似ているようで実は異なる!スワッグとドライフラワーの違いとは?

記事の監修

涼風(すずかぜ)

「ルヴァンフレ涼風」店主

「le vent frais」とは、フランス語で「涼やかな風」の意。
忙しない日常にふっと吹き込んだ風のように、お客様が癒され笑顔になれるような作品をお届けしたいと思って名付けました

雑貨メーカーに勤務する傍ら、渋谷のアトリエにて日々作品を制作しています。

プレゼントやお部屋のディスプレイのアイテムとしての注目度も高い、スワッグやドライフラワー。どちらも同じものという認識の方もいるかもしれません。今回は、スワッグとドライフラワーのそれぞれの特徴や違いについてご紹介しましょう。

「どちらも同じものだと思っていた」という方や、「それぞれの違いが知りたい」という方はぜひ参考にしてくださいね。また、スワッグやドライフラワーにおすすめの花の種類や飾り方についてもご紹介していきます。スワッグとドライフラワーそれぞれの特徴を知り、空間にも上手に取り入れてみましょう。

この記事はこんな人におすすめ

  • スワッグやドライフラワーが好きという方
  • スワッグとドライフラワーの違いがよくわからないという方
  • 花に関する知識を深めたいという方

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目次

スワッグとドライフラワーの違いとは?

スワッグとドライフラワーの違いとは?
スワッグとドライフラワーは同じものと認識している方もいらっしゃるかもしれませんが、それぞれの意味はまったく異なります。簡潔にまとめると、スワッグは「壁飾り」のこと、ドライフラワーは「乾燥させた花」のことを意味します。つまり、ドライフラワーはスワッグに使われる素材の一つということですね。

スワッグは装飾品の一つ、ドライフラワーは花材の一つですので、同じ意味合いのものではないのです。まずは、スワッグとドライフラワーがこのように別の意味を持っているということを理解しておきましょう。

スワッグとドライフラワーの意味

  • スワッグ・・・「壁飾り」の意味を持つ装飾品
  • ドライフラワー・・・「乾燥させた花」の意味をもつ花材

スワッグとはアレンジ方法の一つ

スワッグとはアレンジ方法の一つ
上記でご説明したように、スワッグは「壁飾り」のことをいい、ドライフラワーの「数あるアレンジ方法の中の一つの手法」ということになります。ドライフラワーはそのまま花瓶に挿して飾ることもできますが、スワッグのようにアレンジを加えて形を変化させて用いられることも多いです。壁に飾りたい場合はスワッグやリース、香りとともに楽しみたい時にはポプリにするなど、アレンジ次第でさまざまなシーンで取り入れることができますね。

番外編:スワッグと花束は同じもの?
スワッグには複数の花を束ねた花束のような形状のものが多いです。ただし、スワッグは壁飾りとして用いられますので、花束と同じものとはいえません。
特に生花で作られた花束は、一般的には花瓶に生けて楽しむことが多いという点にも違いがあります。それぞれ異なる魅力があるので、飾る場所や好みによって選択してみましょう。

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スワッグとは?

スワッグとは?
スワッグという言葉にはさまざまな意味がありますが、花の業界では前述のように「壁飾り」の意味を持つ言葉として用いられています。ヨーロッパでは古来より教会の祭壇や柱にスワッグが飾られており、暮らしの中でも馴染み深いものでした。次第にヨーロッパの一般家庭にも広まり、クリスマスには各家庭の玄関や街角でも常緑のスワッグが飾られ、街を彩る装飾となりました。

現在では、日本でもスワッグの認知度は高まっており、インテリア雑貨としても馴染み深いアイテムとされています。クリスマスの時期だけでなく、季節を問わずインテリア雑貨として用いられるようになりました。自宅使いだけでなく、飲食店などの店舗でもおしゃれな演出ができるアイテムとして人気がありますよ。長い期間飾ることができ、束ねる花によって異なるイメージを作り出すことができるのも魅力です

縁起の良いアイテム
スワッグは壁の装飾品というだけでなく、「幸せを呼ぶもの」や「魔除け」の効果があるともいわれており、縁起の良いアイテムとされています。
飾ることでプラスの作用をもたらしてくれるスワッグは、プレゼントにもおすすめです。

生花でもスワッグは作れる?

