止している病院が増えてきたのです。

しかし、プリザーブドフラワーは特殊加工が施され水分が抜かれています。そのため、花粉や菌が空気中に浮遊する心配がありませんし、香りもなし。衛生的に安心という意味で、お見舞いに贈るものにふさわしいのです。傷んだり枯れたりしないうえに、生花らしい瑞々しさや鮮やかさは保たれているため、見栄えも劣りません。眺めていて心が癒されるような花といえるでしょう。

他の花材と比較してもふさわしさが際立つ

生花以外の花といえば、アーティフィシャルフラワー(造花)もあります。ただ、こちらはお見舞い品としてはチープな印象を与えてしまうでしょう。また、生花を加工した花にはドライフラワーもありますが、枯れた花はお見舞いには不向き。このような事情もあり、プリザーブドフラワーがお見舞いの定番となっているのです。

お手入れ不要だから負担を与えない

お手入れ不要だから負担を与えない
プリザーブドフラワーがお見舞いに向いているのには、管理のしやすさという理由もあります。生花さながらの美しさ・華やかさを持っているにも関わらず、お手入れが不要というメリットは大きいでしょう

生花の場合、特に花束は花瓶に生けて毎日水を換えなければなりません。長持ちさせるには茎をカットするという手間も必要です。また、フラワーアレンジメントは手間がかからないように見えますが、霧吹きで水を与える必要はあります。一般的には一週間弱で枯れてしまいますし、その過程では花が徐々に傷んでいきますので、不衛生にもなります。

花のお手入れは患者にも家族にも負担

生花は贈った当日は美しいかもしれませんが、日に日に傷んでいきます。そのお手入れを患者さん本人がするのは難しいですし、付き添いの家族にも負担を与えてしまいます。放置せざるを得ない状況になった場合、不衛生になるだけでなく、傷んでいく花を見て気分も落ち込んでしまいそうですよね。

一方、プリザーブドフラワーには水分が含まれていませんので、水を入れ替えたり霧吹きをしたりする必要もなく、飾りっぱなしで鑑賞することができます。これなら患者さん本人にもご家族にも手間や負担をかけることがないですね。プリザーブドフラワーは見た目が良いだけでなく、受け取った相手に優しいアイテムなのです。

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お見舞いにぴったりなプリザーブドフラワーの選び方

お見舞いにぴったりなプリザーブドフラワーの選び方
プリザーブドフラワーは、お見舞いに贈るギフトとしてふさわしいことがわかりました。では、実際プリザーブドフラワーをお見舞い品にする場合、どのようなものを選べばいいのでしょうか。プリザーブドフラワーには様々なタイプの花があり、それらで作られたフラワーギフトの種類も様々です。

プリザーブドフラワーの魅力やメリットが広く知られるようになり、アイテムの種類も豊富になったのですね。種類が多すぎて選ぶのに迷ってしまいそう…という方のために、お見舞いに贈るのにおすすめなプリザーブドフラワーについて、ご紹介していきます。

プリザーブドフラワーはこう選ぼう!

お見舞いのために選ぶなら、サイズや色合いが重要です。相手に負担を与えず楽しんでもらえることを考え、元気が出るようなものを選ぶといいでしょう。

こじんまりとしたアレンジメントがおすすめ

こじんまりとしたアレンジメントがおすすめ
入院中の病室にプリザーブドフラワーを飾ってもらう場合は、コンパクトなものを選ぶのがマナーです。コンパクトでありながら置いておくだけでその場が明るくなり、心が元気になるようなものということで、プリザーブドフラワーで作られたアレンジメントが特におすすめ。

病室には大きなものを飾っておけるようなスペースがないことがほとんどなので、いくら素敵なお花でもかさばるような大きなものは迷惑になってしまいます。特に、大部屋の場合は簡易的な棚や台しかないので、そもそも何か飾るということ自体が難しいケースも。そのような場合も、プリザーブドフラワーなら場所を取りませんね。2~3年は飾れますので、退院後にも楽しめるというメリットもあります。長期的な入院の場合にもぴったりなのではないでしょうか。

こんなアイテムがおすすめ

プリザーブドフラワーのアレンジメントには、様々な形状があります。自立出来るアレンジメントタイプのものや、ボックス型のものは飾りやすく特におすすめです。
他にも、家族の写真を飾れるフォトフレームがプリザーブドフラワーとセットになったようなアイテムも、お見舞いには喜ばれやすいですよ。

お見舞いにふさわしい花の種類や色合いとは

お見舞いにふさわしい花の種類や色合いとは
入院中や療養中は、何かとストレスや不安を抱えやすい人も少なくありません。そこで、心が癒されたり元気になれたりするようなお花を贈れるといいですね。プリザーブドフラワーのため、花の種類に関しては香りや花粉などを気にする心配はありません。基本的には色で決めるのがおすすめです。

特に、癒しや安らぎを得られる色とされるピンクをはじめとしたパステルカラーや、元気になれるオレンジや黄色を取り入れたフラワーアレンジメントを選ぶと、気分が明るくなれるでしょう。また、元気づけるような花言葉を持つ花を選んでもいいですね。

花言葉で選ぶお見舞いにふさわしい花

  • ガーベラ…希望、前進
  • バラ(オレンジ)…絆、信頼
  • カーネーション(ピンク)…女性の愛、温かい心

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お見舞いにNGなプリザーブドフラワーもある!?

