ドライフラワーで手作りキャンドルに挑戦!簡単な作り方と楽しみ方
花を使った飾りやアイテムを自分で手作りできたら…と思ったことはありませんか。リースやスワッグなどは簡単に作れて、好きな場所に飾るだけで部屋の雰囲気がグンと明るくなります。材料にドライフラワーを選ぶことで、長持ちさせることができるのも魅力の一つです。
ドライフラワーを使って簡単に作れるアイテムの中でおすすめなのが、飾るだけでなく使っても楽しめるキャンドルです。見た目が可愛く、インテリアアイテムとしても部屋に彩りをプラスしてくれます。そこで今回は、ドライフラワーで作るキャンドルとはどのようなものなのか、作り方や楽しみ方など詳しく解説していきます。
- フラワーアイテムを手作りしてみたい方
- キャンドルが好きな方
- ドライフラワーの有効な使い方を知りたい方
目次
ドライフラワーで作るキャンドルってどんなもの?
ドライフラワーなどの天然素材を使って作られたキャンドルは、「ボタニカルキャンドル」と呼ばれます。雑貨屋などのお店でも売られていますが、一般的なキャンドルほどメジャーではないためあまり目にしたことのない人も多いかもしれませんね。このように手に入りにくいものこそ、手作りするのがおすすめです。
ボタニカルキャンドルは、材料さえ揃えれば自宅でも簡単に作ることができますよ。ドライフラワーのナチュラルな色合いとキャンドルの優しい光がマッチして、見ているだけで心が癒されます。自然のものを使って作っているため、素朴な雰囲気を感じられるのも魅力ですね。
- インテリアとして様々な楽しみ方ができる!並べて飾ってもおしゃれ
- 優しい光や香りに癒される!いつものお部屋がリラックスできる空間に
材料となるドライフラワーやキャンドルの色や形を変えるだけでも、様々なバリエーションを楽しむことができます。さらに嬉しいことに、華やかな見た目のわりに作り方はとってもシンプルです。土台のキャンドルを用意すれば、その周りにドライフラワーを飾ってろうで固めていくだけでボタニカルキャンドルができます。難しいテクニックはまったく必要ないので、初心者でも簡単に作ることができますね。
ボタニカルキャンドル作りに必要な基本の材料
ボタニカルキャンドルを作るために必要な材料を揃えていきましょう。まずは、土台となる「ベーシックキャンドル」と、そのキャンドルよりも少し大きめの型(耐熱性の容器)を用意します。型(耐熱性の容器)には溶かしたキャンドルを入れるので、耐熱ガラス製など必ず高温に耐えられる素材で作られたものを選びましょう。
次に必要なのが、キャンドルワックスです。こちらは溶かしてベーシックキャンドルの周りに流し入れるものです。一般的なパラフィンワックスに加え、フレグランスワックスやアロマオイルも用意しておくと、キャンドルに香りづけができます。
ドライフラワーには香りがほとんどないので、香りを楽しみたい場合はオイルなどのアイテムを使うか、香りの施されたベーシックキャンドルを使うといいでしょう。火を灯すたびにいい香りがしますよ。香りのバリエーションはいくつもありますので、好みで数種類選んで使い分けるのもおすすめです。
見た目はきれいなのに香りがイマイチ…となると、もったいないですよね。フローラル系で統一するなど、同じ系統の香りを選べば失敗しにくいです。
そして欠かせないのがドライフラワーです。リースなどを作るための手芸用として販売されている物が使いやすいです。自分で生花を乾燥させてドライフラワーから手作りすることもできます。また、道具としてはキャンドルワックスを溶かすための小鍋と、ドライフラワーを入れるためのピンセットがあると便利です。
ボタニカルキャンドルの主な材料となるベーシックキャンドル、ドライフラワー、アロマオイルの選び方について、もう少し詳しく見ていきましょう。
ベーシックキャンドルの選び方
キャンドルには様々な形状のものがあります。ボタニカルキャンドルを作る際には、細いものよりも太めのものを選びましょう。キャンドルの周りにドライフラワーを散りばめる形になりますので、細すぎるとドライフラワーが全然入れられません。たくさんのドライフラワーを入れられるような太めのベーシックキャンドルを選んで下さいね。
また、ある程度高さのあるキャンドルを選んだ方が、大きな花や茎の長い花など様々なタイプのドライフラワーを使うことができます。様々な色のベーシックキャンドルがありますが、ドライフラワーの個性をより生かしたいなら無色(ホワイト)を選ぶのがおすすめですよ。
ドライフラワーの選び方
基本的には自分の好きなお花を選べば問題ないのですが、キャンドルの見た目や雰囲気はドライフラワーによって決まってきます。色の系統など、キャンドルとの組み合わせを考えながら選ぶといいですね。また、1~2㎝の隙間にドライフラワーを入れて作りますので、あまり大きなものよりはこぢんまりとしたものを選んだ方が美しく仕上がります。
