クリスマスには観葉植物が大活躍!上手に楽しむコツとは
記事の監修
小川 美穂子
インテリアコーディネーター
2013年にインテリアコーディネーターの資格取得後、インテリア業界にて経験を積みフリーランスとして独立。Smiliving(微笑みがこぼれる生き方を)という屋号のもと、個人邸のインテリアコーディネートや店舗デザインを中心に活動中。
色彩検定2級、整理収納アドバイザー2級の資格保有。
観葉植物はインテリアとしても人気で、グリーンが部屋にあるだけで生活に癒しを与えてくれます。そんな観葉植物の中にもクリスマスに人気の品種があります。クリスマスをより楽しい雰囲気に盛り上げてくれるうえに、癒しを与えてくれるグリーンをお部屋に取り入れてみませんか?
そこで今回は、クリスマスにぜひ飾りたい観葉植物についてご紹介します。また、家庭で観葉植物にひと工夫してクリスマスを楽しむコツもお伝えしていきます。
- 観葉植物を使ってクリスマスらしいナチュラルなインテリアを楽しみたい方
- クリスマスの定番な観葉植物について詳しく知りたい方
- 本物の観葉植物を使ったクリスマスツリーに挑戦したい方
目次
クリスマスを演出してくれる観葉植物とは
クリスマスの観葉植物といえば、一番に挙げられるのがポインセチアでしょう。ポインセチアは、クリスマスシーズンが近づくとどの花屋でもあふれるほど店頭に並ぶので、誰もがイメージできるのではないでしょうか。一見花のように見える鮮やかな赤色がクリスマスにぴったりですよね。
もう一つ定番なのが、クリスマスツリーとして有名なモミの木です。こちらも大きなものだけでなく、一般家庭の室内で育てられるようなミニサイズのものも流通していますね。クリスマスの二大定番観葉植物ともいえる、ポインセチアとモミの木についてもう少し詳しく見ていきましょう。
ポインセチアの特徴と魅力
ポインセチアは真っ赤な葉が花びらのようで、赤と緑のコントラストが美しいですね。クリスマスカラーを持つ観葉植物ということで、毎年クリスマスには欠かせない存在となっています。ポインセチアは、トウダイグサ科トウダイグサ属の常緑性低木です。赤い花のように見える部分は、「苞(ほう)」といって蕾を包むように変形した小型の葉。そして、花のような形に集まっている苞の中央にある、黄色い部分がポインセチアの花です。
クリスマスシーズンである冬に最も出回りますが、冬の植物ではなく実は熱帯の植物で夏に生育期を迎えます。温かい場所を好むので、クリスマスはインテリアとして室内に飾っておくのはポインセチアの生育にも最適なのですね。ちなみに冬は苞が赤く色づいていますが、生育期である夏期には観葉植物らしい緑色をしています。テーブルに飾れるようなミニサイズから大きなものまであるので、インテリアに合わせて選びやすいというメリットもありますね。
モミの木の特徴と魅力
クリスマスツリーとして古くから親しまれてきたモミの木は、マツ科モミ属の常緑針葉樹です。常緑樹はエバーグリーンと呼ばれ、永遠の命の象徴とされてきました。クリスマスリースにもモミが使われていますが、輪形と常緑に永遠という意味が込められています。寒さの厳しい北欧ではこの常緑樹を特別な存在として信仰してきた歴史があるそうですよ。
モミの木は日本でも秋田県から屋久島まで広く分布しており、観葉植物としても材木として親しまれてきました。素朴な雰囲気と葉の鮮やかな緑色が、クリスマスの温かいイメージにぴったりですよね。
他にもある!?クリスマスに合う観葉植物
モミが自生しない地域では、ドイツトウヒやトガサワラなど他の植物がクリスマスツリーとして使われているそうです。中でも、ゴールドクレストは日本でもよく見かけるコニファー(針葉樹)の一つ。ヒノキ科イトスギ属の狭円錐形が特徴の観葉植物で、日本でクリスマスツリーとして使われることも多いです。葉は明るい黄緑色で、森林のような芳香を持ちリフレッシュ効果なども期待できますよ。
霧吹きなどをしながら乾燥しないように管理することが大切です。お庭でよく見かけるように、基本的には戸外で育てる植物と覚えておいて下さい。
観葉植物を使ったインテリアのコツ
ポインセチアやモミの木、ゴールドクレストなどクリスマスらしい雰囲気を植物自体が持っている場合は、そのまま部屋に飾るだけでもクリスマスムードが出ます。さらに木製やブリキ缶などシックな雰囲気の鉢カバーをつけるのがおすすめ。
洗練されたモダンなインテリアが好きであれば、セメント風の白やグレーの陶器製鉢カバーもお洒落ですし、ポインセチアの赤が映えますよ。室内はスッキリと片付けて、観葉植物を置いたときに目を引くような環境に整えておきましょう。
ポインセチアの飾り方とクリスマスコーナーの作り方をご紹介します。
ポインセチアの効果的な飾り方
