初心者にもおすすめ!育てやすい観葉植物をご紹介
飾ることで空間がおしゃれな雰囲気になり、人気を集めている観葉植物。部屋に取り入れたいなと思っている方も多いのではないでしょうか。一見、育てるのが大変そうに感じられるかもしれませんが、お手入れの方法や飾る環境さえしっかりと整えておけば、意外と難しくありません。順調に育てることができれば、長期的に楽しめる植物です。
そこで今回は、初心者の方にもおすすめの育てやすい観葉植物をご紹介します。また、育てる際の注意点やポイントもご紹介していきますので参考にしてくださいね。
- 観葉植物を育てたことがない方
- 観葉植物を自宅に飾りたいと思っている方
- 育てやすい植物の種類を知りたい方
目次
空間をおしゃれに演出する観葉植物
「グリーンに癒されたい」という方はもちろん、「空間をおしゃれに演出したい」という方にもおすすめの観葉植物。部屋の模様替えを検討する際に、どんな家具をレイアウトすれば良いのか迷ってしまう…という方でも、観葉植物を飾るだけで部屋を格段におしゃれな雰囲気に演出することができます。
インテリアにはモダンやナチュラルなど様々なテイストがありますが、観葉植物はどんなテイストの空間でもマッチするのが魅力の一つ。グリーンはインテリアそのものと相性が良いので、初心者の方もあまり難しく考えなくて大丈夫ですよ。まずは思ったままに部屋に飾ってみることが、観葉植物を楽しむ第一歩になります。観葉植物を飾ることで、普段と違う素敵な空間を簡単に演出することができるはずです。
忙しい方にこそ観葉植物はおすすめ
「観葉植物を飾りたいけど、お世話が大変そう…」と諦めてしまっている方もいることでしょう。しかし、観葉植物は、仕事や家事・育児などで毎日の生活が忙しいという方にこそおすすめなのです。観葉植物は切り花に比べ毎日のお手入れも少なく、さらに長い期間に渡って楽しめるものがほとんど。忙しくて植物の世話は難しいと思っている方でも、安心して育てることが可能です。
また、グリーンには癒し効果もあります。観葉植物を飾ることで、インテリアとしての要素だけでなく、「心の疲れも癒してくれる」というリラックス効果も味わうことができますよ。忙しい毎日の中に、観葉植物への水やりの時間や、ふと目にして植物を眺める時間をわずかにでも設けることで、とても穏やかで心地の良いひとときを過ごせることでしょう。観葉植物に触れることで、毎日の疲れをリフレッシュさせることができますよ。
- 切り花に比べ、日頃必要となるお手入れが比較的少ない
- 長期間にわたり飾ることができる
- 観葉植物にはリラックス効果もある
丈夫な観葉植物とは?
