母の日にはどんな花をプレゼントする?定番から目新しいものまでご紹介
母の日にはお母さんに赤いカーネーションをプレゼントする習慣が定着していますね。その一方で、中には「毎年カーネーションでは飽きてしまって、お母さんに喜ばれないのでは」とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。ですが、定番の花ギフトにもそうではないものにも、それぞれの良さがあります。
そこで今回は、母の日の定番の花がカーネーションになった理由と併せて、おすすめの花ギフトをご紹介します。今度の母の日のプレゼントは、さまざまな選択肢の中から「お母さんが喜ぶ花」を贈りましょう。
- 毎年母の日にどんな花を贈るか悩んでいる方
- 切り花以外のフラワーギフトを検討している方
- 母の日に贈る花選びのコツを知りたい方
目次
母の日の由来
そもそも母の日にカーネーションをプレゼントするようになったのは、なぜなのでしょうか。母の日の始まりについて、改めて思いを馳せてみましょう。諸説ありますが、アメリカを発祥とするこちらの話が有名なようです。
19世紀後半から20世紀始めにかけて活躍したアメリカの社会活動家、アン・ジャービス。彼女は、南北戦争のときには敵味方関係なく負傷兵の手当や看護を積極的に行いました。また、戦後も南北を結びつける平和活動を行うなど、彼女の行動に感銘を受けた人は少なくありませんでした。
20世紀初頭にアンが亡くなると、彼女の娘、アンナは母を偲んで祭壇に白いカーネーションを飾ったのです。そして、1908年5月10日には、全ての母を讃える記念式を催します。そのときの参加者に配られたのも白いカーネーションでした。
その後、1914年にアメリカ議会は正式に5月の第2日曜日を「母の日」と制定します。それが大正時代に日本にも伝わり、1947年には正式に母の日が制定されました。
母の日には定番のフラワーギフトを贈ろう
毎年似たような雰囲気の花を贈ることに抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんね。ですが、実際お母さんからしてみると、定番の花も嬉しいものなのです。母の日らしい花束やフラワーアレンジメントだからこそ、この日を大切にしてもらえていることを実感できます。赤いカーネーションを贈られることを毎年楽しみにしているお母さんは少なくありませんよ。
定番の母の日のフラワーギフトは、カーネーションを中心に赤やピンクなどの暖色の花がふんだんに使われているので、見ていると自然と心が温かくなります。また、部屋の中に飾ると、空間全体を明るい雰囲気にしてくれるでしょう。
花と一緒にやすらぎの時間もプレゼントできますね。
お母さんに感謝や親愛の気持ちを口で伝えるのは気恥ずかしいという方もいらっしゃいますよね。そんな方こそ、年に一度の母の日に、花に想いを乗せて贈ってみてはいかがでしょう。
定番ならではの良さ
「子どもからもらうならカーネーション1輪だけでも嬉しい」というお母さんも多いですが、せっかくの機会なので、お母さんを喜ばせる素敵な花のプレゼントを贈りたいですね。
母の日らしい定番の花ギフトは大きさやデザインの選択肢が多く、予算と相談しながら選ぶことができます。例えば、バスケットやブリキの器に入っている可愛らしいものや、木箱が土台のちょっとおしゃれなもの、陶器を使った高級感のあるものなど、同じ花を使っていても雰囲気はそれぞれ異なります。なにより、温かい雰囲気があって華やかで、喜ばれやすいアイテムです。バラエティ豊かな商品の中から、お母さんの好みに合わせて選んでくださいね。
色によって変わるカーネーションの花言葉
カーネーションの花言葉は「無垢で深い愛」「純粋な愛情」。ですが、色によって別の意味があることをご存知ですか?例えば、赤いカーネーションは「母への愛」という花言葉を持っています。だから、お母さんへ日頃の感謝の想いを伝えるのに最もふさわしいとされているのですね。ほかの色のカーネーションの花言葉もご紹介しましょう。
- 赤:「母への愛」「愛を信じる」
- ピンク:「感謝」「上品」「あたたかい心」
- オレンジ:「純粋」「熱愛」
- 青:「永遠の幸福」
- 紫:「誇り」「気品」
- 白:「尊敬」「亡き母を偲ぶ」
- 黄色:「嫉妬」「軽蔑」「美」
このように、母の日に贈る花としてふさわしいものがある一方、白や黄色は一般的には避けた方がいいとされています。お母さんがその色のカーネーションを特に好きな場合は気にする必要はありませんが、そうでない場合は一応花言葉を調べてから選ぶといいでしょう。
