お祝い用ギフトにも使える!便利な多肉植物を贈ろう
記事の監修
デザイン専門学校を卒業後、都心の小売店にて10年近く修行がてら従事。
その後インテリアコーディネーターの元で基礎を学び再び花業界に。10年近く大手生花店のブライダル装花・イベント装花などを経験し、2019年世田谷・二子玉川に「midorito」を開店。
お祝いのギフトとして植物を選ぶ場合、フラワーアレンジメントなど華やかなお花のギフトをイメージする方が多いのではないでしょうか。もちろん、そのようなお花のギフトもとても素敵なのですが、たまにはちょっと変わったものを贈りたいというシーンもあるかもしれませんね。
そこで今回は、お祝いギフトにおすすめな植物でもある多肉植物についてご紹介します。今まであまり多肉植物にお祝いというイメージを持たなかった方も、この記事を参考にギフトの選択肢に入れてみてはいかがでしょう。
- お花以外のお祝い用ギフト向け植物について知りたい方
- 多肉植物をお祝いに贈るというイメージがあまりない方
- お祝いにぴったりな多肉植物の選び方を知りたい方
目次
インテリアにもぴったりな多肉植物の魅力
多肉植物のメリットはいろいろありますが、どんな部屋にも馴染みやすいインテリアとして使えることがまず挙げられます。部屋にグリーンがちょっとでもあると、とても明るい雰囲気になりますよね。多肉植物は地味なイメージを持たれがちですが、その種類は実に豊富で、葉肉が赤かったりと花のような可愛らしい品種もあるのです。また、形もそれぞれ個性的で非常にユニークです。
水分をたっぷりと含んだ葉や茎の丸みを帯びた姿に心を癒される人も多く、ギフトとして密かな人気を集めている多肉植物。お祝いに贈ると喜ばれる理由は、そんな見た目の可愛らしさやユニークさだけではありません。
誰でも簡単に育てられるからおすすめ
多肉植物がおすすめなのは、見た目の可愛らしさやインテリアとしての使いやすさだけでなく、育てやすさも大きい特徴です。特に、花を育てるとなると「お手入れが大変だから…」と尻込みしてしまう人も少なくありません。
例えば鉢植えのきれいなお花をお祝いのギフトとして受け取っても、すぐに枯れてしまった…ということも珍しくないのです。ところが、多肉植物は植物のお世話が苦手な人でも枯らしにくく、逆にお世話をし過ぎない方が育つくらいです。
ぷくっとした可愛らしいフォルムは、生きるために葉や茎に蓄えた水分によるものなのです。
多肉植物は風通しのよい場所に置いておけば、水やりもたまにするだけで特別な手入れが要りません。そのため、植物を育てた経験のない方や忙しくてこまめなお手入れが難しい方でも、負担に感じることなく育てることができます。
お祝いのギフトという特別なものなら、なおさらできるだけ長く楽しみたいもの。育てるのに負担感の少ない多肉植物なら、贈る相手を選ばないという意味でもおすすめなのです。多肉植物を選べば、花の扱いが苦手な人にも植物のギフトを贈ることができますよ。
特に水やりをし過ぎると根腐れを起こしやすいため、土が乾いてからあげるのが基本。また、成長を休む時期には水やりもお休みして乾燥気味にしておきます。
コンパクトなものが多く飾りやすい
観葉植物をギフトに選ぶときにありがちなのが、サイズ選びの失敗です。特に、大き過ぎるものは空間を圧迫しやすいため、部屋の広さに合わず困惑させてしまうケースも少なくありません。また、床置きしかできないようなものは、小さなお子さんやペットのいる家庭では安全面や衛生面で問題が起きてしまう可能性も。
ところが多肉植物は比較的コンパクトなものが多いため、そのような心配もなく、様々な飾り方を選んでもらうことができます。飾りやすい邪魔にならないサイズのものを選べば、窓際やテーブル、キッチンや玄関など、好きな場所に置いて楽しんでもらえますよ。
ジメジメした場所に置きっぱなしにすると根腐れやカビの原因となるため、明るく湿気の少ない場所を選びましょう。また、時々屋外に出して日光を当ててあげると元気に育ちます。
お祝い用ギフトにする多肉植物の選び方とは
では、お祝いのためのギフトにはどのような多肉植物を選べばいいのでしょうか。多肉植物には非常にたくさんの種類がありますので、一つに絞るのは難しいかもしれませんね。また、サイズもコンパクトなものが多いため、お祝いにするには見栄えがあまりよくないかもしれません。そこでおすすめなのが、多肉植物の寄せ植えギフトです。
花屋の実店舗やネットショップでも、多肉植物の寄せ植えは取り扱われています。ギフトにぴったりなものがたくさんありますよ。種類の異なるものをいくつか集めると、より多肉植物の魅力が引き出されるので、飾っておくだけで存在感を放ちます。
生長期と休眠期が異なるものを寄せ植えにすると、水やりなどのお世話が難しくなってしまうからです。寄せ植えにする場合は、多肉植物に限らず観葉植物や鉢花も、同じ時期に育ち、同じ時期に休むものを選んで一緒に育てられるようにするのが基本です。
寄せ植え用の多肉植物は見た目だけで選ぶのではなく、生長期・休眠期も考慮する必要があるということがわかりました。ですが、あまりに種類の多い多肉植物ですので、すべてを把握することは難しいですよね。そこで、多肉植物は生長期・休眠期別にざっくりと3パターンに分類されています。
生長期・休眠期で異なる多肉植物の特徴
多肉植物は、生長期と休眠期により、「春秋型」「夏型」「冬型」の3つに分けることができます。
