ハーブとは?女性が喜ぶハーブの効果やおすすめの使い方・育て方まで解説
記事の監修
通算25年フラワーショップ、ナーサリー、園芸貿易会社で観葉植物と雑貨の商品企画、また造園会社のガーデニング部門で個人邸、結婚式場のお花の管理、長野の公開庭園、英国王立植物園にて研修など、今まで多くの人と植物の関わりとフラワーパワーを肌でかんじてきました。
玄関周りに特化した花や雑貨のコーディネイトが得意。また花雑貨教室も開催中。お花やみどりのある暮らし、広め中。女性に花と緑のある暮らしは人に良い影響を与えてくれること間違いなし。
花仕事はじた認める天職です。私の創る作品は私ワールド。独自の感性と曖昧カラーの作品をお楽しみください。
ガーデニングでも人気を集めるハーブ。鑑賞を楽しめるだけでなく、身体に取り入れたり香りを楽しんだりといった実用性も兼ね備えているのがハーブの魅力です。ハーブの効能が注目される昨今、ハーブを生活の中で上手に活用できる人は、女性としても一目置かれる存在に。
ハーブを自然に扱えるような暮らしに憧れる女性のために、今回はハーブについての情報をまとめてみました。ハーブの活用法や育て方を押さえて、ぜひ日々の生活に取り入れてみましょう。
- ハーブに興味があるけれど、どんな種類や効能があるのか、効果的な使い方などについては詳しく知らないという方
- 料理やハーブティーなど、暮らしの中に楽しくハーブを取り入れて活用したいと思っている方
- 自分でハーブを育てて、料理などに活用してみたい。初心者でもハーブを上手に育てるコツを知りたいという方
目次
ハーブとは?女性におすすめな理由と効果
ハーブは薬草や香草の総称で、食用や薬用、また虫よけなどに使われる植物のことを指します。独特な香りや味、刺激性があるのが特徴ですね。ハーブ(herb)の語源はラテン語の「ヘルバ(herba、草という意味)」。古代文明からハーブを栽培し、薬用として利用していたという記録が存在するほど、歴史の深いものなのです。
ハーブには様々な種類があり、それぞれの持つ効能も異なります。有名なのはリラックス効果ですよね。疲労回復や不眠改善、自律神経を整える効果などを持つハーブを取り入れることで、健康的な暮らしを送ることができます。特に、女性にとって気になる、冷え性や便秘の改善、肌荒れの改善、抗酸化作用などの効果を持つハーブもあります。美容のためにも、ハーブを積極的に使ってみてはいかがでしょう。
他にも、消化促進や免疫力を高める効果、殺菌作用、抗ウイルス作用、花粉症の改善など、ハーブには様々な効能があるといわれています。ハーブによって効能は異なりますので、希望する効能によって複数のハーブを組み合わせながら上手に使い分けるのがおすすめです。
ハーブは種類豊富
ハーブには様々な種類があります。最近では日本生まれのシソやヨモギなど、和ハーブと呼ばれるものも注目されるようになりました。海外のものも含め、日本人の生活にもハーブが自然と取り入れられているのですね。ハーブは種類だけでいえば1万種類以上もあるといわれています。大きく分けると、「カリナリーハーブ(料理用)」「オーナメンタルハーブ(園芸用)」「メディカルハーブ(薬用)」「アロマティックハーブ(芳香)」の4タイプとなっています。
1万種類以上存在するハーブの中でも、実際に私たちが普段目にしたり触れたりするものは、だいたい決まったものなのではないでしょうか。日本でもよく育てられ、料理やハーブティーとして使われている定番のハーブについてまずは押さえておきましょう。
料理やお茶に使われる定番のハーブとは
カリナリーハーブは香辛料の一つともいわれています。香辛料のうち、茎、葉、花の部分を利用するものが「ハーブ」、その他の部分を利用するものが「スパイス」と定義されているのです。カリナリーハーブの定番といえば、バジルやミント、パセリ、コリアンダー(パクチー)、オレガノ、ローズマリーなどが有名ですね。
また、アロマティックハーブはアロマオイルや香水などの原料としてだけでなく、ハーブティーとしてもよく使われます。香りの豊かなラベンダーやカモミール、ワイルドストロベリーが代表的なアロマティックハーブといえるでしょう。これらは花や実を楽しむハーブとしても人気です。
一方アロマティックハーブは生ハーブを用いることもありますが、乾燥させてハーブティーにすることが一般的。いずれも、風味を楽しめるだけでなく摂取することにより様々な効能が期待できます。
ハーブの効果的な使い方