観葉植物は比較的長い期間飾ることができるとご説明しましたが、そのためには「丈夫な植物選び」が大切になります。丈夫な観葉植物とは、「厳しい環境下でも枯れずに育つもの」と覚えておきましょう。丈夫な植物を選べば初心者の方でも育てやすいため、より気負わずに観葉植物のある空間を楽しむことができます。
ここからは、どんな植物を選んだら良いのかを具体的に見ていきましょう。
寒さや暑さに強いもの
夏場の暑さや冬場の寒さにも耐えることができて、四季の変化に強いものがおすすめです。一年を通して育てやすい観葉植物なら、初心者の方でも安心してお世話をすることができますね。観葉植物はもともと熱帯地域が原産のものが多く、暑さには強いものがほとんど。
逆に10℃以下の寒い冬の時期には弱いものが多いため、初心者の方は「耐寒性」があり、冬場でも育てやすい観葉植物を選ぶのが良いでしょう。
- モンステラ
- アイビー
- ガジュマル
乾燥に強いもの
乾燥に強い観葉植物も初心者の方が育てるのにおすすめです。乾燥に強い観葉植物であれば2〜3日に一回の水やりでOKなので、日頃から忙しく毎日お手入れをするのは自信がないという方でも安心して育てることができますね。
また、観葉植物は室内で育てることがほとんど。室内はエアコンが効いていることもあり乾燥しやすいので、「耐乾性」のある植物を選ぶようにしましょう。長期間家を不在にするような旅行や、うっかり水やりを忘れてしまったという場合でも、乾燥に強い観葉植物であれば枯れてしまう心配もありません。
- パキラ
- ユッカ
- サンスベリア
病害虫に強いもの
観葉植物を含め植物を育てる上で、虫がついてしまうことは避けられません。ですが、観葉植物に虫がついたままにしておくと、枯れてしまったり病気の原因となってしまったりする場合もあります。初心者の方は虫対策に気をもまなくていいよう、病害虫に強い観葉植物を選ぶのがおすすめです。
特に観葉植物によく発生するといわれているのが、「ハダニ」や「アブラムシ」です。ハダニは、植物の栄養を吸い取って観葉植物を弱らせてしまいます。アブラムシは植物の栄養を吸い取ってしまうだけでなく、排泄物として甘い蜜を出すためアリを引き寄せます。室内にアリが発生したという場合は、アブラムシが観葉植物に付着している可能性もあるので注意して観察してみましょう。
虫が葉っぱに付着しているのを見つけたらすぐに拭き取ったり、水洗いして駆除するようにしましょう。
- サンスベリア
- ポトス
- ホンコンカポック
観葉植物を上手に育てるためのポイント
ここからは、観葉植物を上手に育てるためのポイントをご紹介しましょう。水やりや飾る場所、室内の気温などの育て方のコツを押さえておくことで、観葉植物を枯らさずに長く飾ることができますよ。観葉植物を元気に生長させるためには、水やりの頻度や温度管理が重要になります。
ここでご紹介するポイントを覚えておくことで、観葉植物の特性も理解することができるでしょう。ぜひ、育てる際の参考にしてくださいね。
水やり
観葉植物の水やりの目安は、「土の表面が乾燥したタイミング」。闇雲に水を与えすぎてしまうのはNGです。根腐れを起こして枯れてしまうこともあるので、気をつけてくださいね。
観葉植物は元々の性質として乾燥には強いものがほとんど。1日水を与え忘れてしまったからといって、すぐに枯れてしまうということはほとんどありません。日頃から観葉植物の状態をよく観察しながら、水をあげるタイミングや量を調節することが大切です。
- 夏場・・・1日に1回程度
- 冬場・・・2日~3日に1回程度
飾る場所
観葉植物を飾るのに適している場所は、窓辺などの「レースカーテン越しの日光が当たる場所(明るい日陰)」です。リビングの窓辺は光を程よく吸収できるだけでなく、空間の中でも目を惹く場所になります。窓辺に飾った観葉植物が空間の良いアクセントにもなるのでおすすめですよ。日光を好む植物ですが、日差しが強すぎると観葉植物を弱らせてしまう可能性があるので、直射日光が当たり続ける場所に飾るのは避けましょう。
