ドライフラワーを使ったおしゃれな部屋の作り方をインテリアコーディネーターが紹介
記事の監修
齋藤 由理佳
インテリアコーディネーター ・DIYアドバイザー・整理収納アドバイザー
DIYを取り入れたインテリアコーディネートや収納、雑貨アレンジを得意としてます。
花には人の心を癒す働きがあるとよく言われます。しかし、それは生花に限ったことでは…と思っている人も多いのではないでしょうか。生花は手入れが毎日必要、夏場は衛生的にもちょっと心配…など、忙しい方にとって花を飾ることは難しいですよね。
そこで、そんな悩みを持つ方におすすめなのが、ドライフラワーです。ドライフラワーなら水も必要ないですし、インテリアとして様々な使い方を簡単に楽しむことができますよ。乾燥させて作られたドライフラワーを上手く利用することで癒し効果のあるアイテムにすることも可能です。
今回は、ドライフラワーを使用してインテリアにおすすめな飾り方や選び方、そしてリラックスできる癒し空間づくりのポイントをご紹介します。
- 花は飾りたいけどなかなかお世話ができない方
- ドライフラワーに興味がある方
- リラックスができるインテリアを取り入れたい方
目次
ドライフラワーはインテリアにぴったり
ドライフラワーがインテリアにおすすめな理由は大きく分けて二つです。一つ目は、手入れがとても簡単で長持ちすること。二つ目は、ドライフラワーの持つ雰囲気が部屋に溶け込みやすいこと。これらのメリットを上手く利用すれば、インテリアとして役立てることができますよ。
ドライフラワーは、生花に比べると色の鮮やかさはどうしても劣りますし、色あせも避けられません。しかし、そのちょっとくすんだ色合いがむしろインテリアとしてはおしゃれに見えるのです。アンティーク好きな人はイメージが湧きやすいかもしれませんね。木材やメタル、布など様々な素材にマッチするのでどんな場所に飾っても違和感なく楽しめます。
また、リースやフライングリース、スワッグ、フラワーアレンジメントといったように好きな形に変えてディスプレイする事ができます。
- 花びらや茎がポロポロと取れやすいので取り扱いには注意
- 湿気が多い場所に飾るとカビが生える原因になる
- 日光にあたると色があせてしまうので飾る場所には注意
飾って楽しめるドライフラワー
ドライフラワーは、昔は生花を逆さに吊るして作りそのまま飾っている家庭もありました。色の鮮やかさは劣ってしまうので、生花に比べて魅力がないようにも思われていましたが、最近のドライフラワーはそのメリットをうまく利用し、おしゃれに仕上げた商品がたくさんあります。
長持ちして手入れがいらないインテリアの一つとして暮らしの中にドライフラワーを取り入れてみてはいかがでしょう。 選び方や飾り方を工夫すると、心を癒すお気に入りのアイテムになること間違いなしですよ。
昔訪れた南仏では、ラベンダー畑で採れたラベンダーをサシェにして部屋のドアノブに飾ってあり、部屋中にラベンダーのいい香りが漂っていました。自然のからの頂き物を生活を豊かにする物に生まれ変わらせる・・・今注目されているサスティナブルな考え方にも合っていていいですね。
ドライフラワーを飾る場所の注意点とは
物を飾るときに風水を気にされる方も多いと思います。風水でドライフラワーは陰の気が強いアイテムだそうです。運気の入り口である玄関や運気の中継地点のリビングや運気の充電スポットである寝室は避けて、「人が良く通る場所」、「風通しの良い場所」に飾ることが良いとされています。具体的には、廊下や階段が良いとされています。
また、手を加えることにより雑貨として作り変えて、ディスプレイする分には風水の影響を受けないと言われてます。
「厄除けの力を持つ赤色の物」と一緒に飾るのもおすすめです。赤いリボンで縛って吊るす、赤い花瓶に立てる、赤い布の上に飾るなど、工夫を取り入れて飾ってみて下さい。
- 人が良く通る場所
- 風通しの良い場所
- 厄除けの力を持つ赤色の物と一緒に飾る
ドライフラワーのおしゃれな飾り方
では、ドライフラワーをどのように飾るとインテリアとして効果的なのでしょうか。もちろん、生花のようにドライフラワーを花瓶を使ってシンプルに飾るのも素敵ですよね。気取らない、そしてさりげない美しさが空間を豊かに彩ってくれます。季節の花や葉、実などを使ったドライフラワーは、生花でなくても季節感があっておすすめです。
また、スワッグとして3~4束をリボンで簡単に縛って壁に吊るして飾るだけでも可愛いです。涼し気にしたい場合は、白のレースを使ったり、シックにしたい場合は黒のリボンを使ったり、カッコよくしたい場合は麻紐を使ったりと同じスワッグでもリボンの色や質感で印象がガラリと変わります。周りのファブリックの色とあわせても統一感がでていいですね。
スワッグは部屋の壁や玄関などのドアに吊るして飾るのが定番となっていますがアイディア次第でより魅力的なインテリアに変えることができます。
背の高い棚の上に、さりげなく見える飾り方をしたり、額と一緒にあわせて絵画のように飾ったり、花束のように籠の中に飾ったりと、飾り方には正解がありません。自分らしいスワッグの飾り方を見つけて、ドライフラワーを飾る生活を思いっきり楽しんで下さい。
春はミモザ、夏はユーカリ、秋は秋色紫陽花、冬はクリスマスといったように季節感があるスワッグを取り入れて、模様替えしていくのもいいと思います。或いは、好きなインテリアのテイストにあわせて、シャビーシックなインテリアなら紫陽花、インダストリアルインテリアならユーカリ、ナチュラルインテリアならミモザといったように、インテリアにあわせてスワッグを作ってもらうのもいいと思います。
手入れが簡単なドライフラワーを飾ろう