ドライフラワーにも様々な種類があります。例えばドライフラワーの定番の花であるバラだけでも、大きいものや小さいもの、色や形もいくつものタイプがありますよね。どのようなドライフラワーを選べばいいのか迷ってしまうという方は、色や形がばらばらのドライフラワーをいくつか選び、キャンドルも1個ではなく2~3個作ってみてはいかがでしょう。あじさいやミモザ、ラベンダーなど季節の花やハーブを使うのもおすすめです。
特に、ドライフラワーの色の組み合わせ方を工夫することで、キャンドルの印象を簡単に変化させることができます。実際にキャンドルに埋め込む前に、ドライフラワーを組み合わせてみて理想の色合いを探すのも楽しいですよ。例えば、下記のような組み合わせは人気が高く、市販のボタニカルキャンドルにもよく見られる色合わせです。
- 同系色で揃える:紫のあじさいやブルースターチスなどで爽やかに、ピンク色の千日紅とバラの花びらで可愛らしく
- ナチュラルカラーで優しい雰囲気に:ミモザやカスミソウなどの小花と、ユーカリなどのグリーンの組み合わせ
- カラフルな色合いで優しく華やかに:黄色いミモザ、紫のラベンダー、赤いバラなどを合わせても馴染みやすい
ドライフラワーは生花と比べて落ち着いた色合いが特徴です。同系色でも反対色でも違和感なく馴染みやすいため、ぜひ様々な組み合わせ方を試してみて下さい。
アロマオイルの選び方
ボタニカルキャンドルの香り付けに欠かせないアロマオイルにも、様々な種類のものがあります。無香タイプのベーシックキャンドルを選んだ場合は、ぜひ好みのアロマオイルを組み合わせてお気に入りの香りを演出しましょう。定番の香りとそれぞれの特徴をご紹介します。
- フローラル系:甘く柔らかい印象の香り(ラベンダー、ローズ、ネロリ、ゼラニウムなど)
- ウッディ系:爽やかですがすがしい森のような香り(ティーツリー、ユーカリ、ローズウッドなど)
- 柑橘系:フレッシュなシトラス系の香り(マンダリン、オレンジスイート、ベルガモット、ユズなど)
- ハーブ系:清涼感の強いすっきりとした香り(レモングラス、ペパーミント、セージ、タイムなど)
上記の定番の香りの他に、イランイランやサンダルウッドなどのオリエンタル系(エキゾチック系)、甘く重厚感のあるフランキンセンスやガルバナムなどの樹脂系もあります。これらはより個性の強い香りで好みが分かれますので、購入前に実際に香りを試してみるといいでしょう。手作りしたキャンドルをプレゼントする場合は、定番の香りを選んだ方が無難かもしれません。香り付きキャンドルを選ぶ場合も、同様に選び方の参考にして下さい。
ドライフラワーを使ったボタニカルキャンドルの作り方
ボタニカルキャンドルには様々な作り方がありますが、ここでは初心者でも作りやすいベーシックキャンドルを用いる方法をご紹介します。
- ベーシックキャンドル
- 型(耐熱性の容器)
- キャンドルワックス
- フレグランスワックス(アロマオイル)
- ドライフラワー
- 小鍋
- ピンセット
手順
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STEP. 1
キャンドルのサイズに合わせてドライフラワーを短く切る
茎の長いものはキャンドルのサイズに合わせて短く切っておきましょう。
花蕾だけを使うものと、小花を茎ごと使うものとどちらも用意しておくとドライフラワーを配置した時に高さがでるのでおすすめです。
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STEP. 2
型の真ん中にベーシックキャンドルを入れて、隙間にドライフラワーを入れる
型(耐熱性の容器)にベーシックキャンドルを入れて、キャンドルの周囲の隙間にドライフラワーを入れていきます。
ピンセットを使ってバランスよく並べるように一つひとつ詰めていきましょう。
ドライフラワーは壊れやすいので、無理やり押し込んだりするのではなくそっと丁寧に入れていくことが大切です。
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STEP. 3
2種類のワックスを小鍋に入れ、湯煎で溶かす
キャンドルワックスは一般的なキャンドルと同様に常温で固まる性質を持っているため、溶かすとすぐに固まります。
あらかじめ溶かしておいても使う頃には固まってしまっているので、結局溶かし直すことになり二度手間になってしまいます。
そのため、必ずドライフラワーを入れ終えて、固める準備ができてから使う直前に溶かすようにして下さい。
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STEP. 4
ベーシックキャンドルとドライフラワーが入った型にワックスを流し込む
