父の日に花を贈ろう!人気の花と選び方のポイント
6月の第3日曜日は父の日です。残念ながら、母の日と比べるとやや盛り上がりに欠けるのですが、年に一度、お父さんに感謝の気持ちを伝える日として、母の日同様に大切にしたいイベントです。母の日には赤いカーネーションという定番がありますが、父の日の花はまだまだ普及しているとはいえませんね。毎年プレゼントは準備するけれど、花を贈る習慣がある方はあまり多くないかもしれません。
そこで今回は、父の日に贈ると喜ばれる定番の花やおすすめの花をご紹介します。花と一緒に贈りたいギフトについても併せて見ていきましょう。今年の父の日のプレゼント選びの参考になさってくださいね。
- 父の日の定番の花について知りたい方
- 定番以外のおすすめの花や、長く持たせる方法に興味がある方
- 人気の父の日ギフトに似合う花を知りたい方
目次
父の日の由来
父の日は、アメリカ人のソノラ・スマート・ドッドという女性の嘆願により始まりました。男手ひとつで6人の子どもたちを育て上げた父を敬愛していたソノラは、1909年に牧師教会へ「母の日同様、父親へ感謝する日も作ってほしい」と願い出ます。彼女の行動の甲斐あって、翌年の6月19日、初めて父の日の式典が開催されました。
母の日のように一般に定着するには時間がかかりましたが、1916年の式典でウィルソン大統領が演説を行ったことがきっかけとなって浸透し始め、1972年になってようやく6月の第3日曜日が父の日として正式に制定されました。
参考元:日本ファーザーズ・デイ委員会
父の日の定番の花は黄色いバラ
母の日に贈る花といえば赤やピンクのカーネーションが思い浮かびますが、父の日はどうでしょう。あまりピンとこない方も多いのではないでしょうか。実は、父の日には黄色いバラを贈る風習があります。母の日ほどではないですが、父の日が近づくと黄色いバラがお花屋さんの店頭に並びます。チェックしてみてくださいね。
よく見られるのは、黄色いバラを中心としたミニブーケです。黄色一色のものも父の日らしくていいですし、同じビタミンカラーのオレンジと合わせたものも人気があります。
黄色いバラには「嫉妬」などネガティブなイメージの花言葉が含まれていますが、一方で「友情」や「献身」など素敵な意味のものもあります。また、後述しますが、黄色にはポジティブな意味合いがたくさんありますので、ネガティブな花言葉を気にして避けなくても大丈夫ですよ。明るく、見る人を元気にする黄色いバラを安心してお父さんに贈りましょう。
バラを贈る理由
それにしても、なぜ父の日には黄色いバラなのでしょう。これは、前述のドッド婦人が父親の墓前に白いバラを供えたことに由来しています。また、1910年に行われた最初の父の日の式典の際、YMCA(キリスト教青年会)の青年たちが、父親が健在している者は赤いバラを、既に亡くなっている者は白いバラを胸につけていたことから「父の日にはバラ」というイメージが定着していきました。
本来持っている香りは品種によって異なりますが、時間帯や気温、湿度によっても変化するそうですよ。
一口にバラといっても、高貴なイメージのものや丸くてかわいい感じのものなど多くの種類があります。お店でお気に入りのタイプを探してみてくださいね。
黄色の効果
日本で黄色が父の日のイメージカラーになったのは、1981年に設立された日本ファーザーズデイ委員会の「父の日イエローリボンキャンペーン」によるところが大きいです。委員会ホームページによると、黄色には「うれしさ」「楽しさ」「暖かさ」「幸せ」「富貴」「希望」「向上」といった意味があることから、この色が選ばれました。
また黄色はイギリスでは身を守ってくれる色とされています。ほかにも緊張を和らげたり、コミュニケーションを良好にさせる色ともいわれています。なにより、目にした時にパッと明るい雰囲気にしてくれますから、黄色い花をもらえれば元気が出そうですね。
知的な一面を引き出したり、独創的なアイデアを出すサポートに使われることもあるそうです。
オレンジバラもおすすめ
父の日の定番の花は黄色いバラですが、オレンジのバラも人気を集めています。オレンジのバラには、「信頼」「健やか」「絆」などの花言葉がありますので、家族の絆を表す花としても最適です。黄色いバラとの相性もよいため、組み合わせてビタミンカラーの花束やアレンジメントにしても素敵ですね。