お見舞いにNGなプリザーブドフラワーもある!?
プリザーブドフラワーをお見舞いに贈る場合も、タブーがあることは押さえておかなければなりません。というのも、お見舞いにふさわしくない花というものがあるのです。うっかり何も知らずにそのような花を選んで贈ってしまうと、相手を元気づけるどころか傷つけてしまうことになりかねません。

プリザーブドフラワーを選ぶ際には、生花を贈る場合と同じようにお見舞いにはタブーとされる花を避けるようにしましょう

花の色や種類、フラワーギフトの形状に注意

お見舞いにタブーとされるようなタイプの花やフラワーギフトも、プリザーブドフラワーの商品に含まれていることがあります。選ぶ前に押さえておくことが大切です。

生花と同様の考え方を基本に

生花と同様の考え方を基本に
赤い花は、血を連想させることや興奮を促してしまうことからNG、また白い花も仏花のイメージが強いため避けるべきとされています。青や紫、白でまとめられたアレンジメントや菊の花も仏花を連想させるため避けましょう。花びらが散りやすい花、首が落ちやすい花も縁起が悪いとされているためNGです。

また、プリザーブドフラワーのアレンジメントを贈る場合、形状に注意しましょう。お見舞いには「根付く=病床に寝付く」という意味で鉢植えがタブーとされています。アレンジメントの中にも鉢植えに似たような形状のものがあり、例え茎がないプリザーブドフラワーでも誤解されてしまいます。ボックス型やバスケット型、ブーケ型など違う形のものを選ぶといいでしょう。

花の本数も4(死)・9(苦)・13(13日の金曜日)はお見舞いには縁起が悪いので気を付けて下さいね。

花の色は複数ならOK

赤、白、青、紫は気を付けるべき色とお伝えしましたが、アレンジメントで他の色と組み合わせるのであれば、あまり神経質になる必要はありません。ピンクや黄色、オレンジのような明るい色と一緒に贈るようにしましょう。

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プリザーブドフラワーを贈る際の注意点

プリザーブドフラワーを贈る際の注意点
プリザーブドフラワーなら安心してお見舞いに持参できそうですが、病院には事前に持ち込んでいいか確認するようにしましょう。生花はNGでもプリザーブドフラワーならOKとしている病院が多いですが、中にはプリザーブドフラワーも禁止している病院もあるのです

特に、感染症のリスクを減らすために、最近は持ち込みや面会の制限も厳しくなっています。密閉された形状のもののみOKとするなど、病院によってルールが異なりますので、必ず事前に確認して下さいね。退院後に自宅に贈ってもいいでしょう。

プリザーブドフラワーは高価!相手に気を遣わせないように

生花と比較すると特殊加工されているプリザーブドフラワーは高価です。そのため、あまり立派なものを贈ると相手に気を遣わせてしまうでしょう。管理のしやすさや持ち帰りやすさも含め、やはりコンパクトなものを選ぶというのも注意点の一つとして覚えておきましょう。

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まとめ

プリザーブドフラワーをお見舞いに贈る際のポイントをお伝えしてきました。色鮮やかな状態で長い間楽しめてお手入れも要らないので、患者さんにもご家族にも喜んでもらえるアイテムだと考えられます。

相手への配慮を忘れずに、プリザーブドフラワーと共に気持ちを込めてお見舞いしましょう。

この記事のまとめ

  • プリザーブドフラワーは衛生的で管理が簡単、さらに長期間楽しめるためお見舞いにもぴったり
  • お見舞いには明るい色の花で作られたコンパクトなフラワーギフトを選ぶとよい。タブーなものは避けよう
  • プリザーブドフラワーを贈る場合も、病院に持ち込みOKか事前確認が必要。保存が利くから自宅で楽しんでもらうこともできる

記事の監修

中野 真弓

「フラワーサロン HANARA」主宰

以前から興味を持っていたお花の勉強を始め、寛げるフラワーサロン「HANARA-ハナラ」を2016年9月にオープン。 資格取得のための教室や、単発レッスンを開催し、お花の持つ魅力を伝えるために活動しています。

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