クリスマスにふさわしいポインセチアを使って、お部屋をクリスマスムードいっぱいにしましょう。ポインセチアは一つ置くだけでもとても目立つのですが、赤い葉のものを大きめサイズで一つ、その周りに色の違う小さなものを並べて、ポインセチアコーナーを作ってみてもおしゃれですね。
また、ポインセチアはクリスマスの小物との相性もいいため、小物と組み合わせて飾るのもおすすめです。ポインセチアの周りにサンタクロースや雪だるまの人形、ミニギフトボックス、木の実や松ぼっくりを置くだけでクリスマスらしさが一気に出るでしょう。また、キャンドルと一緒に飾るとムーディーな雰囲気に。ポインセチア自体が色味の強い植物ですので、シルバーなどのオーナメントやガラス製の小物など素材感のある小物と組み合わせても映えますよ。
ランチョンマットやペーパーナプキンを使用する場合は濃紺や深緑などシックな色がおすすめ。ポインセチアの色が際立つテーブルコーディネートを工夫してみて下さい。
観葉植物で作るクリスマスコーナー
部屋の一角に、ミニ観葉植物を飾ってクリスマスコーナーを作るのもおすすめです。シューズボックスや収納棚の上、窓際やカウンターなどのスペースを利用してもいいでしょう。ミニポインセチアやミニツリーのほか、手のひらサイズの多肉植物などを組み合わせても可愛いです。こちらもクリスマス用の小物と組み合わるとより雰囲気が出ますよ。
雑多な印象にならないためにも、飾るものを3つに絞るのがおすすめです。このとき、高低差をつけながら三角形の構成(高さのあるものを中心に正三角形や二等辺三角形になるように配置する)を意識すると間延びせずバランスが良く、まとまりのあるクリスマスコーナーを演出することができますよ。
さらにバックの壁にはクリスマス仕様のリースやスワッグ、タペストリーなどを飾ればコーナーに高さが出てより素敵なインテリアになります。
モミの木で作るクリスマスツリー
クリスマスには人工的なツリーもたくさんありますが、本物のモミの木を飾るというのもとても素敵なこと。普段は観葉植物として楽しみ、クリスマスには毎年ドレスアップして楽しみましょう。モミの木はどんどん育つので、大きくなってしまったら外に飾ってもいいですね。モミの木に飾り付けをするときのコツをご紹介します。
楽しい飾り付けのコツ
綿で雪を表現したり、長靴やサンタクロースのミニチュア、ミニリースなどクリスマスツリー用のオーナメントで飾り付けをするのが定番です。賑やかなクリスマスツリーになりそうですよね。また、市販のものだけでなくオーナメントを手作りして飾っても楽しいですよ。お子さんのいるご家庭では一緒に飾りを作ったりしながら、クリスマス前からゆっくりと飾り付けをしてみてはいかがでしょう。クリスマス当日に向けて、少しずつ飾りを増やしていくというのも楽しいものです。
ある程度大きさのあるモミの木なら、色々な種類のオーナメントを飾って楽しめますね。LEDライトでイルミネーションを楽しむのもおすすめです。また、小さなモミの木の場合は、ビーズやモールを使って飾りつけを行えばミニクリスマスツリーの完成です。
飾りつけの際に雑多な印象を抑えたいときは、飾るものの色はなるべく同色系か2~3色に抑え、異素材の組み合わせにするとまとまりやすいですよ。また、お部屋のインテリアの雰囲気に合わせてツリーの飾り付けテーマを決めるのもおすすめです。
例えば、ナチュラルな部屋であればフェルトや木素材のオーナメントや松ぼっくりを飾ったり、モダンな部屋であればシルバーやゴールドのオーナメントボールや光沢感のある星飾りを飾ったり。クリスマスツリーを部屋のインテリアに馴染ませながら飾りたいという際は、ぜひ意識してみてください。
まとめ
クリスマスには、ポインセチアとモミの木、もしくはゴールドクレストさえあれば、本記事でご紹介したようにクリスマスを十分に楽しむことができます。お部屋の中でも外でも、クリスマスをしっかりと演出してくれるでしょう。他の観葉植物を育てている方も、クリスマス風のインテリアに馴染むよう工夫してみて下さいね。
特にポインセチアはクリスマスパーティーの手土産にもおすすめですよ。
- 観葉植物を置くだけでクリスマスらしさを演出したいなら、ポインセチアやモミの木、ゴールドクレストがおすすめ
- 小さめの観葉植物は小物と組み合わせてクリスマスコーナーを作ると、より雰囲気のあるインテリアを楽しめる
- モミの木やゴールドクレストは飾り付けをするだけでクリスマスツリーに変身!毎年飾り付けを楽しもう
記事の監修
小川 美穂子
インテリアコーディネーター
2013年にインテリアコーディネーターの資格取得後、インテリア業界にて経験を積みフリーランスとして独立。Smiliving(微笑みがこぼれる生き方を)という屋号のもと、個人邸のインテリアコーディネートや店舗デザインを中心に活動中。
色彩検定2級、整理収納アドバイザー2級の資格保有。