オレンジと一言でいっても、サーモンピンクに近い色や黄色っぽい色など、ニュアンスはさまざま。あたたかみのある色合いは、眺めているだけで心がほっとします。黄色いバラと同様に父の日のトレンドの花となっていますので、花屋さんでもオレンジバラを使ったフラワーギフトをチェックしてみてくださいね。
好みの組み合わせを選んで、明るくあたたかい印象のフラワーギフトを贈りましょう。
バラ以外にも!父の日におすすめの花
黄色いバラやオレンジバラ以外にも、6月には美しい花がたくさん咲いています。その中からあなたのお父さんのイメージや好みに合わせて花を選んでみてはいかがでしょう。花言葉にポジティブな意味が含まれているものを選ぶのもおすすめです。花そのものの存在感と込められた意味を大切にして、お父さんへの気持ちと一緒にプレゼントできるといいですね。
また、せっかくお父さんのために買ってきた花ですから、きれいな状態を長く保ちたいもの。ここからは、父の日におすすめの花と長く持たせるためのポイントを併せてご紹介していきます。
水を替えるときに器の中もきれいに洗うようにすると、花が元気な期間が伸びます。
ひまわり
太陽に向かって真っ直ぐに伸びるひまわり。夏が旬のポジティブで前向きなイメージがある人気の花です。アレンジしやすい直径10㎝前後の小さなものや、おしゃれで個性的な形のものを見かける機会も増えました。花言葉は「憧れ」や「あなたは素晴らしい」など。プレゼントにぴったりですね。
ひまわりの茎をよく見ると、細かい毛があるのがわかります。この毛がたっぷり水に浸っていると雑菌が繁殖しやすく、茎が傷んでしまいますので、花瓶に入れる水は少なめに。底から3㎝程度にして、こまめに替えるようにしましょう。
ガーベラ
明るい雰囲気で、かわいらしい形。色の種類も多いガーベラの花言葉は「希望」「常に前進」。お父さんに渡すときに花言葉を伝えてあげると、一層前向きな気持ちになれそうですね。
ガーベラは水を吸い上げる力があまり強くありませんので、花瓶に生ける前に必ず水切りをしましょう。ボウルなどに水を溜め、その中で茎を切ります。それから花瓶に生けると水を吸いやすくなります。水の量は、花瓶の下2〜3㎝で十分です。
茎が長いと花が下を向くようになります。そんなときは思い切って短くカットしてください。水を吸い上げやすくなります。
ユリ
香り高く、華麗で高貴なイメージのユリ。ほかにはない存在感のある花ですね。花言葉は「純粋」「無垢」「威厳」。キリリとしたお父さんに似合いそうです。
購入する際は、蕾がついているものを選ぶと花が次々に咲くので1本でも長く楽しめます。ただ、花粉が家具や服につくと取れにくいため、開花してきたらすぐにピンセットなどでやさしく取り除きましょう。
花が大きいので安定感のある器に挿し、直射日光の当たらない涼しいところに飾ってください。茎を斜めに切って生けると長く楽しめますよ。
紫陽花
目にする機会が多いので親しみと季節感のある花ですね。紫陽花は大きいので、1、2輪でも存在感があります。花の色が変化するため「移り気」また「冷酷」といった花言葉もありますが、小さな花がひしめき合って咲いている様子から「和気あいあい」「家族」といった意味も持っています。
紫陽花を生けるときは、茎を斜めに切り、中の白いワタを取り出しましょう。水あげがよくなり、かなり長く持ちますよ。
花瓶に花を生けるときにミントも一緒に挿しておくと、水が汚れにくくなり、花が長持ちします。
父の日におすすめ!人気のフラワーギフト
普段お父さんにお花を贈る機会がなく、父の日にどのようなフラワーギフトを選べばいいかわからない…という方は多いですよね。そこで、ここからはフラワーギフトの選び方をお伝えしていきます。お父さんと同居しているなど、ご自身がお花を生けられる場合は問題ありませんが、そうではない場合は扱いやすさも考えて選びましょう。お花のお手入れに慣れていないお父さんでも、負担にならず楽しめるようなアイテムがおすすめです。
- 見た目の美しさ、鮮度のよさ(生花の場合)
- お父さんに似合う色合い
- お手入れが簡単など、扱いやすいもの
