花のある暮らしを楽しみたい!おすすめのフラワーベースとは

記事の監修

古川 まさ美

インテリアコーディネーター

プラン数1200件以上の豊富な実績で、インテリアのお悩みやお好みを引き出すコンサルティングが好評。あなたが主役になる住空間をつくる、リノベーションのプラン、内装コーディネートが得意。

令和4年度 キッチン空間アイデアコンテスト入賞。

季節の花を飾ると心が和みますね。たまに飾るのならグラスや空き瓶などを使うこともできますが、日常的に花を生けるならフラワーベースは必需品。花を引き立て、インテリアとも馴染むものを使えば、花の魅力も空間全体の雰囲気もワンランクアップします。また、飾り方のバリエーションが増えると、花を生けること自体が一層楽しくなります。

そこで今回は、これから花のある暮らしを始めようとしていらっしゃる方におすすめのフラワーベースをご紹介します。好みに合うだけでなく実用的なものを選ぶと、便利で長く使えますよ。フラワーベースとはどのようなものか、特徴や種類、使い方についても詳しくお伝えします。どうぞ最後までお読みください。

この記事はこんな人におすすめ

  • どんなフラワーベースを買おうか迷っている方
  • 花のある暮らしを楽しみたい方
  • 簡単な花の生け方を知りたい方

PICK UP

目次

フラワーベース選びのポイント

フラワーベース選びのポイント
フラワーベースとは、花を飾るための器、花器や花瓶のことです。デザイン・サイズ・色合いの選択肢が驚くほど豊富なので、目移りしてしまうかもしれませんね。多くの選択肢の中から選びやすくするために、まずはお部屋のどこに花を飾るかを想定しましょう。空間に馴染む大きさや色合いがわかると、選びやすくなりますよ。

日常使いするものですから、安定感や水替えのしやすさも大事です。使い勝手がよくないと使用頻度が下がり、いずれ使わなくなってしまうかもしれません。また、最初のうちはオーソドックスなデザインのものを選びましょう。花を引き立て、種類を問わず使えるので便利です。

数色使われている柄物もおすすめ
複数の色で模様が入っているデザインのフラワーベースなら、その中にある色の花を生けるとよく合います。
さまざまなパターンで楽しめそうですね。

ここからは、購入するときに気をつけたいポイントをお伝えします。フラワーベースを選ぶときの参考になさってください。

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フラワーベースのサイズ別の使い分け

フラワーベースのサイズ別の使い分け
あなたのお家には、どんなふうに花を飾りたいですか?1か所にゴージャスな感じで生けましょうか。それとも、ナチュラルな雰囲気で小花をあちこちに置いてみたいですか。前者なら大きくて安定感のあるフラワーベースがいいですし、後者なら片手に乗るようなサイズのものが合いますね。このように、飾り方によって必要なフラワーベースは変わります。まずは、ご自身のお好みのテイストをある程度絞って、一つひとつ器を決めていきましょう。

花とフラワーベースのバランス
フラワーベースとその口から出ている花の背の高さの比が1:1になるように生けると、バランスよく収まります。
慣れてきたら、器と花が5:3の割合になるようにしたり、逆の3:5にしたりと、いろいろ試してみるのも楽しいですよ。

フラワーベースは大中小の3サイズがあれば、困ることはないといわれます。用途別に詳しくご紹介しましょう。

大きくて安定感のあるもの

大きくて安定感のあるもの
大きな花束をそのまま生けられるのは、高さが30㎝を超える大きなフラワーベース。器自体にある程度の重さがあるものなら、たくさんの花が入っても倒れにくいです。また生花は時間の経過とともに茎をカットしていくことになるため、最初に長いまま生けることができると、その分長期間に渡って花を楽しめます。

花だけでなく、大ぶりな枝ものも入れてみましょう。春は桜、初夏にはドウダンツツジ、秋は紅葉、冬はコットンフラワーなど、1、2本挿しておくだけで素敵なインテリアになります。エコやSDGsの流れからインテリアも自然回帰しています。枝やススキなど、ワイルドなイメージで飾ってみるのもトレンドです。

テーブルや家具の上に置くのもいいですが、床置きすると空間の雰囲気がガラッと変わりますよ。

生花以外にも
アーティフィシャルフラワーの品質は年々高まっていて、近くで見ても生花と見間違うほどよくできているものも多いです。枝ものも例外ではありません。あまり劣化しないので、シーズンごとに取り出して何年も飾れますよ。
またパンパスグラスなど、丈の長いドライフラワーもおすすめ。おしゃれな雰囲気が漂います。

