ガーデニングを始めよう!初心者から楽しむための準備や基本

季節を感じながら植物を育てるガーデニング。土に触れたり、植物の育つ過程を楽しんだりすることで、心が和む時間を過ごせます。人気のある趣味のひとつですし、いつかはやってみたいと思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。では、具体的に何から始めればいいのでしょう。準備するべき道具類も多そうですよね。

そこで今回は、ガーデニング初心者の方に向けて、必要なアイテムや実際に始めるときに知っておくといい情報をお伝えします。無理なく続けていくためのポイントも併せてご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

この記事はこんな人におすすめ

  • ガーデニングに興味があるけれど、始めるかどうか迷っている方
  • できるだけ失敗なく植物を育てたい方
  • ガーデニングに必要な道具を知りたい方

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目次

ガーデニングは心身にいい影響を与える

ガーデニングは心身にいい影響を与える
ガーデニングは自宅で楽しめて、心にも体にもいい影響を与える健康的な趣味です。まず、作業をしていると、自然と日の光を受けることになりますね。適度な日光浴は気分を明るくすると同時に、骨粗鬆症の予防にもなるといわれています。また、手先を動かすだけでなく、歩く、中腰になる、荷物を運ぶなど、体を動かすことが多いのがポイント。日常的に運動する機会も得られます

さらに、ガーデニングはストレスを軽減し、リラックス効果があるとされています。美しい色合いの植物を眺めたり、生長していく様子を見たりすることは、心の健康にもいい影響をもたらします。また、作業している間は無心になれるので、嫌なことも忘れ、すっきりと気分転換できるでしょう。

仲間作りにもおすすめ
同じ趣味を持つ人同士は話が弾むもの。
ガーデニング仲間と情報交換をするなど交流が増え、楽しい時間が増えることも期待できますね。

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ガーデニングの始め方

ガーデニングの始め方
ガーデニングは「家庭で行う園芸や造園」のこと。広い庭だけでなく、ベランダやバルコニー、室内の窓辺などでの植物の栽培も立派なガーデニングです。こう考えると、一口にガーデニングといっても、いろいろなタイプがあることが分かります。

まずは、自分がどれくらいの規模で、どんな植物を育てたいかを具体的にイメージすることから始めましょう。「きれいな色の花を植えたい」「野菜を育てて収穫したい」「ハーブを何種類も揃えたい」など、人によって理想は違うはず。イメージが固まると、ガーデニングを始めるのに必要な準備をしやすくなります。

イメージがわかないときは?
園芸店や植物園などに行ってみると、アイデアやヒントが得られるかもしれません。
また、インターネットで検索するのもおすすめ。
きれいに育った植物や育て方のポイントを紹介する画像や動画が数多く投稿されています。実例を見るとより想像しやすいですね。

まずは小さい規模で

まずは小さい規模で
理想の形をイメージできたら、いよいよ準備を始めます。ただ、いきなりたくさんの植物を植えたり、庭を大改造しようとしたりすると、楽しむどころか大変になってしまいますね。最初から完結させようとするのではなく、はじめのうちは負担を感じない程度の小規模から始めましょう。気負わず楽しむことが、長く続けるポイントです。

例えば、「プランター3つ」あるいは「花壇をひとつ作って、苗を5つ植える」など、最初の目標を低めに設定すると、無理なくクリアできます。達成感を得られれば、次の目標に挑戦できますね。作業に慣れてきたら、植物の種類を増やしたり、土壌作りからやってみるのも面白いかもしれません。

おしゃれにデザイン
植物を植えるだけでなく、ベランダにウッドパネルを敷いたり、エアコンの室外機を隠すフェンスを立てたりすると、ガーデニング空間の印象が大きく変わります。
プランターを置く棚などを手作りするのもいいですね。

育てやすい植物を選ぼう

育てやすい植物を選ぼう
日々手塩にかけている植物がよく育ったり、花がきれいに咲いたりすると、やりがいを感じます。逆に、早々に枯れてしまうとモチベーションが下がってしまいますよね。そうならないためにも、最初は育てやすい植物を選ぶことをおすすめします。

水やりと定期的に肥料を与えるといったシンプルなお手入れだけで育つ品種を選びましょう。植物に付けられているラベルに育て方が表示されているので、それを参考にしてください。例えば、チューリップやパンジー、ビオラは丈夫でよく咲くので、初心者でも比較的育てやすいといわれています。色のバリエーションが豊富なのも魅力ですね。

