初心者の方におすすめ!少ない花で簡単おしゃれに飾る方法
記事の監修
【経歴】
某大手ファーストフードチェーン店 ショップマネージャー
IT企業 管理運営部 リーダー
2019年7月に福岡県福津市にて「FLORIST Classic Bouquet」創業。花屋歴17年 (2021年現在)。
「花を飾ってみたいけれどセンスがない」と悩んでいる方は少なくないようですが、大丈夫です。花を飾るポイントを知っておくだけで、誰でも簡単におしゃれな空間を作り出すことができますよ。
そこで今回は、少ない花で簡単&おしゃれに飾れる方法をご紹介します。初心者の方でも気軽に飾れるコツを押さえて、お金をかけずにお部屋を華やかにしましょう。飾り方だけでなく、花の購入の仕方や手入れ方法までご紹介するので、花を飾ったことがないという方も、ぜひ参考にして下さい。
- 部屋に花を飾ってみたいけれど、花の扱い方がわからなくて難しい…と思っている方
- 花をセンスよく飾れる自信がなく、なかなか花を使ったインテリアに挑戦できずにいる方
- なるべく無理のない方法で、日頃から気軽に自宅で花を楽しみたい方
目次
まずは花を買いに行こう!購入の際のポイント
花を初めて飾る方にとって、まず悩むのがどんな花をどのように購入すればいいのかということではないでしょうか。花をどうやって選べばいいかわからず、飾ってみたいとは思いつつ結局一度も花を買ったことがないという方もいるかもしれませんね。
そこで、まずは初心者の方でも安心して花を購入できる方法から紹介していきます。花を買うときに、ちょっとしたことに注意すれば家で長く楽しむことが可能ですよ。花屋さんに足を運ぶ前に、花を買うときのポイントをチェックしておきましょう。
花屋では入荷した花をすぐに店頭に並べるわけではありません。鮮度のよい状態を保つために、まずは水揚げという作業を行います。お店によっては、営業中に裏で水揚げ作業を行っている場合もあります。
その場合は、午後の方が花が豊富な可能性もあるため、開店直後が必ずしもベストなタイミングとは限らないのです。行きつけの花屋を見つけたら、花がより多く並ぶ時間帯や入荷する曜日を聞いておくのもいいでしょう。
花屋は1本から花を購入できる
初めて花を飾るなら、誰でも簡単に始められる1輪挿しがおすすめです。花がたくさんあるとお手入れが負担に感じてしまいますので、まずは1本の花を大切に扱い、長く楽しむということから始めるといいでしょう。
ただ、花屋で1本だけ花を購入するのは恥ずかしいと感じる方もいるでしょう。また、そもそも1本単位で購入が可能なのか?と不安な方もいるかもしれませんね。
一般的な花屋では、1本から購入できるシステムであることがほとんどです。日頃から花を購入し自宅に飾っている方も、1輪挿し用やプレゼント用に気軽に1本単位で購入していくので、安心して下さいね。
中規模以上の花専門店では、1本販売を行っているのが一般的です。ただし、園芸店やホームセンター、スーパーマーケットなどの一角にあるような生花コーナーでは、まとめ売りしか扱っていないことがほとんど。また、ネットショップではギフト用の豪華な商品がメインとなっています。
日頃から気軽に花を飾りたい方は、生活範囲内に1本から花を購入できるお店を見つけておくといいでしょう。
花・葉・茎に傷がついていないことを確認する
花を選ぶときにも、チェックしておきたいポイントがあります。好みの花を見つけたら、すぐに購入するのではなく全体を見て傷がついていないことを確認しましょう。野菜や果物などは、目視して鮮度のよいものを選んで購入する方が多いのではないでしょうか。花についても同じように考えてみて下さい。
もちろんお店側も細心の注意を払って花を取り扱っているのですが、店頭に並べていると、稀に人が触ったり体に当たったりした部分が傷んでいることもあるのです。購入前の商品ですのであまりベタベタ触るのはNGですが、傷があると花が傷むのも早くなってしまうので、事前のチェックはしておいた方が安心です。
傷んでいる花を見つけたら、店員さんに値段交渉してみてもいいかもしれません。傷んでいる花をおまけしてくれたり、低価格で購入できることもあるかもしれませんよ。とはいえ、あまり強気で迫るのはNGです。
せっかく行きつけにできそうなお店でも、お互い気まずくなってしまったら残念ですよね。やんわりとお伝えする感じで、交渉してみて下さいね。
蕾の状態のものを選ぶ