また、植物によっては春や秋などの日差しが柔らかな時期には、ベランダなど屋外に出して日光を当ててあげるのも良いでしょう。観葉植物は光合成をして生長します。適度な日光は観葉植物の健全な生長にも繋がりますよ。カビや害虫を防ぐためには、風通しの良い場所に飾ることも重要になるため覚えておきましょう。
気温
観葉植物を飾る上で、「気温」もしっかりと把握しておきたい大切なポイントです。特に観葉植物は冬場の寒い気候には弱いといわれているので注意が必要です。越冬できるか心配な時には、前述のような耐寒性のある観葉植物を選ぶようにすることをおすすめします。
観葉植物を育てるのに最も適した気温は25℃前後です。原産が熱帯地域のこともあり、夏場は比較的育ちやすいといわれていますが、10℃以下の冬場の気温では成長が止まってしまいます。冬はエアコンなど暖房のきいた室内で育てるようにしましょう。
ただし、エアコンにより葉っぱが乾燥しやすくなるため、霧吹きなどを用いて葉水を行い水分補給をすることも忘れないようにしてくださいね。直接エアコンの風が当たらない場所に観葉植物を飾ることで、少しでも乾燥を防ぎましょう。
葉っぱの様子はこまめに観察
観葉植物の健康状態を知るために必要なのが「葉っぱの観察」です。毎日葉っぱの様子を確認することで、しっかりと育っているのか、植物に異常がないのかなど把握することができます。水やりの際などに、観葉植物に目を向ける時間を設けるといいでしょう。観葉植物の状態がわかるだけでなく、自分自身もグリーンに触れ合う時間を持つことで癒しの時間を満喫できますよ。
葉っぱの様子を確認する際には、葉焼けして色素が抜けていたり黄色っぽくなったりしていないか、葉っぱが丸まっていないかなどを確認することが大切。異変に気づいた際には、下記のように適切な対応をして枯れてしまうのを防ぐようにしましょう。また、葉っぱにほこりが溜まってる場合には、優しく拭き取るようにしてくださいね。
直射日光が当たりすぎてしまい変色してしまうことをいいます。
- 葉の色が変化・・・直射日光の当たる場所に飾っていませんか?半日影の場所に移動させてみましょう。
- 葉が丸まっている・・・水不足の可能性があります。たっぷりの水をあげたり、葉水を行ってみましょう。
初心者におすすめの観葉植物は?
ここからは、初心者の方にもおすすめの育てやすい観葉植物をご紹介していきましょう。観葉植物は飾る際のポイントさえしっかりと把握しておけば、長く楽しむことができる植物です。おしゃれなインテリアとしても楽しむことができ、さらに癒し効果もあるので、お部屋の空間づくりに取り入れるのにおすすめのアイテムですよ。
それぞれの植物の特徴や飾り方のポイントを詳しく説明していきますので、自分好みの観葉植物を見つけてくださいね。
パキラ
観葉植物の中でも人気の高い定番の品種です。大きさもあり、室内のシンボルツリーとして楽しむこともできます。パキラは、生命力が旺盛で丈夫なので初心者が育てる観葉植物としてもおすすめです。3本の幹が三つ編みされたような形状になったタイプも花屋さんやホームセンターなどでよく販売されており、見た目もおしゃれなのが特徴。放射状に広がった葉っぱは空間にも映えますよ。
パキラは耐陰性のある植物ですが、日当たりの良い場所に飾るのがおすすめです。冬場は10℃以下になったら、エアコンの効いた暖かい場所で育てるようにしましょう。
葉水を行うことで、乾燥を防ぐだけでなく病害虫の予防にも繋がります。
サンスベリア
サンスベリアは乾燥に強いのが特徴のため、育てるのにあまり手間がかかりません。また、空気清浄効果が高く室内のハウスダストを除去してくれるという説もあります。ただし実際にそのような効果を得るには、かなりの数の観葉植物を飾る必要がありますので、あくまでもインテリアとして楽しみましょう。
