フラワーアレンジメントを少しでも長く飾りたい!長持ちさせる方法とは
数種類の花が器いっぱいに配置されたフラワーアレンジメント。生花店の店頭にはバスケットや陶器製の花器を使ったものがよくディスプレイされていますね。また、ネットショップでもたくさんの商品を目にすることができます。自宅に飾るほか、誕生日や記念日、お礼やお祝いのプレゼントとしても、花束と並んでよく選ばれているアイテムです。せっかくきれいに咲いている花ですから、できるだけ長く美しい状態を保ちたいですよね。
そこで今回は、フラワーアレンジメントを長持ちさせるためのポイントをお伝えします。人気のフラワーアレンジメントのデザインについてもご紹介しますので、参考になさってくださいね。
- フラワーアレンジメントにはどんな種類があるのか知りたい方
- 切り花を長く持たせる方法を知りたい方
- フラワーアレンジメントを飾って、気軽に花を暮らしに取り入れたい方
目次
花を手軽に飾れるのがフラワーアレンジメントの良さ
フラワーアレンジメントの魅力のひとつは華やかさ。さまざまな色や種類の花が器いっぱいにアレンジされている様子を見て、思わず笑顔になる方も多いのではないでしょうか。店頭に並んでいるものを気に入って購入するケースもありますが、オーダーメイドで注文するのもおすすめ。特に、プレゼントの場合は受け取る方の好みを考えて注文できるので特別感があり、喜んでもらえるギフトになるでしょう。
また、当日の仕入れの状況によっては希望の花や器が揃わないことも。
ですから、数日前までに生花店に要望を伝えて、作っておいてもらいましょう。
店頭で待つ時間が省けるうえ、希望に添ったアレンジメントが手に入ります。
また、そのまま置くだけで花を飾れるのは、フラワーアレンジメントならではのメリット。花瓶を準備する手間がかからないため、引っ越しやお見舞いといったシーンでも受け取られる方に負担をかけずに済みます。
フラワーアレンジメントにはどんな種類がある?
フラワーアレンジメントは、器の中にセットした吸水フォームに花を挿して作られています。すぐに思い浮かぶのは、鮮やかな色の花がこんもりと丸くアレンジされているものではないでしょうか。ですが、実際に探してみると、ほかにもさまざまなデザインのものがあります。
ここからは、定番のものからちょっと目新しいものまで、人気のフラワーアレンジメントのバリエーションをご紹介していきます。ご自宅用に、あるいはプレゼントにするならどんなものがいいか考えながらお読みください。
配送料はかかりますが、店舗に出向く手間や時間をかけずに購入できます。
また、店舗によっては一定額以上は配送料が無料になるケースもあります。
ナチュラルな雰囲気のバスケットアレンジ
オーソドックスで一番目にする機会が多いのが、バスケットアレンジ。ブラウンのバスケットにガーベラやバラなど人気の花をグリーンと一緒に入れた商品には、野の花を摘んできたような親しみやすさが感じられます。また、白いバスケットなら淡い色の花も映え、可憐な雰囲気が漂います。アイビーやシュガーバインなどの蔓ものを持ち手の部分に絡ませたタイプも素敵です。
バスケットはサイズ、デザインともに豊富なため、あらゆるタイプのアレンジメントを作ることができます。片手に乗るくらい小さいものなら価格が抑えられますし、気軽に飾れる良さがありますね。一方で、両手で抱えるほどのサイズのバスケットに、ワインなどと一緒にアレンジしたおしゃれな商品も販売されています。印象的なプレゼントになりそうですね。
果物やドライフラワー、あるいは本や雑誌を入れて無造作に置くのもいいですね。
高級感のある陶器アレンジ
目上の方に贈る場合や、エレガントなプレゼントにしたいときは、陶器製の花器がおすすめ。きちんとした雰囲気になり、高級感が出ます。円形や四角などのシンプルな形の器のほか、スリムで背の高いもの、薄型で横に広がるもの、また、ヨーロッパ調の彫りの入ったものなど、数えきれないほどの種類があります。
色も豊富なので、器と花の色の組み合わせも楽しみましょう。黒い花器なら大人っぽい雰囲気、グレーならおしゃれな感じ、ピンクなら可愛らしくと、対応できるテイストは広範囲。また、花と色を合わせてスタリッシュなワントーンのアレンジメントにしたり、逆に反対色を合わせた個性的なデザインもいいですね。
シーンによっては避けた方がいい花もあるため、生花店にどんなお祝いかを伝えて予め注文しておくと安心です。
さらに、陶器は比較的重量があるため、花の量が多くても安定するというメリットがあります。大きなサイズのアレンジメントを贈りたい場合は陶器のものにすると、受け取った方も安心して飾れるでしょう。
ブリキや木製の器でカジュアルに
ブリキの器も人気があります。植木鉢のようなポット型や盃型のスタンドタイプ、ジョウロを模したものや繊細な柄が入っているアイテムなど、デザインも豊富。カントリー調やシャビーシックなアレンジメントが好みの方にぴったりです。