生花でもスワッグは作れる?
スワッグはドライフラワーを用いて作られるものというイメージが強いですが、実はドライフラワーだけでなく、生花を用いて作ることも可能です。生花を用いたスワッグは「フレッシュスワッグ」といわれ、生花の段階で花を束ねて吊るしておくことで、徐々にドライフラワーのスワッグになる過程を楽しむことができます。

生花の頃のみずみずしく爽やかな印象のスワッグから、ドライフラワーのアンティークな雰囲気まで、一つのスワッグからそれぞれ異なる表情を楽しめることでも人気を集めています。生花もドライフラワーも、どちらの姿も楽しむことができるのはフレッシュスワッグならではのメリットですね。

フレッシュスワッグにおすすめの花材とは?
フレッシュスワッグに用いる花材は、ドライフラワーになりやすい(乾燥しやすい)ものを選ぶようにしましょう。特にグリーン系の植物がおすすめですよ。ユーカリやコムロスギ、コニファーなどのグリーンは、フレッシュな見た目と爽やかな香りを楽しむことができます。
コットンフラワーやワイルドフラワーなどもプラスして、ボリューム感溢れるフレッシュスワッグを作ってみるのはいかがでしょう。

フレッシュスワッグは生花から仕立てるため、どうしても乾燥すると花全体がボリュームダウンしてしまいます。茎も乾燥して細くなってしまうので、フレッシュスワッグを作る際には茎をきつく結んでおくことを心がけましょう。せっかく作ったスワッグも、紐が緩くなるとデザインが崩れてしまうので注意してくださいね。

スワッグの素材はさまざま

スワッグの素材はさまざま
スワッグに用いられる花材はドライフラワーや生花だけではありません。プリザーブドフラワーやアーティフィシャルフラワーなどでスワッグを作ることも可能です。それぞれの花材に異なる特徴がありますので、用いる花材を変えるだけでさまざまな雰囲気のスワッグを作ることができますよ。季節やシーンに合わせて、スワッグに使う素材も選び分けてみましょう。

スワッグの飾り方

スワッグの飾り方
スワッグの飾り方の基本は、「吊るして飾る」という方法です。ピンなどを使ってスワッグを壁に吊るして飾ったり、フックやカーテンレールなど部屋にあるものをうまく利用したりして、さりげなく空間に取り入れてみるとよいでしょう。スワッグやリースを吊るすことができる専用のフックを用いれば、ドアなどの建具に穴あけすることなく、スワッグをおしゃれに飾ることもできますよ。

また、大きめの花瓶に水を張らずにスワッグを生けて飾ったり、おしゃれな本やイミテーションブックと共にスワッグを置いて飾るなど、工夫次第で様々な飾り方を楽しむことも可能です。スワッグは立体的でボリューム感もあるので、インテリア雑貨として上手に空間に取り入れることで空間の中でほどよいスパイス(アクセント)にもなってくれます

スワッグのおすすめの飾り方

  • ピンを用いて壁に飾る
  • レールを用いて吊るす
  • 専用フックを用いて飾る
  • そのまま置いて飾る

似ているようで実は異なる!スワッグとドライフラワーの違いとは?

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ドライフラワーとは?

ドライフラワーとは?
ドライフラワーとは、花や葉っぱ、果実などを乾燥させたもののことをいい、主に装飾品として用いられています。ドライフラワーの文化は古く、17世紀以降のヨーロッパ北部から始まったといわれています。

ドライフラワーは水を必要としないためお手入れも少なく、水やりや水替えを必要とする生花や鉢植えの花に比べると、気軽に楽しめるという点もポイント。特に、「すぐに枯らしてしまうから…」と花を空間に取り入れたいけど躊躇しているという方におすすめですよ。飾り方のアレンジも豊富なので、自分の好みのテイストのアレンジを選ぶことができます

ドライフラワーの飾り方は豊富

ドライフラワーの飾り方は豊富
ドライフラワーの飾り方はバリエーションに富んでいるため、用途もさまざま。水なしで花瓶に生けて飾るのはもちろんのこと、壁に吊るして飾ったり、インテリア雑貨とともに置き、オブジェのようにディスプレイしたりして飾ることもできます。花びらだけを使って香りとともに楽しむことができるポプリなどもおすすめですよ。

水が必要ないドライフラワーだからこそ、スワッグやリース、ガーランドなどのアイテムへのアレンジ方法も豊富です。他にも、ハーバリウムやレジンアクセサリー、キャンドルなどの、ハンドメイド資材としても幅広く利用することができます

ドライフラワーを使った主なアレンジ

  • スワッグ
  • ガーランド
  • リース
  • ポプリ
  • ハーバリウム
  • キャンドル

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ドライフラワーの最大のメリットとは?

