どんな花がおすすめ?ドライフラワーに適した花の種類とは?
記事の監修
「オトナ女子の癒し・ナチュラルな暮らし」をコンセプトに、見ていてほっこり、優しい気持ちになれるを作品を作っております。
ドライフラワーレッスンを中心に、花材の販売もしております。また、ドライフラワー以外でも用途にあったお花を提案させていただいており、生花やアーティフィシャルフラワーなどのオーダーも承っております。
フラワーセラピストとして、色彩心理を利用したご提案もできます。
五反田の自宅サロンをはじめ、港区乃木坂にあるワインバー内や築地のカフェなどでもドライフラワー販売やレッスンを行っており、オンラインストアでは、ドライフラワーリースやスワッグなどを販売しております。
また、子どもの情操教育「花育」にも力をいれております。
大切な方からいただいた花束を長い期間保管したい、楽しみたいという時にはドライフラワーに仕立てるのがおすすめです。ドライフラワーなら、生花に比べてはるかに長い期間、部屋に飾ることができます。ただし、どんな花でもドライフラワーに加工できるわけではありません。さまざまな種類の花から、ドライフラワーに適しているものを選ぶことが大切です。
そこで今回は、ドライフラワーにするのにふさわしい花の種類について詳しくご紹介します。ドライフラワーをハンドメイドしたいという方は、ぜひ参考にしてくださいね。
- 花を長い期間楽しみたいという方
- ドライフラワーをハンドメイドしてみたい方
- ドライフラワーに適している花がどんなものかを知りたい方
目次
生花とドライフラワーの違い
みずみずしさが魅力の生花と、アンティークな雰囲気を楽しむことができるドライフラワー。生花とドライフラワーでは、同じ「花」でもそれぞれ質感や見た目が大きく異なります。どちらの花にもそれぞれの魅力があるので、飾る場所やイメージに合わせて取り入れるようにしましょう。
華やかな印象を与えたいなら生花を、落ち着いた雰囲気やレトロな空間に飾るならドライフラワーというように、それぞれの空間に合わせて花を選ぶことが大切です。
花の寿命も大きく異なる
生花とドライフラワーでは、見た目以外にも違いがあります。とくに異なるのは、花を楽しめる期間の長さ。生花の場合、環境にもよりますが基本的には3~4日が寿命といわれています。生花はみずみずしさが魅力の一つですが、それゆえに美しい状態を保つことができる期間は限られているのです。
花の種類によっては1週間以上長持ちさせることも可能ですが、室温などに気を配り、水揚げや水替えをこまめに行う必要があることを覚えておきましょう。
一方、ドライフラワーの最大の特徴は長期間飾ることができるという点です。ドライフラワーはもともと乾燥した状態で楽しむもののため、寿命は生花よりはるかに長く3ヶ月〜半年ほどといわれています。もちろん、ドライフラワーも生花と同様に、飾る場所や管理の仕方によっても寿命は変わります。どちらの花であっても飾りっぱなしにするのではなく、適切な環境に置きこまめなお手入れを心がけてくださいね。
ドライフラワーにすれば長期間飾ることが可能ですので、花を見るたびに大切な思い出も蘇りますね。
- 生花・・・花の寿命は短い。みずみずしい花の質感を楽しむことができる
- ドライフラワー・・・長い期間花を飾ることができる。レトロな風合いが魅力
どんな花でもドライフラワーにすることができる?