また、木製のものならナチュラルな感じのアレンジメントが似合いそうですね。木目を生かしたブラウン系はもちろん、無造作にペイントしたような雰囲気の木箱もおしゃれです。色のバリエーションが豊富なだけでなく、文字や絵柄の入ったデザインもあるので、花と合わせる楽しさが増します。
それに、落としても割れる心配がないので、安心して飾れますね。
また、フェルト地や合成皮革、デニム生地で作られたカバーも販売されているため、イメージチェンジも簡単です。
独創的なフラワーケーキ
ホールケーキのような丸い形に作られたアレンジメントです。カラフルな花で飾られていて、側面にはリボンがあしらわれているものが多く、とても華やか。円を描くように花が並んでいる様子に思わず笑みが溢れます。キャンドルと一緒に、本物のケーキの箱に入れて贈られることもありますよ。
側面まで花で埋め尽くされた豪華なタイプも販売されています。
一般的なフラワーアレンジメントとは全く違うデザインなので、驚きと共に受け取ってもらえるでしょう。その場が華やぐ、お祝いの席にぴったりのプレゼントになりますね。箱の中いっぱいに漂う生花ならではの香りも楽しめます。
華やかなボックスアレンジ
スタイリッシュな花ギフトとしておすすめなのが、ボックスアレンジ。蓋を開けると隙間なく埋め尽くされた美しい花が目に飛び込んでくる人気の商品です。黒くて四角い箱に入ったものが多いですが、丸い形のものやハート型、柄付きのボックスも増えています。また、箱から花が溢れているかのようにデザインされているものもありますよ。
比較的小さいサイズの花がきちんと整列しているタイプは、高級感が漂います。中には蝶の形のオーナメントやパール、クリスタル、リボンといった華やかなアクセントパーツが入っているものもあって、豪華な印象です。一方で、親しみやすいガーベラや可愛らしいベリーを入れて作られたものも人気があります。非日常を感じられるプレゼントとしておすすめです。
蓋が閉まっているタイプなら、運んでいる間に花を傷つける心配もありませんね。
マスコットやバルーンつきのものも
花の中に動物や人気キャラクターのぬいぐるみがちょこんと座っているアレンジメントも販売されています。とても可愛らしいうえに印象に残り、目新しい感じもするので、プレゼントに選んでみてはいかがでしょう。花が終わったあとも、マスコットは手元に残るという点でも喜ばれそうです。
また、丸やハート、星の形の小さなバルーンが花と一緒に入っているタイプは、お祝いの雰囲気がぐんと高まります。定番の“Happy Birthday”や“Congratulations”のほか、「お疲れ様」「いつまでもお元気で」などメッセージがプリントされているものも。シーンに合わせて選んでみてはいかがでしょう。数字のバルーンもあるので、誕生日にもぴったりです。バルーンは通常1ヶ月以上持つので、楽しい思い出とともに長く飾れます。
また、プリンセスがお花畑の上に立っているように見えるタイプもありますよ。
フラワーアレンジメントを長持ちさせるには
素敵なフラワーアレンジメントを生花店の店頭で見つけて購入すると、自宅に持ち帰る間も気持ちがウキウキします。また、プレゼントされた場合は、花を見るたびに受け取ったときの嬉しさを思い出せますね。花は気持ちを明るくし、心を豊かにしてくれますから、少しでも長く飾って、花のある暮らしを楽しみたいものです。
背景や小物にも凝ると、一層楽しくなりますよ。
また、プレゼントされたものを記録しておく意味でもおすすめです。
贈ってくださった方と次に会ったときに、お礼だけでなくどんなデザインだったかも話せ、会話が弾むでしょう。
フラワーアレンジメントは、花の種類や季節、置かれる環境などにより、きれいな状態を保つ期間が異なります。ケアの仕方を知っておくと、より長く飾っておけますよ。ここからは、花を長持ちさせるポイントをご紹介します。日常的なお手入れの参考になさってください。
ラッピングはすぐに外す
フラワーアレンジメントは、透明のセロファンで包み、リボンをつけて渡されることが多いです。ラッピングの目的は、見た目をよくすることと、花を守ること。生花店から運んでいる途中で何かにぶつかったり、強い風に当たったりして花が傷まないように、保護しているのです。無事に運び終えたら、ラッピングは外しましょう。
せっかくきれいに包まれているのでそのまま飾りたくもなりますが、セロファンをしたままでは中が蒸れて、花が弱ってしまいます。特に、気温が高い時期はダメージが強くなるので、できるだけ早く外して涼しいところに置くことをおすすめします。
涼しいところに置くと同時に、氷をフォームの上にいくつか乗せておくといいでしょう。
置く場所に気をつけて
生花は高温多湿な環境が苦手です。長く持たせるためには、温度が低く、風通しのいい場所を選んで置きましょう。窓際の明るい光が差すところは花の色がきれいに見えて良さそうですが、実は花にとっては過酷な場所。直射日光が当たると吸水フォームの中の水の温度が上がり、雑菌が繁殖しやすくなります。空気が循環しない場所も、蒸れの原因になるので避けてください。