これまでご紹介してきた父の日にふさわしい花を使ったギフトには、さまざまな種類があります。見た目も美しくどなたでも扱いやすい人気のアイテムを見ていきましょう。
花束
花束は花瓶に生ける手間がかかることから男性へのプレゼントには敬遠されがちですが、選び方を工夫すれば問題ありません。例えば、退職祝いなどで選ばれることの多いワンサイドブーケは見栄えのする反面、茎をカットして生ける必要があります。一方、ラウンドブーケならそのままの形で生けることができるため、扱いやすいです。
さらに最近は、自立するタイプの花束も販売されています。茎の断面に栄養剤を含ませてあるため、ラッピングを外さずにそのまま立てて飾ることができますよ。フラワーアレンジメントのような飾りやすさと花束の華やかさを兼ね備えた、便利で素敵なおすすめアイテムです。
水が不要なためそのままスワッグとして壁にかけて飾れる、おしゃれなお父さんにおすすめのアイテムです。
枝ものなどを組み合わせてマニッシュに仕上げたデザインなら、男性の部屋のアクセントにもぴったりですね。
フラワーアレンジメント
茎を短くカットした花をフローラルフォーム(オアシス)に挿してアレンジした、定番のギフトアイテムです。花瓶に生けずにそのまま好きな場所に置いて飾れる扱いやすさが、大きなメリットですね。花器の種類も豊富ですが、父の日にはシックな陶器やボックスを用いたアレンジが特におすすめです。
花束と同様に、花の色や種類の組み合わせ方次第でさまざまな印象に仕上げることができます。ギフト選びに迷ったらフラワーアレンジメントを贈れば間違いないでしょう。生花で作られるものが多いですが、このあとご紹介するプリザーブドフラワーのアレンジメントも人気を集めていますよ。
どの角度からも美しく見えるドーム、横長にアレンジするホリゾント、三角形のトライアングルなどが代表的。
同じ花を使ってもデザインの仕方で印象が変わるのも、フラワーアレンジメントの魅力です。
プリザーブドフラワーギフト
プリザーブドフラワーは、特殊加工により水分を抜き色素を注入することで保存性を高めた花材です。生花のみずみずしい質感や鮮やかな色合いを長く楽しめることに加え、お手入れが不要という扱いやすさも大きなメリット。置き場所にさえ気を付ければ、年単位で飾ることができますよ。
- 直射日光やスポットライトを避ける:色あせやひび割れなど劣化の原因になる
- 高温多湿を避ける:花びらの透明化や液だれの原因になる(室温18~25℃、湿度30~50%が理想)
上記に注意しながら、風通しのいい涼しい場所で管理することでプリザーブドフラワーは長持ちします。基本的にお手入れは不要ですが、長期で飾れるぶん埃がかぶったままにならないようにすることも大切。ボトルフラワーやガラスドームアレンジなどケースに入ったものなら、表面を布で拭くだけで埃を落とせて便利です。
花の鉢植え
園芸が趣味など植物を育て慣れているお父さんには、生長を楽しめる鉢植えギフトもおすすめです。黄色いバラやオレンジバラのほか、桔梗や紫陽花、ハイビスカスなど旬の花をプレゼントしてはいかがでしょう。順調に生長したら、大きな鉢や庭に植え替えてさらに長く楽しむこともできますよ。
「幸せがとんでくる」という素敵な花言葉があり、色やサイズも豊富ですよ。
鉢植えをプレゼントする場合は、渡すときに基本の育て方も伝えるようにしたいですね。購入時に添えられていることも多いですが、不明な場合は事前に調べておくと喜ばれるでしょう。
観葉植物
インテリアに取り入れやすく育てやすい観葉植物も、父の日に人気のギフトアイテムです。花の鉢植えと比べると、植物を育て慣れていないお父さんでも扱いやすいでしょう。パキラやユッカ、サンスベリアなど定番の観葉植物のほか、多肉植物やサボテンなども可愛らしくて育てやすく、おすすめですよ。
そこで、おしゃれな鉢に入ったものや、鉢カバーをセットで購入するのがおすすめ。
また、一般的な土ではなくカラフルなサンドアートが施されたものも、インテリアにぴったりです。
単独の観葉植物も素敵ですが、より華やかなものを贈りたいなら寄せ植えを選んではいかがでしょう。小さな植物を数種類組み合わせてアレンジした寄せ植えは、見た目も楽しくよりギフトらしくなります。
例えば生育期が夏のものと冬のものを組み合わせると、適切なお世話ができなくなってしまいます。
