観葉植物は玄関でも育てられる?おすすめの品種と育て方のコツをご紹介
さわやかなグリーンが印象的な観葉植物。多肉植物や塊根植物、エアプランツ、ハーブなども入れると、とても多くの種類があります。緑色は心を穏やかにするといわれていますし、見た目やサイズもさまざま。好みの株を選んでご自宅で育てると、素敵なグリーンインテリアになると同時に癒しも得られそうです。
観葉植物はお部屋の中やベランダなどで育てることが多いですが、玄関にも植物を置きたいとお考えの方もいらっしゃるでしょう。そこで今回は、玄関でも育てやすい観葉植物についてお伝えします。運気アップにつながるような品種もご紹介しますので、どうぞ最後までお読みください。
- 玄関におしゃれな観葉植物を置きたい方
- あまり日が入らない玄関でも植物が育てられるのか知りたい方
- 観葉植物を枯らさずに育てたい方
目次
玄関に観葉植物を飾るメリット
玄関は「家の顔」ともいわれます。家族だけでなくお客様の目にも触れますから、きれいに掃除をして整えておきましょう。素敵な小物などをディスプレイすれば、おしゃれな空間になりますね。そこに緑の観葉植物が加わると、さわやかさがプラスされ、さらに良い雰囲気に。植物の緑色が視界に入ることで、リラックス効果も期待できますよ。
また、観葉植物がインテリア小物と大きく異なるのは、生命力を感じられる点ではないでしょうか。生長している植物は日々少しずつ形を変えますから、毎日見ても飽きません。植木鉢や鉢カバーのデザインに凝ってみるのも楽しそうですね。
また、高低差をつけて飾ったり、ストーリー性を持たせたり、季節に合わせてディスプレイを変えたりと、センスを活かして玄関のインテリアを楽しみましょう。
風水でも玄関に観葉植物は吉
風水では玄関は「全ての気が入ってくる場所」とされています。良い気は大歓迎ですが、悪い気はできれば入ってこないで欲しいですよね。そこで役立つのが観葉植物。風水では植物は悪い気を吸って良い気を出してくれると考えられているので、観葉植物を玄関に置くのは吉行動なのです。
中でも邪気を跳ね返すといわれているのは、葉先が尖った形のもの。エバーフレッシュやドラセナなどはいかがでしょう。また、葉が上向きに伸びるものは陽の気をもたらすとされているので、両方の特徴を持ったサンスベリアやパキラ、アガベなどがおすすめです。
ですから、玄関には棘がないサボテンを置くようにしましょう。
なお、棘のあるサボテンはドアの外の玄関ポーチに出しておくと、邪気だけでなく棘のある人も寄せ付けなくなるのだとか。
遠ざけたい人がいるときはサボテンの棘の力を借りてみるのもいいかもしれません。
玄関で観葉植物を育てるための大事なポイント
観葉植物は光合成をするため、太陽の光が必要です。ガラスを通して外の光が入る明るい玄関なら問題ありませんが、そうでないお宅の場合は日陰でも育つ植物を選びましょう。なお、耐陰性が高くても、あまり日が入らない玄関に置きっぱなしでは日照不足になります。週に2、3日は屋外で日光浴をさせたり、植物用のLEDライトを使用したりすると、元気に育ちますよ。
移動が楽だと気軽に植物を日に当てられるので、植物にとっても育てる人にとっても都合がいいです。
また、風通しの良さも大事なポイントです。じめじめした場所では土の中の水分がうまく蒸発せず、根腐れを起こしたり、土にカビが生えたり、害虫が発生したりするかもしれません。玄関の湿度が高い場合は、ドアを少し開けたり、サーキュレーターを使用したりするなどして、空気を循環させるようにしてください。
温度も観葉植物にとっては重要です。品種によっては暑さや寒さに弱いものがあります。特に冬の玄関は、室内とはいえ、ドアの開閉に伴い冷気が入り込みます。耐寒性の低い植物は、気温が下がってきたら室内の暖かい場所に移して育てた方が安心です。
玄関の内側に飾るのにおすすめの観葉植物