ドライフラワーの最大のメリットとは?
ドライフラワーはなぜ、インテリア雑貨としての需要が高いのでしょうか?それは、生花に比べてはるかに長い「保存期間」が大きく影響しています。生花であれば3日〜5日ほどで美しい時期を終えてしまいますが、ドライフラワーの場合は3ヶ月〜半年ほどと長い期間花を飾ることができます。もちろん、飾る場所の環境下にも影響されますが、長い期間花を楽しむことができるのはドライフラワーの最大のメリットといえます。

水なしで飾ることが可能

水なしで飾ることが可能
生花の場合は水がないと花は枯れてしまいますが、ドライフラワーは水がなくても花を飾ることが可能です。そのため、花瓶に生けるというベーシックな飾り方以外にも、様々なバリエーションの飾り方を楽しむことができます。花の飾り方が変わるだけで、同じ花でも印象は大きく異なります。飾り方やアレンジのレパートリーの豊富さも、ドライフラワーのメリットといえますね。

アンティークな雰囲気を演出

アンティークな雰囲気を演出
ドライフラワーの持つ独特のくすみ感は、生花では作り出すことのできない特徴的なものですよね。フレッシュな印象をもつ生花と異なり、レトロなインテリアとの相性も良いので、ドライフラワーを用いて落ち着きのあるアンティークな雰囲気を演出することができます。カフェやインテリアショップなど、おしゃれな店舗でのインテリアディスプレイでも活躍するドライフラワーは、今後も様々なシーンで用いられていくのではないでしょうか。

ドライフラワーを飾るおすすめの環境
  • 直射日光の当たらない場所・・・色褪せや花のひび割れを防ぐため
  • 風通しがよく湿気がこもりにくい場所・・・カビの発生を防ぐため


似ているようで実は異なる!スワッグとドライフラワーの違いとは?

ドライフラワーの花言葉とは?シーンに合わせたおすすめの選び方もご紹介

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さまざまな花をドライフラワーで楽しもう

さまざまな花をドライフラワーで楽しもう
ドライフラワーに適している花の特徴は、「水分量が少なく、花びらに厚みがあるもの」といわれています。このような花は、乾燥させても花の形が崩れにくく色褪せが少ないため、きれいに仕上がりやすいのです。この条件に合う花であれば、ドライフラワーにして長い期間楽しむことができますよ。

ドライフラワーにするのに適しているおすすめの花

  • 紫陽花
  • バラ
  • ミモザ
  • ユーカリ
  • かすみ草

ドライフラワーにする方法の中でも一番手軽な「ハンギング法」であれば、花を吊るしておくだけでドライフラワーを作ることができます。身近な花を用いてぜひドライフラワー作りに挑戦してみましょう。

ドライフラワーの作り方3選!

  • ハンギング法・・・風通しの良い場所に吊るして花を乾燥させる方法
  • ドライインウォーター法・・・花瓶に少量の水を入れ、少しずつ水を蒸発させて花を乾燥させる方法
  • シリカゲル法・・・乾燥剤のシリカゲルの中に花を埋めて乾燥させる方法

日本では見かけない花もドライフラワーにして飾ることが可能に

日本では見かけない花もドライフラワーにして飾ることが可能に
ドライフラワーであれば、乾燥地帯に生息していてなかなか日本では見かけることのないような花も飾ることが可能になります。海外の乾燥地帯に生息している植物には、ドライフラワーにするのに適しているものが多いのだとか。そのため、オーストラリアなどのワイルドフラワーをドライにしたものも需要が高まっています。普段あまり見かけない花をドライフラワーで空間に迎えてみてはいかがですか?

インパクトのある花は、1本だけで花瓶に生けて飾ったり、雑貨などとともにディスプレイしたりしても絵になりますよ。スワッグのアクセントにインパクトのあるドライフラワーをプラスさせるのもよいでしょう。他ではなかなか見かけないおしゃれなスワッグに仕上がりますよ。

空間に映える!インパクトのあるおすすめのドライフラワーとは?

  • バンクシア
  • ハス
  • ハケア
  • ニゲラ
  • ワイルドフラワー

似ているようで実は異なる!スワッグとドライフラワーの違いとは?