花屋の店頭に並ぶ花を眺めていると、誰でもキレイに咲いている花に目を奪われますよね。ですが、家でできるだけ長く楽しみたいと思うなら、しっかり開いた花ではなく、蕾の状態の花を購入しましょう。咲いている状態の花は、お店にある時点で美しさのピークを迎えています。つまり、その分自宅に持ち帰ってからしおれて枯れていくペースも早いのです。そう考えると、蕾の状態の花を購入することが、咲き始めから楽しむためにはベストといえるでしょう。
ただし、当日や翌日、家に友人が来るから花を飾って迎えたいというような場合は別。すぐに楽しみたいなら、咲き始めた花やキレイに咲いている花を選んだ方がいいですよね。おもてなしとして花を飾るなら、そのときにキレイに咲いた状態になるよう考慮して花を選ぶことも大切なのです。
最近では自宅に花を宅配してくれるサービスも登場しています。忙しくて花屋に行く時間がない方や、どんな花を選んでいいかわからないという方におすすめです。お試しで1回から毎週・毎月などさまざまなプランがあるので、ライフスタイルに合わせて選んでみて下さい。
花瓶を持っていなくても大丈夫
花を購入したら、切り花の場合は水に生けてあげる必要があります。そこで必要になってくるのが花瓶ですね。もちろん、花を飾るための準備として、あらかじめ花瓶を用意しておくのもいいでしょう。
しかし、わざわざ花瓶を購入しなくても、家の中にある様々な容器で代用できるということも覚えておいて下さい。花瓶がないとおしゃれに飾れないということはありません。
そこで、ここからは花瓶を持っていなくてもおしゃれに飾る方法をご紹介します。
十分な量の水が入り、水漏れしない容器であれば、どのようなものでも花瓶の代用品として使えます。花の量や高さに合わせて、様々な大きさや形状の容器を集めておくと、花を飾りたいときに慌てずに済みますよ。
グラスや空き瓶でOK
花瓶があるとより華やかに飾ることが可能ですが、最近ではナチュラルでシンプルな雰囲気も人気があるため、あえて花瓶ではないものを使用するのがかえっておしゃれに見えることも。特によく花瓶の代わりに使われるのが、グラスや空き瓶です。日常で使うジャムの瓶やワインの空き瓶、カフェのテイクアウトで利用したカップなどがおすすめです。
お金をかけなくても家にあるものでおしゃれに飾れるなら、かなりハードルが下がりませんか?ぜひお家にある花瓶代わりになりそうなものを探してみましょう。
小さなジョウロややかんなどの雑貨に花を生けても可愛いですし、茎を短くカットすれば、ミニリキュールや香辛料などの小さな空き瓶に生けることも可能。また、ペットボトルの上部をカットしたものにマスキングテープを巻いて簡易花瓶を手作りするのもおすすめですよ。
ポットやティーカップでエレガントに
カジュアルというよりはエレガントな雰囲気が好みという方に、おすすめなのが、ポットやティーカップに花を生けるというテクニック。優雅な雰囲気のあるポットやティーカップに、華やかなお花がマッチします。特に、デザイン性のある形と華やかな装飾が施されたタイプのポットやティーカップを使用すると、花を飾ったときによりエレガントな雰囲気になります。
花瓶に存在感があると、少ない花でも華やかな印象を与えることができますよ。花はあまり増やさずに、できるだけエレガントに飾りたいという方は、ポットやティーカップを花瓶の代用品とする方法を、試してみてはいかがでしょうか。
ポットはある程度高さがあるものを選べば難しくありませんが、ティーカップに花を上手に生けるのはちょっとコツが必要です。カップの高さに合わせて茎をカットし、カスミソウやミモザなどボリュームのある小花と大きめの花を組み合わせて生けると、うまくいきやすいですよ。
花を飾る前に!基本の下準備
購入してきた花をできるだけ長く楽しむためには、飾る前の下準備が欠かせません。家に帰ってからすぐに簡単な手入れをすることで、花を長持ちさせることができますよ。
ここからは、花を飾るまでに行いたい簡単な下準備をご紹介していきましょう。
- 水揚げ
- 葉の処理
- 花瓶の洗浄、消毒
それぞれの内容について、詳しく解説していきます。
水をたっぷり吸わせる「水揚げ」の方法
花を買って帰ってきたら、まずは水をたっぷり吸わせてあげることが大切です。これを「水揚げ」といいます。栄養と水分が行きわたらなくなると、花は元気がなくなってしまいます。花の鮮度を保ち長持ちさせるには、しっかり水を吸えるようにする必要があるのですね。そこで、花の茎を切って水を吸いやすい状態にしてあげるのが、水揚げという作業なのです。