また、室温を下げるのにエアコンは有効ですが、風が直接当たると花を乾燥させてしまいます。扇風機や自然の風も、あまり強く当たると花同士が擦れあい、傷む原因になります。部屋の中の空気の流れを考えて、飾る場所を選んでくださいね。
意図せずぶつかって落としてしまったり、倒れて水がこぼれたりする可能性があります。
水がかかると故障の原因にもなるので、電化製品の近くも避けましょう。
水やりの仕方
フラワーアレンジメントの花は、吸水フォームから水を吸い上げています。この吸水フォームは、一度乾いてしまうとその後は水を吸い込めなくなるため、常に湿らせておくよう気をつける必要があります。夏は毎日、冬は2〜3日に1度ぐらいの頻度を目安に、水を足しましょう。
その際、器の底に溜まっている水を捨ててから、水を注いでください。そうすることで雑菌を減らすことができます。また、水の中に切り花の延命剤を混ぜると、一層長持ちさせることができますよ。花に水がかからないように気をつけながら、吸水フォームにゆっくり水をかけてください。量は、器の半分辺りまで水が溜まるくらいにするといいでしょう。
自宅にアレンジメントが届いたら、少し水を足しておきましょう。
花が弱ってきたら水切りを
日数が経過すると、少し弱ってくる花が出てきます。その場合は下記の手順で水切りをしましょう。弱った花でも再度水が揚がることで、元気を取り戻します。
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STEP. 1
水を張った容器を準備する
ボウルなど、口の広いものが作業しやすいです。
底から5㎝ほど水を溜めましょう。 -
STEP. 2
茎にぬめりがある場合は流水で洗い流す
雑菌を減らすことができます。
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STEP. 3
水の中に茎の先を浸け、1〜2㎝ほど切る
水中で切ると空気の侵入を防げるため、水が花の先まで行き渡りやすくなります。
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STEP. 4
完成
水切りの際は、よく切れるハサミでスパッと切ることが大事なポイントです。
下記の動画では、水切りの仕方をご紹介しています。参考になさってください。
元のアレンジメントに挿し直すときのポイント
水切りをした後は、吸水フォームに挿し直しましょう。元の穴に戻すと、ぐらぐらしたり、茎の先端とフォームの間に隙間ができて吸水できなくなったりするので、新しい場所に挿してください。茎が柔らかくて挿しにくい場合は、爪楊枝などを吸水フォームに浅く挿して、入口となる穴を開けておきましょう。そうすることで、茎を傷めずに挿せますよ。
茎から1枚葉を切り取り、吸水フォームが見えているところにふわっと乗せるように置くと、自然な感じで隠せます。
穴が多くなって挿し直せなくなった場合は、吸水フォームを裏返して使うこともできます。もし、表面が少しぬるぬるしているようであれば、水で洗い流しておきましょう。
形を変えて楽しもう
花瓶などに生けるのもおすすめです。花器のほか、マグカップやグラスなどでもおしゃれに飾れます。全ての花を同じ器に入れてもいいですし、1〜2輪ずつに分けて並べて飾るのも素敵ですね。水の量は、茎の先2〜3㎝が浸かる程度で十分です。また、葉から水分が蒸発するため、不要な葉は取り除いておいた方が、花が長持ちします。
毎回器の中を洗ってから新しい水を注ぐようにすると、雑菌の繁殖を抑えられ、花が長持ちします。
切り花の延命剤を少し加えるのもいいですね。
何度か水切りを繰り返して茎が短くなった場合は、少し深さのある器に花の部分だけを浮かべてみては。ゆらゆらと揺れる感じが素敵で、見た目も華やかです。
まとめ
フラワーアレンジメントにはさまざまな種類があります。器の材質やデザイン、雰囲気などを見て、好みのものを部屋に飾って楽しみましょう。花を長持ちさせるために、ラッピングはすぐに外し、温度が低くて風通しのいい場所に置いてください。水やりの際には、器に溜まった水は捨ててから新しい水を足すと、雑菌の繁殖をある程度抑えられます。
また、水切りも花持ちをよくするポイントです。よく切れるハサミを使って、水の中で茎の先を切りましょう。元のアレンジメントに戻すのもいいですし、別の器に生け直すのもおすすめです。少し手間をかけることで花はより長くきれいな状態を保てます。適切な環境を整えて、花のある生活を楽しんでくださいね。
- フラワーアレンジメントには、デザインも雰囲気も多くの種類がある
- 温度が低く風通しのいい場所に飾り、水やりもまめに行うのが長持ちさせるポイント
- 水切りをしたり、生け直したりして、花を長く飾って楽しもう