ドライフラワーになる花とは?綺麗な状態を長く保つためのポイントもご紹介

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ドライフラワーを使ったスワッグの作り方

ドライフラワーを使ったスワッグの作り方
ここからは、ドライフラワーを使ったスワッグの作り方をご紹介しましょう。スワッグは数あるフラワーアレンジの中でも初心者の方でも挑戦しやすいものになります。色々な種類のドライフラワーを組み合わせながら、好みのスワッグを作ってみましょう。花の組み合わせ次第で様々な雰囲気のスワッグを作ることができますよ。

また、スワッグ作りに慣れてきたら、ベーシックなブーケ型のスワッグだけでなく、オーバル型などスワッグのデザインを変化させてみると、さらに違った雰囲気を楽しむこともできますよ

準備するもの

  • ドライフラワー(花だけでなくグリーンのドライもあると良い)
  • 麻紐
  • 装飾用のリボンや紐など
  • ハサミ

手順

  • STEP. 1

    葉っぱを取り除く

     

    持ち手部分となる茎の部分の葉っぱを取り除きます。

    葉っぱが多いと乾燥させるのに時間がかかり、綺麗な仕上がりになりにくくなります。

    余分な葉っぱはなるべく取り除いておきましょう。

  • STEP. 2

    花材(ドライフラワー)を束ねる

     

    花材を束ねていきます。

    長いものから短いものへと順に束ねていくと、美しいスワッグに仕上がります。

    壁に飾ることを意識しながら、バランスをみて束ねていきましょう。

  • STEP. 3

    麻紐で束ねた花材を縛る

     

    花材を束ねる際には、茎同士を平行にしておくことがポイントです。

    花材の茎が交差した状態で紐を縛ると、紐が緩みやすくなってしまうので注意しましょう。

  • STEP. 4

    形を整える

     

    花材を束ねて紐で結んだら、スワッグ全体のバランスをみながら形を整えていきましょう。

    近くで見るだけでなく、壁にかけてみる、遠くから見てみるなどしながらチェックするのがおすすめです。

  • STEP. 5

    麻紐を巻き付ける

     

    形が決まったら、形を固定させるように麻紐をきつく巻き付けていきましょう。

    巻きつける目安は6〜8周ほど。

    この時、巻き付ける麻紐が重ならないようにしましょう。

    麻紐に隙間ができないようにぴったりときつく巻き付けていくのがポイントです。

  • STEP. 6

    装飾用のリボンを巻き付ける

     

    仕上げに装飾用のリボンを巻きつけましょう。

    ナチュラルな布やリボンなどスワッグのイメージや飾る場所に合わせてリボンを選ぶのがポイントです。

  • STEP. 7

    完成

下記の動画では、ドライフラワーを用いたスワッグの作り方をご紹介しています。参考にしてみてください。 

季節の花を取り入れて
スワッグに使う花を選ぶ際には、季節を意識した花を取り入れるなどの工夫をすると良いでしょう。
長く飾ることができるもののため、季節ごとに四季を感じられるスワッグを作ってみるのもおすすめです。
似ているようで実は異なる!スワッグとドライフラワーの違いとは?

壁をおしゃれに彩るスワッグの作り方とは?おすすめの花材や飾り方もご紹介

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まとめ

今回は、スワッグとドライフラワーの違いや、それぞれの特徴やメリット、飾り方ついても詳しくご紹介しました。スワッグはドライフラワーのアレンジの方法の一つですので、スワッグとドライフラワーは意味合いも役割も異なります。スワッグの素材にもなるドライフラワーは長い期間飾ることができ、おしゃれな雰囲気を演出することができるアイテムです。上手に空間に取り入れながら、花のある暮らしを楽しんでみましょう。

また、日本の気候の中ではドライフラワーでしか出会うことができない花も数多くあります。花としては特徴的なものが多く、1本で飾ってもインパクトのある花ばかりなので、花屋さんなどで見かけたらぜひ手に取ってみてくださいね。季節に合わせたドライフラワーでスワッグを作るのもおすすめです。ドライフラワーを使ったスワッグの作り方も詳しくご紹介しましたので、手作りしてみたいという方はぜひ参考にしながら挑戦してみてくださいね。

この記事のまとめ

  • スワッグとドライフラワーは同じものではない。ドライフラワーを使った数あるアレンジの方法の一つが、壁飾りを意味するスワッグである
  • ドライフラワーとは、花や葉っぱ、果実などを乾燥させたもののことをいい、主に装飾品として用いられている。スワッグやリース、ポプリなどドライフラワーを使ったアレンジも豊富にある
  • スワッグは初心者の方でも比較的簡単にハンドメイドが可能。ドライフラワーだけでなく、生花やプリザーブドフラワーを使って作ることもでき、インテリア雑貨としても注目のアイテム

記事の監修

涼風(すずかぜ)

「ルヴァンフレ涼風」店主

「le vent frais」とは、フランス語で「涼やかな風」の意。
忙しない日常にふっと吹き込んだ風のように、お客様が癒され笑顔になれるような作品をお届けしたいと思って名付けました

雑貨メーカーに勤務する傍ら、渋谷のアトリエにて日々作品を制作しています。

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