使い勝手のいい中位のサイズ

使い勝手のいい中位のサイズ
初めてフラワーベースを購入する方におすすめなのが、高さ15㎝前後のもの。キッチンブーケを飾ったり、大輪の花に小花を組み合わせて生けたりと、守備範囲の広いフラワーベースです。

テーブルコーディネートにも
テーブルに花を飾ると、その場が華やぐだけでなく、会話の糸口にもなります。
テーブルフラワーは、向かいに座っている方と目を合わせるのに邪魔にならない高さにするのが基本。
高さ15㎝前後のフラワーベースなら、ちょうどいい高さで生けられるでしょう。

商品のバラエティが豊かなのも嬉しいポイントです。色・形・材質などたくさんの選択肢の中からお好みのものを探す楽しみも味わえますね。

気軽に飾れるコンパクトサイズ

気軽に飾れるコンパクトサイズ
高さ10㎝前後の小さなフラワーベースは持っていると便利。一定期間飾って茎が短くなった花を可愛らしく生けることができます。玄関や出窓、洗面所などあちこちに飾ると、家中が明るい雰囲気になりそうですね

家具や小物と組み合わせる
本棚の中やデスクの上など、ちょっとした空間に気軽に花を飾れるのが小さなフラワーベースのメリット。
家具のトーンと合うものを選ぶと、違和感なくマッチします。
また、洋書を2、3冊重ねて置いた上に乗せたり、フラワーベースの隣に似た雰囲気の小物を並べたりと、いろいろなものと組み合わせるのも楽しそうです。

比較的リーズナブルな価格帯のものが多いので、お気に入りのものをいくつか集めるのもいいですね。花と同じ色のリボンを巻いたり、コースターを敷いたりするのもおすすめ。統一感が出ますよ。

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フラワーベースの素材別の特徴

フラワーベースの素材別の特徴
フラワーベースの素材が違うと、印象が大きく変わります。同じ花でも可愛らしくもモダンな雰囲気にもなりますよ。また、意外にも木や紙でできていて、「これに花を生けられるの?」と驚くような商品も増えています。インテリアショップや雑貨店、ホームセンター、生花店、100円ショップなど、いろいろな店舗で販売されているので、あれこれと見て回りながら、花を飾ったところをイメージするのも面白そうですね。

プラスチック製も
プラスチック製のフラワーベースの利点は、落としても割れないこと。
ペットを飼っていらっしゃるご家庭でも安心して使えますね。
中には、ガラスや陶器で作られたものと見分けがつかないような見た目の商品もあります。

このように素材の種類もさまざまですが、ここでは比較的目にする機会が多いガラス製と陶器製の2種類についてお伝えします。

ガラス製

ガラス製
光を通して美しく輝くガラス製のフラワーベースは、ひとつは持っておきたいアイテム。特に透明のものは季節も花の種類も問わず使えて、汎用性が高いです。中に入っている水の量や透明度が一目瞭然なので、うっかり水切れを起こしたり、水の中に細菌が発生したりといった問題も未然に防げるでしょう。

形はベーシックな筒型に加え、上の方がすぼまっているものや、丸い球型、ボトル型、また模様が入っているものなど、さまざまなパターンがあります。色も青・緑・紫・ピンク・赤・オレンジ・黄色・黒・グレーなどバリエーション豊富。また、すりガラスのものや切子などのフラワーベースは高級感が感じられます。

異素材との組み合わせ
ガラスの器の外側に柳の枝を編み込んだカバーをつけたものや、スチール素材と合わせたものも販売されています。
また、ガラスの一輪挿しを木の板に接着したり、アイアンフレームの中にセットしたりと、個性的なデザインでおしゃれな商品も多いです。

陶器製

陶器製
陶器のフラワーベースなら、さらに選択肢が増えます。あらゆる色・デザイン・サイズ・質感のものがあるので、お部屋のテイストに合わせて選びましょう

白くてシンプルなデザインのフラワーベースとは、どんなインテリアのお部屋も合います。さらに花の色を選ばないので、最初の一品として選ぶのにおすすめです。同じ白でもデザイン性の高い形のものなら、花がなくてもオブジェとして普段から飾っておけますね。

色がついているフラワーベースとは、同系色の花を合わせればすんなりと馴染みます。フラワーベースに使われているカラーをカーテン・クッションカバーなどのアイテムと合わせると、全体的なカラーコーディネートにまとまりが生まれます。