ワックスが溶けたらベーシックキャンドルとドライフラワーが入った型(耐熱性の容器)に流し込み、室温で固めて完成です。
流し込む際には空気が入りやすいため、キャンドルの表面に気泡ができないようゆっくりと注いでいくようにしましょう。
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STEP. 5
完成
キャンドルが固まったら、型(耐熱性の容器)からそっと取り出しましょう。
アロマオイルで香り付けする場合は、溶けたワックスの温度を80~90℃まで下げてからオイルを加えます。
下記の動画では、ボタニカルキャンドルの作り方をご紹介しています。参考にしてみて下さい。
余った材料でできる!アロマワックスバーとサシェの作り方
キャンドルワックスやドライフラワーが余ったら、ベーシックキャンドルを使わずドライフラワーをろうで固めて作る「アロマワックスバースティック」や「アロマワックスサシェ」を作ってみましょう。細かくしたドライフラワーを型(耐熱性の容器)に入れて溶かしたキャンドルワックスを注いで固めるだけなので、さらに簡単ですよ。いずれも火を点けるのではなく、香りを楽しむインテリアグッズです。それぞれの作り方をご紹介します。
アロマワックスバーの作り方
アロマワックスバーは、平たい形状にしたキャンドルワックスをカットしてスティック状に仕上げたものです。グラスなどに立てて入れて飾れば、見た目も可愛くほのかに漂う香りを楽しめます。
- キャンドルワックス
- フレグランスワックス(アロマオイル)
- ドライフラワー
- 小鍋
- トレー(縦横10~20cm程度、深さ2cm以上のもの)
- クッキングシート
- アルミホイル
- カッター
手順
-
STEP. 1
ドライフラワーを細かくする
スティック状に仕上げるため、枝付きのドライフラワーなどはバラバラにしておくと扱いやすいです。
余ったドライフラワーの欠片なども集めて使いましょう。
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STEP. 2
型の準備をする
トレーにアルミホイルを敷いておきます。
なるべく空気が入らないよう、トレーに密着させるように覆うのがポイントです。
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STEP. 3
ワックスを溶かす
小鍋にキャンドルワックスとフレグランスワックスを入れ、湯煎で溶かします。
アロマオイルを使う場合は、ワックスの温度を80~90℃まで下げてから加えて混ぜましょう。
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STEP. 4
トレーにワックスを流し入れ、ドライフラワーを加える
トレーに溶けたワックスをゆっくりと流し入れ、ドライフラワーを散りばめていきます。
20分ほど置いたあとに再度表面にドライフラワーを加えると、きれいに全体に行きわたります。
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STEP. 5
固めたワックスをカットする
さらに20分ほど置きワックスが固まったら、カッターでスティック状に切ります。
まっすぐ切るのが難しい場合は、定規を添えると切りやすいです。
切ったアロマワックスバーを並べて、クッキングシートをかぶせて本などで重しをして1時間ほど置き、完全に固めましょう。
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STEP. 6
完成
下記の動画では、アロマワックスバー(アロマスティック)の作り方をご紹介しています。参考にしてみて下さい。
アロマワックスサシェの作り方
アロマワックスサシェはアロマワックスバーによく似たアイテムですが、一般的に一つずつ小さな型を使用して作るのが特徴です。トレーに流し入れてカットするワックスバーと比べると、切らない分ドライフラワーの使い方にやや自由度が出ます。型に合わせて大きめの花を入れてもいいですし、細かく散りばめても可愛らしいですよ。
アロマワックスバーと同様の作り方で型を変えるだけでもできますが、ここでは既存のキャンドルをリメイクする方法をご紹介します。
- 使わなくなったキャンドル
- アロマオイル
- ドライフラワー
- サシェ用の型(シリコン製がおすすめ)
- 細リボンや麻紐
- 小鍋
- ピンセット
手順
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STEP. 1
キャンドルを溶かす
小鍋にキャンドルを入れて湯煎で溶かし、芯や古いドライフラワーなどがある場合はピンセットで取り除く