ハーブもおすすめ
ローズマリーやセージ、ゼラニウムなどは、植えっぱなしでOK。
きれいな花や香りに癒されるでしょう。料理にも使えます。

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始めるのにおすすめの季節は

始めるのにおすすめの季節は
基本的には、どの季節でも育てられる植物はあるので、ガーデニングは思い立ったときに始めることができます。育てる場所の温度や風通し、そして1日に何時間くらい日が当たる場所なのかも考えて、その環境で育ちやすい植物を選びましょう。園芸店で植物に詳しいスタッフの方に相談して決めると安心ですね。

また、家庭菜園なら春と秋が始めるのにいい季節。特に春は種も苗も多く出回ります。品種改良が進み、比較的簡単に育てられるものも増えています。人気のミニトマトやほうれん草などから始めてみてはいかがでしょう。家庭菜園キットも販売されていますよ。

無理は禁物
ガーデニングを始めたばかりの頃は、つい長い時間作業をしたくなるものです。
でも、あまり根を詰めないようにするのが大切。特に、暑さや寒さの厳しい時期に屋外での作業を続けると、体調を崩してしまうかもしれません。
可能であれば、外で快適に過ごせる季節に始めることも検討してください。

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必要なものを揃えよう

必要なものを揃えよう
ガーデニングに必要なアイテムを揃えると、さらにモチベーションが上がりますね。ガーデニング用品は、園芸店やホームセンターで一式揃えることができます。頻繁に買い換えるものではないので、使いやすいものをよく選んで購入しましょう

ここからは、初めてガーデニングを行う際に揃えておきたいアイテムについてご紹介します。ここでは差し当たって必要なものを記載しています。そのほかのものは、植物の生長に応じて買い足してくださいね。

土台作りに必要なアイテム

土台作りに必要なアイテム
どんな植物を育てるか決まったら、それに合わせてプランターや植木鉢、花壇を作るなら囲いに使うレンガなどを準備しましょう。種や苗を植え付けたり、土を耕したりするには、スコップやシャベル、熊手も必要ですね。また、茎が長く伸びる花や野菜を育てる際には、支柱、そして植物を結びつけるワイヤーや麻紐も用意しておくといいでしょう。

大事な土選び
多くの種類のものが市販されていますが、通気性や保水性、栄養分の配合などを考慮した培養土がおすすめです。
園芸店では「野菜用」「草花用」「観葉植物用」など、目的別に作られた培養土が販売されています。育てる植物に合わせて準備しましょう。

また、長く元気に育てていくために肥料は欠かせません。大きく分けて有機質肥料と無機質肥料があり、形状も固形、顆粒、液状など異なるタイプのものがあります。使用する時期や用途、特徴に合わせて選んでください。ついついたくさん使いたくなりますが、多すぎると植物を枯らしてしまうこともあります。袋に記載されている量を守って使用しましょう。

植物のお世話に必要なアイテム

植物のお世話に必要なアイテム
ガーデニングの主役となる植物を店頭で苗を選ぶときは、葉の変色や虫食いがないもの、茎がしっかりしているものを選びましょう。花苗の場合は、きれいに花開いているものより、蕾がたくさんついているものの方が植えてから長く楽しめます。

水やりに使うジョウロやホースには、必ずシャワーヘッドを付けておきましょう。シャワーヘッドがないと、水の勢いが強すぎて、せっかくならした土がでこぼこになったり、種が移動してしまうことがあります。

植物が育ってきたら剪定や花摘みを行うハサミも必要ですね。タイミングよくカットすることで、見た目のいい状態をキープできるだけでなく、次の花が咲きやすくなりよく育ちます。また、虫のつきやすい植物を育てる場合は、殺虫・殺菌剤もあるといいでしょう。

使った後は、きれいに
シャベルやスコップ、ハサミは、作業が終わったらきれいに洗って乾かしましょう。
土がついたまま放置すると、錆の原因になります。

あると便利なアイテム

あると便利なアイテム
素手で土を触ると、爪の間に土が入り込んでしまいます。また、棘など肌を傷つけるものを触る可能性もあります。そこで、園芸用のグローブを用意しましょう。軍手でもよさそうですが、土がこびりつくと落ちにくいですし、棘が繊維を突き抜けて怪我をすることもあるので、ガーデニングには不向きです。

こんなものもおすすめ
植えた植物の名前を書いて土に立てるラベルや、植物の生長を記録するノートとカメラもあるといいでしょう。
夏の日差しや温度を調整できる遮光ネットは、必要に応じて準備してください。