また、多少個性的なデザインでも同じ色のものや似た大きさのものを2、3個並べると、まとまりが出て素敵な空間になりますよ。

生花を生けられるかチェックを
珍しいデザインのフラワーベースの中には、水を溜められる部分がとても小さい商品や、中を洗うことが難しいものもあります。
生花用として使うことが難しい場合は、ドライフラワーやアーティフィシャルフラワーを挿して飾りましょう。
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花を飾りやすいデザインとは

花を飾りやすいデザインとは
フラワーベースのデザインは数え切れないほどあります。中には、どう花を生ければいいのか頭を悩ませるようなもの、あるいは1輪挿すだけでアートになるようなものも。実店舗だけでなくネットショップでも多数販売されていますので、見比べてみると楽しいですよ。

置くだけとは限らない
一輪挿しのように小さくて軽いものの中には、壁にかけて飾るタイプや、吊るして使うものもあります。

さまざまなデザインのフラワーベースが販売されていますが、花の種類を問わず使えるのは、シンプルな形のもの。花を引き立て、美しく見せてくれます。また、飽きが来ないので長く使えますよ。ここでは最初に購入するのにおすすめのデザインをご紹介します。

適度な口径を持つもの

適度な口径を持つもの
フラワーベースの口のサイズ(口径)が広すぎると、花が横に広がってしまい、バランスを取るのが難しいです。空間を埋めるには常にたくさんの花材が必要になるので、花の購入費用がかさむことにもなりますね。また、逆に口が狭いと器の中を洗いにくいため、少し面倒に感じてしまうかもしれません。おすすめは口径が10㎝ほどのもの花材の量が少なくても飾りやすく、手が入るので中を洗うのもラクです

セロテープを使う
口径が広いフラワーベースを使う際は、格子状になるように縦横数本ずつセロテープを貼ってみましょう。
升目になったところに花を挿すと、それぞれの花材が独立して立つので、きれいな形に生けやすくなります。
セロテープが見えないように、外側は葉ものなどを挿してカバーしましょう。

くびれがある

くびれがある
上部にくびれがあったり、口が狭くなっていたりするものは、複数の花が自然と1か所でまとまるので安定します。また、狭くなった部分で茎を支えるので、花をしゃんと立たせることもできますね。

全ての花の長さを合わせるとスタイリッシュな雰囲気に。また、くびれを利用して花を固定できるので、下の方に流れるようなラインを作り出すことも可能です。初心者の方も比較的簡単にきれいな形に仕上げることができますよ。

おすすめの洗い方
くびれの部分より先に手が入らない場合は、水筒やペットボトル用のブラシを使うと洗いやすいです。
それも入らないようなら、卵の殻を砕いたものと台所用の中性洗剤と水を入れて口を塞ぎ、しゃかしゃか振って洗いましょう。
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初めてさんでも大丈夫!おすすめの生け方

初めてさんでも大丈夫!おすすめの生け方
お気に入りのフラワーベースを手に入れたら、いよいよ花を生けてみましょう。簡単にできて見栄えがする形から始めて、徐々に工夫してオリジナリティを出すようにするのがおすすめ。花を生けるのが楽しくなりますし、センスも磨かれますよ。

重さも考慮する
生花は水分を含んでいるので、意外と重いです。
茎を長く残して生ける場合は、フラワーベース自体にもある程度の重量がないと、倒れやすくなるかもしれません。
しっかり安定するように、重さのバランスも考えて生けてくださいね。

それでは、ここからは初心者の方にも挑戦しやすい花の生け方をご紹介します。お気に入りの花やフラワーベースを思い浮かべながらお読みくださいね。

花を1種類に絞る

花を1種類に絞る
花はそれぞれに個性があるので、異なる種類や色を組み合わせるのはなかなか難しいと感じられるかもしれません。まずは、同じ品種の花を何輪か買ってきて生けることから始めてみましょう。簡単で、おしゃれで、洗練された雰囲気になりますよ。

同じ品種の花なら色違いを合わせても絵になります。ピンクと赤、青と紫などの同系色で揃えたり、全て淡い色合いのものを集めたりするとまとまりやすいです。フラワーベースの色も花と合わせると、一層素敵に飾れそうですね。

水替えの頻度
きれいな状態を長く保てるように、できれば毎日水を替えましょう。
フラワーベースの中まで毎回きれいに洗うようにすると、水の中に雑菌が繁殖するのを抑えることができます。
また、茎の先をボウルなどの中に溜めた水の中で少し切ってからフラワーベースに戻すと、花がより長持ちしますよ。

