花の習い事を始めたい!フラワーアレンジメント教室選びのポイントをご紹介
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花が好きで「もっと花を暮らしに取り入れることができたら…」と考えている人は多いのではないでしょうか。そんな人におすすめなのが、花の習い事です。アレンジメント制作やガーデニングをはじめ、花に関することを学べる教室には多くの種類があります。各分野のプロの元で実践しながら学ぶことで、技術やセンスを身につけることができますよ。
特に数も多く高い人気を誇っているのが、フラワーアレンジメント教室です。さまざまな花をバランスよく組み合わせて、心が癒される作品を自分で作ることができたら素敵ですよね。
そこで今回は花の習い事にスポットを当て、前半では花に関する習い事全般について、後半ではフラワーアレンジメント教室について詳しくご紹介します。レッスン内容や教室の選び方のポイントなどもお知らせしますので、参考になさってください。
- 花の習い事にはどんなものがあるか興味がある方
- 生け花とフラワーアレンジメントの違いを知りたい方
- 自分に合ったフラワーアレンジメント教室探しのポイントを知りたい方
目次
花を扱う習い事にはどんなものがある?
花の習い事というと、フラワーアレンジメント教室や昔ながらの生け花教室を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。ですが、調べてみるとほかにも寄せ植え教室や押し花教室、またウエディングブーケレッスンなど、あるカテゴリーに特化した習い事も見つかります。
さらに生花にこだわらずもっと広い範囲で考えると、花を扱う習い事は非常にたくさんの種類があることがわかります。そのうちの一部をご紹介しましょう。
花の種類で異なる
生花はもちろん、ドライフラワーやプリザーブドフラワー、アーティフィシャルフラワーなど、特定の種類の花を扱う教室があります。
例えばドライフラワーのレッスンといっても、リースやアレンジメントなどの作品を作れる教室もあれば、ドライフラワー自体を作成する教室もあります。内容はさらに細かく分かれることも。花の世界は奥が深いですね。
花の種類によって特徴が異なり、それぞれに魅力があります。レッスンに参加することで、自分の好きな花をより深く知ることができるでしょう。
知識を深める
作品を作るだけでなく、花に関連した知識を深める教室もあります。植物の持つ力を利用して、生活を豊かにできそうですね。
- フラワーセラピー…花に接することで五感を刺激し、癒しを得るものです。花の色や香り、形などによって、心をほぐします。
- アロマセラピー…花や木、フルーツなどの植物から抽出した精油を使用し、暮らしの中で香りを役立てる方法を学びます。
- ガーデニング教室…植物の管理方法を学ぶほか、寄せ植えやリースなどを作ることもあります。植物に触れることがガーデンセラピーにもなり、癒される人も多いでしょう。
- ハーブ教室…ハーブの効能を学びながら、よい香りのハーブティーや料理、また入浴剤やキャンドルなどを作ります。身近なハーブを生活に取り入れる方法を習います。
生け花とフラワーアレンジメントの違い
その昔、花の習い事として主流だった「生け花」。昭和40年代頃までは花嫁修業の一つとして裁縫や料理、茶道と並んで位置づけられていました。女性のたしなみとして習う人が多くいたそうです。
一方、今では全国に多くの教室を持つまでになった「フラワーアレンジメント」。生活に花を取り入れたい人は多く、趣味の講座の中でも人気があるものの一つです。
どちらも花を使って作品を作り上げることは共通していますが、どのような違いがあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
日本の伝統を学ぶ生け花
日本で生まれた「生け花(華道)」。海外でも日本の伝統芸術として高い人気を誇っています。前述のとおり花嫁修行の側面があった頃とは変わり、現在は芸術性の高い習い事として認識されています。教えるのは、脈々と受け継がれてきた華道の流れを汲む師範の方々。知識や技術だけでなく立居振る舞いからも学ぶことが多いでしょう。
生け花はよく「引き算の美」といわれます。花や草木の造形を生かして空間を演出し、それぞれの花材の間に生まれる空白の部分も含めて一つのデザインと考えます。現在はショーアップされた展示もたびたび見ることができますが、元来は床の間に飾るものであったため、正面から見られることを意識した作品が作られてきました。
生け花には流派があり格式高く、気軽に始められる雰囲気ではないように感じる人がいらっしゃるかもしれません。しかし、昔のように師弟関係が厳しく、着物を着て和室で花を生けるのではなく、もっと親しみやすい教室が増えました。多くの生け花教室は洋服で通えますし、洋風の部屋に飾れるような作品を習うこともあります。
中でも3大流派といわれているのが、家元の先祖が華道そのものを作り出したといわれる「池坊(いけのぼう)」、自由な作風で知られる「草月流(そうげつりゅう)」、盛花(もりばな)という新しい形式を作った「小原流(おはらりゅう)」です。
西洋からやってきたフラワーアレンジメント
ヨーロッパからアメリカへ、そして明治時代の日本にやってきたのがフラワーアレンジメントです。フラワーアレンジメントは生け花とは異なり、さまざまな花を加えて華やかなデザインにする「足し算」の考え方。元はテーブルの上や祭壇などに飾ることを想定して作られたもののため、前後左右どこから見られてもいいデザインのものが中心となり、発展してきました。
日本と西洋の家のデザインが近づいた現代では、日本でもフラワーアレンジメントを飾ることに違和感がなくなりました。また、小ぶりで気軽に飾れるデザインのものから大きくて豪華なものまで多くの選択肢があるので、生活に取り入れやすいでしょう。
教会装花を元にきっちりとした型に合わせて作る「クラシック(アメリカン)スタイル」、手入れされたイングリッシュガーデンのような自然な感じを大事にする「イギリススタイル」、グリーンを多く使い、森に咲き乱れる花をイメージさせる「パリスタイル」など、それぞれに特徴があります。
フラワーアレンジメント教室はどんなところ?