では、花であれば何でもドライフラワーにすることはできるのでしょうか?実は、ドライフラワーにするのに「向いている花」と「不向きな花」があります。やみくもにどんな花でもドライフラワーにしてしまうのではなく、ドライフラワーに仕立てても綺麗に花を残せるものを選ぶことが大切です。
また、ドライフラワーに仕立てる方法も数種類あります。吊るして自然乾燥させる、乾燥剤を使ってドライフラワーにするなどいくつかの方法から、適切なものを選ぶことも大切です。花の形状やドライフラワーにした後の用途など、それぞれの花の特徴・特性に合った方法でドライフラワーに仕立てていきましょう。
- ハンギング法・・・花を吊るして自然乾燥させる方法
- ドライインウォーター法・・・少量の水に花を生けて少しずつ乾燥させていく方法
- シリカゲル法・・・シリカゲル(乾燥剤)に花を埋め込んで乾燥させる方法
ドライフラワーに向いている花の条件
ドライフラワーにするのに向いている花の特徴は、水分量が少なく、花びらが肉厚で分厚いこと。水分量の少ない花は短時間で乾くため、生花の状態に近い色や形が残りやすいです。また、肉厚な花びらのものの方が乾燥させたときに形が崩れにくいため、クシャッと萎んでしまうリスクが低いです。
さらに、変色がしにくい花を使用することも大切です。せっかくドライフラワーにしても、色が茶色や黒っぽくなってしまっては、お部屋に飾ることができませんよね。短時間で乾かすことも変形や変色を防ぐコツですので、上記の条件を兼ね備えた花を選べば綺麗に仕上がりやすいです。
- 水分量が少ない
- 花びらが肉厚で分厚い
- 変色しにくい
ドライフラワーに不向きな花の条件
ドライフラワーにするのに不向きな花の特徴も覚えておきましょう。ドライフラワーに向いている花とは逆で、水分量が多く花びらの薄いものは、ドライフラワーにするのには向いていません。水分量が多い花は乾燥させるまでに時間がかかりすぎてしまい、形や色が悪くなりやすいといわれています。また、花びらが薄い花は乾燥させるともろくなり、ポロポロと崩れやすくなります。
いずれもドライフラワーにできないわけではありませんが、綺麗に仕上げるには適切な方法を選び技術も必要になります。
花の部分のみを切り取ってシリカゲルに埋めてドライフラワーにする、花の形や色を生かしやすい方法です。一度試してみてくださいね。
ドライフラワーに向いている花の種類
ここからは、ドライフラワーにするのに向いているとされる花の種類を具体的にご紹介していきましょう。「肉厚な花びらのもの」、「水分量が少ない花」といわれても、具体的な花の種類を思い浮かべるのはなかなか難しいですよね。こちらでいくつの花の種類をピックアップしているので、実際にドライフラワー作りに挑戦したいなというときには、ぜひ参考にしてみてください。
バラ
ドライフラワーの中でも人気の高いバラは、品種も豊富。様々なタイプのバラをドライフラワーで楽しむことができます。バラをドライフラワーにするのにおすすめの方法は「ハンギング法」や「シリカゲル法」。仕上がりの好みに合わせて作り方を選択するのがよいでしょう。特にハンギング法であれば、吊るしておくだけなので初心者の方でも気軽にチャレンジすることができます。
また、直射日光を避け、風通しのよい場所に吊るすようにしてください。
紫陽花
大きくて存在感のある紫陽花。生花でも人気の高い花ですが、ドライフラワーにするとシャビーな印象を与えることもできます。紫陽花一輪をさりげなく花瓶にさすだけでも空間が映えますよ。紫陽花の色を残してドライフラワーにしたいという場合には、色が綺麗に残りやすい「シリカゲル法」がおすすめです。
通常の梅雨〜初夏の時期に開花する「夏色紫陽花」をドライフラワーにすると、色味が残りやすいですが花びらがシワシワになりやすいといわれています。
そのため、紫陽花をドライフラワーにしたい場合は、「秋色紫陽花」を使うのがおすすめです。
かすみ草
小さな白い花が可愛らしい印象のかすみ草は、花束なども人気ですよね。日常にさりげなく飾ることもできますし、花束やウェディングブーケなどに用いられることも多いのが特徴です。どんな花とも相性が良いかすみ草は、ドライフラワーにしても人気の高い花の一つです。かすみ草をドライフラワーにする場合には、「ドライインウォーター法」がおすすめです。
逆さにすると、かすみ草の花がより小さくなってしまいますが、立てたままドライすると、かすみ草の花の大きさが変わりません。