小花を効果的に使う

小花を効果的に使う
生花店ではパッと目を引く華やかな花に目が行きがちですが、カスミソウやマトリカリア、ブプレリウムなどの可憐な小花も是非購入してみてください。生けるときは、大きな花の間から小花がぴょんと飛び出すように長めに挿しましょう。動きが感じられていきいきとした楽しい雰囲気になりますよ。アイビーやリキュウソウといった蔓ものとの相性もいいので、時には加えてみてくださいね。

小さなフラワーベースをいくつか並べて、小花だけを生けるのも可愛らしいです。花の向きや高さを変えて賑やかな雰囲気にするのも素敵ですし、色を白とグリーンだけにするとナチュラルな感じで飾れます。

1本を切り分ける
スイートピーのように花が連なって咲くものやスプレー咲きのバラなどは、そのままの状態でも素敵ですが、茎を2、3箇所で切って短く使うこともできます。
小さなフラワーベースに単独で、あるいはグリーンと一緒に飾るときれいですよ。

ふんわり丸い形にする

ふんわり丸い形にする
フラワーベースにいっぱいになるくらいの花の量があるときは、丸い形に生けてみませんか?花の種類によって、上品で可愛らしい雰囲気になったり、ゴージャスになったりと、さまざまなテイストを楽しめます

まず全ての花を同じ長さで切ったら、丸い形の花束のように揃えて両手で持ちます。そのままの状態でフラワーベースに挿してからパッと手を離すと、自然な丸い形に広がりますよ。隙間にラベンダーのように線の細い花を加えたりするのも素敵ですよ。くびれがあるものや口がすぼまっているフラワーベースを使うと、きれいな形になりやすいです。

入れ替えるときは、そっと
花が何本も入っているときは、フラワーベースの中で茎が接触してお互いを支えあっています。
手荒く扱うと全体のバランスが崩れてしまうこともあるので、できるだけほかの花に影響を与えないように、1本ずつそっと抜いたり、位置を変えたりするようにしましょう。

大きいものは下に、メインの花から先に

大きいものは下に、メインの花から先に
数種類の花をひとつのフラワーベースに生けるときは、大きさでエリアを分けるのもひとつの方法。大きなものは下の方に集めて、花が小さくて軽やかな印象のものは上に来るようにしましょう。通常は一番大きなものが目を引くため、メインの花になります。その花を先に低い位置に生けましょう。

その後、大きいものから順に配置し、適宜グリーンを挟みながら、最後に小さな花を入れて全体のバランスを整えます。大きなサイズの花の場所が決まると、ほかの花をどこに入れればいいかがわかりやすいですよ。

花が持つラインを生かす
花はそれぞれ落ち着く向きがあります。
無理に違う方向を向かせようとせず、花が器の中で自然に収まるラインを尊重して生けましょう。

あまりきっちりとした輪郭に仕上げようとせずに、凹凸のある形にすることもポイントです。自然界では花が同じ高さで咲くことはあまりありませんよね。ですから、同じ種類の花でも少し高さを変えて生けると、ナチュラルな雰囲気になり、見ていて違和感がありません。

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まとめ

フラワーベースとは、花のある暮らしを楽しむのに欠かせないもの。サイズ・素材・デザイン・色、どれも選択肢は豊富です。ご自宅でどんなふうに花を飾りたいかを考えて、イメージに合うものを選びましょう。くびれがあるデザインのものだと花が安定するので生けやすいですし、手が入るくらいの口径があるものは中を洗いやすいのでおすすめですよ。

最初から多くの種類の花を使おうとすると、生けることが難しく感じられるかもしれません。まずは1種類の花に絞ったり、小花の使い方を練習したりするなど、比較的簡単な生け方から始めましょう。

個々の花の形を生かして配置するのも大事なポイントです。花をインテリアに取り入れることで上質で心豊かな暮らしが手に入りますよ。まずは、使い勝手がよくて、お部屋に馴染む、お気に入りのフラワーベースを手に入れて、花を飾る楽しみを味わってくださいね。

この記事のまとめ

  • フラワーベースは、生けたいスタイルに合わせてサイズを選ぼう
  • 実用性の高いフラワーベースとは、花を配置しやすく、中を洗いやすいもの
  • インテリアに合うフラワーベースを選んで、いろいろな生け方を試しながら花を飾ろう

記事の監修

古川 まさ美

インテリアコーディネーター

プラン数1200件以上の豊富な実績で、インテリアのお悩みやお好みを引き出すコンサルティングが好評。あなたが主役になる住空間をつくる、リノベーションのプラン、内装コーディネートが得意。

令和4年度 キッチン空間アイデアコンテスト入賞。

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