鋭く尖った葉っぱが印象的なサンスベリアは、尖った葉っぱが邪気を追い払ってくれるといわれ風水的にも人気があります。水やりなどのお世話も少なくインテリア性も高い植物なので、観葉植物初心者の方におすすめですよ。
水をあげすぎるとかえって根腐れの原因にもなってしまうので、土の表面が乾いたタイミングを目安にしましょう。
ベンジャミン
可愛らしい見た目で人気の高いベンジャミンは、くるんと丸まった小さな葉っぱがたくさんついているのが特徴です。日当たりの良い場所に飾れば丈夫に育ってくれるので、観葉植物初心者の方におすすめです。
ベンジャミンの生長期は春〜秋にかけて。この時期は水をよく吸収するため、水やりの際にはたっぷり水を与えてあげましょう。夏場であれば毎日の水やりがベストです。冬場は土の表面が乾いて2〜3日経ってから水を与えるようにしましょう。乾燥気味に育てることで、耐寒性を上げることができます。
カーテンやブラインド越しの柔らかな光に当てるようにしましょう。南向きの部屋の窓辺などがおすすめです。日光に当てることで株が引き締まり、病害虫を防ぐ効果があります。
モンステラ
手のひらよりも大きく、深い切れ込みが入った葉っぱが特徴のモンステラ。自宅にインテリアグリーンとして飾る方も多く、観葉植物の中でもよく見かけられる定番で人気の品種です。
モンステラは、寒い冬場にも強いのが特徴。気温が5℃あれば越冬することができるという点も人気の理由の一つです。強い光に当てるとかえって弱ってしまうので、なるべく半日陰の場所に飾るようにしましょう。春や秋にはカーテン越しの日光のような柔らかな光が当たる場所を選んで飾るのがおすすめです。
水やりを行う場合は、土の表面が完全に乾いたら行うのがおすすめです。日頃からモンステラや土の様子を観察しながら水やりのタイミングを計りましょう。
ゴムの木
ゴムの木は乾燥に強く日陰でも育てることができるため、初心者にも育てやすい観葉植物です。ゴムの木とはその名の通り、ゴムの原料となる樹液(ラテックス)を含む木です。アレルギーを持っている人は取扱いに注意が必要となりますが、光沢のある葉っぱや、独特なフォルムはインテリア性も高く観葉植物の中でも人気の高い植物ですよ。
ラテックスアレルギーの方はもちろん、ゴムの木の手入れをする際には必ず軍手などをはめて作業するようにしましょう。
もし樹液が肌についてしまったら、しっかりと水洗いしましょう。衣類についてしまった場合もシミになりやすいので、早急に洗濯することをおすすめします。
エバーフレッシュ
細長く明るいグリーンの葉っぱをつけるエバーフレッシュは、爽やかな印象を与えてくれる観葉植物として人気です。夜になると葉っぱを閉じて眠る「就眠運動」を行うという、オジギソウのような特徴もあります。また、春~秋(9月ごろ)にかけて黄色の花を咲かせた後に真っ赤なサヤを実らせるなど、変化を楽しむことができる観葉植物。ずっと眺めていたくなるような不思議な魅力があります。
エバーフレッシュは日当たりの良い場所を好みます。ただし直射日光に当たると葉焼けしてしまうので、日当たりの良い窓辺などに飾るようにしましょう。
- 生き生きとした鮮やかなグリーンの葉っぱのもの
- 葉っぱがたくさんついているもの
- 変色していないもの
コーヒーの木
艶やかな光沢の葉っぱを持つコーヒーの木。濃いグリーンの葉っぱが特徴で、カフェやヴィンテージ感のあるインダストリアルな空間で人気の高い観葉植物です。かっこいい空間を作りたいという方におすすめですよ。コーヒーの木は、耐陰性があり一年中室内で育てられる為、初心者でも育てやすい植物だといわれています。
カーテン越しに日光が当たるような場所に飾るのがおすすめです。日光に当たることで、コーヒーの木の特徴である艶やかで美しい葉っぱの状態を長く保つことができますよ。
冬は越冬する為、水を与えすぎないように注意しましょう。週に1回程度の水やりでOKです。
ガジュマル