ドライフラワーは、長持ちするので簡単にインテリアとして楽しめます。その一方で、同じ場所に飾り続けることも多く、気がつくと埃が付いていることも。しかし、触ってしまうとポロポロと崩れてしまいそうでなかなか掃除できないと困っている方も多いと思います。そこで、お手入れが簡単なドライフラワーを使ったアイテムをインテリアに利用するというのもおすすめです。
シンプルな部屋でもこのようなアイテムを一つ置くだけで素敵なアクセントになります。お手入れは、ドライフラワー自体に埃が付くことがないのでをサッと拭くだけ。埃を気にするというストレスもありません。
透明な蓋の箱にお菓子に見立てたドライフラワーのお花を敷き詰めたり、標本のように1本ずつ飾って、ドライフラワーの説明を書いたラベルと共に飾ってもいいですね。
ドライフラワーをより長く楽しむために、お手入れが簡単な方法で飾ってみてはいかがでしょうか。
癒しを重視するドライフラワーの選び方
ドライフラワーから癒しを得るには、まずは自分のお気に入りの花や色を選ぶことが大切です。ドライフラワーは生花とは違い少しくすみがかったアンティーク調の風合いが魅力です。派手さはありませんが、自然のやさしさを感じるドライフラワーをインテリアに飾ることでやさしい時間を過ごすことができ、リラックスすることができます。
しかし、ドライフラワーは埃も気になるし、崩れやすく飾るのが心配だと思う方には、ハーバリウムがおすすめです。ハーバリウムとはガラス瓶の中にドライフラワーを入れて、特別なオイルに漬けて保存するインテリアアイテムです。花の色や素材の組み合わせによって様々な表情を見せてくれます。窓辺など光の差すところに飾ることで透明感が美しく、見る人の心を癒してくれます。
そして、ラベンダーやハーブで作られた香りのあるドライフラワーを飾るのもおすすめです。ほのかに香るドライフラワーが気持ちを落ち着かせてくれ、心身ともにリラックスできます。
- バラ
- ラベンダー
- ローズマリー
- ユーカリ
ドライフラワーを自分で手作りしてみよう
完成されたドライフラワーの商品を選んで飾るのもいいですが、ドライフラワーを自分で手作りするのもおすすめです。自分で作ったものなら、より愛着が湧き、見ているだけでほっこりし、毎日の癒しの時間になるはずです。
ドライフラワーの作り方には、ハンギング法やドライインウォーター法、シリカゲル法、グリセリン法と様々な方法がありますが、吊るして自然乾燥させただけでできるハンギング法が一番馴染みがあり、手軽にできます。
見て癒され、香りで癒され、自分だけのドライフラワーを作って癒され、ドライフラワーも生花と同様に、飾ることで癒しの時間を楽しむことができます。雑貨との相性もよく、あと一つ何か足りないな…という時にドライフラワーは最適なアイテムです。
ぜひ、インテリアに取り入れてみて下さい。
ハンギング法の手順
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STEP. 1
生花を花瓶などから出し、水に浸されていた葉や茎をカット
水に浸されていた葉や茎はカットします。
ドライフラワーにする生花は、生ける際には水は少量にしておきましょう。
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STEP. 2
花や植物を束ねて麻紐などでしばる
早く乾かすために、少ない本数を束ねて麻紐などで縛ります。
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STEP. 3
風通しのいい場所に吊るす
麻紐などで束ねた花や植物を直射日光の当たらない、風通しのいい場所に吊るします。
短時間で水分を抜くことで、きれいなドライフラワーを作る事ができます。
扇風機やエアコンの前に吊るしてなるべく風を当てたり、、浴室乾燥機などを使うことがきれいに作るコツです。
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STEP. 4
約1~2週間ほど吊るす
花の種類や環境にもよりますが、吊るして約1~2週間ほどでできあがります。
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STEP. 5
完成
ハンギング法は時間との勝負です。時間が経てば経つほど、花の色が悪くなってしまいます。季節や天候によって乾燥する日数は変わってきますが、梅雨時や湿気の多い夏などはドライフラワー作りには向いていないので、空気が乾燥していて風がある冬の時期がドライフラワー作りに向いています。
下記の動画は、ハンギング法でドライフラワーの作り方をご紹介しています。参考にしてみて下さい。
まとめ
ドライフラワーがインテリアにおすすめな理由や取り入れ方のコツ、癒し空間作りのポイントをお伝えしてきました。自分好みの花や色を選ぶことでインテリアの中に取り入れやすくなります。最近のドライフラワーは、色も生花に近い状態で保存できるようになってきていますので、十分に花の美しさを楽しめますよ。
長持ちするので、花のある暮らしを楽しみたいけれど生花を扱う余裕がない人にもおすすめです。ただ、生花のようにお世話が要らない便利さがある反面、埃が被りやすくなってしまったりしやすいのでちょっとした注意が必要です。大切に取り扱うようにしましょう。
ドライフラワーならではの味を生かして、インテリアを楽しんで下さいね。
- 気軽に花のある暮らしを楽しむことができる
- ドライフラワーは取り扱いも簡単で長持ちするの安心して飾れる
- 落ち着きのあるドライフラワーの色合いが癒し空間作りのインテリアにピッタリ!
記事の監修
齋藤 由理佳
インテリアコーディネーター ・DIYアドバイザー・整理収納アドバイザー
DIYを取り入れたインテリアコーディネートや収納、雑貨アレンジを得意としてます。