また、紫外線対策として腕カバーやつばの広い帽子もあると安心です。機能性が第一ではありますが、気に入ったデザインのものを選ぶことで、ガーデニングの時間がより楽しいものになるのではないでしょうか。

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基本の花の育て方

基本の花の育て方
ガーデニングを始める準備ができたら、好みの植物を植えて育てていきましょう。ここからは、基本的な花の育て方をご紹介していきます。植え付けの仕方をはじめ、水やりや肥料の与え方、元気に美しく育て続けるためのお世話の仕方について詳しくお伝えします。

花を地植え、プランター、鉢のどれで育てるかはご自宅の環境によっても異なりますが、ここではベランダでもお庭でも可能な鉢植えをベースにご説明していきます。1株からでも簡単に育てられますので、ぜひ気軽に始めてみましょう。

植え付け

植え付け

必要なもの(基本)

  • 好みの苗
  • 鉢、鉢底ネット、鉢底石
  • 培養土
  • スコップ
  • ジョウロ
  • ガーデニング用グローブ

  • STEP. 1

    鉢に鉢底ネットと鉢底石を入れる

     

    鉢の底に合うサイズの鉢底ネットを敷き、底が見えなくなる程度に鉢底石を入れましょう。

    鉢が小さい場合は土の量が少なく通気性も確保しやすいため、鉢底石は不要です。

  • STEP. 2

    培養土を入れる

     

    一度苗をポットごと鉢の中に置いてみて、底に入れる土の量を決めます。
    (苗の表面の土が鉢の縁から2cmほど下がった位置になるよう、調整しましょう)

    土を入れる深さを決めたら苗を取り出し、鉢底に土を入れましょう。

    ※鉢の縁から土の表面まで2cmほどの空間を確保することで、水やりの際に土こぼれを防ぎます。
    (ウォータースペース)

  • STEP. 3

    苗を入れる

     

    苗をポットから抜き、鉢に入れて土の上に置きましょう。

    基本的にはそのまま入れてOKですが、土が硬くなっている場合は周りを軽くほぐしてから置いてください。
    (根を傷付けないよう注意!)

  • STEP. 4

    苗と鉢の隙間に土を加える

     

    苗を置いたら、鉢との隙間に培養土を足していきます。

    根の部分に隙間なくしっかり土がいきわたるようにしましょう。
    (苗の周りを割り箸で優しくつついて土を崩しながら入れるとうまく入ります)

  • STEP. 5

    水やりをする

     

    植え付けができたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水を与えましょう。

    水やりをして根鉢(植え付けする前の根と土が一体化した部分)が浮いてしまったら土を追加します。

  • STEP. 6

    完成

植え付け直後の管理
植え付けや植え替えをしたら、1週間程度は雨よけのできる日陰で管理しましょう。
環境が変わり傷みやすくなっていますので、しばらく休ませてから日当たりのよい場所に移動させてください。

水やり

水やり
植物を元気に育てる上で欠かせないのが水やりですが、タイミングや量、与える位置がとても重要です。水やりは足りなくても多すぎても植物を傷めてしまいますので、下記のポイントをしっかりと守って行いましょう。

上手な水やりのポイント

  • タイミング:鉢の土の表面が乾いてから
  • 量:たっぷり(鉢底から水が流れ出るくらい)
  • 位置:植物の上ではなく根元の土にかける

土が湿っているのにこまめに水やりをすると、水分過多になり根腐れを起こして生長が妨げられてしまいます。特に、雨が続いた場合は水やりは控え、土の表面が乾くまで待ちましょう。そして、水やりを行う際は根っこに行きわたるようたっぷりと与えてください。花に水をかけると土まで届かなかったり、花自体が傷んでしまったりする場合もありますので、根元の土にかけるようにしましょう。

水やりをする時間帯
夏場は気温の高い日中ではなく、早朝か夕方以降の涼しい時間帯がおすすめです。
暑いときに水やりを行うと、土の温度が上がって蒸れやすくなり植物を傷めてしまうからです。
逆に、寒い時期は霜や土の凍結を防ぐために、なるべく気温の上がる日中に行うようにしましょう。

肥料

肥料
植え付けや植え替えをしてから2~3週間後を目安に、肥料を与えると植物が元気に育ちます。肥料の適切な頻度は植物によっても異なりますので、苗に添えられた説明書きをチェックしてください。また、肥料には「元肥」「置き肥(固形肥料)」「液肥(液体肥料)」の3種類があります。いずれも植物の生長に必要な窒素(N)・リン酸(P)・カリ(K)の3つの主成分でできています