太く変わった形状の幹が特徴のガジュマル。日本では、屋久島や種子島以南に生息している亜熱帯~熱帯地域の植物です。独特の丸っこいフォルムがユニークで、インテリアとしても人気です。亜熱帯地方に生息している植物のため暑さや日差しには強いとされていますが、寒さや霜などには弱いため冬場の管理には注意が必要です。気温が5℃以下になってきたら、室内の暖かい場所で育てるようにしましょう。
急な環境の変化はかえって植物を弱めてしまい、葉焼けなどの原因にもなってしまいます。気温や日当たりなど急激な変化が起こらないように、徐々に場所を移動させながら冬場に備えましょう。
カポック
中国南部~台湾が原産のカポックは、シェフレラという流通名のポピュラーな品種です。放射状に広がった掌のような形の葉がユニークで、斑入りのホンコンカポックやドワーフなど、品種も豊富。本来、カポック(シェフレラ)はパンヤノキを指す名称なのですが、シェフレラ・アルボリコラの葉がパンヤノキに似ているためこの名が付けられたそうです。
熱帯植物のため暑さに強いうえ、耐陰性や耐寒性もあります。春から秋にかけては屋外での管理も可能。ただし、霜には弱いため冬はなるべく暖かい場所で育てるようにしましょう。光が当たりにくい場所でも育つため、冬季は室内に移動させると安心ですね。
生長が止まったら水やりの頻度を減らします。土の表面が乾くまで待ち、さらに2~3日経ってから行うといいでしょう。
ポトス
サトイモ科のポトスは生育旺盛な観葉植物で、熱帯地域が原産です。つる性植物のためハンギングで飾られることが多いですが、上向きに伸びるように仕立てることもできます。吊るすと葉が下垂するにつれ小さくなっていきますが、支柱を使い上に向かうようにすると葉が大きくなり、一般的なポトスとは異なる見た目を楽しめますよ。
ポトスを育てる際は、直射日光を避け明るい場所で管理しましょう。また、風通しの良い場所を好みますがエアコンの風が直接当たらないようにしてください。耐陰性もある程度は持っています。暑さに強く寒さに弱い植物のため、夏場は育てやすいですが冬季は下記のようにお世話を工夫するといいでしょう。
屋外に比べて日当たりが悪くなるため、徒長を避けるためにも水やりの頻度は減らしましょう。
生長が止まったら1週間に1回程度で十分です。
ユッカ
「青年の木」という呼び名もあるユッカは、キジカクシ科・イトラン属の植物です。雨量の少ない地域が原産のため、乾燥に強く水やりの頻度が少なくても丈夫に育ちます。細長く尖った剣のようなシャープな葉が特徴で、上向きに伸びていくためコンパクトで飾りやすいですよ。ちょっとしたスペースに観葉植物を置きたいという方にもおすすめです。
ユッカは日光を好むため、室内で育てる場合は窓際など日当たりの良い場所で管理しましょう。夏場は直射日光による葉焼け防止のために、レースカーテンを引いて日光をやわらかく当てるのがおすすめです。冬から春にかけては、レースカーテンを引かずに窓越しに光をたっぷり当ててあげましょう。
青年の木という別名とともに男性的なイメージの強いユッカは、スタイリッシュな雰囲気が魅力的です。
ドラセナ・マッサンゲアナ
キジカクシ科・ドラセナ属の常緑樹であるドラセナは、アジアやアフリカの熱帯地域に育ち、約160種もの種類が自生しているといわれています。特に観葉植物として人気が高いのが、ドラセナ・マッサンゲアナです。象の足に似た太い幹と細長く尖った葉が特徴で、大型のものから手のひらサイズまで大きさも選べます。「幸福の木」という呼び名が有名な観葉植物ですね。
コルジリネ・ターミナリスと同様に、日本でも魔除け効果を期待して風水に用いられています。
室内で飾る際はレースカーテン越しに日光を当てるのがおすすめ。直射日光は葉焼けや枯れる原因となりますが、逆に日光不足でも枝や葉が細く弱々しくなってしまいます。基本的には明るい場所で適度に光を当てて育てるようにしましょう。
上手な観葉植物の選び方