見た目だけでなく、育つ環境が同じもの(例:夏型同士、冬型同士)を組み合わせることが大切です。
花と一緒に贈るプレゼント
一般的によく見かける父の日のプレゼントは、顔ぶれがだいたい決まっています。毎年なんとなく似たような商品を選ぶことになるという方も多いのではないでしょうか。そこで、今年はギフトに花を添えて贈ってみませんか?特別感が高まり、より強く印象に残ります。父の日以降も部屋の中できれいに咲き続ける花は、家族みんなの癒しにもなるでしょう。
ここからは、お父さんが喜ぶ人気のギフトと、それに合う花をご提案します。参考になさってください。
横にしてしまうと、花同士の重さで弱ってしまうことがあるからです。
お家でリラックスするお父さんへ
普段よりちょっと高級なビールやワイン、日本酒をプレゼントする方が多いようです。またお父さん自身がもらって嬉しかったもののランキングでも、お酒は上位に入っています。グラスやタンブラーも人気を集めていますよ。
こういった大人っぽいプレゼントに添える場合は、花も大人っぽい印象のものがおすすめ。カラーやバラ、トルコキキョウなどを1、2輪渡してみてはいかがでしょう。いつもと同じようなプレゼントでも、グッとおしゃれな雰囲気になりますよ。
お父さんの中には、なかなかプライベート用の服を買いに行くことはないという人もいます。ですから、カジュアルウェアもプレゼントされると嬉しいそうです。洋服と一緒に渡すのなら、やわらかな雰囲気の小花、ブルースターやかすみ草の小さなブーケを添えてみてはいかがでしょう。お父さんも思わずほっこりするかもしれませんね。
- 仕事で使える実用的なもの:ネクタイ、ベルト、ペン、水筒など
- 気持ちが嬉しいプレゼント:似顔絵、手紙など
「子どもからもらえるなら何でも嬉しい」というお父さんもいます。父の日には花1輪でもいいのでお父さんにプレゼントして、日頃の思いを伝えましょう。
カタログギフトのセットも人気
結婚されている場合は、義父にも父の日ギフトを贈る方が多いですよね。お義父さんの好みがわからない、好みを外してしまった…という経験のある方も少なくありません。また、実父の場合も含め、毎年欠かさず贈ってきてギフト選びがマンネリ化しているという声も聞かれます。
そのような悩みを解決するのが、カタログギフトです。お花とカタログギフトのセットなら、毎年贈っても確実に好みのギフトを受け取ってもらえますし、悩む手間も省けますね。グルメに特化したカタログもありますし、値段もさまざま。好みがわからない、マンネリ化してきたという場合は、候補に入れてみてはいかがでしょう。
父の日らしいラッピング
ラッピングペーパーとリボンさえあれば、自分で花をラッピングできます。100円ショップでも手に入りますので、挑戦してみませんか?
ペーパーは張りのある素材がおすすめ。扱いやすく、見栄えがします。色は、花の色と同じか同系色だと収まりがいいです。もう一捻りしたい場合は、別の色のペーパーも合わせて2色でラッピングしましょう。色選びに迷ったら、淡い黄色にしてみてはいかがでしょう。意外とどんな色ともマッチしますよ。
使用する場合は、ホチキスでとめるようにしましょう。
リボンは、表裏があるタイプと両面タイプがあります。後者の方が結び方が簡単ですので、購入の際には確認しましょう。幅もさまざまですが、15mm前後のものがオールマイティで使いやすいです。
下記の動画は、シンプルで簡単にできる花束のラッピングをご紹介しています。参考にしてみて下さい。
まとめ
父の日の花には母の日ほど固定化されたイメージがないぶん、自由な発想で選びやすいというメリットもありますね。黄色いバラに限らず、季節感やいい花言葉を持つ花など、バラエティ豊かな中からこれというものを選んでみてはいかがでしょう。
定番の父の日ギフトに似合う花を添えて渡すのもおすすめです。照れくさそうな、嬉しそうなお父さんの笑顔を想像しながら、家族で話し合って選ぶのも楽しそうですね。そしてお父さんのための花が1日でも長く持つように、お世話もしてあげてください。
- 日本の父の日の定番の花は黄色いバラ
- 6月に美しく咲く花を贈って、長く飾ろう
- 父の日を印象的にする花と一緒に、お父さんに喜ばれるプレゼントを贈ろう