玄関のドアを開けたときに観葉植物のグリーンが目に入るとホッとできますね。小さな鉢に植えられたものなら可愛らしく、飾りやすいですし、ほかのインテリア小物との組み合わせも楽しめます。中型のものは、サイドテーブルや丸椅子、植木スタンドなどに乗せると、おしゃれに飾れそうですね。そして、大きなサイズならインパクトのあるインテリアグリーンに。いきいきとした雰囲気も感じられて、まさに良い気を呼び寄せてくれそうです。
そのためにも、水やりの際に植木鉢の受け皿に溜まった水は、その都度捨てるようにしましょう。
葉水も効果的です。
葉の裏側に噴霧する際はよく観察して、アブラムシやハダニが発生していないかチェックしてくださいね。
害虫を見つけたら、できるだけ早く薬剤を使用するなどして駆除し、被害を広げないようにしましょう。
玄関の内側は、前述のとおり、日の光が届きにくいケースが考えられますので、ここでは比較的耐陰性のある観葉植物を集めてご紹介します。どれもときどき日光浴をさせれば健やかに伸びていきます。お好みの品種を選ぶ参考になさってくださいね。
サンスベリア
肉厚で先の尖った葉に横縞が入っている印象的な見た目の植物です。多肉植物で葉に水分を溜めることができるので、水やりを頻繁にする必要がありません。幅の広い葉を持つものや、棒のように細いもの、扇状に葉が広がるものなどバラエティ豊か。サイズもコンパクトなものから1mを超えるものまであるので、選び甲斐がありそうです。
サンスベリアの代表的な品種は、その見た目から「トラノオ(虎の尾)」とも呼ばれ、縞の入ったスリムな葉が上に伸びていくタイプ。風水的にも玄関に置くのにぴったりですね。見た目もおしゃれで、人気があります。
ドラセナ
たくさんの葉が勢いよく伸びる姿がスタイリッシュなドラセナの花言葉は「幸福」。ハワイでは家の前にドラセナを置くと幸せが訪れるといわれていたことからつけられました。有名なのは「幸福の木」と呼ばれる「ドラセナ・マッサンゲアナ」。真っ直ぐに伸びる幹に縦のラインが入った幅の広い葉が美しい種です。ほかにも竹に似た見た目の「ドラセナ・ミリオンバンブー」や、細い葉がおしゃれな「ドラセナ・コンシンネ」など、多くの種類があります。
ドラセナは乾燥気味に育てましょう。寒さには弱いので、冬場の温度管理には気をつけてください。
カポック(シェフレラ)
丸みのある葉が放射状に広がる姿が、ぱっと開いた手のひらのようで、愛らしい姿をしています。濃いグリーンのもののほか斑入りタイプ、葉に光沢のある品種などバラエティ豊か。また、比較的環境に適応しやすいことから「とても真面目」「実直」という花言葉がつけられている育てやすい観葉植物です。
カポックは葉の面積が大きく枚数も多いので、埃がつきやすいです。美しい見た目を保つために毎日葉水を行いましょう。また、購入後すぐに数枚葉が落ちることがありますが、環境に順応しようとするための現象ですので、そのまま様子を見てください。
オーガスタ
バナナの葉にも似た大きくて丸みのある葉を持つ、トロピカルな印象の観葉植物。大きな葉を上に向かって広げる姿から、「輝かしい未来」や「温かい心」といった花言葉が選ばれています。また、風水では丸い形の葉は人間関係に調和をもたらすと考えられています。花言葉でも風水でも穏やかな雰囲気が感じられる植物ですね。
オーガスタは室内で育てられますが、葉色が悪くなってきたら早めに明るい窓際などに一旦移してください。しばらくすると、きれいな緑色に戻りますよ。寒さには弱いので、10℃を下回らないように気をつけて栽培しましょう。
ピレア・ペペロミオイデス
小さくて可愛らしい観葉植物を育てたい方におすすめの品種です。鮮やかな緑色で真ん丸い形をした葉は少し厚みがあり、ほかの観葉植物とは異なる触感です。別名は「パンケーキプランツ」。丸い葉がぴょんと飛び出て、愛嬌のある見た目をしています。玄関で目にするたびに癒されそうですね。