ハーブには様々な効能があることをお伝えしましたが、その効能を生かすためにはハーブをうまく活用することが大切です。ここでは、ハーブ初心者でもすぐに始められる3つの使い方をご紹介します。
ハーブを身体に取り入れるためには、シンプルに「料理に使う」「ハーブティーにする」という方法がおすすめです。また、香りを楽しみながら効能を生かすために、ハーブを使用した簡単な「手作りアイテム」にもチャレンジしてみましょう。
それぞれの具体的な方法について、代表的なハーブの効能と併せてご紹介していきます。
また、安眠を希望するのに眠気覚まし効果のあるハーブを使ってしまったら逆効果に。効能だけでなく自分が使用しても差し支えないかということを、あらかじめ知っておくと安心ですね。
料理に使う
ハーブを料理に取り入れるのは、決して難しいことではありません。ハーブに慣れていない方でも比較的食べやすいといわれているバジルやパセリなどから始めてみましょう。パスタやピザを始め、エスニック料理にも多用されているバジルは、刻んでアボカドや茹で卵と和えるだけでも美味しいサラダになりますよ。
また、スライスしたモッツァレラチーズとトマトとバジルを交互に並べて、オリーブオイルと塩こしょうをかけるだけで、イタリアンの前菜「カプレーゼ」が簡単にできます。ローズマリーは肉の下味に使用するのもおすすめです。パセリはサラダのほか、炒め物にも合いますよ。
カリナリーハーブは栽培から始めるのが理想的ですが、まずは乾燥ハーブから使ってみるというのも一つの方法ですね。どのハーブがどの料理に合うか、使いながら学んでいくことで料理の腕も上がるはずです。
- バジル…イライラや憂鬱を解消し気持ちをリフレッシュしてくれる
- ローズマリー…頭をスッキリ明るい気持ちにしてくれる
- パセリ…疲労回復、食中毒予防、口臭予防など。また、ビタミンCが豊富
下記の動画は、初心者でも簡単に作れるハーブを使った美味しいサラダの作り方をご紹介しています。参考にしてみて下さい。
ハーブティーにする
料理はちょっとハードルが高い…という方におすすめなのが、ハーブティーです。ハーブ特有の心地よい香りに包まれながら、リフレッシュできますよ。ハーブを乾燥させてティーバッグに入れてお茶を煎れましょう。最初は市販のハーブティーを購入することから始めればより簡単です。慣れてきたら生ハーブで煎れてみるのもおすすめです。来客のあるときに、手作りのハーブティーを振る舞うことができたら、とても素敵ですよね。
レモンバームやミント、カモミールなど、香りの違うタイプのハーブを数種類育てれば、気分に合わせてその都度違ったハーブティーを楽しむことができます。さわやかな香りに癒されながら、ゆったりとした時間を過ごしましょう。ハーブを育てたり、お茶を煎れたりする行為自体を通しても、リラックスできるはずですよ。
- カモミール…リラックス、安眠効果など
- ルイボス…免疫力向上、冷え性改善、胃腸の調子を整える効果など
- ミント…殺菌効果、口臭予防、安眠効果、冷え性改善など
下記の動画は、美味しいハーブティーの作り方をご紹介しています。参考にしてみて下さい。
キャンドルやサシェなどの手作りアイテムに
ハーブは食用として使われるのが一般的ですが、それぞれのハーブが持つ独特の香りを活用するなら、アロマキャンドルやサシェ、虫よけスプレーなどのアイテムを手作りするという方法もおすすめです。ドライハーブの他、アロマオイルやそれぞれのアイテムに必要な材料を揃えれば、簡単に作ることができますよ。
例えばサシェは、ラベンダーなど香りの強いハーブを乾燥させ、小袋に入れるだけで完成。クローゼットや洋服ダンスに入れれば衣類に香りが移りますし、カバンに入れて持ち歩いたり、インテリアとして飾ったりしてもいいですね。袋も好きな布で手作りすれば楽しみも増します。虫よけとして活用できるハーブには、ローズゼラニウムなどがあります。
- ラベンダー…炎症鎮静、リラックス効果など。皮膚への刺激が少なくアロマテラピー向け
- レモンバーム…強壮作用、風邪予防、精神安定作用など
- ベルガモット…鎮静作用、抗ストレス作用など
サシェの作り方
- 好きなドライハーブやドライフラワー
- ハーブを入れる麻などの小袋
- 小袋を結ぶ紐(麻紐)
- はさみ
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STEP. 1
ドライハーブを細かくする