かすみ草は部屋に飾るだけでなく、ハンドメイド資材としても人気の高いアイテムです。染色したカラフルなかすみ草は、レジンアクセサリーなどによく利用されています。
ミモザ
鮮やかなイエローの花を咲かせるミモザは、飾るだけで空間が明るくなります。2月末〜3月が旬で、ミモザのドライフラワーを使ったリースやスワッグをよく見かけることでしょう。ミモザは、ドライフラワーにしても色の変化が少ないのが特徴です。取り入れることで、空間に元気な印象を与えてくれるミモザイエローがよく映えます。
ミモザをドライフラワーにする際には、「ハンギング法」や「シリカゲル法」を用いるのがよいでしょう。
ミモザのリースやハーバリウム、ボタニカルキャンドルなどが色鮮やかでおすすめです。
ラベンダー
薄紫色の小さな花が特徴のラベンダーは、リラックスできる香りも人気です。ドライフラワーにしても癒しの香りも楽しむことができますよ。ラベンダーは「ハンギング法」や「シリカゲル法」を用いてドライフラワーにするのがおすすめ。お部屋に飾っているだけで、その香りにも癒されることでしょう。
ドライフラワーを作る過程で、ラベンダーの花びらがポロポロと落ちてきてしまったら、捨てないでポプリにアレンジしてみては。小さなガラス瓶にラベンダーの花を詰めるだけで完成します。フローラルエッセンスと併用すれば、より心地よい香りを楽しむことができますよ。
ラベンダーは、花の咲き始めの時期に香りの成分濃度が最も高くなるといわれています。「咲き始め」を意識してドライフラワーにするようにしてみてくださいね。
スターチス
スターチスは花屋さんでも入手しやすく、一年中楽しむことができる花です。花の水分量も少なく、ドライフラワーにもしやすいですよ。また、ドライフラワーにしても色の変化が少ないのも特徴です。生花の時と花の印象が変わらないため、アレンジのイメージもしやすく、初心者にも扱いやすいドライフラワーといわれています。
カラーも赤やピンク、青、白、黄色など豊富に揃っているので、様々な色のドライフラワーを作ることができますよ。スターチスは「ハンギング法」や「シリカゲル法」を用いてドライフラワーにするのがおすすめです。
可憐でカラフルなスターチスを使って、かわいいハーバリウムを作ってみましょう。
千日紅
千日紅は、一年草で鮮やかな色の花を長期間保つことができるのが特徴です。暑い夏場でも耐えられる丈夫な花で、切り花や鉢植えなど様々な育て方ができます。千日紅の花びらは硬くドライフラワーにしても形状が崩れにくいうえ、色の変化も少ないといわれています。花の色は、ピンクや紫、白などが主流です。
ドライフラワーにする場合には、「ハンギング法」や「シリカゲル法」がおすすめです。ハンドメイド資材として用いる場合には、「シリカゲル法」を用いると、鮮やかな色が残りやすいですよ。
- ハーバリウム・・・色鮮やかな千日紅はハーバリウムにおすすめ。他の花とMIXさせても素敵です
- リース・・・ポコポコとした形状の千日紅のリースは、可愛らしい印象になります
- トピアリー・・・本来、低木や常緑樹を用いるトピアリーですが、千日紅で作ると可憐な印象に。円形だけでなくハート型にするのもおすすめです
ユーカリ (グリーン)
花以外でもドライフラワーにすることは可能です。グリーンのドライフラワーは、ナチュラルな仕上がりで空間にも合わせやすく、おしゃれな雰囲気を作れるおすすめアイテム。数あるグリーンの中でもドライフラワーにするのに向いているのが、ユーカリです。水分がきれいに抜けやすく比較的簡単にドライフラワーに加工できるので、初心者にもおすすめですよ。
ハーブでもあるユーカリは、清涼感のある香りも特徴。吊るしておくだけでも、ほんのり清涼感を感じることができリラックス効果も発揮してくれます。基本的には束ねたユーカリを吊るしておくだけの「ハンギング法」を用いればOK。2〜3週間ほど吊るしておけば、ユーカリのドライフラワーが完成しますよ。
- レモンリーフ
- マグノリアリーフ
- スモークツリー
- バンクシア
- キンポウジュ
ドライフラワーに不向きな花の種類
ドライフラワーには不向きだといわれている花の種類もご紹介しましょう。基本的に水分量が多く、花びらが薄いとされている花はうまくドライフラワーにすることができません。大切な花束を「思い出に残したい」とドライフラワーにしたのに、うまくドライフラワーにできなかった…というのでは悲しいですよね。
ドライフラワーにするのに不向きな花の場合は、他の方法で長く保管できるような工夫をしてみるのがよいでしょう。どうしてもドライフラワーにしたい場合のポイントもご紹介しますので、参考にしてくださいね。