元肥は植え付けの際に土に混ぜる肥料のことで、市販の土にあらかじめ混ぜられている場合も多いです。固形肥料は土の表面に置いて使います。水に溶けて土に馴染んでいくにつれ作用するため効果が緩やかです。液体肥料には比較的速効性があり、水で薄めて使います。置き肥は2ヵ月に1回程度、液肥は2週間に1回を目安に与えましょう

肥料を控えた方がいい時期
鉢やプランターで植物を育てる場合は、土が少なく栄養不足になりやすいため肥料で補う必要があります。
ただし、真夏の猛暑時や冬季の休眠期は根が傷みやすくなるため、肥料は控えてください。

花がら摘み

花がら摘み
花が咲き終わると枯れたり傷んだりして見た目が悪くなります。そのような咲き終わった花(花がら)は、そのままにせずに摘み取りましょう。花の付け根からガクごと取り除くようにカットするのがポイントです。花がらを残したままにすると見た目が悪いだけでなく、結実するために養分が取られて新しい花が育たなくなってしまいます。新しい花に栄養を回してきれいな状態を保つためにも、こまめに花がら摘みを行いましょう。

花がらを摘んでいると、新しい蕾が見つかる楽しみもありますし、風通しもよくなりますので株全体の健康にもつながります。摘んだ花がらを土の上に落とすとカビや病気のもとになりますので、落とさずに処分しましょう

切り戻し

切り戻し
花があまり咲かなくなって見ごろが終わりになってきたら、切り戻しを行うと再び花をたくさん咲かせてくれます。徒長(ひょろひょろと伸びた状態)した部分をカットすることで、新しい脇芽が伸びて2~3週間ほど経つとまた花が咲きます。ただし、開花時期の短い花の場合は切り戻しをしても効果がないため注意が必要です。切り戻しは、花の生育期(梅雨入り前がベスト、秋まで咲く場合は夏の終わりにも)に行うといいでしょう。

切り戻しの際にカットする位置は、新芽や葉の少し上のところ。切った花の部分は花瓶に生けてお部屋に飾って楽しめます。ガーデニングで育てる花は茎が短く小さなものも多いため、浅めの花器や小瓶を使うのがおすすめです。

摘心との違い
切り戻しは花の咲き終わりに、摘心は花が咲く前に行います。
切り戻しの目的は再び花を咲かせることですが、摘心の場合は脇芽を増やしボリュームを出すことが目的です。

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ガーデニングを楽しく続けるためのポイント

ガーデニングを楽しく続けるためのポイント
ガーデニングを続けていく上で押さえておきたいのが、季節によってお世話の仕方が異なることです。日本には四季があり、気温や湿度、天候も時期によって変化しますよね。その中で、できるだけ植物にとって良好な環境を整えることがガーデニングを長く楽しむためのポイントとなります

梅雨時は雨天が続き湿度が高まるため、蒸れに気を付けなければなりません。切り戻しを済ませておくのも蒸れ予防に効果的です。また、真夏は直射日光、真冬は厳しい寒さに注意が必要です。植物自体の耐暑性・耐寒性の有無によっても対応が変わってきますが、鉢植えやプランターで育てる場合は適時場所を移動させるのも一つの方法です。梅雨時は軒下へ、真夏は日陰へ、真冬は日当たりのよい場所へと、様子を見ながら移動させて管理するといいでしょう。

常に花を楽しむコツ

季節によって旬の花は変わりますので、四季の移り変わりに合わせて花も入れ替えていきましょう。
一度に行うと負担が大きい場合は、3~4株ずつなどだんだん植え替えていくのもおすすめです。

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まとめ

ガーデニングは植物を育てることを楽しめるだけでなく、心身にもメリットがあります。まずは、小さなスペースで育てやすい植物を植えることから始めてみてください。少しずつ経験を積みながら規模を広げていけば、無理なく楽しく続けられるでしょう。

道具類はまず最低限のものを用意して、必要に応じで徐々に加えていきましょう。気に入ったものが揃うと、モチベーションが上がります。植物を植え付けたら、元気に育てるためにタイミングよく水や肥料を与え、気候の変化に合わせて管理することも大切。ですが、あまり気負う必要はありません。ぜひ楽しみながら、ガーデニングを続けていきましょう。

この記事のまとめ

  • ガーデニングは精神的にも肉体的にもメリットがある
  • まずは小さい規模で、環境に合った育てやすい植物を選んで始めるのがおすすめ
  • 道具選びにもこだわって、ガーデニングを楽しもう

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