クリスマスリースの作り方と飾り方は?初心者でも簡単にできる

記事の監修

浅岡 衣里子

「花の環 daisy」 店主

リースをメインに販売、オーダー製作をしています。
動物が大好きで、動物たちの花冠も製作しています。優しく温かなお花を使い花言葉に想いを込めて心に寄り添ったお花をご提案しています。

冬の大イベントといえばクリスマス。大人も子どもも楽しみにしているクリスマスが近づくと、玄関のドアにクリスマスリースを飾るお家も増えてきますよね。そんなクリスマスリースについて、そもそもなぜ飾るのか、リースそのものの意味すらよく知らないという人は少なくないのではないでしょうか。

そこで今回は、クリスマスリースの意味や飾る期間について解説するとともに、リースを手作りする際に押さえておきたいポイントをご紹介していきます。

この記事はこんな人におすすめ

  • クリスマスリースを毎年何となく飾っていたという方
  • リースに込められた意味や由来、本来の飾り方を学びたいという方
  • クリスマスリースの意味を踏まえ、本格的なリースを作りたい・そのヒントが欲しいという方

PICK UP

目次

クリスマスリースを飾る理由とは

クリスマスリースを飾る理由とは

クリスマスリースを飾ると、途端にクリスマスの雰囲気が出ますよね。毎年クリスマスが近づくとクリスマスムードを高めるために飾るという人は多いですが、そもそもクリスマスリースが飾られるようになった理由を考えられることはあまりないかもしれません。本来、クリスマスリースには大きく分けて3つの意味が含まれています

クリスマスリースに含まれる3つの意味とは

  • 魔除け
  • 豊作祈願
  • 新年の幸福の祈願

それでは3つの意味について、もう少し詳しく見ていきましょう。

魔除け

魔除け

一般的なクリスマスリースは、緑色をしているものが多いですよね。この緑色の正体は、常緑樹(じょうりょくじゅ)という植物です。ヒイラギやモミが有名ですね。常緑樹は、一年中葉が枯れないという特徴があり、エバーグリーンと呼ばれるなど縁起がいいことでも知られています。

リースの起源は古代ギリシア時代にさかのぼるとされていますが、その頃から常緑樹は生命力の源とされてきました。強い生命力を携えた常緑樹をリースに用いることにより、魔や邪気など悪いものから身を守るという役割を持つアイテムとなったのです

また、実際にヒイラギやモミなどの常緑樹の葉には殺菌作用や抗菌作用があります。この性質を持つ素材をリースに用いることにより、「魔除け」にふさわしくなっているともいえるでしょう。

生命力の強い常緑樹が魔除けの役割

魔除けを目的にしたクリスマスリースには、常緑樹が使われていることが多いです。ヒイラギやモミのチクチクとした見た目や手触りにも、魔物を寄せ付けないという雰囲気を感じられますね。

豊作祈願

豊作祈願

冬にクリスマスリースを飾ることには、豊作・豊穣を願う意味が含まれます。冬でも青々とした常緑樹には、農作物の豊穣というイメージが持たれるのです。また、姫リンゴやヒイラギの赤い実などは豊作や太陽をイメージしているといわれており。松ぼっくりや月桂樹は生命力を表現しているのだとか。実やブドウの蔓などをリースに飾ることで、豊作の意味合いが高まるといわれています

緑色のリースに赤い実を組み合わせるとアクセントとなってクリスマスらしい飾りになりますが、単にクリスマスらしさを出すためだけではなく「豊作祈願」という意味合いが含まれていたのですね。

冬は豊作を願う季節

豊作祈願は、クリスマスというよりは冬に行うものです。これから訪れる春に、農作物の豊穣を願う人々の気持ちがリースに込められていると思うと、クリスマスリースは希望のシンボルのようにも見えてきますね。

新年の幸福の祈願

新年の幸福の祈願

リース(輪)には「永遠に続く神の愛」という意味があります。輪の形には終わりも始まりもありません。この形状が永遠を象徴しているのですね。

さらにクリスマスリースの素材である常緑樹にもエバーグリーン(永遠の緑)という意味がありますので、「永遠の愛」を表現するのにふさわしいアイテムといえるでしょう。永遠という意味に加え、キリスト教のアガペー(神から人々への愛)が融合したことにより、「永遠の神からの愛」を願う意味が含まれるようになったそうです。

常緑樹で作った輪形のリースを年末であるクリスマスに飾ることで、来年の一年間も神に守られ幸福でいられるようにと願うようになったのですね。単にクリスマスを盛り上げるためだけの飾りではなく、とても深い意味があるのです。

永遠の神からの愛が新年の幸福へとつながる

リースに込められた永遠性とアガペーという概念が、新年への幸福祈願に結びついているのです。神社にお参りをして、昨年のお礼と新年祈願を行う日本の初詣の意味合いとも近いのではないでしょうか。

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クリスマスリースを飾る期間

クリスマスリースを飾る期間

上記でお伝えした通り、実は意味のある飾りだったクリスマスリースですが、自宅に飾る際、その期間を意識したことはありますか?クリスマスが近付いたら飾って、終わったら外すという感じで期間に関しては曖昧にしか考えていない人も多いのではないでしょうか。クリスマスリースには、「いつからいつまで飾るもの」という通説が本来はあり、ヨーロッパなどキリスト教圏の人々は現在も伝統的な期間を守って飾っているようですよ。