小袋に入るくらいに細かくします。
例えば、ラベンダーなら花の部分をカットします。ローズマリーは、葉の部分を使います。バラは、花弁の部分を使います。
レモングラスのように長いものは、ハサミを使って細かくカットしましょう。
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STEP. 2
小袋に入れる
麻などの小袋に細かくしたドライハーブやドライフラワーを入れていきます。
小袋の目は粗い場合は、お茶パックなどに入れてから小袋に入れると中身が出てきません。
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STEP. 3
紐で結ぶ
麻紐などを使い小袋を結びます。
この時、吊るせるように紐を結んでおくと、後で便利です。
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STEP. 4
完成
下記の動画は、ドライハーブを使ったサシェの作り方をご紹介しています。参考にしてみて下さい。
ハーブの育て方
ハーブを継続して暮らしに取り入れたいなら、自宅で育てるのがおすすめです。ハーブは植物の中でも栽培が比較的簡単で生命力が強いため、ガーデニング未経験という人でも大丈夫です。
種から植えて育てることももちろんできますが、初心者の場合は苗を鉢やプランターに植えて育てるといいでしょう。
鉢やプランターの底にネットと底石を敷いたら、培養土と苗を入れ、水をたっぷり与えます。
ハーブは繁殖力が高く丈夫なので、こまめな手入れが必要ないのも魅力。逆に水やりをし過ぎると根腐れしてしまうので気を付けましょう。土の表面が乾いたタイミングで与えるようにして下さい。肥料も与えすぎない方が香りが増します。
このように基本的には簡単なお手入れで育ちますが、放置気味でもよく育つのでカットして積極的に使うこと、植え替えや株分けなども考えて育てることは覚えておくといいですね。
室内で使いながら育てる場合
特に、バジルやパセリなどのカリナリーハーブを育てる場合は、ベランダに鉢植えなどを並べて栽培すると便利です。使いたいときに必要な分だけカットして、摘みたてのハーブを料理に使うことができますよ。生ハーブを使ったハーブティーも自分で育てたハーブを使えば美味しさも格別です。室内で育てると日照不足になるため時々外に出しましょう。
ハーブは繁殖力が高く茂り過ぎてしまうこともありますが、伸びたらまめにカットすることで新芽も出やすく、フラッシュハーブを使えるというメリットだけでなく、使うことによってハーブにとっても風通しがよくなり、育ちやすい状態をキープできるので、一石二鳥なのです。
ハーブは乾燥に強いものが多いですが、夏に育つバジルは土が乾き過ぎると弱ってしまいます。また花を咲かせると葉っぱが硬く食感がおちるため花が咲いたら花を切り戻して新鮮な葉っぱをいただきましょう。
寒くなる前に全ての葉を収穫し、バジルソースなどを作ると保存もできます。
まとめ
ハーブの活用の仕方や育て方の基本についてご紹介してきました。好きなハーブをいくつか育てながら、料理やお茶に使って香りを楽しむことが自然とできれば暮らしが豊かになること間違いなしです。
育て方の詳細はハーブによって異なりますので、選ぶ際にチェックするようにしましょう。ハーブのさわやかな香りに癒されながら、楽しく活用してみて下さいね。
- ハーブは食用、園芸用、薬用、芳香という4つの役割で分類されることが多い。役割や効能を踏まえて活用しよう
- 料理やハーブティーに使ったり、香りを楽しむ手作りアイテムの材料にしたりすることで、ハーブを楽しく取り入れよう
- ハーブは初心者でも育てやすい。料理やハーブティーに日常的に使うなら、室内で育てるのもおすすめ
記事の監修
通算25年フラワーショップ、ナーサリー、園芸貿易会社で観葉植物と雑貨の商品企画、また造園会社のガーデニング部門で個人邸、結婚式場のお花の管理、長野の公開庭園、英国王立植物園にて研修など、今まで多くの人と植物の関わりとフラワーパワーを肌でかんじてきました。
玄関周りに特化した花や雑貨のコーディネイトが得意。また花雑貨教室も開催中。お花やみどりのある暮らし、広め中。女性に花と緑のある暮らしは人に良い影響を与えてくれること間違いなし。
花仕事はじた認める天職です。私の創る作品は私ワールド。独自の感性と曖昧カラーの作品をお楽しみください。