水揚げの最もポピュラーな方法は、水切りです。水の中で茎の切り口の面積が広くなるように斜めに切るだけ。切った後はすぐに新鮮な水に茎の切り口を漬け、たっぷり吸わせてあげましょう。水揚げを行うときは、鋭利な刃物を使うことが大切です。いくら切り口が広くなっても、切れ味の悪い刃物では水を吸い上げる導管が潰れてしまい、うまく吸水できなくなってしまいます。
また、水中でスパッと切ることで、導管に空気が入らず効率よく水揚げすることができますよ。
基本の水切りの手順
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STEP. 1
ボウルに水を張る
茎を切るためにボウルに水を張ります。
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STEP. 2
余分な葉を落とし、水の中で斜めにカット
余分な葉を落とし、水の中で花ばさみなどを使いカットします。
茎を水の中でカットすることで茎の断面が空気に触れることなく吸水しやすくなります。
この時、茎は斜めカットします。そうすることで断面が広くなり、効率よく吸水させることができます。
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STEP. 3
水に浸ける
花瓶に水を入れます。
水切りをした花を花瓶に入れ、1時間ほど水を吸わせます。
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STEP. 4
完成
ここでは代表的な水揚げ方法の水切りを紹介しましたが、実は適切な水揚げの方法は花によって異なります。花を購入する際に、店員さんに花に合った水揚げの方法を聞いておくと安心ですね。花に慣れ親しんでいく過程で、水揚げの方法も少しずつ習得していきましょう。
下記の動画は、花の水揚げ方法「水切り」をご紹介しています。参考にしてみて下さい。
葉の処理や花瓶の洗浄
花を生ける花瓶や器を決めたら、水に浸る部分の葉を取り除いておくことも大切な下準備です。葉が水に浸ったまま放置すると、葉がふやけて水が早くにごってしまい、花が傷みやすくなる原因を作ってしまいます。葉は、器から見える部分を1~2枚残しておけば素敵に飾ることが可能です。1輪挿しなら葉をすべて取ってしまっても、スタイリッシュな雰囲気になりますよ。
また、花瓶や器は花を生ける前にしっかり洗浄して必要であれば消毒も行っておきましょう。花瓶の内側に雑菌がついていると、花を生けたときに繁殖して花が傷みやすくなるからです。花瓶の洗浄は、最初に生けるときだけでなく水を入れ替える際にも行って下さいね。雑菌の繁殖を防ぎ、花を長持ちさせられるでしょう。
花を長持ちさせるコツ
しっかり水揚げをしたら、できるだけ長く花を楽しみたいですよね。そこで、ここからは花を長持ちさせる方法をご紹介していきます。基本的には、こまめに水替えと水切り(茎のカット)を行うことが大切です。水替えの際には花瓶の洗浄も行いましょう。
茎をカットするのは、導管からの吸水を促すのが目的ですので、水揚げと同様に行います。水切りを繰り返すと茎がどんどん短くなりますので、花の高さに合わせて花瓶も変えていって下さいね。また、これらに加え次のようなコツも押さえておくといいでしょう。
- アルコールによる消毒、殺菌
- 栄養剤による延命
- 環境の見直し
これらの具体的な方法について、詳しく見ていきましょう。
アルコールで茎を消毒
花を長持ちさせるためには、切り口を清潔に保つことが必要です。花が傷んでしまう原因のほとんどは切り口からバクテリアが発生してしまうことだといわれているからです。
簡単な方法は、アルコールを切り口に吹き付けるというもの。こうすることで、切り口を清潔に保つことができます。こまめなお手入れが難しく、水替えの頻度を少なくしたいときにもおすすめの方法です。もし余裕があれば、水替えのたびに水切りをして、そこにアルコールを吹きかけるようにしましょう。そうすることでより長く花を楽しめますよ。
もっとしっかり切り口を消毒したい場合には、花を生ける際に水と一緒にアルコールを入れておくという方法もあります。つまり、切り口がアルコールに浸っているので、水の濁りを防止することが可能なのです。アルコールを入れておけば水替えの頻度を減らせるので、数日間家を空けてしまうときにも最適の方法といえるでしょう。
ちなみに、アルコールの濃度は8%以下に抑えるのがポイントです。