これまでご紹介してきたように、観葉植物は種類によって見た目の特徴が異なるだけでなく、好む環境やお世話の仕方、生長の仕方も同じではありません。なるべくお世話が簡単で丈夫なものを選ぶのが基本ですが、ご自身の住環境に合わせて選ぶことも併せて意識しましょう。
ここからは、観葉植物を上手にインテリアに取り入れて長く楽しむための選び方のコツをお伝えしていきます。ポイントは、下記の3つです。
- インテリアに合ったサイズのものを選ぶ
- 観葉植物の好む環境など特徴から選ぶ
- 生長の仕方(どのように伸びていくか)をチェックする
それでは、「サイズ・特徴」と「生長の仕方」の2つに分けて、詳しく見ていきましょう。
サイズや特徴から選ぶ
観葉植物を入手したら、どこに置きたいかイメージしておくことはとても大切です。広いリビングに床置きする場合と、デスクに飾りたい場合では、当然適したサイズは変わってきますよね。圧迫感があっても困りますし、逆に小さすぎると寂しくて物足りなく感じるかもしれません。同じ植物でもサイズは様々ですので、置く場所を決めてから選ぶとスムーズに決まります。
また、種類によって好む環境や特徴も違うため、飾る場所と植物の育ちやすい場所が一致している必要があります。日光を好む植物を、日の当たりにくい場所で管理すると弱ってしまうでしょう。日当たりの悪い場所で育てたいなら、耐陰性がある植物を選ばなければなりません。この場合も、サイズ選びと同様に置く場所をある程度決めておくと植物を選びやすくなりますね。
生長期や日の当て方、水やりの頻度などが同じだった方が、適切なお世話をしやすくなりますよ。
生長の仕方もチェック
葉や枝が横に広がるタイプ、上に伸びるタイプなど、生長の仕方も観葉植物によって違います。隙間などの細いスペースに置きたいなら、縦に伸びるユッカなどが飾りやすいでしょう。グリーンの存在感を出したいなら、葉っぱの大きなモンステラなどがいいかもしれません。また、天井に吊るして飾りたいなら、つる性の下向きに伸びるタイプの観葉植物がおすすめです。
また、生長する方向だけでなく、スピードも植物の種類によって異なります。生長スピードが早いものほどこまめな剪定や植え替えが必要になりますので、頻繁なお手入れが難しい場合はゆっくり育つタイプの観葉植物を選ぶといいかもしれませんね。
このように、観葉植物を初めて取り入れる際は、見た目が好みで丈夫なことに加えて、好む環境がご自身の住環境(管理する場所)に合っているか、生長の仕方がご自身のライフスタイルに合っているかという点もぜひチェックすることをおすすめします。
手のひらサイズの植物を複数飾りたい場合は、このような違う種類のものも選択肢に入れてみてはいかがでしょう。
まとめ
今回は、観葉植物を選ぶポイントや育てる上での注意点だけでなく、初心者にもおすすめの品種についても具体的にご紹介しました。観葉植物を気負わずに飾るためには、「丈夫な植物」を選ぶことが最も重要です。丈夫な植物を選ぶことでお手入れの負担が軽減され、より長い期間楽しむことができますよ。観葉植物は癒し効果に加え、インテリアとしての要素も強い植物です。それぞれの空間に合った育てやすい観葉植物を選んで、気軽にインテリアに取り入れてみましょう。
この記事でご紹介してきた観葉植物は、水やりなどの基本的な育て方が比較的に簡単なものばかりです。また、植物自体がおしゃれな雰囲気で存在感のあるものばかりですので、どれを選んでも飾りやすいですよ。ぜひ記事を参考にしながら、観葉植物のある暮らしを楽しんでくださいね。
- 観葉植物はインテリアのテイストを選ぶことなく、どんな空間にもマッチしおしゃれな空間を演出することができる
- 観葉植物選びのポイントは「丈夫な植物」を選ぶこと。寒暖差や乾燥に強い植物は、より長く楽しむことができる
- 植物によって適切な水やり方法や飾り場所は異なる。耐寒性や耐陰性などの特性を理解した上で育てることが大切