カーネーション以外の花もおすすめ
母の日に贈るのにぴったりな花はほかにもあります。例えば、バラはカーネーションの次に人気が高い花。優美な見た目に加え、香り高い品種のものも多いです。よく見かける赤やピンクなどの暖色系や白のほかに、淡い青や紫もあるので、個性的な花ギフトも作れます。
一種類の花をプレゼントするのも素敵ですし、何種類か合わせて花束やアレンジメントにするのもおすすめ。母の日の時期には、ユリやスイートピー、紫陽花などもきれいな花を咲かせていますから、取り入れてみてはいかがでしょう。
ほかにも胡蝶蘭には「幸福が飛んでくる」、ガーベラは「希望」といった意味があります。
切り花以外でも、母の日ギフト向きの花がいろいろと販売されています。ここからは一風変わったプレゼントをご紹介します。
ガーデニング好きなお母さんへ
ちょっと目先を変えて、鉢植えの花を贈るのはいかがでしょう。切り花より長く楽しむことができますし、花の栽培が得意なお母さんなら大きく育ててくれるかもしれません。ちょうど5月はカラフルな春の花が咲いている時期。カーネーションや紫陽花、ミニバラ、クレマチス、ベゴニアなどが人気です。
見るたびに楽しい気分になれそうです。
種をプレゼントするのもおすすめです。日々の水やりさえお母さんの楽しみになるのではないでしょうか。千日紅やマリーゴールド、ペチュニアなどは、5月に植えると夏に花を咲かせます。部屋に飾ったり、ドライフラワーにしたりして楽しむこともできますね。
楽に育てられる植物
観葉植物なら室内であまり手をかけずに育てられます。インテリアとしても楽しめますし、生長すると嬉しいものです。おすすめはポトスやモンステラ。アイビーも人気で、吊るして飾ることもできます。
また、愛嬌のある見た目の多肉植物も育てやすいです。水分を含んでぷっくりとした葉が可愛らしいタイプや、個性的な形で面白みのあるものなど、多くの種類の中から選べます。直径5㎝ほどの小さな植木鉢に入った株をいくつかプレゼントしたり、人気の寄せ植えを手作りして贈ったりするのもいいですね。
お料理にも使えるローズマリーやタイム、バジル、ミントなど、育てやすい品種が多いのも特徴です。
長く飾っておける花
花のギフトというと生花を思い浮かべる方がほとんどではないでしょうか。生花は瑞々しく儚い魅力がありますが、お母さんによっては扱いが苦手だったり、枯れてしまうのが嫌だという方もいます。そこでおすすめなのが、ドライフラワーやプリザーブドフラワー、アーティフィシャルフラワーなど、長持ちする花です。
●ドライフラワー
くすんだ色味が人気で、カラーバリエーションも増えています。
一般的には半年から1年くらいはきれいな状態を保つとされています。乾燥していて折れやすいので、優しく扱いましょう。
●プリザーブドフラワー
生花に特殊加工をした花です。生花の瑞々しい見た目はそのままに、鮮やかな色が長く続きます。通常は1年前後、ケースに入れるなど保管状態がよければ、数年もつこともあります。
●アーティフィシャルフラワー
布などで作られた造花です。その品質は年々高まり、生花と見間違うほどのもののほか、デザイン性の高い花も見られます。とても長く持ち、中には10年以上飾れるものもあります。
母の日には花束やアレンジメントのほか、リースやスワッグなど、さまざまなタイプの商品が発売され人気を集めています。水やりも日々のお手入れも要らず、ずっと飾っておけるのは魅力的ですね。「今度はちょっと変わった花をプレゼントしたい」と思っている方は、このようなアイテムも候補に入れてみてはいかがでしょう。
まとめ
母の日にはたくさんのフラワーギフトが店頭に並びます。定番のカーネーション、胡蝶蘭やバラ、また鉢植えや長く飾れる花など、さまざまな選択肢からお母さんが喜びそうな花を選んでください。色によって花の持つ意味が変わるので、花選びの際には花言葉も参考にするといいでしょう。
たった1輪の小さな花でも、気持ちがこもっていることが大切です。母の日は、お母さんに日頃なかなか伝えられない気持ちを伝えるチャンス。ここでご紹介したことを参考に、自分なりのプレゼント選びをしてくださいね。
- 母の日の定番のフラワーギフトは、温かな雰囲気のうえバラエティ豊かで選びやすい
- カーネーションだけでなく、ほかの花のプレゼントも人気がある
- 切り花にこだわらず、鉢植えの植物や長く持つ花材のプレゼントも選択肢に入れよう