家にアルコールがないという場合にも代用できるものはあります。塩を切り口にすり込む・ハッカ油を切り口につける・酒や酢につけるなどが主な方法です。家にあるもので無理なく楽しみましょう。
アルコールを入れすぎてしまうと、花を長持ちさせるどころか傷める原因になります。アルコールの濃度を確認して使用するようにしてください。
栄養剤を使う
最近では花屋で花を購入すると小袋の栄養剤を付けてくれる店が多くなりました。家で花を飾る際には、水と一緒に栄養剤を入れるだけでキレイな状態を長く保つことが可能です。栄養剤には花の鮮度を保つ効果がありますので、栄養剤を入れた場合は、毎日水を交換する必要はありません。
水が濁ってきたなと感じたときに水替えを行い、同じタイミングで栄養剤も足してあげるといいでしょう。
市販の栄養剤がない場合には、家庭にある漂白剤や中性洗剤・砂糖で代用可能です。漂白剤と中性洗剤には殺菌効果が期待でき、砂糖は花の栄養になります。水を入れたら、いずれもごく数滴入れるようにして下さい。こちらも入れすぎると傷んでしまう原因になるため、ほどほどにしましょう。
温度管理など環境も重要
花の鮮度を保つためには、温度管理なども重要です。特に、花は生ものですので暑さに弱く、夏場など気温の高い季節は傷みも早くなります。季節による環境の変化は仕方ありませんが、直射日光の当たる窓際に飾るなど、温度の上がりやすい場所での管理はNG。キッチンのコンロ付近も避けましょう。家の中でもできるだけ涼しい場所を探して管理するのがおすすめです。
特に、リビングで花を飾る場合は日当たりがよい南向きに設計された家が多いため、注意が必要です。せめて外出の際はカーテンを閉め遮光する、涼しい部屋に移動させるなど工夫した方がいいかもしれませんね。
暑さを避けるということはわりと知られていますが、クーラーの風がガンガン当たる場所も切り花には辛い環境です。乾燥しやすく、花弁が傷むだけでなく花瓶の水が蒸発してしまう可能性もあるため、避けましょう。
まずは1輪から始めてみよう~簡単でおしゃれな飾り方~
花を生けて長持ちさせるには、色々と考えなければならないことや下準備が必要ということがわかりましたね。ここからは、いよいよ飾り方についてのお話に移ります。花を飾ったことがないという方でも気軽に始められる、家で簡単に花を飾る方法を紹介していきます。
初心者の方はまず、花1本をおしゃれに飾ることから始めてみましょう。1本だけなら経済的で毎週新しい花を飾ることが可能ですし、試しに飾ってみたいという方でも気軽に飾れますよ。
小ぶりな花はノスタルジックに
小ぶりな花を1輪挿しにするときには、シンプルな瓶やグラスに合わせてノスタルジックな雰囲気を楽しむのがおすすめです。かすみ草やミモザなどの小ぶりな花の場合、茎や枝が華奢で繊細な扱いが必要なため、瓶やグラスの口が小さめのものを選ぶとキレイに飾れます。
ナチュラルな雰囲気に合うので、木目のあるテーブルや棚に飾ったり、お手洗いや洗面所に儚げに飾っておくのもいいでしょう。普段はメインで使われることが少ない花でもあるので、比較的低価格で手に入りやすいのもうれしいポイントです。
小花を飾る場合は、装飾のないシンプルな花瓶がおすすめです。個性の強すぎる花瓶では花が負けてしまいますので、地味な花瓶を選ぶのが小花の可憐さを生かすコツなのです。
主役になる華やかな花は部屋のアクセントに
バラやヒマワリ・シャクヤク・アジサイ・ダリアなどの主役になるような華やかな花は、高さのある瓶やグラスに飾ると見栄えがよくなります。1輪だけで存在感は抜群なので、リビングなどの広い空間に飾っても寂しくなりません。部屋が広い場合には、これらのように華やかな花を選ぶといいでしょう。
部屋に馴染むように飾りたい場合は、茎を短めにカットしてから飾るとより馴染みやすくなります。シンプルで低めの瓶やグラスともマッチしますよ。主役になる華やかな花を選べば、高さ次第でどんなお部屋にもおしゃれに飾ることが可能です。
存在感のある大きめの花には、あまりに軽くシンプルな花瓶だと、チープな印象でちぐはぐに見えてしまうことも。厚めのガラスでできたもの、円錐形のもの、陶器や金属製のものなど、重厚感のあるタイプの花瓶なら、1輪でも花が引き立ちおしゃれに飾れますよ。
グリーンだけでナチュラルに
1輪挿しに使えるものは花だけではありません。グリーンだけでもおしゃれに飾ることが可能です。グリーンの1輪挿しは、ナチュラルな雰囲気が魅力で、部屋もスッキリ見せてくれます。また、低価格で手に入るのもうれしいポイントですね。