新しい葉がたくさん出てきて窮屈そうになったら、剪定をしてください。葉がすっきりすることで風通しも良くなるので、育ちやすくなります。切り取った茎は水に挿しておくと根が出て株を増やすことができますよ。寒さに弱い品種なので、できれば15℃を下回らない場所で育てましょう。
ポトス
明るい緑色が美しい蔓性の植物ポトスは、耐陰性が高いうえに繁殖力旺盛。ときどき窓際に置くなどして光を補えば、玄関でも元気に育つでしょう。花言葉は「永遠の富」「長い幸」など。良い運を運んできてくれそうですね。
置くのも素敵ですが、おしゃれなラダーやコート掛けなどに小さな鉢を掛けて飾るのもおすすめです。また、伸びた蔓を切って水の入ったグラスに挿しておくのも、爽やかな見た目できれいです。上記のピレア・ペペロミオイデス同様、ポトスもしばらくすると発根して株が増やせるので、家の中の他の場所にも飾りましょう。
シュロチク
竹のような見た目の細長いたくさんの葉が茂ります。先が尖って下を向いている葉を持つシュロチクは、風水では「悪い気を鎮めて、良い気の流れを作る」と考えられています。「向上心」や「成功」という花言葉もあるので、運気とともに気持ちも上向きになれそうですね。
耐陰性も耐寒性も高いので、あまり光が入らない玄関でも比較的育てやすいでしょう。枯れた葉を除去するときは、葉だけでなく茎が出ているところから切ると、通気性がよくなります。ただし風には弱いので、ドアを開けるたびに風が抜けるような場所に置くのは避けてください。
玄関の外側で育てるのに向いている観葉植物
玄関ドアの近くに観葉植物を置くと、家の外観の印象が変わります。日当たりのいい場所を好む背の高い観葉植物を育ててシンボルツリーにするのも素敵ですし、高低差が出るように数種類の植物を並べるのもおすすめ。植木鉢や鉢カバーのテイストを揃えると、一層おしゃれになりそうですね。
観葉植物の中には、日の光を好むものの、直射日光に当たり続けると葉焼けを起こす品種があります。玄関の向きや日の当たる時間帯を考慮しながら、お好みの観葉植物を選びましょう。また、寒さに弱い品種の場合は、気温が下がる時期は室内に移して育ててください。
早めに剪定して、玄関の美観を損ねないようにしましょう。
それでは、屋外で育てるのに向いている観葉植物をご紹介します。花言葉や風水についての情報も記載していますので、参考になさってください。
エバーフレッシュ
小さくて細い葉が連なっている常緑樹です。昼間は葉を広げ、夜になると閉じるという睡眠行動が見られます。小さなものは片手に乗るくらいのサイズですが、大きく育つと2mを超えることもあるのだとか。「歓喜」という花言葉を持つことから、お祝いのギフトにも選ばれる縁起のいい木です。
エバーフレッシュは、直射日光を避けて明るい場所で育てましょう。寒さには弱いため、10℃を下回るようになったら室内に移してください。うまく育てることができたら、春には黄色くて可愛らしい花が咲き、その後には真っ赤なさやがついて、それが熟すと黒い種が出てくるという変化も楽しめます。
パキラ
艶のあるボート型の葉が放射状に広がっているパキラ。幹の下の方が膨らんでいるものや、数本の幹を編んでいるものもあります。風にゆらゆらと葉が揺れる姿もきれいな人気の観葉植物です。風水では「発財樹」「Money Tree」ともいわれているので、玄関に置いて金運を呼び込みましょう。
パキラは卓上サイズから2mほどのものまで販売されています。比較的生長スピードが速いので、2年に一度を目安に春頃に植え替えると、大きく育てる楽しみを味わえますよ。直射日光を避けられる玄関ポーチでの栽培がおすすめです。
ユーカリ
