母の日には花束を贈ろう!お気に入りの花束の見つけ方
記事の監修
長門市にフラワーアレンジメント教室を構え、学校の体験教室やPTA活動、花博をはじめ山口県産花に関するイベントを主催。
2020年「お花の宅急便 ハチ」をブランド化し、山口県産のお花や花材を取り扱うネットショップを立ち上げる。たくさんの人がお花に触れ合うきっかけづくりになれるよう活動中。
母の日の花ギフトといえば「花束」。最近ではアレンジメントも増えていますが、花束も負けてはいません。特に、花が好きで自分で花瓶に生けることが負担にならないお母さんには、おすすめのプレゼントですね。
それに、5月はカラフルな花がお花屋さんの店頭に並ぶ時期。きれいな花を見ているだけで心が躍ります。考えてみると、日常生活で花束をもらう機会なんて、そう頻繁にはありません。母の日にはぜひ素敵な花束をお母さんに贈って、幸せな気持ちになってもらいましょう。
そこで今回は、母の日に贈る花束の魅力や選び方のコツ、そしてオーダーメイドの花束についてお伝えします。
- 花束の良さを再確認したい方
- 母の日に贈る花束はどんなふうに決めればいいか知りたい方
- オーダーメイドの花束に興味がある方
目次
花束の魅力とは
花束は、フラワーアレンジメントがまだ普及していなかった頃から、お祝いや気持ちを伝えるシーンでギフトとして活用されてきました。今でも誕生日や卒業式、あるいはプロポーズなど、人生の節目には花束がよく選ばれています。特別なギフトになるからこそ、お母さんに感謝の気持ちを伝えるのにぴったりですね。
私たちが花に癒されるのは、花の持っている生のエネルギーを知らず知らずのうちに受け取っているからかもしれません。また、花の香りにはリラックス効果があるといわれています。花束を受け取ったときに、思わずいい香りを吸い込んだ経験のある方は多いのではないでしょうか。このように、花束は特別感や癒しを与えてくれるプレゼントといえるでしょう。
一方、縦長のワンサイドブーケは花束贈呈の際によく見られる形で、正面から見られることを想定してデザインされています。
何輪でも様になる
小さいものから大きいものまで、花束にはさまざまなバリエーションがあります。例えば、メインの花・サブの花・小花をそれぞれ1本ずつの計3本でも素敵な花束になりますし、両手に抱えるほど大きくて豪華なものもありますね。シーンや予算に合わせて選べるのは、花束の大きなメリットです。
また、花材だけでなくリボンやラッピング材の選び方を工夫することで、雰囲気の違いを作り出すこともできます。野の花を集めたような花束なら、麻ひもやラフィアを掛けてナチュラルな雰囲気に。大輪の花が何輪も入っているようなものなら、ラッピングペーパーや幅広リボンを使って豪華に。花束は受け取る人や状況に合わせてイメージを変えられるので、さまざまなシーンで使えますね。
変化を楽しめる
時間の経過とともに変わっていく姿まで見られるのは、生花を飾る特権。きれいな状態が長く続くように手入れをするのも、花を飾る楽しさの一つです。
花束を受け取ったら、まずは花束の形を崩さずに花瓶に生けて飾るのがおすすめです。少し時間が経ったら小分けにしましょう。別の花器に入れるとまた雰囲気が変わります。花が弱ってきたら、水を吸い上げやすくなるように、徐々に茎を短くしていきましょう。そして最後には鉢などに水を張って、花の部分だけがぷかぷかと浮かぶフラワーボウルにして楽しむこともできます。
また、花の色がきれいなうちに風通しのいい場所に吊るしておけば、発色のいいドライフラワーにすることができます。ドライフラワーは数ヶ月から1年持ちますので、母の日の思い出とともに長く飾れますね。
その際、花器の中まできれいに洗うようにすると、いっそう花が長持ちします。
母の日に贈るおすすめの花束