生花を水揚げする際にカットした葉を使用してもいいですし、アイビーなどつる性の観葉植物をカットして生けるのもおすすめです。中間色であるグリーンは、どんなテイストの部屋にもマッチしますので、インテリア性も期待できますよ。
カラーセラピーでは、グリーンには心を落ち着かせる作用があるとされています。昔から目に優しい色としても知られ、部屋に飾ることで癒し効果も期待できるのではないでしょうか。
個性的な花瓶を使って存在感を出す
最近は丸みのあるコロッとした花瓶に飾るのがトレンドです。丸みのある可愛らしいフォルムの花瓶に飾ることで、花がより愛らしい雰囲気になります。飾る花自体もラナンキュラスやスプレーバラといった丸みのあるものを選ぶことで、とってもフェミニンに。
丸みのある花瓶は1輪挿しでも美しく飾れますが、テーブルの真ん中に飾る場合は360度どこから見てもおしゃれに見えるように3輪飾るとより華やかになります。1輪挿しの場合は、葉がアクセントになるように生けてもおしゃれですよ。
円錐型の花瓶は安定感があり、水を浅めにしてもたっぷり入れられるというメリットがあります。細長いフォルムの花瓶はスタイリッシュな印象を与えるでしょうこのように花瓶の形状の選び方を工夫することで雰囲気を変えることができますよ。
1輪挿しを複数集めて~見栄えよくおしゃれに飾る方法~
ここまでは1輪挿しだけで簡単に飾る方法を紹介しましたが、1輪挿しを複数集めることでおしゃれ度がアップします。ですが、コーディネートするのが難しそうと感じる方も多いのではないでしょうか。
そこで、初心者でも難しいテクニックなしで見栄えよく飾る方法をご紹介しますポイントは、あえて統一感を出さないことと、グリーンの活用です。
それでは、具体的な方法について見ていきましょう。
統一感をあえて出さないのがコツ
複数の花をコーディネートするときには統一感を第一に考えがちですが、それぞれ1輪挿しにするなら統一感は気にせず好きな花をランダムに購入しましょう。すべて主役になるような花を選んだとしても、1輪1輪をインテリアのように並べることで華やかな雰囲気になります。
ポイントとしては、デザイン性のある花瓶に飾ることと高さを変えることです。一つひとつが芸術的に見える飾り方なので、絵画のようにずっと眺めたくなるインテリアになりますよ。小さい花や葉、華やかな花など、さまざまな種類の花を購入した場合は、茎の切り方を工夫して高さを変えるのがポイントです。高さを出すことで並べたときにコントラストが出ますので、それぞれの花を引き立て合うようなコーディネートができます。
それぞれの花に合った花瓶と組み合わせ、飾り方を工夫してみて下さい。すべて生けた後に全体を集めて配置を決めていきましょう。1輪挿しは花瓶の配置を自由に変えられるのが魅力。気分で入れ替えたりしていくうちに、初心者の方でも簡単におしゃれなコーディネート方法を見つけられるようになるはずです。
グリーンを効果的に使用
複数の花を1輪挿しにして並べる際には、ナチュラルなグリーンだけを飾った花瓶も用意してみましょう。落ち着いた深みのあるグリーンを取り入れることで、華やかな花たちをより一層引き立ててくれます。中間色であるグリーンは、どんな花とも喧嘩しないため花同士を調和させる効果もあるのです。
組み合わせる花や部屋を選ばないグリーンを使うことは、よりコーディネートしやすくするための初心者にもおすすめなテクニックといえるでしょう。
グリーンの存在感を生かすために、透明の花瓶を選ぶのがおすすめです。グリーンがない場合は他の花に透明の花瓶を用いて、茎部分が見えるようにするといいでしょう。
まとめ
花を飾るとなるとハードルが高いような感じがしてしまいがちですが、1輪挿しなら簡単に挑戦できそうですよね。1輪挿しでも花の種類を変えるだけで全く雰囲気が変わりますし、複数並べれば存在感もアップします。
ぜひ気軽に、様々な花を生けて飾ることを試してみて下さい。飾っていくうちに、自分なりのおしゃれな飾り方をきっと発見できますよ。
- 花のお手入れはコツさえ押さえれば意外と簡単。まずは少ない花を長持ちさせることを目標にしよう
- 花は1本からでも購入できる。1輪挿しなら、初心者でも複数並べるなどアレンジも簡単にできる
- 花瓶がなくても大丈夫!自宅にあるグラスや空き瓶に生けて気軽に飾ってみよう
記事の監修
【経歴】
某大手ファーストフードチェーン店 ショップマネージャー
IT企業 管理運営部 リーダー
2019年7月に福岡県福津市にて「FLORIST Classic Bouquet」創業。花屋歴17年 (2021年現在)。