では、続いてクリスマスリースを飾る期間について見ていきましょう。

飾り始め

クリスマスリースを飾るタイミングは、クリスマスの日から数えて4週間前の日に最も近い日曜日とされています。クリスマスの4週間前は11月30日ですが、この日が何曜日かというのは毎年変わりますよね。そのため、11月30日前後の最も近い日曜日がリースの飾り始めと覚えておくといいでしょう。

時期的には11月末、あるいは12月の頭ですので街にもクリスマスグッズや飾りが出始める時期です。人々も「もうすぐクリスマス」という気分になっていますので、違和感なく飾り始められるのではないでしょうか。

事前にチェックしておくと慌てない

毎年○月○日と決まっていれば忘れずに飾ることができますが、「クリスマスの4週間前の日に最も近い日曜日」となると、日付も毎年変動しますのでうっかりタイミングを逃した!ということにもなりかねません。
せっかくだから忠実に期間を守りたいという方は、秋ごろまでにカレンダーをチェックして、飾る日に間に合うようクリスマスリースを用意しておくと安心ですね。

飾り終わり

日本ではクリスマスが終わったらすぐお正月を迎える準備に入るため、クリスマスの翌日にはリースを片付けてしまう人が多いのではないでしょうか。でも、実は1月6日がイエス・キリストが誕生した日と言われており、ヨーロッパでは12月25日から1月6日の期間、ほとんどの家庭でリースは飾りっぱなしにされているのです。つまり、片付けるのは1月7日ということ。クリスマスリースは飾ったまま年を越すというのが、本来の飾り方なのですね。

クリスマスリースには豊作祈願や新年への祈願といった意味が込められていますので、新年に向けて飾るという意味でも飾り終わりが年を越してからというのも納得できます。

クリスマスリースは新年の飾りでもある

日本ではクリスマスリースはクリスマスだけのもので、お正月には正月飾りを別で用意するというのが当たり前ですよね。ヨーロッパでは、クリスマス前から年明けにかけて長い期間飾るものとして親しまれているため、新年の飾りも兼ねているといえるでしょう。

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クリスマスに欠かせないリースの作り方とは

クリスマスに欠かせないリースの作り方とは

クリスマスリースの意味を学んだら、リースを手作りする際にはぜひその意味を含ませたいものですよね。輪形の土台を作り、そこに飾りを加えていくのが基本の作り方です。リースに含まれる意味を生かすには、その形状と素材が重要ではないでしょうか。

そこで、手作りする際に選びたい素材について見ていきましょう。

本来の意味を含めた素材の選び方

本来の意味を含めた素材の選び方

リースを作る際には、常緑樹を使いましょう。まずは、モミ、ヒイラギなどの常緑樹をワイヤーを使って輪形にまとめていきます。姫リンゴや松ぼっくり、ブドウの蔓などを飾り付けると豊作祈願や新年祈願の意味が強まります。手に入る範囲でぜひ活用して下さい。

リースを簡単に作るコツ

土台から常緑樹のみで輪に作成するのは難しいかもしれません。その場合は、既に輪の形になっているリース土台があり、雑貨屋などで手に入れることができます。そちらをベースに常緑樹をワイヤーで巻き付けていくようにすると上手に土台を作ることができます。素材はたっぷりと、隙間なく埋めていくときれいに仕上がりますよ。

天然の素材だけで作るとシックな印象でドアにもなじみやすくなります。姫リンゴやヒイラギの実などを使うと差し色にもなり十分彩りも良くなるでしょう。素材が足りない、もう少し彩りが欲しい場合は、リボンを巻いたりオーナメントを利用して飾り付けると華やかになります。

下記の動画は、リース土台を使ってクリスマスリースの作り方をご紹介しています。参考にしてみて下さい。

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長く飾りたい場合はクリスマスカラーを控えめに

長く飾りたい場合はクリスマスカラーを控えめに

本来の期間に倣って年始まで飾っておく場合は、クリスマスらしさをちょっと抑えたリースにすると飾りやすいです。華やかなオーナメントは控えて、落ち着いた色合いにまとめるのもおすすめですね。

また、クリスマスまでは飾りを多めに差し込んでおき賑やかな雰囲気を楽しんで、終わってから年越しに向けては飾りを減らすといったアレンジはいかがでしょう。長期間飾る場合は、ベースとなるリースに随時足し算引き算をして工夫することで、飽きずに楽しめるというメリットもありますよ。

飾りの取り外しを考えて作ろう

新年まで飾る場合は、すべての素材を厳重にくくりつけすぎてしまうと取り外すのが大変になってしまいます。アレンジがスムーズにできるよう、簡単に取り外せるような付け方にしておきましょう。

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まとめ

クリスマスリースには、ただの雰囲気作りだけではなく、深い意味があるということをお伝えしました。これからクリスマスリースを選ぶ際や飾る際には、また違った気持ちで取り扱うようになるのではないでしょうか。

クリスマスリースを飾ることで、より幸せな一年を迎えられる気がしますね。

この記事のまとめ

  • クリスマスリースには、魔除け・豊作祈願・新年の幸福祈願という3つの意味がある
  • ヨーロッパではクリスマスリースを年明けまで飾るのが一般的
  • 手作りする場合は素材にこだわり、新年にも使えるようアレンジのしやすいものに仕上げるのがおすすめ

記事の監修

浅岡 衣里子

「花の環 daisy」 店主

リースをメインに販売、オーダー製作をしています。
動物が大好きで、動物たちの花冠も製作しています。優しく温かなお花を使い花言葉に想いを込めて心に寄り添ったお花をご提案しています。

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