フラワーアレンジメント教室は花を扱う習い事の中でも特に人気が高く、全国にたくさんあります。生花店に併設されているものや自宅サロン、また公共の建物の中で定期的にレッスンを行う教室など、形式もさまざまです。
ですが今は、花材・資材が自宅に届き、画面を通じてレッスンを受けられるオンラインレッスンを行う教室も増えました。
講師のセンスによって、習うアレンジメントや扱う花が大きく変わります。料金設定やレッスンに対する考え方も千差万別です。具体的にはどのようなレッスンがあるのか、ここでは代表的なものをご紹介しましょう。
レッスン形式
フラワーアレンジメント教室では、さまざまなレッスンが提供されています。個人レッスンが中心のところもあれば、少人数クラス、あるいは大人数のグループレッスンを基本とするところもあります。
また、例えば「クリスマスリースレッスン」のような単発レッスン、「週に1回」など定期的に通うもの、特定の内容について深く学ぶ「全◯回」と決められたコースレッスンなど、レッスン形態にも種類があります。花の資格が取れるコースで学ぶと、修了後に講師として自身でレッスンを開くことや、フローリストとして仕事を請け負うことが可能になる場合も。目的に応じてご自身に適したレッスンを選びましょう。
また、初回は別途入会金が必要になる教室もあります。支払い方法(現金・事前振込など)と併せて、申し込みの前に確認しておきましょう。
講師はどんな人?
フラワーアレンジメント教室の講師をしているのはどのような立場の人なのかということも気になるでしょう。レッスン自体は講師資格がなくても開くことはできますが、ほとんどの人は何らかの花の資格を取得しています。また、フラワーデザイナーやフラワーコーディネーターとして活動している人や、コンクールなどの受賞歴がある人も多いです。
自宅サロンを開いている人や、地域で定期的に開かれるフラワーアレンジメント教室の講師の中には、レッスンを仕事の中心にしている人もいます。いずれにしても、花の知識や技術、センスに定評があり、経験を元にレッスンを行っている花の分野のプロです。
教室の案内に加えて、講師プロフィールを紹介するページがあれば、事前に確認しておくといいでしょう。
フラワーアレンジメント教室で学ぶメリット
お店で買ってきた花を自分の好きなように花瓶に生けるだけなら、教室に通う必要はないかもしれません。ですが「もっとうまく花をアレンジしたい」「もっと花のことを知りたい」と思ったら、教室に通うことを検討してみては。自分の好きなことを学ぶのはワクワクするもの。生活にハリが出ます。他にもプラスになることがありますよ。
決まった日時に定期的に通うことで、着実に知識や技術が身につきます。また、グループレッスンなら、他の生徒と共に受講することで、さまざまな作品を見てアイデアが広がるというメリットもありますね。同じ花材を使っていても、できあがりには個性が表れるものです。互いに刺激しあえるのは、教室に通う醍醐味かもしれません。
飾られた作品をを見た家族や友人に褒められる機会がきっと増えますよ。
何より、自分が上達していると感じられることは、大きな喜びになるでしょう。
アレンジメントを作る技術や花の知識が増える
教室に通えば講師が傍で指導してくれるので、知らなかった知識や技術をその都度学べます。毎回新鮮な驚きがあるかもしれませんね。季節の花を美しく飾るコツや、花を適切な状態で保管する方法なども教えてもらえるでしょう。
扱える花の種類が増えることも、メリットの一つ。自己流で生けていると、どうしても選ぶ花が好みのものに偏りがちになります。一方、教室では用意された花材で作品を作ることが多いです。そのため、自分では普段選ばないような花に触れることができますし、自然と花に詳しくなります。
また、特定の分野を深く学ぶコースレッスンの場合、よく練られたプログラムが組まれていることが多いため、体系的に学ぶことができ、回り道せずに効率よく学べます。