美しい姿だけでなく香りも楽しめます。よく茂ったら枝を剪定し、スワッグに仕立てたり、リースを作ったりといった楽しみ方もできます。風通しのいい室内に吊るすとドライになり、長く飾れますよ。丸くて大きめの葉が可愛らしい「ユーカリポポラス」や、同じく丸い形の葉でグレーがかった色味が美しい「グニユーカリ」、細長い葉を持ち爽やかな香りのする「レモンユーカリ」などが人気です。
ユーカリは日当たりのいい場所を好みます。ただ、浅く根を張るため、強風には弱いです。倒れてしまわないように、場所を選んで植えてください。
オリーブ
美しい樹形と葉の色合いが目を引きます。葉の表は光沢がある緑色、裏には白っぽく細かい毛があり、風が吹くと細い葉がきらきらと光って見えます。初夏には白や黄色の小さな花がたくさん咲き、その後についた実が緑から赤、紫、黒へと変わっていく様子も楽しめますよ。1本だけだと受粉しにくいですが、異なる品種のオリーブを2本以上育てると、実がつく確率が高まります。
直射日光が当たっても問題ないので、できるだけ長い時間日が当たる場所で育ててください。通常は温暖な気候を好みますが、短い期間であれば氷点下の寒さにも耐えられるほど丈夫です。
モンステラ
切れ込みの入った大きな葉が南国の雰囲気を醸し出します。ハワイではモンステラの葉に開いた穴から光が差す様子から、希望の光を導くと考えられています。また、風水では、葉にある穴から良い気を通し、邪気を払うとされている植物です。葉が大きいほど効果が高いそうですよ。
大きな葉が魅力の植物ですから、葉水をしてきれいな状態を保ちましょう。葉の重さで茎が曲がってしまわないよう、支柱を立てるのがおすすめです。また、茎の途中から出る白い気根は、可能であれば支柱に絡めて土の方に伸びるように誘導しましょう。後々土の中でしっかり株を支えてくれるようになります。
シマトネリコ
一年を通して小さくて艶のある明るいグリーンの葉が生い茂る木です。洋風のお宅でも和風の外観でもマッチし、シンボルツリーとしてもおすすめです。花言葉は「偉大」「荘厳」「高潔」という高貴なもの。風水では家族運を上げるとされています。
暑さにも寒さにも強いので、寒冷地以外では地植えも可能です。なお、根が広がるため、水道管などが近くに埋まっているところは避けた方が無難です。生長スピードは比較的速く、枝は縦方向に伸びます。剪定して切り取った枝は挿し木にできますし、実から取った種を春に植えることでも株を増やせますよ。
アガベ
アガベは棘のある多肉植物。悪い気が入ってくるのを棘で未然に防いでくれると考えられています。また、陽の気を持っているとされていて、ポジティブな運を呼び込み、金運アップにも繋がるそうです。棘の形や斑の入り方にもさまざまな違いがあり、また、フィラメントと呼ばれる白い毛を持つタイプがあるなど、バラエティ豊かな植物です。
乾燥にも暑さにも強いですが耐寒性もあり、5℃を下回ることがなければ冬越しも可能です。なお、春秋型と夏型の品種があり、お世話の仕方が異なります。購入の際には生育型を確認しておきましょう。
まとめ
玄関に観葉植物を置くと見た目が素敵になるだけでなく、運気アップにもつながるといわれています。風水では、葉の先が尖っているものや、上に向かって葉が伸びているものが玄関に向いているとされているので、そういった特徴を持つ植物の中にお好みのものがないか調べてみるのもおすすめです。
耐陰性のある品種を選べば、あまり日が差さない玄関の内側でも育てられます。週に2、3日は日光浴をさせたりLEDライトを使ったりして、光量を補うと元気に生長するでしょう。玄関の外で育てる場合は、寒さに注意が必要です。耐寒性が低い観葉植物は、寒くなる前に暖かい室内に移すとうまく冬が越せるでしょう。観葉植物が元気に育つ環境を整えて、玄関にグリーンを加えてみてくださいね。
- あまり日の入らない玄関でも、光量を補えば観葉植物を育てられる
- 玄関の外に観葉植物を置く場合は、寒さに注意
- 観葉植物にとって無理のない環境を整えて、玄関で観葉植物を育てよう