春秋型の多肉植物は、春と秋、10~25℃くらいの環境で生長し、7~9月頃と11~2月頃に休眠期をむかえます。夏の直射日光や冬の寒さには弱いため、レースカーテン越しなど明るい日陰で管理するといいでしょう。
夏型の多肉植物は、日当たりのよい環境を特に好みます。20~30℃の春から秋にかけての時期に生長し、11月~3月頃が休眠期となります。冬の寒さに弱いため日当たりのよい室内で管理することと、日差しを好むとはいえ真夏の直射日光は避けることが大切です。
冬型の多肉植物は、5~20℃の涼しい時期によく育ち、逆に6~9月の暑い時期が休眠期となります。寒さに比較的強いですが霜が降ると傷むため、室内での管理が望ましいです。
- 春秋型…エケベリア、セダム、セネキオ、センペルビウム、ハオルチアなど
- 夏型…カランコエ、クラッスラ、アロエ、コチレドン、パキフィツム、アガベなど
- 冬型…リトープス、アエオニウム、コノフィツム、フォーカリア、チレコドンなど
生長期と休眠期では管理の仕方や水やりの頻度も変わるため、寄せ植えにする際には同じグループの多肉植物を選ぶようにして下さいね。
多肉植物の寄せ植えに挑戦してみよう
お祝いという特別なシーンに選ぶギフトですので、心をこめて手作りの寄せ植えにチャレンジしてみてはいかがでしょう。色も形も異なるタイプの小さな多肉植物を選んで、木箱やブリキの缶などおしゃれな鉢に入れると素敵なギフトになるのでおすすめですよ。寄せ植えにする場合は、仕上がりが大きくなり過ぎないようにするために、手のひらサイズの多肉植物を選ぶといいでしょう。簡単にできるギフト向け寄せ植えの手順をご紹介します。
- 好みの多肉植物(数種類)
- 鉢
- 土
- 鉢底用ネット石
- スコップ
- ピンセット
寄せ植えの手順
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STEP. 1
多肉植物の準備
多肉植物を、根を傷つけないように気を付けながらそれぞれ土から取り出しておきます。
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STEP. 2
鉢の準備
鉢にネットを敷き、土をスコップでたっぷりと入れましょう。
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STEP. 3
多肉植物を植えていく
ピンセットを使いながら、多肉植物を一つずつ土に植えていきます。
中央にメインとなる多肉植物を最初に植え、周りを埋めていくように他の多肉植物を植えていくとバランスが整いやすいです。
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STEP. 4
完成
下記の動画は、多肉植物の寄せ植えの作り方をご紹介しています。参考にしてみて下さい。
多肉植物の育て方を伝えよう
多肉植物は植物に不慣れな人でも比較的育てやすいですが、育て方をまったく知らない場合はやはり枯らしてしまう可能性があります。いくら丈夫とはいえ、適切な環境やお世話の仕方を知らないと、うまく育たないことも少なくないのです。せっかくお祝いでもらったものなのにうまく育てられなかったという悲しい気持ちにさせないためにも、基本の育て方はプレゼントするときにお伝えしておくといいでしょう。
- 水やりの頻度や量…土が乾き、多肉植物がぷにょぷにょした感触になったら、たっぷりとあげる
- 飾る場所…明るく日当たりのよいところに置く。室内なら窓際がベストで、時々外に出して日光浴させるとよい
- 風通しをよくする…室内で育てる場合は多湿にならないよう、こまめに換気をして風を当ててあげる
メッセージカードに、上記のような基本の育て方を書いてプレゼントするというのもおすすめです。他の植物と比べると逞しく育てやすい多肉植物ですが、育て方を知らないがために枯らしてしまうということはできるだけ避けたいですよね。安心して育ててもらうためにも、贈る側が事前に育て方をチェックしておくことが大切です。
まとめ
多肉植物はインテリアとしても飾りやすく、手入れがとても簡単です。ギフトとして受け取った後も鑑賞を楽しみながら育てられるのが魅力ということをお伝えしてきました。お祝いのギフトとして選ぶなら、一種類に絞るよりも寄せ植えがおすすめです。寄せ植えはお店で購入することもできますが簡単に手作りできます。
好みの寄せ植えがない場合などは、ご自身で選んだ多肉植物を寄せ植えしてプレゼントしても素敵ですよ。きっと気持ちの伝わるギフトになるはずです。とても種類が豊富な多肉植物を見比べているうちに、寄せ植えのイメージも膨らんでいくでしょう。ぜひ楽しみながら選んで下さいね。
- 多肉植物はお世話が比較的簡単で飾りやすいため、ギフトアイテムにもぴったり
- お祝いのギフトに多肉植物を選ぶなら、華やかな寄せ植えがおすすめ
- 手作りの寄せ植えや育て方を書いたカードを用意すると、よりお祝いの気持ちが伝わるギフトになる
記事の監修
デザイン専門学校を卒業後、都心の小売店にて10年近く修行がてら従事。
その後インテリアコーディネーターの元で基礎を学び再び花業界に。10年近く大手生花店のブライダル装花・イベント装花などを経験し、2019年世田谷・二子玉川に「midorito」を開店。