母の日のギフトとして店頭に並んでいる花束を見ると、赤やピンクのカーネーションやバラがメインになっているものが多いです。母の日の定番の花を入れることで、母の日らしい優しい雰囲気の花ギフトになりますね。
5月にはほかにも芍薬やデルフィニウム、スイートピーなど、たくさんの種類の花が咲いています。こういった旬の花で作った花束もとてもきれいで、ほんのりいい香りがしますよ。せっかくの機会ですから、お母さんにぴったりのイメージになる花束を贈りましょう。ここからは、定番からちょっと個性的なものまで、母の日におすすめのスタイルを4パターンご紹介していきます。
定番の花束
母の日のプレゼントとして真っ先に思い浮かぶ花束は、やはりカーネーションをメインにしたもの。「母への愛」というメッセージが込められている赤いカーネーションを選べば、気持ちも伝わりやすそうですね。またピンクのカーネーションの花言葉は「温かい心」や「感謝」です。オレンジには「純粋な愛」、ちょっと珍しい青のカーネーションには「永遠の幸福」という意味があります。どれも母の日にふさわしい花言葉ですね。
また、黄色は「美」と「軽蔑」の意味があり、嫌がる人もいるので注意が必要です。
カーネーションだけでなく、華やかでいい香りのするバラも人気があります。赤いバラの花言葉は「愛情」や「美」、ピンクは「しとやか」という意味ですから、赤やピンクのバラを基調にした花束は、花言葉の点からも母の日ギフトとしてぴったりです。
ひとつのテーマに絞った花束
花束には通常、メインの花に加えて小花や実もの、グリーンの葉などが入ります。それもバランスが取れていて素敵ですが、一種類の花だけのものもとてもおしゃれです。
母の日なので、赤とピンクのカーネーションを半分ずつ入れたものはいかがでしょう。またバラだけの花束ならゴージャスな雰囲気になりそうですね。加えて、チューリップはカラーバリエーションが豊富なのでおすすめ。カラフルなチューリップの花束はきっと春らしくてかわいらしくなりますね。
一色に決めた花束も素敵です。赤いカーネーションだけのものや、数種類のピンクの花だけを集めた花束など、ユニークでおしゃれなものができあがりそうです。意外性もあって個性的で、印象に残ること間違いなしですよ。
個性的な香りやほのかに甘く、爽やかな、いい香りがするハーブがあるので、香りでも楽しめますよ。
お母さんの好みに合わせる
定番の花束はちょっとつまらない…という方は、あえて定番を外してお母さんの好みに合わせたものをプレゼントしてみてはいかがでしょう。メインになる花をお母さんの好きな色にしたり、好きな種類の花で揃えたりすれば、あなたのお母さんのための特別な花束ができあがります。
お母さんの好みがわかるのは、日頃からお母さんのことを気にかけているから。温かい気持ちのこもった花束はきっとお母さんに喜ばれますね。
- 豪華な雰囲気が好み…大輪のユリ、芍薬など
- エレガントな雰囲気が好み…小さな花が縦に並んだストック、トルコキキョウ、カラーなど
- ナチュラルテイストが好み…デイジー、パンジーなど
花材を変える
生花ではなく、ドライフラワーやアーティフィシャルフラワーで作られた花束もあります。そのまま置いておくだけでおしゃれなインテリアになるので、花瓶の水を替える、茎を切るなど花の世話をするのが苦手なお母さんにもおすすめ。生花よりも長期間飾れる点もいいですね。
ドライフラワーは独特の少しくすんだ色合いが魅力的で、個性的なものやアンティーク好きなお母さんに喜ばれるプレゼントになるでしょう。アーティフィシャルフラワーは、鮮やかな色からシックな色まで種類が豊富。丈夫で何年もきれいなまま飾れるのがメリットです。自由な発想で世界に一つだけの花束のギフトを贈りましょう。
完成品もありますし、オーダーメイドで作ってもらえる場合もあります。完成まで日数を要することがあるので、早めに注文しておくと安心です。
オーダーメイドの花束を贈ろう