教室では講師からアドバイスがもらえるので、陥りがちなパターンを次第に克服できるようになるでしょう。
自分で好きなものを作れるようになる
教室に通えば、憧れていた作品、あるいは自分では思いつかなかったようなデザインのものを習う機会があります。最初は思ったようにできなくても大丈夫。講師が手を貸してくれます。ほんの数カ所の修正やちょっとしたコツを教えてもらうことで、作品がぐっとよくなる瞬間を目の当たりにできるのが教室で学ぶ大きなメリット。そうした小さな経験を積み重ねることで、だんだんと上達していきます。
また繰り返し作ることで、技術やセンスが磨かれていきます。さらに個性も表現できるようになります。教室に通う前はシンプルに花瓶に花を生けておくだけだった人も、自分でアレンジメントを作れるようになれば、より花の魅力を引き出す飾り方に変わるでしょう。努力次第で、いずれは自分だけで思いどおりにアレンジメントが作れるようになりますよ。
そうすると、修正した方がよい箇所が目に留まるようになり、さらに作品の完成度を高めることができます。
写真を撮れない場合は、鏡に写しても、客観的な目線で見えてきますよ。
心が豊かになる
季節ごとに違ったフラワーアレンジメントを作って飾ると、花のある暮らしを楽しむことができますね。それが自分で作ったお気に入りの作品ならなおさらです。気持ちも豊かになり、満たされるでしょう。
いずれは大切な人へ贈るフラワーギフトを自分の手で作れるようになるでしょう。販売されているものを贈るプレゼントよりも、特別な贈り物になりそうですね。
自分の作品に自信を持てるようになれば、作品展やコンテストに参加することもできます。花を見て癒されるだけでなく、人に喜ばれたり認められたりすると、花を通して自分の世界が広がるのではないでしょうか。
ほとんどの場合、詳細な情報はホームページに記載されているので、興味がある人は探してみましょう。
教室の選び方
せっかく通うなら、自分に合った教室がいいですよね。「通い始めたけれど続かなかった」とならないように、教室選びに役立つポイントをお伝えします。
まずは、「やってみたい」と心が躍るような作品が作れる教室かどうかです。習い事の一番の目的は楽しむこと。楽しければモチベーションも上がりますし、どんどん上達します。ホームページなどでレッスンサンプルや講師の作った作品をチェックし、自分の好みと合う教室を探しましょう。
好みがある、特定の花や色を取り入れたいという場合には、花材を選べる教室かということもチェックするといいでしょう。
通いやすさも大事なポイントです。特に定期的に通う場合は、立地や開催される曜日・時間帯なども考慮し、無理なく通える教室を選びましょう。
次に、料金です。教室のホームページなどに掲載されている内容を吟味しましょう。レッスンで制作予定の作品のデザインや色合い、サイズ、レッスンの所要時間などを確認し、価格が妥当かどうかを検討しましょう。3~4教室を比較すると適正価格かどうかつかめてきます。
よさそうな教室が見つかったら、まずは単発レッスンや体験レッスンに参加してみるのもおすすめです。教室の雰囲気や講師との相性を確かめることができますよ。
まとめ
花の習い事を通して知識が深まったり、作品を作る力が身についたりすると、花をより身近に感じられるようになります。きっと毎日の生活の中に上手に花を取り入れられるようになるでしょう。花のある暮らしをさらに楽しむためにも、習い事を始めてみてはいかがでしょう。
特にフラワーアレンジメント教室は、花が好きな人にとっては魅力的な習い事ですよね。いつか自分で作品を作れるようになることを目指して、まずは通いやすく、素敵な作品が作れる教室を探すことから始めてみましょう。
- 作品作りや知識を深めるもの、花の種類別など、花の習い事には多くの種類がある
- フラワーアレンジメント教室に通うと効率よく学べ、知識や技術を身につけられる
- 自分で作った作品を生活に取り入れ、花のある暮らしを楽しもう
記事の監修