Maqui(まき) 「ATELIER & SHOP botanica」オーナー
ドライフラワーを使って、暮らしを総合的にプロデュース
2018年に兵庫県三田市で雑貨店をスタートした「ATELIER & SHOP botanica」。
「癒し」をテーマに、植物とアンティーク雑貨、天然素材の心地よい服を取り扱い、ナチュラルな暮らしをご提案、暮らしを総合プロデュースしています。
フローリスト兼オーナーを務めるMaqui(まき)さんがセレクトした雑貨やアパレル、そしてドライフラワーのアレンジメントが人気を集めており、ハレの日や大切な方への贈り物、そしてインテリアとして、さまざまなシーンでMaquiさんのアレンジメントが素敵な彩りを添えてくれます。
風を纏うように、作品をひとつひとつ手仕事で丁寧に作り上げるMaquiさんに、ドライフラワーの扱い方や生活にお花を取り入れるためのポイントをお伺いしました。
2018年に雑貨店をオープン
子どもの頃は小さな島で育ったんです。今でも週に何回かは田舎で仕事をして、都会とは異なる暮らし方をしています。
小さなころから自然に慣れ親しんでいました。祖父は、生け花の先生をしていたのですが、私自身はお花より木の実や草花などに興味がありました。
そのため、作品には枝や葉、ナズナなどの雑草を用いたりもしています。
開店当初は、スワッグやリースを他のお花屋さんから仕入れていたのですが、現在は、全ての作品をひとつひとつ丁寧に作り上げています。
暮らしを総合的にプロデュース
2021年3月には店舗を移転し、「ATELIER & SHOP botanica(ボタニカ)」を再オープンしました。
店舗名の「botanica」は、「botanical」の「植物由来の」「植物学的」という意味合いがあり、ドライフラワーのアレンジメントだけではなく、アロマテラピーなどいろいろな軸を持ったお店です。
ドライフラワーは、生花のように香りを楽しむことができませんが、当店ではアロマスプレーをセットにして販売しています。また、インテリアアイテムとしてドライフラワーを使用する場合、風水的な所を気にする方もいらっしゃいます。そこで、邪気を払う当店オリジナルのスピリチュアルアロマスプレーも取り扱っています。
アロマスプレーをドライフラワーに用いることで、視覚だけではなく嗅覚を通して、新感覚で楽しむお花のある暮らしをご提案している所が、他のお花屋さんにはない特徴でしょうか。
botanicaは、「植物とアンティーク雑貨、天然素材の心地よい服」のショップとして知られていますが、ウエディングなどのハレの日のオーダーもお引き受けしています。ご友人や彼女さんへの贈り物、そしてお店の開店祝いや新居祝いなど、インテリアや贈答品目的の方が多いですね。
ドライフラワーにこだわった理由は、「暮らしを総合的にプロデュースする」が当店のコンセプトだからです。空間デザインの仕事もしているのですが、ドライフラワーの風合いが自分の作り出す空間にマッチしているんですね。
それに、生花よりもドライフラワーの方が、より長く飾っていただけますよね。生花は、上手に扱えない方もいらっしゃいます。折角お花を買ったのに、残念な気持ちを残して欲しくないんです。お渡しした状態で長く楽しんでいただけるのが一番なので、アレンジメントにドライフラワーを用いています。
朽ちてなお美しい、時を経たからこそ、その価値が増す作品作りを心掛けています。
ドライフラワーを長く楽しむために
ドライフラワーの花束は、長く飾ることができます。花材の種類にもよりますが、大事にすると何年も持つんですよ。
今までいろいろな生花をドライフラワーにして、トライアンドエラーを繰り返してきました。ドライフラワーにするとどうしても生花の華やかさがくすんでしまうので、なるべく生花とドライフラワーにした時の差が少ない、長持ちする花材を用いるように心がけています。
お花を長く楽しんでいただくために「生花の花束でドライフラワーにできるもの」といったオーダーをお引き受けすることも可能です。お気軽にご相談ください。
実は、ドライフラワーって1輪でも1種類でもサマになるものが沢山あるんですよ。小瓶や空き瓶、アンティークの薬瓶などにドライフラワーを挿すだけで簡単、そしておしゃれに、暮らしにお花を取り入れることができます。
まずは「1輪」から取り入れてみませんか。
スワッグにはいろいろな形があって、壁に飾るだけではなく、好きな花瓶に挿したり、棚の上に横置きにするだけでも良いんですよ。逆さ掛けのイメージが強いですが、上向きに飾るものも作れるし、実は自由度が高いです。また、アロマテラピーと合わせることで楽しみ方も広がります。今までにない新感覚でドライフラワーを楽しんでいただけます。
ドライフラワーはアースカラーが多く、インテリアに馴染むので、シックなデザインが好きな方におすすめです。
ドライフラワーを長く楽しんでいただくためにも、埃が積もるとカビや湿気の原因になるので、月に1回軽くブラシで埃を取ってあげて欲しいですね。それと、湿気・直射日光・風に弱いので、エアコンの風が直接当たるところは避けてください。
生花の花束をドライにする場合には、水につけない、もしくは逆さにして飾りましょう。逆さにすると早く水分を出せるのと、花が垂れないので綺麗に仕上がります。
姫路エリア唯一のドライフラワー専門店として
お花の仕事は大変なこともありますが、お客様の笑顔やアレンジメントを渡したときの反応を聞くのが一番嬉しいですね。「こんなに喜んでもらえたよ」とその後のストーリーを聞けると、アレンジメントを手掛けて良かったと本当に思います。
仕事をする上では、特に時間、コストのロスを意識しています。一定の値段で良いものを提供するためには、効率化は欠かせません。睡眠、入眠や車の運転などの隙間時間にアレンジメントのデザインを考えています。
いくつもの仕事がある中で、時間と作品を作り出すのは大変なことも多いです。けれども、その先にお客様の笑顔があると思うと頑張れますね。
これからも、自分にしか作れない作品にこだわって、新しい価値を見出して行く所に注力します。「ドライフラワーを使って生活をいかに潤わせていくか」を提供したいし発信していきたいです。
以前の店舗は、息抜きできる場所としてお客様が定期的に足を運んでくださっていました。姫路の新店舗でも、お客様に「ただいま」って言っていただける店作りを目指しています。
「ATELIER & SHOP botanica」は、姫路エリア唯一のドライフラワーの専門店です。アロマやお花を絡めた作品などにも対応できますので、そうしたアレンジメントに興味がある方は是非お声がけください。
最新の状況はInstagramで発信しています。不定期営業なので、営業日もInstagramをみていただけると嬉しいです。
Maqui(まき)
「ATELIER & SHOP botanica」オーナー
2018年に雑貨店をオープンし、その後、花の道に。雑貨やお洋服、ドライフラワーを使って、暮らしを総合的にプロデュースしている。
2021年3月に、店舗が現在の兵庫県・姫路市に移転。
2023年に、オンラインレッスンと通学レッスンをスタート。
ドライフラワーにヴィンテージフラワーという新たな価値を感じて頂けるようご提案中。
いくつも仕事を兼任しており、普段は税務専門で、且つアロマセラピスト。