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STEP. 2
アロマオイルで香り付けする
古いキャンドルは香りがほとんどないため、アロマオイルを加えます。
溶けたキャンドルの温度が80℃程度まで下がってから、好みのオイルを入れて香り付けしましょう。
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STEP. 3
型に流し入れ、ドライフラワーを飾る
サシェ用の型に溶けたキャンドルをゆっくり流し入れましょう。
表面が白っぽくなったら、ドライフラワーをのせて飾り付けていきます。
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STEP. 4
型から外し、穴にリボンや麻紐を通す
完全に固まったら型からそっと外します。
穴に細いリボンや麻紐などを通して、吊るせるようにすると使いやすく可愛らしいです。
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STEP. 5
完成
早すぎると沈んでしまい遅すぎると接着しなくなるため、溶けたキャンドルの表面が白くなったタイミングを見て入れましょう。
下記の動画では、アロマワックスサシェの作り方をご紹介しています。参考にしてみて下さい。
ほのかな香りに癒される!ボタニカルキャンドルの楽しみ方
ボタニカルキャンドルが完成したら、型(耐熱性の容器)からそっと取り出して飾りましょう。ベーシックキャンドルの芯をゆっくり引っ張りながら少しずつ抜くようにして下さい。一般的なキャンドルよりもドライフラワーが飾られているためとても華やかです。まるでお花を飾っているような気分になれる、上品で可憐なアイテムですので女性らしいインテリアとしてもぴったり。好みの容器に入れて玄関やテーブルなど好きな所に飾っておくと、ほのかにいい香りがして癒されますよ。
そのまま置いておくだけでももちろん素敵ですが、キャンドル作りで余ったドライフラワーを周りに飾ると、さらに華やかでおしゃれな雰囲気になります。昼間はインテリアとして鑑賞し、夜は照明を消してキャンドルの灯りだけでリラックスタイムを過ごしてみてはいかがでしょう。アロマのいい香りが漂い、心地よいひとときを楽しめるはずです。
キャンドルの安全な扱い方
キャンドルは火をつけて楽しむものですので、安全面には十分な配慮が必要です。ボタニカルキャンドルを繰り返し使用していると、ろうが溶けて芯の部分が長くなってくることがあります。芯が長いままにしておくと炎が大きく揺らぎやすくなり危険です。随時チェックして5~7mm程度にカットしておきましょう。また、キャンドルの芯の根元に火をつけることで、すすが発生しにくくなりキャンドルの寿命も延びます。
キャンドルの火を消す際は息を吹きかける方法が一般的ですが、大きなサイズのボタニカルキャンドルの場合、ろうが飛び散る可能性もあるため、安全上あまりおすすめできません。スナッファーという専用の火消し棒を使用するか、ピンセットでキャンドルの芯をつまみ、溶けたろうの中に倒す方法で消すといいでしょう。
キャンドルの保管場所や注意点
ボタニカルキャンドルを直射日光に当て続けると、香りが飛んだりキャンドル自体が劣化したりする原因となります。直射日光の当たらない、涼しい場所での保管がおすすめです。また、アロマキャンドルの場合は、におい移りに気を付けることも大切。特に、食品と一緒に保管することは避けましょう。キャンドルプレートや小皿の上に置いておくことで、キャンドルに含まれるオイルが家具に染みてしまうことも防げますよ。
小さなお子様やペットのいるご家庭では、キャンドルの扱いには特に注意が必要です。特に、火がついている時には絶対にその場から離れないようにしましょう。
まずは自分のためにいくつか作ってみて、作り慣れてきたら大切な人へプレゼントしてみてはいかがでしょう。ボタニカルキャンドルは珍しく、簡単に手に入るものではないため喜んでもらえますよ。
まとめ
今回は、ドライフラワーを使ったボタニカルキャンドルの作り方や楽しみ方をご紹介してきました。他のフラワーアイテムとはまた違った魅力があり、実用性もあるためぜひ作ってみて下さいね。香りの種類も豊富なので、違うタイプのものをいくつか作って使い分けるのも楽しいですよ。
ご紹介したように作り方もとても簡単です。材料さえ揃えてしまえば誰でもすぐに取り掛かれますので、気軽にチャレンジしてみて下さい。インテリアとして飾っても火を灯して使っても、心を癒してくれるに違いありません。
- ボタニカルキャンドルは初心者でも簡単に作れる
- ドライフラワーやベーシックキャンドル、香りを変えるだけでバリエーションは無限大
- キャンドルはインテリアとして飾っても使っても楽しめるから、おしゃれで実用性抜群のアイテム