母の日が近づくと、既にできあがった母の日向けの花束がお花屋さんの店頭に並びます。プロがデザインしたものですからどれも素敵ですが、オンリーワンの花束を贈りたいときは、オーダーメイドで作ってもらいましょう。
母の日のプレゼントと伝えたうえで、雰囲気や価格、入れてほしい花などを指定すれば、ふさわしい花束を作ってくれます。通常は店頭で注文すると20分程度で完成しますが、母の日当日は花屋さんも大忙しです。時間帯によっては、当日店に立ち寄ってオーダーするのは難しいかもしれません。また好みの花の在庫がなくなってしまう可能性もあるので、事前に注文しておくことをおすすめします。
それでは、オーダーメイドでお願いするときのポイントを確認しておきましょう。
好みのお花屋さんを見つける
例えば「赤いカーネーションを入れた母の日の花束を3,000円で」と注文しても、できあがる花束のテイストはお店ごとに異なります。かわいらしい感じになったり、大人っぽい仕上がりになったり、といった雰囲気の違いだけでなく、花の質・本数・ラッピングのセンスもさまざまですから、お店選びは大事なポイントです。
店頭にアレンジメントや花束をディスプレイしているお店であれば、自分の好みに合うかをチェックできますね。また、多くのお店はホームページやSNSで商品や店舗の情報を発信しています。価格帯やセンスが希望と合うお店を見つけたら、できればプレゼント用の商品を購入する前に、一度自宅用のお花を買ってみることをおすすめします。花の質も、気持ちよく購入できる店かどうかもわかり、より安心してプレゼント選びができるでしょう。
一つひとつの仕事に丁寧に取り組み、素敵な花束を届けてくれる個人フローリストがたくさんいますので、インターネットで検索してみましょう。
注文から受け取りまでの流れをチェック
店舗によって注文から受け取りまでの流れが異なります。ホームページなどで確認しておきましょう。また、前日までに注文すればいいところもあれば、一週間前が締切と設定されている店舗もあります。そのため、時間に余裕を持ってお店探しを始めた方が良さそうですね。
インターネットで注文する場合、多くの店舗ではオーダーメイド用のフォームを準備しています。花の種類・色・花束のサイズ・予算・受け取り日時や配送の有無など、フォームに記載されている質問に答えていくことで注文が完了します。
また、直接お店でオーダーする場合や電話で予約する場合も、お店との行き違いがないよう、上記のインターネット注文時と同様の詳細な希望をしっかり伝えることが大切です。不明な点、あるいは追加でお願いしたいことがあれば、遠慮せずに問い合わせておきましょう。
それでもキャンセルせざるを得なくなった場合は、店舗に早めに連絡しましょう。タイミングによって、キャンセル料も変わります。
お母さんに喜んでもらえるこだわりの花束ができあがるといいですね。
まとめ
母の日の花束は赤やピンクのカーネーションやバラというイメージがありますが、もっと自由な発想で選ぶこともできます。花言葉やお母さんの好みも考えながら選んだ花束なら、気持ちが伝わるはず。きっと特別なプレゼントになることでしょう。
お花屋さんの店頭に飾られている花束も素敵ですが、お母さんに似合うオリジナルの花束を贈りたいなら、オーダーメイドを選んでみては。お店選びからこだわって、ほかにはない素敵な花束を届けられるといいですね。
- 花束はサイズもデザインもバリエーションが豊富
- 生花は手をかけることできれいな状態が長続きし、さまざまな飾り方が楽しめる
- オーダーメイドで作った、お母さんのイメージにぴったりの花束を贈ろう
記事の監修
長門市にフラワーアレンジメント教室を構え、学校の体験教室やPTA活動、花博をはじめ山口県産花に関するイベントを主催。
2020年「お花の宅急便 ハチ」をブランド化し、山口県産のお花や花材を取り扱うネットショップを立ち上げる。たくさんの人がお花に触れ合うきっかけづくりになれるよう活動中。