桜
日本人には馴染み深い桜は、花びらが薄く乾燥させるとボロボロになってしまうため、ドライフラワーには不向きだといわれています。春になるとお花見などもあり満開の桜を目にする機会も増えますよね。せっかくの桜をなんとかドライフラワーにしたいと思う方もいるかもしれませんが、実はなかなか難しいのが現状です。どうしても桜をドライフラワーにしたいという方は、シリカゲル法を用いてトライしてみましょう。
ユリ
香りが強く大きな花びらが特徴のユリ。華やかでエレガントな印象の花ですが、水分量が多いためドライフラワーにするのは不向きです。また、花びらが大きいゆえに、乾燥すると丸まってしまうため、生花の時のような形を維持することが難しいといわれています。さらに変色もしやすいため、ドライフラワーにすると残念ながら茶色くなってしまうのです。ユリは生花の状態で綺麗なうちに楽しむのがいいでしょう。
チューリップ
チューリップは繊細な花のため、触ると花びらや花粉が落ちてきてしまいドライフラワーにするのは不向きといわれています。どうしてもドライフラワーにしたいという時には、シリカゲル法やハンギング法を用いてみましょう。ただし、乾燥に時間をかけすぎると葉っぱが変色してしまうので、余分な葉っぱは極力とっておくことが大切です。
基本的には不向きな花ですが、丁寧な下準備と時間をかければドライフラワーにすることは可能です。チューリップのドライフラワーは、一般的にもなかなか見かける機会がありません。ドライフラワー作りに慣れてきたらチャレンジしてみるのも面白いですね。
花びらの多い八重咲きのものを使った方が成功しやすいといわれています。
ガーベラ
ガーベラは生花の時には鮮やかな色が特徴的な明るい印象の花ですよね。ドライフラワーにしてもカラフルなものになると思われがちですが、花の水分量が多く一つ一つの花びらが細い形状のため、乾燥させると花びらが丸まってしまいます。生花の時のガーベラの雰囲気とは大きく異なってしまうため、ドライフラワーにするのには不向きだといわれてるのです。ガーベラは、生花の新鮮で綺麗な状態のうちに楽しみましょう。
「水分量が少ないもの」「花びらが肉厚なもの」「花びらが大きすぎたり、細すぎたりしない」などを意識しながら、花選びをするようにしましょう。
まとめ
今回は、ドライフラワーに適している花についてご紹介しました。ドライフラワーは誰でも簡単に作ることができるアイテムですが、上手に作るためにはいくつかのポイントを覚えておくことが大切です。とくにドライフラワーに仕立てるのに向いている花を選ぶことは、成功させるために最も大切なポイントです。また、より綺麗に仕上げるには、それぞれの花に合った方法を選ぶようにしましょう。
ドライフラワーに仕立てた花をどのようにして空間に取り入れていくのかも大切です。スワッグやリースにして空間をおしゃれに彩ってみたり、香りともに楽しむことができるポプリのようなアレンジにしたり…。また、ハーバリウムやアクセサリーに変化させるなど、工夫次第で楽しみ方は無限にあります。今回ご紹介した花の種類をぜひ参考にしながら、ドライフラワー作りを楽しんでみてくださいね。
- みずみずしい印象の生花とレトロな雰囲気を持つドライフラワーは、見た目や寿命が大きく異なる。それぞれの特徴を理解して、空間に取り入れよう
- ドライフラワーに向いている花は、水分量が少なく肉厚な花びらが特徴のもの。ミモザや千日紅、バラなどはドライフラワーにしても綺麗な状態を保つことができる
- 桜などの花びらが薄いものや、ユリなどの水分量の多い花は、ドライフラワーには不向き。綺麗な形状を保ちにくく、花びらが変色してしまうこともあるため、生花の状態で楽しもう
記事の監修
「オトナ女子の癒し・ナチュラルな暮らし」をコンセプトに、見ていてほっこり、優しい気持ちになれるを作品を作っております。
ドライフラワーレッスンを中心に、花材の販売もしております。また、ドライフラワー以外でも用途にあったお花を提案させていただいており、生花やアーティフィシャルフラワーなどのオーダーも承っております。
フラワーセラピストとして、色彩心理を利用したご提案もできます。
五反田の自宅サロンをはじめ、港区乃木坂にあるワインバー内や築地のカフェなどでもドライフラワー販売やレッスンを行っており、オンラインストアでは、ドライフラワーリースやスワッグなどを販売しております。
また、子どもの情操教育「花育」にも力をいれております。